「千冬姉さん……?」
「マド……カ……?」
「姉さん!」
マドカが織斑先生に抱きついた、やはり久々の姉妹の再会なのでお互い泣いている。
織斑先生は俺を助けて以降、非常に涙もろくなっており一部メディアからは『もはや別人』と言われている。
「マドカ……すまない…私はお前のことも忘れてのうのうと生きて……一夏も実質私が殺したようなものだ……」
「織斑先生、それは言わない約束でしょう。
………まあ確かに俺は世間に……特にあんたに絶望しながら一回死にましたからね。あながち間違いではないと思いますよ。………でもそんなことはいい、現にあなたはその罪を背負って生きていく覚悟をしていて俺もここにいて更にマドカもいる、それでいいじゃありませんか。」
とりあえず言いたいことを言った。………正直なところ俺も織斑先生がいいと言うならまた千冬姉と呼びたい、ただそう呼ぼうとすると春樹と比べられ、キツく当たられていた時期を思い出してしまいどうしても留まってしまう。
「一夏兄さんだよね……?」
「ああ、電話でいきなり言って悪かったな。」
「ううん……私は兄さんが生きていただけで嬉しいよ……、それより姉さん…一夏兄さんを殺したってどういうことなの?」
「ああ……話しておかないとな…」
「千冬、一夏、その話は後にしなさい、そろそろ開店よ。」
「ああ、そうだったな。俺のメイド服はあるか?」
「ええ、マドカが着ている分に追加で持ってきたわ。」
「サンキュー。さっさと行くか。」
この会話、俺と天子の間では当たり前だが織斑先生とマドカにどん引きされていたのは言うまでもない。
1-1
『えぇぇぇぇぇ!?マドカちゃんが二人!?』
マドカがついて来たことによって教室は大騒ぎになった。なぜなら同じ顔が二人いるのだから……。……織斑先生が『言い訳は用意している』と言っていたが一体どうすんだ…?
「実はマドカとこいつは行方不明の私の父母のところからやってきた私の双子の妹達だ。名前がややこしいがこっちもマドカだ。」
無理矢理だな……信じる奴なんているのか……?
「へぇ!よろしくね、マドカちゃん!」
「よろしくね。それよりも私も手伝っていいかな?久しぶりに会った姉さんと一緒にいたいんだ。」
「いいの!?ありがとー!」
良かった……マドカは簡単にクラスの皆と打ち解けることが出来たようだ……。織斑先生も安心している。
『ただいまより模擬店を開始します。』
始まったか、さて……やるか…。
『お帰りなさいませー!』
数分後……
「マドカ、マドカちゃん、店も回るようになってきたし広告塔として織斑先生と出かけてくれない?」
「いいのか?」
「大丈夫だよ、こっちにはドジっ子メイドも参入してくれたし、それにあなた達三人の宣伝能力は凄いからね。」
「は…恥ずかしいです……」
なんと山田先生がメイド服を着ていた。服の上からでもわかる巨乳と童顔で下手な生徒より似合っている……
「なーにエロい目線で見てるんだ。」
「……兄さんの変態……」
山田先生に見入っていた俺に対してマドカと織斑先生が罵声を浴びせた。ひでぇな……まあ男(体は女だが)なのにメイド服を着てノリノリで『お帰りなさいませー!』とか言って更に巨乳メイドに見入る……………うん、変態だ。
「じゃあ四組から行くか。多分師匠と話している筈だし。」
「ああ。マドカの師匠も見ておきたい。」
「師匠の孫も見てみたいしいいよ。」
そしてメイド服を着たまま俺達は四組に向かった。
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妖忌side
「師匠ォォォォ!!」
ほっほっ…どうやらマドカのことを誰かと勘違いして連れて行かれたわい、……まあマドカならなんとかなるじゃろ。
「とりあえず一年四組に行きますかな。」
儂は孫とお嬢様のいる四組の教室へ向かった。
1-4
「只今茶室は20分待ちだぜ!」
受付の前では和服に似合わない金髪の女の子が看板を持って接客していた。
「おや、魔理沙ちゃんじゃないか。」
この女の子はマドカにする幻想郷の話に割と登場する『普通の魔法使い』魔理沙ちゃんだ。博霊の巫女とよく行動を共にしており、そのおかげかよく異変解決にも参加している。
「おじさん私のことを知っているのか?」
「ああ、君のお父さんからよーく聞いているよ」
「親父を知ってるのか!?」
「君のお父さんの持つ完成されたミニ八卦炉の『マスタースパーク』を正面から斬った時以来お父さんと仲良くしておる。」
「前に親父の家の上の雲が割れていたのはそのせいか………てかマスタースパークを斬るってまさかあんた!?」
「そういえば名前を言ってなかったな。儂は魂魄妖忌、このクラスに妖夢の爺じゃ。」
「へー……、妖夢からよく話は聞いてるぜ。ほい、やるよ。」
魔理沙ちゃんは儂に『優待券』と書かれたチケットを渡してくれた。
「これで早く入れるぜ、幽々子や妖夢とさっさと会ってきな。」
「感謝する。」
魔理沙ちゃんと別れ、茶室へ向かった。………ふむ、あの子は親父さんとは違い自由な戦闘スタイルを特技としてるっぽいの。
茶室
「はーい、すぐ用意いたしま………師匠!?」
目の前に現れたのは自分の弟子であり孫娘である魂魄妖夢だった。
「久しぶりじゃの、妖夢、とりあえず茶を用意してくれんかの?話はその後じゃ。」
「は、はい!」
……数分後…
「ふむ……腕も上がったの。」
「ありがとうございます!」
「皆~、私も文化祭見たいんだけどいいかしら~?」
生徒達に一連の動作を教えた幽々子お嬢様が突如発言した。やはりお嬢様のたてるお茶は非常に美味でありそこらのプロ程度では足元にも及ばない。
「了解です!」
委員長っぽい人が「この場は私達で回せます」と言って迅速に行動を開始した。
「じゃあ行きましょうか。あの子達とも待ち合わせてるわ。」
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一夏side
「改めて見るとそっくりね~、あなた達。」
幽々子さんは俺と織斑先生とマドカを見てそう言った。まあ当たり前だろう。織斑先生とマドカは元々そっくりであり更に俺は織斑先生のクローン体である。
向こうではマドカと師匠が話しており、幽々子さんと織斑先生も話している。織斑先生は数日前、ウイングゼロを駆り幽々子さんにモンドグロッソのリベンジを挑んだが結果は敗北、ただ最高コンディションの幽々子さんのリボーンズを撃破寸前まで追い込みトランザムまで発動させていた。それ以降は非常に仲良くしており酒の席では普段の俺の様子やISの操作技術の聞いているらしい。そのせいか幽々子さんからも『心の決心が出来たらもう一度千冬姉と呼んであげなさい。』と言われた。
紫さんにリベンジは挑まないのかと聞くと『あの人はもはや別次元の存在だ。』と言っていた。まあ正直あの人だけで束さんが元々作ったIS467機程度なら全て破壊する事ができるらしい。流石エクストリーム。
「じゃあぶらぶら行きましょう。」
「マドカ、ここにはお前の大好きなおとぎ話『幻想の里』の登場キャラクターが大勢いる。探してみるといい。」
「本当にですか!?私は『有頂天少女』って言われてた子を見てみたいです!」
「(有頂天少女………天子だな。)………マドカ、お前を連れてきた青髪の奴がいただろ?あいつがそうだよ。」
「ええっ!?天子が!?」
マドカは驚いていた。俺も霊夢さんから聞いたが宇宙まで行ったらしい。あと驚いたことに天子には剣が刺さらない。
「…………すまん、話が全く見えなんだが……」
織斑先生が置いてけぼりを食らっていた。
「ねえ千冬……今からする話は誰にも内緒よ……」
「母さん、織斑先生に幻想郷の話をするつもりですか?……まあいいですけど……。」
「幻想郷とはなんだ?」
それから幽々子さんは幻想郷のことについて話し始めた。それに+俺が一時的に幽霊だったことも話した。
少女説明中…………
「……なるほど、確かにそれならあなた達の野心もないのに異常な程の強さ、それにあなた達の所持しているIS……束が関わってるなら妥当だ。それに一夏がここまで強くなったこと…全て納得がいきますね……、改めてありがとうございます。」
「まあ主要メンバーだけ言ったけど残りのメンバーは追って紹介するわ。あと普通に接して欲しいわね。」
「ああ……まあ残りのメンバーは大体想像がつく。とりあえずこの一年三組に入りましょう。」
織斑先生と落ち着いて話すためにとりあえず三組のカフェに入った。
次回は幻想郷から出ていないキャラの登場会です、こいつを出してほしいなどがあれば気軽にどうぞ