シャルside
「ここは……?宇宙?」
シャルは宇宙を漂っていた。
「ここはコア・ネットワークの中だ。」
シャルが横を見ると金髪で鼻のあたりに大きな傷を持っている男がいた。
「あなたは………ストライク?」
「ああ、俺はストライクの意思だ。」
「どうして私を?」
「友達を守るための力が欲しいんだろ?」
「うん…………パパとママを失った時とても悲しかった……、もうあんな思いはしたくない!してほしくない!だから私は皆を守る力が欲しい!」
「なら力を貸してやる。」
「な、何?」
宇宙の果てから太陽が昇り、暗い宇宙が輝き始めた。
「………頑張ってこい!」
「はい!」
第二移行『アカツキ』
「う…うーん………ここは?船の上?」
シャルは目を覚ました。
「…………ストライク!」
シャルがストライクの名を呼び展開するとストライクに似た、煌びやかな金色を纏った機体が展開された。
「………そっか、今の君はストライクじゃなくてアカツキなんだね、改めてよろしくね。………ん?使って見ろ?わかったよ。」
シャルはアカツキを纏い、動き出した。
「すごい……!………行って!シラヌイ!」
シャルがそう指示すると、背中の武装が分離行動し、動き出した。
しばらく動かした後、シャルはISをしまい、再び寝ているラウラ達を見守ることにした。
ラウラside
ラウラがコアの発した光に包まれた後、目が覚めると不思議な空間にいた。まるで水の中のようで、水の上からは太陽が照らしている。
「ここは………海の中か?だが呼吸はできる……確か私はブルーフレームの発した光に包まれて……」
「ここはコア・ネットワークの中だ、多分お前のお仲間も同じ事をしているだろう。」
目の前に突然サングラスをかけ、どこかの軍服を着崩したような見た目の男が現れた。
「なるほど…つまりお前はブルーフレームってことだな。」
「そんな所だ。コア・ネットワークを使い、シュヴァルツィアレーゲンのコアとも話をしたんだがお前はあのコアに余り良く思われてなかったみたいだな。」
「ああ、仕方がないと思うな、あの頃の私はISを憎みながら動かしていた、ただ力を得るために人の気持ちも考えずにただただ純粋に力を追い求め続けた。」
「今はそうは思えないが?それでもお前はまだ力を欲しがっている、それは何故なんだ?」
「………知ってるかと思うが私は作られた存在だ…………ただ色々な人と触れ合い、その人達が『兵器の私』を壊し、『少女の私』を出してくれた……、私は兵器ではない『私』を作ってくれた皆に感謝している。そして皆を守るため、皆の平和を脅かす存在をなぎ倒す為に力がいる。以上だ。」
「……OK、行ってこい、お前の本当の戦闘スタイルに合うように機体の改造はすませておいた。」
「すまないな。では!」
「ああ。」
ラウラは海の中に現れた光のドアをくぐり、現世に戻った。
第二移行『D』
「むう………」
「ラウラ!目が覚めたんだね!」
目の前にはシャルがいた。
「ああ…すまない。」
ラウラはISを展開した。
「あれ?タクティカルアームズは?」
ラウラのブルーフレームからはタクティカルアームズがなくなり、変わりに10本の小型ソードが追加されていた。
「む…あれは私の強みを最大限活かすには少し惜しい武装なんだ。…………行け!」
ラウラがそう指示すると、手持ちの八本以外の刀が空中を縦横無尽に動き出した。
「すごい……ドラグーンまで…」
「あとは鈴と簪を待つだけだね。」
「ええ。」
簪side
「ここは………どこ………?」
簪は六角柱の柱が浮いたり床に入り込んだりしている不思議な空間にいた。
「おい。」
「!!」
前から赤と黒のパイロットスーツを着た、白髪の女の子が現れた。
「あなたは……?」
「私はアハト、レオスの奴にこのコアに封じ込められてたんだ。……………レオスからあなたが危険な時は力を与えろってね。」
「じゃあ……!」
「ああ、私は極限の近接格闘を与えてやる!」
「私はセスト………あなたに愛………極限の射撃を教えてあげる。」
簪の真後ろには、同じ用な服を着た、不健康そうな少女が。
「私はノーノ、極限のオールレンジ攻撃を教えてあげるわ。」
簪の右にはグラスマスな女性が。
「私はプリモ!極限の神話を教えてあげる!」
簪の左には小さな少女が、四人は簪を囲んだ。
「お願いします!私は皆を助けたい!」
「………ハァーア、助けるのは柄じゃねーんだけどな。しゃーない。」
簪の持っていたインパルスのコアに、再び四人が入った。するとインパルスの形が変わり、赤と黒を基調にしたカラーとなった。
「インパルス…………今までありがとう………!」
二次移行『EXGR』
「………」
「簪!」
「目が覚めたか!」
目を覚ますとシャルとラウラが目の前にいた。
「簪もコアに?」
「え………シャルとラウラも?」
「うん……それよりも二人のis……」
シャルのISは金色に輝き、ラウラのISはタクティカルアームズがなくなり、大量のブレードが追加されていた。
「ああ、コアと話したことで二次移行が起こったんだ。今は『ストライク』ではなくて『アカツキ』だね。」
「私のISは『セカンドL』から『D』に変わった。」
「私はIS自体が…………」
「なるほど……そんな移行もあるんだね
…………あとは鈴だけ……!早く目覚めて……!。」
鈴side
ゴールドフレーム内
「ハハハッ!遅いぞ小娘!」
「っ!(同じゴールドフレームなのになんでここまで性能に差が出るの!?)」
鈴はコアの中で黒髪長髪の同じゴールドフレームを全身装甲にしたようなISを纏い戦っていたがスペックに違いはなくても、操作技術により圧倒的な差が出ていた。
「ミラージュコロイド!」
「ふん!貴様の軌道など読めているぞ!」
ゴールドフレームは、ミラージュコロイドを使用しマガノクイタチを当てに来た鈴を蹴り上げた。
「くっ!なんで当たらないのよ!?早く一夏を助けに行かないと行かないのに!」
「ふん!感情にまかせてゴールドフレームを振るうようでは一生私に勝てんぞ!あのエピオンの所持者にもなぁ!」
「っ!黙りなさい!」
(落ち着きなさい、落ち着つかないと勝てないわ。)
鈴の脳内に女の声が響いた。
(誰!?)
(私もゴールドフレームのコアの一部、あなたの戦い方にアドバイスしてあげるわ。)
(………頼むわ。)
数日後……
「こっちだ!」
「わかってるわよ!」
「なんだと!?」
鈴はもう1人のゴールドフレームのアドバイスを吸収し、ついには目の前のゴールドフレームと互角に戦えるようになり、ついに右腕を落とした。
「ふん……修行は終わりだ!行ってこい!腹いせに貴様のISの武装を変更して、カラーリングも変えておいた!」
(あれは彼なりの優しさよ。)
(そう………。あなたもありがとね、ミナ。)
(!!、必ず助けなさい。)
(ええ。)
そして鈴は光に飲み込まれた。
二次移行『ミラージュフレームセカンドイシュー』
「…………ここは?」
「鈴!目覚めたんだね!」
「…………ええ、待たせたわね、行くわよ!」
4人は新たなる力を手に入れ、一夏を追いかけた。
千冬side
(ここは………海の中か……私みたいなバカには丁度いい死に方だ………ん?…なんだこれは………うわ!?)
千冬が何かに触れた途端、光に包まれた。
謎の海岸
「ここはどこだ…?もしかしたら死後の世界か……?」
「違うぞ。」
後ろから、甲冑を纏った女騎士に話しかけられた。
「…………私?」
その女騎士が頭の甲冑を外すと、そこには自分がいた。
「私は『暮桜』の意志。」
「なるほどな……さしずめここはコア・ネットワーク内と言ったところか」
「さすが、理解が早い。」
「ならあの少女は誰なんだ?」
千冬の視線の先には目に光がない少女が空を見上げていた。
「………あの子はあなたの弟、織斑春樹の新IS『雪羅』の意志だ。あのわがままな性格のせいでコアが心を開かないから偽物の束がコアから『感情』を奪い取ったんだ。あなたが海中で掴んだものは偶々そこに落ちていた雪羅のコアだったんだ。」
「それは酷いな………あの子を救うことは出来ないのか?」
「私には出来ない…………ただ…あなたになら救うことができる。」
「……どうすればいいんだ?」
「自分の罪と向き合うんだ。そうすれば自ずとコアは応えてくれる。白騎士として天災と共謀し、世界を歪ませたこと、そして出来ない弟の存在を疎かにし、出来る弟だけを甘やかしたこと………全てと向き合え。今のお前は『ゴールドフレーム』の持ち主が言ったとおり自分の罪から逃れているだけだ、まずはそれをしないと今は復讐の化身であるお前の弟と勝負して、例え勝った所でそれは真の勝利とは言えない。」
「………ああ、確かに私は自分勝手だ……。」
「時間ならいくらでもある。」
「ああ……始めるか。」
数日後……
「お姉ちゃん」
白いワンピースの少女が声を掛けてきた。
「やっと話しかけてきてくれたか………」
「向き合えたんだね、自分の罪と。」
「ああ、今思えば私は無自覚の内にブリュンヒルデの座に胡座を書き、自分は天才だと勘違いした大馬鹿者だ……一夏にも無自覚の内に凡才だと差別していたのかもしれないな………何がブリュンヒルデだ………家族のこともまともに見れないただのバカじゃないか…………今の私にあいつに姉と呼ばれる資格なんてない……西行寺さんがどれだけ一夏を愛しているかも少し考えればすぐわかった……」
「それだけ向き合えれば十分だよ。」
「ああ、十分だ。」
座っている千冬の横に、女騎士と少女が立っていた。
「……本当はまだまだ向き合わなければいけないのだがな……だがまずは一夏を私の作り出してしまった復讐の茨の中から何としても救い出す!」
「……よし、なら私達の手を握って。」
千冬は暮桜と雪羅と握手をし、2人と繋がった、するとその瞬間、千冬は光に包まれた。
ーーーーーー頑張って
「……………!」
目覚めると海の中であった。
「…………」
千冬は暮桜と雪羅の合成コアを手に取り展開し、海から飛び出た。
「待っていろ、一夏!今度こそお前としっかり向き合う!」
千冬は翼を羽ばたかせ、高速で一夏の下へ向かった。
「ん?あれは……」
千冬は前を行っている四人を発見した。
「あれ、織斑先生!?」
「ああ、お前達もあいつをあいつを止めに行くのか?」
「私とラウラと簪は旅館を襲っている無人機の撃破及び、旅館の防衛に当たります。」
「私は一夏を止めるわ。」
「…………鳳、頼みがあるんだ。一夏と私、1対1でやらせて貰えないか?」
「……………あなたもコアの中で色々あったのね…、いいわ、ただし危なくなったらすぐに私と箒を呼んで。」
「ああ、感謝する。」
千冬は先に飛び出した。
「さて、私達も行くわよ!」
「「「ええ!」」」
孤島 海岸。
「うぅ……」
孤島に吹っ飛ばされたセシリアは辛うじて生命維持装置で生かされている感じであった。
「………こ、これは……?」
セシリアの手に何かが当たった。
「………何でしょうね………?」
セシリアはそのまま意識を失った。
謎の場所
セシリアは真っ白な場所で目を覚ました。
「こ、ここは夢の中の………。」
「ーーーーーー痛い。」
「声?どこから?」
「ーーーーーー嫌だ……。」
目の前には白いワンピースを着た傷だらけの少女がいた。
「あなたは夢の中にいつも出てくる!?どうしてそんなに傷だらけですの!?」
「こいつは白式のコアの意思だ。」
後ろには20代くらいの緑の制服を着た男が現れた。セシリアはその姿に見覚えがあった。
「あなたは‥…………それならなぜあの子が?」
「織斑兄のISが出来てしまったことで不必要になってしまったあいつは、偽物の束に投げ捨てられたんだ。」
「ひどい……」
セシリアは少女に近づいた。すると少女はセシリアに気づき、セシリアの方を向いた。
「お姉ちゃんは?………」
少女はセシリアの手に触れた。
「そう……雪片弐型の持ち主ね…、あなたも私を戦わせるの?………嫌だよ………誰かを守るためでもない……純粋に力を見せつけるだけに使われるのは……あんなやつより一夏君に私を使ってほしかった………、一夏君なら私をもっと……。」
「…………私ならダメですの?」
セシリアは聞いた。
「あなたが?……………」
「今、一夏さんが復讐に呑まれ、暴走しています。
私は・・・私は、一夏さんを止めたい。止めなきゃならないんです!白式!!私に力を貸してください!」
「………………よし!いいよ!」
白式の体が途端に綺麗になり、元気になった。
「じゃあ早速行こう!」
「俺は粒子生成をメインで行う、ちび助は決定打を頼む。」
「ちび助って…………わかったよ。」
「よろしく頼みますわ。」
第二移行ーーーーーー雪羅
脳内で強烈な電子音が響いた後、セシリアはその場で意識を失った。
海岸
セシリアが目を覚ますと傷は完治しており、目の前には緑と白のコアが置かれていた。
「………セシリアオルコット!ケルディム・雪羅!この力!友の為に」
セシリアは非固定部位から発せられている光の翼を羽ばたかせ、高速で一夏を追いかけた。。
簪強くしすぎた………