IS~神魔と幻想に魅入られた者達   作:茶々円

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今回はこの小説独自の設定の塊でかなりおかしい場面が多く存在します。時系列の指摘などが存在したならぜひコメントお願いします


番外編 織斑家の真実

「束!束!」

 

 

「どうしたのー、ちーちゃん?」

 

 

「もうすぐ私の家族が増えるんだ!しかも二人!」

 

 

「へぇ!おめでとう!名前は決めているの!?」

 

 

「うん!お母さんが言ってた、妹はマドカで弟は一夏だって!」

 

 

「いい名前だね!」

 

 

 

 

 

 

……………らせんせい

 

 

 

「マドカ………一夏………」

 

 

 

「織斑先生!」

 

 

目の前には同じ部屋にいる山田先生がいた。

 

 

「はっ…………!すまない、山田先生。」

 

「早く朝食行かないと間に合いませんよ!」

 

 

「ああ…………(なんだ……今の夢は……?)!!!…………すまない、山田先生、今日は休みます。」

 

 

「?………はい。」

 

 

山田先生は出て行った。

 

 

 

「すぐに家に帰らないと…………」

 

 

 

 

私は準備をし、車椅子に乗り、モノレールに向かった。

 

 

 

 

織斑家

 

 

「あった…………」

 

 

 

私は昔のアルバム一式を取り出し、それを穴が開くほどに確認したがやはりおかしい部分が何点か存在する。

 

 

 

私の写真はしっかり生まれた時からの写真はあるが所々記憶が全く存在しない、それに一夏の写真は小学校に入りたてより前の写真しかない。…………もう一つ、母さんが産んだ子は双子な筈なのにもう一人の子………春樹の写真も全く……………

………確か書斎に私達の出生届けがあったはずだ

 

 

書斎

 

 

 

「これか………」

 

 

出生届

織斑千冬

織斑一夏

 

 

 

 

「えっ………?」

 

 

 

そこに春樹の出生届はなかった。……………ん?もう一枚?

 

 

 

「……………」

 

 

 

私は何か見てはならないものを見ているような感覚に襲われた。が、見ないと先に進まない。

 

私はその紙を裏返した。

 

 

 

出生届

織斑マドカ

 

 

 

 

 

…………疑問だけがどんどん積み上がっていく。

 

 

 

「とりあえず一夏の下に向かうか…………偶然かもしれないがあいつがマドカと名乗ることに何かと関連性があるかも知れん……」

 

 

 

私は鞄にアルバム一式とその出生届を入れ、アナハイムに向かった。

 

 

 

 

アナハイム 社長室

 

 

 

「おや、珍しいですね、あなたがここに来るなんて。紅茶かコーヒーか緑茶かどれがいいですか?………妹紅、クロエ、お前たちも飲むだろ?」

 

「じゃあ緑茶で頼むよ。」

 

「紅茶がいいです。」

 

 

「………コーヒーを頂きます。」

 

 

アナハイムの社長も兼任している上白沢先生が私を社長室に招いてくれた。

 

 

「ええ……一夏に用事があるんです。」

 

 

 

 

「ああ、少し待ってて下さい。」

 

 

上白沢先生は社内アナウンスを起動した。

 

 

『えー、織斑一夏は今すぐ社長室に!』

 

 

 

おいおい、一夏って言っちゃってるぞ。

 

 

 

「一夏と言う名前をアナウンスに使って大丈夫なんですか?」

 

 

「ええ、アナハイムでは皆知ってますから。」

 

 

 

「はあ……」コンコン「織斑一夏です。」

 

 

 

「入ってくれ。」

 

 

部屋には私とほぼ同じ顔の西行寺マドカもとい織斑一夏が入ってきた。

 

 

「どうしたんですか?織斑先生まで。」

 

 

「いや、まずはこれを見てくれ。」

 

 

私はデスクにアルバム一式と出生届けを並べた。一夏は驚いた顔をしているということは何か知ってるのだろう。

 

 

 

「………そこまで行き着くとは……。」

 

 

「私達は一体何なんだ?」

 

 

 

 

「…………いいですよ、教えましょう、織斑家の真実を。」

 

 

 

私は固唾を飲んだ。

 

 

 

「………まず生まれた双子についてはどこまで知ってますか?」

 

 

「お前と春樹が双子だということは知っている。」

 

 

「それが最初にして最大の間違いです。本当の双子は俺、織斑一夏と妹、織斑マドカが本当の兄妹です。」

 

 

 

「待て、じゃあ春樹は一体どこのだれなんだ?」

 

 

 

 

「…………織斑春樹は天才・織斑千冬のクローンとして生み出されたクローン実験体第一号として織斑家に紛れ込みました。………妹のマドカとすり替わるように。」

 

 

 

「………私には『マドカ』の記憶がない、だが『春樹』のことは確かに覚えている。これはどういうことだ?」

 

 

 

 

 

「………昔織斑先生の家に空き巣が入りましたよね?俺も最近思い出しました。」

 

 

 

「…………ああ、何も取られなかったがな。………………はっ!?」

 

 

 

私が小学生の頃家に空き巣が侵入した、私と一夏と春樹はこのとき眠らされ、抵抗出来なかった。

 

 

「どうやら気付いたようですね、そこが勘違いです。」

 

 

 

……………まさか………

 

 

 

「盗られたのは……織斑マドカ………!?」

 

 

 

「ええ、その通りです、そして犯人はあるものを置いていきました。『マドカなんていなくて、一夏の双子の兄の春樹がいた』その記憶を俺達二人に………、犯人はクローン研究機関の人間でした、俺のこの『西行寺マドカ』の肉体を作った所と同じ場所です。」

 

 

 

「なるほど…………………。」

 

 

 

「ええ、彼は男にしてISを起動できる、その他全ての要素を考慮すると『織斑千冬という女の遺伝子』を持っているからそれら全てが可能である………これですべての辻褄が合います。恐らく春樹側も記憶を刷り込まれていたんでしょう。」

 

 

「……………お前がマドカと名乗るのは………」

 

 

「ええ、全て思い出しましてね、その時決めたんです、『マドカと共にもう一度生きる』と、……………まあマドカは生きてたんですけどね。」

 

 

え?

 

 

 

「ならマドカはどこにいるんだ?」

 

 

 

 

 

「最近調べがつきました。」

 

 

 

「どこだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「亡国企業です。」

 

 

 

 

 

 

 




千冬小学校二年生時 マドカと一夏生まれる
千冬小学校六年生時 空き巣事件、ここで春樹とマドカがすり替わる
千冬22歳時    一夏殺される。これ以降は一年間ドイツで働く
千冬24歳時    本編スタートから



一夏が誘拐されたのは小学校五年だと思っていたらまさかの中二だったのでこれまでの時間軸を
一夏死亡→モンドグロッソまでの時間を一年半に修正しました。
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