紫side
一回戦は織斑千冬とね…まあ今のままでも問題ないわね。
でも問題は決勝…、幽個子か神奈子が相手だとまどかとほむらに頼んでいるあれが完成しないと恐らく勝てない……。
プルルル……プルルル……
あ……まどかからね…出来たのかしら…?
「どうしたの?」
『完成しましたよ、追加パッケージ『ヴァリアント・サーフェイス』、今から送るのでに私達の家にスキマを開いてください。ついでにミストペガサスもそろそろ完成しそうだって藍さんに伝えてください。」
「わかったわ」
『では。』
まどかが電話を切ってすぐに私が隙間を開き、そこに専用機『エクストリームガンダムtype.Border』を投げ入れると約五秒でチューンナップされて帰ってきた。
手には大型のビームライフル『ヴァリアント・ライフル』が、そして背中には非固定武装として翼部にマウントされた『全感応ファンネル・アイオス』そして肩部には少々コンパクトだが威力は凄まじい『高純化兵装・エクリプス』が装備されている。
『準決勝に出場する織斑選手、八雲選手はピットまでお願いします。』
あら、もうかしら。
さーて…このVSの力、『極限の希望』を見せてもらうわよ…まどか、ほむら…
ピット
ピットに向かうと、そこには従者である八雲藍がいた。藍も私と霊夢と同じく『エクストリーム』を駆っており彼女の機体は『エクストリームガンダムtype.EX』であり現在タキオン、カルネージ、イグニスを併用している。FBではどれか一つを固定で使用してくるが藍の場合そんなものを抜きにして試合中もフェイズを変更してくるため非常に厄介な試合となる。
「紫様、頑張ってきてください」
「ええ、言われなくてもそのつもりよ。あ、そういいばまどかからあなたに『ミストペガサス』が出来たって伝えてだって。」
「本当ですか!?よーし!これで『ミスティック』も使えます!」
普段落ち着いている藍が今ではとても喜んでいた。
余談であるがバカ妖精や藍、吸血鬼姉妹が外界に出ることがこれ以降は多々予測される為、私の能力『境界を操る程度の能力』により外界に出る際は強制的に『半分人間』にされる、半分人間といっても『人間的な容姿』になるのみなので能力、IS適性などはそのままである。
さて…時間が来たわね……
「八雲紫、エクストリームガンダム、始めるわよ!」
そう言ってピットから飛び出した。……どうせならカタパルトから豪快に射出されたかったわね……
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「おいおい……やけに重装備になってないか?」
「いままで隠してたのか?」
「それにしてもまるで天使のようだ…」
観客たちが一斉にざわめきだした、それもそのはずである、紫はこの決勝トーナメントまで全ての競技を『ビームライフル』『ビームサーベル』のみでクリアしていた、その機体が突然重武装となり、非固定部位は明らかに天使が翼を開いているようであった。
八雲紫が待っていると千冬もカタパルトから出てきた。
「私は一夏の死の手がかりを探るためにここにいるんだ……邪魔はさせない!!」
「あらそう。」
千冬が何かを言ったが八雲紫には全く関係ない、今の紫にとって織斑千冬は『一夏を見捨てた姉』でもなく『対戦相手』でもなく『ブリュンヒルデ』でもなくただの『ヴァリアント・サーフェイスの実験台』であった。
『では準決勝第一試合、八雲紫選手対織斑千冬選手の試合を始めます』
「うおぉぉぉぉぉぉ!」
試合開始と共に零落白夜を起動し切りかかってきた。普通の人間────これまでのモンドグロッソの選手は大抵ここで怯んでしまい、そのまま一刀両断でシールドエネルギーが0となり負けてしまう、だが相手は『妖怪』、それも最強クラスの妖怪である、紫は落ち着いて待ち構えた。
「そんなにあわてなさん………な!」
そう言って八雲紫は向かってくる千冬に対してヴァリアント・ライフルから超高速ビーム『ディバイン・バスター』を放った。正面から突っ込んできていた千冬はこれを避けきれず、クリーンヒットしてしまい大きくシールドエネルギーを削られると共に壁に叩きつけられ、瓦礫による煙が発生した。普段なら見切ってそのまま二段瞬時加速からの一刀両断で終わっていたのだがそれはあくまで普通の弾丸の話でありその『普通の弾丸』より数十倍早い武装が襲ってくるのはさすがに予測は出来ていなかった。
「ごほっ!ごほっ!ビームライフルの威力じゃないぞ……」
煙が晴れ、反撃開始しようとした矢先、千冬は周りを見て驚いた。
「全感応ファンネル、アイオス」
なんと周りには四機のビット、その全てが自分に砲門を向けていた。更に紫の周りにはまた四機のビットガ法則にとらわれない不気味な動きでこちらを狙っている。
BT兵器をあのレベルまで動かせるのは今回は予選敗退したイギリスの代表……いや、それでも無理かもしれない。
実際、タネを明かすと八雲紫はBT兵器すら操作したことがなかったが普段の段幕ごっこで紫は『光と闇の網目』や『深弾幕結界 ‐夢幻泡影‐』など、BT兵器に非常に似た性質をもつスペルカードを放ち慣れている為、BT操作は児戯に等しいレベルのものである。
「全弾発射。」
八雲紫のその発言と共に千冬を囲うビットからレーザーが放たれた。
ビットは本来一定数を打ち込むと本体からエネルギー供給を行わないといけないはずだがなぜかほぼ無限に打ち込んでくる、さらに紫の操作技術も相まって確実に千冬にシールドエネルギーを削っていき、ついに20%を切ってしまった、この状況では最早零落白夜も一度しか使えない。
(大丈夫、ビットだからいつかは息切れする、更に操作中は動けない。そこに零落白夜を当てれば……なっ!?)
凄まじい悪寒を感じそして前を見るとそこには八雲紫がいた。ビット使用中は動けないはずだ。
「ビット使ってる途中は動けないって誰が決めたの?」
「なッ!」
「終わりよ」
そういって八雲紫は千冬の頭を掴み一気に加速、腕のパーツを展開した。
「シャイニングブレイカー」
そう宣言した瞬間、頭をつかんでいる方の掌から大爆発が発生。千冬のISのシールドは0となりISが解除された。
そのまま紫は千冬をピットに投げ入れ、自分もピットに帰還した。
そこに拍手などは全く存在せず『ブリュンヒルデ』が赤子の手を捻るが如く遊ばれ、簡単に落とされた。ほとんどの人がその光景を黙って見ていた。
「………!ただ今の試合、勝者、八雲紫選手、ノーダメージ勝利です!」
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束side
やっぱ紫さんはすごいねー、ちーちゃんをノーダメージで倒しちゃった、それにしてもまどっちとほむほむの作ったあのパッケージ……強すぎない?
「束、どうよ紫の力は。」
「………はっきり言うと強すぎ、オーバースペックもいいところだね。」
はっきり言ってしまうとインチキと言われても過言ではないレベルの強さだ。超高出力ビームライフルに幻想郷のISを含む既存のISが馬鹿に思えてくるレベルのビット兵器。加速性能、全てにおいて現状存在するISとは別次元の存在である。
「当たり前よ、あのISには『ガンダム』世界の全てのGAデータに加えて私達の今までの弾幕ごっこのデータが入ってるもの。そしてその中でも神クラスの奴らのデータを多く取ってるからね」
なるほど、つまり幻想郷の全ての戦闘データに『ガンダム』世界のデータが全て入っているわけか、道理で強いわけだ。
「………おっと、そろそろ萃香と勇儀との殴り合いの時間ね、また今度ゆっくり話しましょう」
「うん、じゃあまたねー」
………鬼と殴り合いって死ぬんじゃないの?
やっとまともな戦闘書いたかとおもえばワンサイドゲームだった