第7話 復活&介入
某国某所、そこでは科学者たちがある禁断の研究をしていた。
「よし、第一段階は成功だ」
彼女らの視線の先には培養液に浸かった少女がいた。その少女は織斑千冬にそっくりであった
この研究所で行っている研究は「VT(ヴァルキリートレース)計画」と呼ばれるものでブリュンリルデ・織斑千冬を完全に再現し自国の兵士として使う、非人道的な計画であった。
「じゃあ早速第二段階に「移れると思ったの?」
「誰!?」
そこにはまるで中世の騎士の鎧のような青と白の全身装甲のISが存在した
「篠ノ之束、トールギスⅢ。テストを開始するね」
その言葉と共にトールギスの操縦者、篠ノ之束は大型ビーム砲とヒートロッドを展開した。
「テストですって…?」
「舐めるなぁ!全員、ISを展開しなさい!」
そこにいたリーダーとも思われる女性のかけ声で研究員の全員、約五人がIS『ラファール・リヴァイブ』を展開した。
「こんなクズ共に使われるために作ったものじゃないのに…」
小さな声でブツブツと束は不満を漏らしていた。本来は宇宙開発の為に作ったのに……男性が開発、女性が実行という真の男と女が手を取り合う男女平等社会を作りたかったのにこれだ。ISを盾にして大した実力もない女がISにすら乗れない女が粋がるクソ社会…嫌になってくるのも当然だ。
「どこを見ているの!?」
そういって前から一機近づいてきた。恐らく大型ビーム砲を見て遠距離は危ないと考えたのだろう。ブレードを持って切りかかろうとしていた。
「邪魔…」
すぐさまビームソードを展開し、カウンターを決める。女の顔が苦痛に歪んだ。本来なら痛みは通さないがトールギスの出力は現在の最新鋭の機体の数十倍から数百倍である。ここまで性能差があるとシールドすら最早関係ない。
「………………死んで。」
束はすぐさまヒートロッドを展開し、女の首を絞めた
「!……が……ぁ……苦し………助け………」
ヒートロッドから発せられる熱と体の中から酸素が尽きていくことに苦しみ、苦痛に顔を歪めながらその女の命は絶えた
「あっけないものね」
そこにいた全員の女の顔が恐怖で歪んだ。束はそんなことを気にせず自動的に解除されたISのコアを回収した。
「嫌ぁぁぁぁ!!!!!」
ようやく目の前の現実を理解できたのか悲鳴を上げて女達は逃げ出した。
「逃がすと思ってるの?」
束はビームソードを長くし、一気になぎはらった。
ジュウ!というものが焼ける強烈な音が響き、そこにいたはずの四人の女がいた場所には黒い消し炭のようなものと解除されたISのみが残っていた。。
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束side
任務完了。やっぱりトールギスは性能はいいけど派手に動くとしんどいね、帰って調整しないと。
「紫さん、見てるんでしょ?とりあえずその培養液の中の少女を幻想郷に送ってください。」
スキマが培養液のなかから少女だけを取り込み私は周りに落ちているコアを回収に入った。
白玉楼
一夏side
俺は今師匠の専用機の試作品『レッドフレーム』を纏った師匠と勝負をしている。
驚いたのは師匠を始め他の幻想郷の方々はISを纏うと逆に動きが悪くなる。師匠曰わく『ISは私達人ではないものにとってはただの拘束具』と言っていた。それはISが幻想郷の皆の反応に追い付けないからであり、その問題も束さん曰わく『皆の反応に追随可能なISを作ればいい』と言って解決中、そして今は試作中である。
「はっ!」
「うーん、一夏君ってよく言えば超万能、悪く言えば平均的だね。」
平均的って……
「あ、わかったらでいいんですけどあいつ…織斑千冬、織斑春樹のスペックを数字化って出来ますか?」
「そういうと思ってやっておいたよ。まず速さ、私が1000だとして織斑春樹が30、織斑千冬が50。」
「今の俺は…?」
「300くらいだね。気付いてないかもしれないけど今の一夏君は人間では視認できないレベルのスピードだよ。君は向こうでは凡才って言われてたけど実際はあの二人よりも遥かに天才だったのかもね。」
「いえ、俺は凡才ですよ。ただ師匠や幽々子さん、まどかさんやほむらさん、レミリアさんや霊夢さん、それだけじゃない、俺がここまで力をつけることが出来たのは幻想郷の皆さんのおかげです。」
「その考え方が出来る限り一夏君の延び幅は無限だよ、雑魚は他人の修行も含めて全部自分の力だと思うからね。」
「ただいまー」
「お帰りなさい、束さん、どこに行ってたんですか?」
「ちょっとね」
そんな話をしている間にスキマが開いた
「紫さんも一緒だったんです………!?」
俺はスキマから出てきたもの?に驚いた
なんとスキマから出てきたのは全裸の織斑千冬だった、動かないということは眠ってるのだろうか。
……いや、千冬にしては小さすぎる。せいぜい中学生ぐらいだろう。
そんなことを考えてる内に紫さんが出てきた。俺はすぐに紫さんを問い詰めた。
「……どういうことですか……これは!?」
「落ち着いていっくん、これはちーちゃんじゃないよ、某国が作ったちーちゃんのクローンだよ。このボディにいっくんの魂を結びつけるの、あんまり言いたくないけどちーちゃんの肉体は私と同じく人間にして細胞レベルまでオーバースペックだからね、しかもいっくんと波長が合っている、いっくんの肉体としては最高条件が揃っているんだ。」
……依代の話は聞いていたがよりにもよってあいつのクローンとは……
「一夏。」
「はい、どうしたんですか紫さん?」
疑問に思っている内に紫さんが真剣な声で話しかけてきた
「今になって真実を言うけどね。あなたのお姉さんはあなたの誘拐の事を知らされてなかったの、おそらく日本政府のせいでしょうね。」
………自分は千冬に見捨てられた訳ではないのだ
「この話を聞いてもまだ私達の計画に加担する?このまま幽々子とずっと白玉楼で暮らす選択肢もあるのよ?」
少しも悩むことはない…当たり前だ。
「………ええ、加担します。あの時は知らなかっただけとはいえ、今まで俺にしてきた仕打ちを考えたら……、更に未だに女尊男卑の風潮は変わらないし春樹や俺を蔑んだやつら、まだまだ沢山いる、そいつらへの復讐は果たします。それに誰かが犠牲にならないとあの歪んだ世界は直せません」
「………そう、覚悟は出来てるのね。なら早速だけど今からあなたに魂をこの肉体と結びつけるわ、準備ができたなら目を閉じて」
俺は目を閉じた。
(あれ?女ってことは俺ってIS学園に入るのか?)
そんなことを考えながら意識を失った………
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「うーん、ここは………?……俺の部屋の布団か………あれ?声が…。」
目が覚めると白玉楼の布団の中だった。この声は……
「とりあえずトイレに行くか……って目線も低いな…」
トイレ
「お……おお………本当にこうなるとは……」
そこには『織斑千冬』がいた。
「復活おめでとう、一夏」
「ひゃっ!?」
「あらあら、女の子らしい声出しちゃって。」
俺に対して茶化すように紫さんが言った。
「……久し振りですね、生身の体ってのも……。」
「まあ早めに慣れて頂戴。早速だけど私と幽々子は外の世界に出かけるわ」
「幽々子さん、なぜ今頃外の世界に?………って二人ともそれは……?」
幽々子さんの右耳には赤色の蝶が、そして左耳にら白色の蝶があしらわれたイヤーカフを付けており、紫さんはブルーダイヤモンド・イエローダイヤモンド・ホワイトダイヤモンドを散りばめた指輪をはめていた。
「あれ?ISの大会にでも出るんですか?」
「第3回モンドグロッソに出るためよ、ここで私達の力を示しておけばこの後の計画が進みやすくなるわ」
「あれ?いつ完成したんですか?」
「ええ、ちょうど3日前……あなたが眠った直後に完成したの。私達の他には八坂の神様。命蓮寺の僧侶と寺の船幽霊。月の医者と兎、この面々は専用機を持って外の世界に行くわ」
案外多いな
「幽々子さんの専用機ってどんなのですか?」
「まあターンXでも良かったんだけどやっぱり私の弾幕スタイルと合ってなかったの。だからフルブやってて一番しっくりきたリボーンズガンダムにしたわ」
なるほど、確かに幽々子さんの戦闘スタイルとリボーンズの戦闘はわからないこともない。
「ありがとうございます、では頑張ってきてくださいね」
そう言って見送ると、すぐにスキマが紫さんと幽々子を飲み込んだ。
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数日後……
モンドグロッソ会場。そこではテレビ局が特番のリポートをしており複数個の予選を勝ち抜いた四人が今日、この日に世界最強を決めるために激突する。そして博霊神社では、魔力で動かしている巨大モニターにその番組を写していた。
「賽銭よこしなさいー」
霊夢は客席を回り賽銭を集めていた
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「さあもうすぐ始まります!第3回モンドグロッソ準決勝トーナメント!今日の朝から夜にかけて準決勝二回、決勝、三位決定戦を行います!」
やたらテンションの高いmcが大会を行うアリーナの前でもう一人のリポーターと話していた、後ろでは紫さんや幽々子さんや神奈子が描かれたグッズを持っている人がよく写っている。
「今回のトーナメントの凄い所は何とダークホースが三人もいるところです!早速選手の紹介に移りましょう!まずは一人目!所属国は無し、八坂神奈子選手と専用機、レジェンドです!」
リポーターがそういうとテレビには後ろに円盤型の非固定部位を展開し、大型ビームブレード『エクスカリバー』を構えた神奈子が写った。
「キャー!神奈子様ー!」
声を上げて喜んでいるのは守矢神社の巫女、東風谷早苗だ。
「八坂選手は格闘、射撃共にバランスがよく、特に背中の円盤の突起から同時発射される10発のビームは脅威の一言です。ただまだ隠し玉を持ってそうですね。」
「ええ、僕的にはあの円盤にまだ何か秘密があると踏んでいます、優勝候補と言われていたイギリス代表のBT兵器をあのビームで全部同時に破壊した時は目を疑いましたよ。」
そう言うと予選の神奈子とイギリス代表の勝負が再生された。
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「終わりよ!」
「食らうと思ったのかい?甘いよ、ミルクティーよりも甘いよ。」
そう言って回りを取り囲んでいる4機のビットをプラットフォームに装着したドラグーンを発射、あっさりと4機を破壊した。
「じゃあな!」
相手が動揺した瞬間神奈子はエクスカリバーを展開、そのまま一刀両断してシールドエネルギーを0にした。
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「神奈子も甘いね、あんなの私のジ・Oならプレッシャー吐いて覚醒技で終わりだよ。」
「いや……諏訪子様、神奈子様はあれでも手加減仕手らっしゃるので…」
「では早速次に行ってみましょう!日本代表、西行寺幽々子選手と専用機、リボーンズです!」
同様に右半分には全身装甲のIS『リボーンズキャノン』そして左半分には団子を頬張っている幽々子がモニターに映し出された。
「あ、師匠、幽々子さんが写りましたよ」
「あらほんと、って何で手に団子を持ってるのかしら…?」
「ネット掲示板も凄いですよ、『全身装甲は男のロマン』『幽々子様マジ着物美人』『それなのに操作技術は化け物』『ギャップ萌え』など色々書かれてますね。」
「西行寺選手はこれまでの戦いを射撃のみで勝負しています。」
「射撃しかない機体なんですかね?」
「いやー、わかりませんよ、あの背部の白い部分に何か意味があるのかもしれません、では強さを知らしめたキャノンボール・ファストのVTRをどうぞ」
─────映像─────
「ふ~ん、5機ね……、で、並列に2機、その他が3機」
『スタート!』
「まずは2機!」
幽々子が並列2機に対して『GNバスターライフル』を放ち、スラスター部を破壊した。
「はい、3機終わり~。」
更に機体に装着している『GNフィンファング』で残りの3機のスラスター部も破壊、ライバルが存在しなくなったのでゆっくりゴールして一位を奪った。
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「いやはや、普通キャノンボール・ファストは『相手より早くゴールする』のが常套手段ですが西行寺選手は『ライバルを全滅させる』という逆転の発想に出たわけですね。」
「ISの歴史上そのような凶行に出た選手は存在しません。」
「時間も押していますし次に行きましょう!天魔財閥テストパイロット、八雲選手と専用機、エクストリームです!」
同じようにモニターには紫が移った。武装がまったくなく、ビームライフルを格納しているケースを担いでいる。
「いやー彼女は凄いの一言に尽きます、武装もブレードにビームライフル、シールドと最早訓練機レベルの武装でここまで来てますからね、拡張領域も1%しか使っていないらしいです。」
「霊夢ちゃん、天魔財閥ってなんなの?」
「ああ、束には言ってなかったっけ?紫と私とまどかとほむらの力を見せると必ず奪い合いがおきるでしょ?だからまあ名前だけの企業を作ったって感じね。」
「なるほど、でもあれってブランチバトルに出てくる何も纏ってない状態のだけど大丈夫なの?」
「ええ、そのゲームが売られている方の外界では『マキシブースト』って名前の最新版が出ていてそれに出てくるエクストリームⅱが紫の追加パッケージよ。」
「ふうん……」
「そして最後は前大会優勝者!織斑千冬と専用機、暮桜です!」
(ちーちゃん…)
(織斑千冬………)
束と一夏は彼女のことを考えていた
「やっぱりブリュンヒルデの試合は凄いですね。近接ブレード一本でここまで来てますから。……お?」
「試合の抽選結果の速報が来たみたいです!
一回戦に織斑選手対八雲選手。二回戦に八坂選手対西行寺選手となりました!」
「では会場に移りましょう!皆さんまた後で!」
このmcを含めて会場の人間達は織斑千冬の優勝を信じて疑わなかった、……千冬以外の3人は実力の一割も出していないことに誰も気付かずに……
八雲紫
専用機
エクストリームガンダムtypeレオスⅱ ヴァリアントサーフェイス
待機形態
トリコロールカラーのダイヤモンドの指輪
これにした理由
一応理論上は最強のガンダムであること、霊夢が赤色のエクストリームに搭乗することからそれの対になるようにした。
八坂神奈子
専用機
レジェンドガンダム
待機形態
紅葉の髪飾り
これにした理由
背中のしめ縄=ドラグーンプラットフォームみたいな安直な発想、あとは神にふさわしい『伝説』の名を冠していること。あとラスボスポジション
西行寺幽々子
専用機
リボーンズキャノン&リボーンズガンダム
待機形態
赤と白の蝶のイヤーカフ
これにした理由
ラスボスポジション
地獄のような弾幕スタイル