────────────────────────────
セシリアside
私の元専用機『ブルー・ティアーズ』の妹機『サイレント・ゼフィルス』が何者かに盗まれた、それはまあいいとして問題が一つ存在した。『その少女は生身だった』と言う事がひっかかっていた
「生身であの戦闘力………あれしか……いえ、決めつけはよくありませんわね。」
私はまどかさんとほむらさんの部屋に向かった。
「失礼しますわ。………あら、それは?ソウルジェムではないようですが?」
私はまどかさんとほむらさんの部屋に入った、机の上には空のソウルジェムのフレーム部の中に曇りがなく眩い輝きを放つピンクダイヤモンドが入ったものと禍々しい色の宝石が黒色の檻で閉じこめているような置物が置いていた。
「これはまどかと私のソウルジェムよ、ただしあなた達のものと違って穢れることを知らない究極のソウルジェム。」
穢れることを知らないとはまた凄まじい………、普通魔法少女は力を使う度にソウルジェムに穢れを溜め、それが最大になった時、魔法の神様がおこしになられてすべての魔法少女が悲しむことも憎むこともない素敵なお国へ導かれるらしい、魔法少女になりたての時は余り信じていなかったが目の前の女の子二人が無理矢理信じさせた。
なぜなら目の前のピンク髪の可愛らしい女の子、鹿目まどかさんがその魔法の神様そのものだったのだから。
「それよりもどうしたの?何か用があって来たんでしょ?」
「ああ、そうでしたね。この映像を見て下さい。」
私がタブレットに動画を表示した。私の考えでは間違いなく犯人は魔法少女だ。ただ決めつけるのは良くないため一応相談することにした。
「この子は魔法少女なんでしょうか?」
「…………ほむらちゃん。」
「…………ええ。これは………」
まどかさんとほむらさんはとても驚いた顔をしていた。ただの魔法少女なら驚いた顔はしない、恐らく何か理由があるのだろう。
「とりあえず私も怪しいから一夏君呼ぼっか?」
「どういうことですの?」
「いや、その子は間違いなく魔法少女よ、それなら全然問題ないんだけど…………まあ後で話すわ、仮説で話すのが一番嫌いなの。とりあえず紅茶飲む?今入れたの。」
私はほむらさんと同じ考えだったようだ。
「頂きますわ。」
………神と悪魔とお茶できるなんてそうそうないですからね。この際魔法少女の強さの秘訣について思いっきり聞いておきましょう。
数分後……
コンコン
ドアのノック音が鳴った、一夏さんが来たのだろう。
「マドカです。どうしたんですか一体?」
部屋に一夏さんが入ってきた、一夏さんはサングラスを辞めたようで今は赤色のコンタクトレンズのみ装着している。
「一夏、この動画を見てちょうだい。」
「はあ……」
────映像開始────
「─────人符」
「遅いわよ!」
「現世斬!」
「「がああああ!!」」
────映像中断────
「…………そんなバカな……………!!?」
「あら、ビンゴね。」
「なんで………なんでこの女は師匠と同じ剣術を使ってるんだ!?」
「あら鈴さん、お帰りなさい。」
「…………ただいま。」
始業式の日、セシリアは中国から帰ってきた鈴に挨拶したが鈴は落ち込んでいた。
「…………お爺さまの件、私からもご冥福を祈らせて頂きますわ………」
「ありがと………まあ爺ちゃんも満足して逝ったと思う………。」
鈴には離婚した両親に代わり面倒を見てくれていた祖父がいた。その祖父が末期だと言うことを知り夏休み最後の数日は中国で過ごしていた。そして昨日、その祖父が亡くなったのだ。
「さっさと始業式行きましょう。私はもう大丈夫だから。」
「ええ。」
大型ホール
「こんにちは、校長の八雲紫です。二学期も頑張りましょう。」
八雲紫の挨拶で始業式は簡単に終わった。
四組side
「さて、皆さん、新学期からも頑張りましょう。そして今日から来る転校生と副担任の方を紹介するわ。入ってきて。」
教室のドアが開かれ、白髪の少女と赤髪の少女が入ってきた。
「あれって……」「本物!?」「それにもう一人は……!?」
その姿を見たときクラスはどよめいた。
「まずは妖夢からお願いね。」
「はい、今日から副担任をやらせていただく魂魄妖夢です。テレビを見ている方は知ってるかも知れませんね。よろしくお願いします。」
……………キャアァァァァァァァ!
自己紹介を終えた瞬間、クラスメイトからは大きな歓声が鳴り響いた。
「ミスブシドーよ!」「本物!本物!」「私大ファンです!」「ミスブシドーに憧れて剣道始めました!」「ファンクラブ入ってます!」
「うっさいわねぇ………ねぇねぇ、妖夢ってそんな人気なの?」
霊夢は隣のクラスメイトに聞いた。
「博霊さんミスブシドー知らないの!?」
「ええ。」
「現IS界の最強レベルの剣使いであの織斑千冬先生を倒した西行寺マドカさんの師匠なのよ!」
「質問ならこの妖夢がいくらでも受け付けるからね~、次、佐倉さんどうぞ~。」
「え、幽々子様!?」
「あー、佐倉杏子だ、一応オランダ代表、よろしく頼む。専用機はアルケーガンダムだ。」
妖夢ほどでもないがそれなりに歓声が溢れた、杏子はオランダ代表として何度が雑誌に掲載されており、その際に『男よりイケメンな女』として紹介され、それなりにファンは多い。
三組side
「さて、転校生を紹介する、入ってこい。…………うちのクラスは託児所じゃないぞ………」
そう慧音が言っていると、ドアから少女が入ってきた。
「ねぇねぇ、あの子って……」「チーズでお馴染みの…」
「百江なぎさなのです!一応雪○の広告塔としてISを操縦してます!よろしくなのです!専用機はラファエルです!」
……………キャアァァァァァァァ!!
四組同様歓声が溢れた。
「キタ!三人目の小学生キタ!」「しかも活発系じゃなくておっとり系!」「ロリコン大歓喜よ!」「かわいい!」「クール!天然!活発!そしておっとり!」
「あー百江、こんなクラスだが仲良くしろよ。」
「はいなのです!」
二組side
「転校生を紹介する、入ってこい。」
ドアが開かれ、青髪の少女が入ってきた。
「さやかちゃん!?」
「初めまして!美樹さやかです!これから皆さんと一緒に勉強する事になりました!よろしくお願いします!専用機はダブルオーライザーです!」
確かあの子ってミスブシドーと互角の勝負をした……… 青騎士だよね……
さやかは妖夢と超高速の勝負をしていたことから『青騎士』の異名で、一部では有名である。
「美樹さやか、お前の席はあの鹿目の前で暁美の横だ。」
「うっす!」
さやかは席についた。
「さやかちゃん、どうしてここに?」
「いやー、紫さんが連れてきてくれたんだ。そういやほむらからあんたを解放する手伝いをしてくれた礼を忘れてたってね。」
「そうなんだ。」
「なんで美樹さやかがこのクラスなのよ………せめ佐倉杏子がよかったわ………」
「素直じゃないねぇ~、でも今日はあんたを倒す兵器を持ってきたよ!」
さやかは突然鞄から指輪と『犯人』と書かれたフリップを出した。
「んっフゥ……」
さやかは指輪をはめ、髪を上げるポーズを取った。それを見たほむらは汗をダラダラ流し始めた。
「や……やめなさい……」
「有り得ない存在が3つある!←犯人」
「ぬうううううう!!」
ほむらは机に頭をぶつけ泣き始めた、そりゃ自分の黒歴史をもろにいじられると誰でも泣きたくなる。
(かわいい。)
クラスメートのほぼ全員が、普段ほむらの見せない表情に癒されていた。
一組
「始まっていきなり車椅子で教鞭をとることは許してくれ」
一組では織斑千冬が車椅子に座って授業をしていた。
織斑先生どうしたんだろ………? 春樹君に刺されたって噂が一番有力だけど……
女子の情報伝達力は凄まじく、このケガのことで様々な噂が広まり、今では春樹に刺されたと言う噂が一番濃厚となっている。
「早速だが転校生を紹介する。入って来い。」
(あの方は………!)
扉から金髪の美女が入ってきた。セシリアはその姿を何度と見たことがあった。
「巴マミです。これからよろしくお願いします。一応イタリアの代表で、専用機はガンダムサバーニャです。」
「ちょうどオルコットの隣が空いている、そこに座れ。」
「はい。」
マミは席についた。
「巴さん、宜しくお願いしますわ。」
「ええ、私こそ。」
そして放課後、妖夢はサインを求められ続け、杏子と霊夢は外の食堂に。なぎさは三組女子の部屋に連れ込まれ大宴会。さやかはグズっているほむらに謝り、その後まどかと喫茶店へ、マミはセシリアと魔獣狩りへ向かった
とある京都の屋敷。そこにはひとりの老人が刀を手入れしていた。
「師匠、只今戻りました。」
「おう×××、お帰り。」
この人は私『強さを得るきっかけが欲しい』を契約した際にその数日後に出会った人物である。『強くなりたい』でも良かったのではないか?と言われたが努力せずに得た強さなんて強さじゃない、ただの我が儘な子供が持つ玩具だ。
師匠は今は隠居している凄腕の剣豪であり、老人とは思えない程の凄まじい素早さと威力を持つ剣を振るう、そして時折私に『幻想の里』と言うおとぎ話をしてくれる。私はこの話が大好きだ。
……………ありえないと笑われるが師匠は幽霊で、悠久の時を生きているらしい。師匠の横にはふよふよした何かが浮いている。
「師匠、今日も『幻想の里』のおとぎ話を聞かせてください!」
「×××もその話が好きじゃな、いいぞ、じゃあ今日は『幽霊になったお嬢様』の話をしてあげよう」
「はい!」
「昔儂は桜の咲き乱れるお屋敷で庭師の仕事をしていてな、特に大きな『西行妖』と言うそれはそれは素晴らしく美しい桜があったんじゃ。」
「綺麗な桜………」
昔姉さんと兄さんとお花見に行ったことがある。その時の桜も綺麗だったが師匠の言う桜はもっともっと綺麗な桜なんだろう。
「じゃがその桜はとても危険な桜での、有名な『歌聖』たちの精気を吸い、成長している妖怪桜じゃったんだ。そしてそれを危険視したお嬢様がその桜を封印したんじゃ。」
「そのお嬢様は………」
「…………お嬢様の亡骸によって西行妖は封印された。じゃがそのお嬢様は幽霊として再び蘇ったのじゃ。」
幽霊として……もしかしたら兄さんも幽霊として生きているかも……………変な希望を抱くのは止めよう。こんなことを思っても虚しいだけだ。
「………しかしそのお嬢様は記憶を失って飄々と暮らしていた。………で、儂は剣術を教えていた孫にその西行妖の危険性を教えたはずなんじゃが………その孫が幼かったせいか儂の説明が悪かったせいかうまく伝わっておらなくての。」
「どうなったんですか……?」
「あの馬鹿孫、そのお嬢様と共に西行妖を復活させようと企んだわい。」
「それでそれで!?」
私は師匠の話に引き込まれ、夢中になっていた。
「まあまあ、慌てるな、それを察知した『幻想の里』を管理している巫女と、吸血鬼のメイド、そして普通の魔法使いの3人がその企みを全部潰したわい。おしまいおしまい。」
「続きは!?続きはないんですか!?」
「まあまあ、慌てるな。………おっと電話じゃ。……非通知……?」
師匠は電話に出た。
「もしもし。」
『やっと突き止めたわよ~!妖忌~!』
「ゆ…幽々子お嬢様!?」
電話の相手はそのさっきのおとぎ話のお嬢様らしい。………幽々子と言えば『リボーンズ』を駆る最強レベルのパイロットだ。
『あなた今何してるの!?』
「い…いや~、こっちで剣客として金稼いでの、京都に最近屋敷を立てたんじゃ。そこに弟子と二人で暮らしておるんじゃ。」
『へぇ…奇遇ね、妖夢も最近弟子を取ったのよ。てかあなたテレビ見てないの!?』
「どうもあの類は苦手でして……ほほほ……」
『呆れた………その弟子とやらにインターネットでISって調べて貰いなさい!』
「お嬢様……時代の最先端を行ってますね……」
私は直ぐに亡国企業から支給されたタブレットでIS学園のページを見せた。
「ほう……ほうほう!こりゃ驚いた!殆どの人がいるじゃあありませんか!?」
『てかあなた私から離れた100年間どこに行ってたの……?』
「ほっほ……外界でふらふらしながら残りの十年は異変を見ていました……」
『まあ一度は顔出しなさい、その弟子と一緒に、あら、一夏……どうしたの?………え?変わってほしい?いいわよ。変わるわね。』
『変わりました!織斑一夏と言います!師匠にはお世話になってます!』
「ほっほ…、馬鹿孫が迷惑をかけてないかな?」
『いえいえ!全然ないです!』
「こちらの弟子も優秀じゃぞ……しゃべってみるかな……」
『あ、はい。お願いします。』
「ほれ、×××、馬鹿孫の弟子と喋りなさい……」
「はい!」
私は電話を取り、その弟子と話した。
「………変わりました……弟子の織斑マドカです……」
『え……………?』
ガシャンと電話の落ちる音がした、一体どうしたんだろう………
『本当にマドカなのか………?』
「?……ええ、そうですけど……」
『……………これも運命なのかな』
なに言ってるんだこいつ。
『心して聞いてくれ……』
「?………はい。」
『俺は………織斑一夏だ…』