第41話 続・プライドと見た目の境界
ショッピングモール
一夏と天子は来週の臨海学校に向けての準備をしていた。
「海ってどんなのかしら、楽しみね~。あ、一夏、戻ってきたのね。」
幻想郷は内陸であり、海を見たことがある人の方が少ない。天子もその1人だった
「ったく…………なんで男物の水着ってこんなに少ないんだよ……」
「あんた…………その姿で男物の水着着るつもりだったの……?」
「当たり前だろ!てかお前のその手に大量に持っている水着はなんだ!?」
「ああこれ?あんたの試着用よ、私の水着はもう決まってるもの。」
天子の右手には大量の水着、左手には白と水色のスクール水着型の水着を持っていた。
「はぁ!?ふざけんな!」
ぎゃーぎゃー
「あれは………」
「天子と………一夏?」
同じく水着を買いに来ていたセシリアと鈴は天子と一夏に気がついて、向かって行った。
「何やってんの?」
「あら鈴、こいつが強情なのよ、女なのに女物の水着を着たくないってね。」
「だーかーらー!」
「ふーん………マドカ!着なさい!」
「はぁ!?鈴まで何言ってんだよ!?」
「マドカさん、日本には郷に入っては郷に従えということわざがありますわ。どんな理由であれ今は女の体、諦めましょう。」
「そうよ!なんなら私が手伝ってあげるわ!」
「おいっ!やめろ!うわぁぁぁぁぁ!!」
鈴は天子から水着を預かり一夏を試着室に引きずり込んだ………
数分後…
「はい!」
鈴が試着室のカーテンを開けるとそこには赤と黒の水着に同色のパレオを腰に巻いた一夏がいた。
「どう!?ドレスと同じくエピオンカラーよ!」
「(ここで折れないと間違いなくもつれ込むな…)あ、ああいいんじゃないか!?じゃあこれ「よーし!次行くわよ!」
「りょーかい!」
「もう我慢できません!私も手伝いますわ!」
「嫌だぁぁぁぁぁぁぁ!!俺をおもちゃにするなぁぁぁぁぁぁ!」
数分後…
「はい!これはどう!?」
黒のワンピース水着を着ていた。
「うーん、地味すぎない?」
「そういわれればそうねー。………次!セシリア!」
「わかりましたわ!」
数分後…
「これはどうでしょう!?」
青と白のビキニを着せられた。
「うーん、こういう色はマドカに合わないわね」
「やっぱり黒か赤ですかね?」
「…………セシリア!!」
「何ですの?」
「なんだも何もさりげなく女のあれをまさぐるのはやめろ!」
「え?鈴仙さんとはこれが普通なんですが?」
「お前らレズの常識を俺に当てはめるな!鈴仙と仲良く盛り合ってろ!」
一時間後………
「……最初のが一番良かったわね…………」
「ええ。」
「そうですわね。」
「ふざけんな!!」
数十着着せ替えたにも関わらず結局最初に着た水着を買い、ショッピングモールから出た。
外
「俺のプライド………尊厳」
一夏は椅子に座り込んでいた。
「まーまー、あそこの移動屋台のクレープ奢ってあげるからさー。」
「…………………行く」
こうして四人はクレープ屋へ向かった。