IS~神魔と幻想に魅入られた者達   作:茶々円

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最近色々と多忙で余り更新できてません。


12話 幻想との邂逅

簪side

 

 

夜 霊夢と簪の部屋

 

 

 

「おかしい……」

 

 

私は最近あることがずっと心の中に引っかかっておりそのことをずっとパソコンで調べていた。

─────アナハイム・エレクトロニクス……あの会社は思い返すとおかしいところしかない。

まず一部上位陣のIS適性の異常な高さ、そしてあれほどの適性を持っていながら野心もなく活動しているところ、そして………霊夢のこと。

彼女は自身を八雲紫校長の養女であり『博霊神社』の巫女と言っていたが博霊神社という神社を検索しても全く出てこなかった。そして衛星図で日本中をくまなく探していると長野県の山奥にその博霊神社が存在した

 

だが、その神社は既に廃墟でありそのあたりに詳しい人に話を聞くと博霊神社は明治時代頃に神主が『神隠し』にあい、そのまま廃れていったらしい。

 

 

 

 

 

 

─────ここで私の立てた仮説は2つ、一つは別の『博霊神社』が存在すること。

そしてもう一つオカルトが入ってくるがは霊夢が『神隠し』に合った先で生まれた子でありどういう訳かこの世界にいること………、いや、待てよ………この2つの仮説を合体すれば……。

 

 

 

「ふ~、やっぱでかい風呂は命の洗濯ね~。ん?何やってんの?」

「あれ…霊夢、大浴場行ってたの?」

「ええ、早苗と神奈子とね。」

 

 

 

 

東風谷早苗………彼女についても文献を漁ってみたところ、どうやら東風谷という一族は八坂刀売神に仕える巫女である守矢家の分家らしい、そしてあの人が偶に様付けで呼んでる八坂先生……偶然にしてはできすぎている……

 

 

「霊夢、今からする話は無茶苦茶なオカルト理論だけど聞いてもらっていいかな?」

「?……ええ。」

「まず霊夢、あなたはこの世界の人じゃないよね?もっと別の……」

 

 

────私が考えた仮説は『神隠しの先にもう一つの博霊神社が存在し、霊夢はその世界から来た人間、そこには人間ではない多くのもの──アナハイムの上位陣がいる世界。』

 

 

 

 

「っ!?」

「霊夢だけじゃない、私達6人と織斑先生と山田先生以外のアハナイム製専用機を持ってる人達もみーんな別の世界の人……人間じゃない人も混ざってるのかな?」

 

 

 

 

これを考えるようになった最大の要素は三組のフランちゃんとチルノちゃんである。彼女達は見た目は小学生なのに凄まじい操縦技術、一般人なら即死であろう負荷G、情報量に耐えられることが出来ており、むしろ自らの手足のように乗りこなしている……。

漫画でも定番のネタだが小さな子が実は100才を越えていて気付かなかった主人公がボコボコにされるというものがある。

これらを踏まえるとあの二人は『人外』であるという説が一番しっくり来る。

更に『エクストリーム』を駆る紫さんや霊夢も普通の『人間』なら過度に搭乗すると全身が正体不明の凄まじい痛みに襲われるあの機体で一時間は余裕で戦闘を行っている。

 

 

 

 

「……隠しても無駄ね…ええ、私達は「れ~いむ~。」

「きゃっ!?」

 

 

 

 

突然目の前に禍々しい…近くにいるだけで吐き気のするような歪みが空間に発生し、中から人の声が聞こえてきた。………この声は…。

 

 

 

「……隠す気ないのね、紫。」

「ええ。」

 

 

 

その空間から出てきたのはIS学園校長にして現世界最強のISパイロット────八雲紫さんだった。

 

 

 

 

「……あなた達は一体…?」

「百聞は一見にしかず、とりあえず来なさい。」

「え……?ってえええええ!!!?」

 

 

 

私は紫色の空間に飲み込まれた………

 

 

─────────────────────

 

 

 

 

「むう……ここはどこだ…?」

 

 

 

どういうことだ?私は自室で睡眠を取っていたはずだ。なのになぜこんな山の中に?拉致にしても詰めが甘すぎる、携帯の電波は……、やはり入らないか。……よし、護身用のナイフは持っているな。とりあえず頂上まで登れば電波が入るかもしくは景色から現在地が把握できる。…む?

 

 

 

今何かが山の中に落ちたような……、いや、それよりもその何かを落としたもの…ISだな。

 

 

私は山頂に急いだ。 

 

 

 

 

 

 

 

山頂

 

 

「はぁ…はぁ…、とりあえず山頂に近くてよかった」

「へー、君のフットワーク見せてもらったけど中々見込みがあるね。」

「…誰だ!?」

 

 

目の前にある神社の鳥居の上ではチルノとフランと同じくらいの少女がISを展開していた。黄色いずんぐりむっくりなISで両手のビームサーベルだけではなく腰の部分のパーツからもビームサーベルを構えている。

 

 

「人間かい?こんなところに来る人間なんて珍しいね、君の名前は?」

「……ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」

「!!」

 

 

その少女は少し驚いたあと大笑いを始めた

 

 

 

「あはは!紫も粋なことやってくれるじゃん!私は洩矢諏訪子、あんたの母さんと姉さんの知り合いさ!」

「なっ!?」

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

「………ここは…?」

「お、目覚めたみたいだね。」

 

私は確か白蓮さんの友人の星さんとナズーリンちゃんと話してそのままベットで眠りに就いたはずだ。……ここどこ?

 

目の前には日本の尼さんのような格好をしたの女性がタオルを絞ってくれていた。

 

 

 

「どこから来たの?」

「……IS学園にいて気が付いたらここに……、ここはどこですか?」

「ここは幻想郷の命蓮寺ってところだよ。それよりもIS学園ってことは聖白蓮って人と村紗水蜜って人知ってる?」

 

 

あれ?この人は白蓮さんと村紗さんの知り合いだろうか?まあそれなら嬉しい。それよりも幻想郷って……?   

 

 

 

 

「ええ、普段からお世話になっています。」

「あれ?あなた名前は?…申し遅れたわね、私は雲居一輪、ここの寺で修行僧をやっているよ。」

「…シャルロット・デュ「あー!君か!君がシャルロットちゃんか!毘沙門天様に選ばれた女の子だね!」

 

 

 

───────────────────

 

 

 

午前四時

 

 

 

 

 

 

「鈴!セシリア!」

 

 

 

私が廊下に出ると既に鈴とセシリアが魔法少女に変身して待っていた。やはり気付いているのだろう。

 

「これは…魔獣の巣よりももっと濃くて絶望にまみれてる……」

「寒気がしますわ………」

 

 

恐らく今アリーナに巣を作っている魔獣は今まで闘ったものとは別次元の強さであると予想できる。……ん?魔法少女の気配……?

 

 

 

「マドカも起こしてから行くか?」

「いや、……正直朝起きてマドカが居なくなってると一夏が大暴れするわ。」

「それに私達だけでなんとかなります。…とりあえず急ぎましょう。夜明けまで時間がありません。」

「そうだな。」

 

 

 

とりあえずアリーナの中で魔法少女が戦っている、早く救出に向かわないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナ 入り口

 

 

 

「なにこれ?」

 

 

アリーナの入り口には人魚のマークが刻まれた不思議な何かが浮いていた。おそらく巣の入り口だろう。

 

 

「よし、突入するぞ。」

 

 

私達はソウルジェムを出すとそれに反応してその何かは私達を取り込んだ。

 

 

 

 

 

 

TEMPESTOSO    AFFETTUOSO

 

 

 

 

「っ!?……なんだ今のは?」

 

 

 

魔獣の巣に入った瞬間、そのような声が頭に響いた。

 

 

「嵐のように、愛情を込めて……?」

「それよりもこれは……」

 

 

 

 

魔獣の巣より更に入り組んだ、禍々しい迷路のようなものがあった、これは『巣』ではない、最早『結界』だ。

 

 

 

「怖い……」

「吐き気がしますわ………こんなところにいたら気が持ちません…。」

 

 

セシリアや鈴がそういうようにこの結果に侵入してからは更にそれが酷くなった。一体どれほどの絶望が集まればこのような巣を形成できるのだろうか?

 

 

 

「これは…誰かのコンサートですね?……ひっ!?」

 

 

セシリアがポスターの裏側を確認するとそこには一面に『look at me』と書き綴られてた。

この巣は特殊過ぎる、いつもの単調な巣とは違ってまるでコンサートホール……水族館のような……とにかく色々な物が散りばめられている。恐らくある特定の人間の絶望のみを吸って生成されたのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

結界 深部

 

 

 

 

「なんでここまでで一匹も魔獣と出くわさないのよ!?」

 

 

私達が最深部に到着したときには既に魔獣が存在していなかった、いや……恐らく元々存在していなかった。じゃあ何がここまでの絶望を放っているんだ?ここにいた魔法少女は?

 

 

 

♪~~~♪~~~

 

 

 

更に奥の方から音楽が聞こえてきた。魔獣が演奏会でも行ってるのだろうか?

 

 

「この曲は確か……、アヴェ・マリアだったはず……」

「この音楽にそって進めばきっと敵はいるはずよ!さっさと終わらせましょ!」

 

 

 

鈴とセシリアは音の鳴る方向へ走っていった。………気のせいだろうか?嫌な予感しかしない、これから私達が闘うのは本当に魔獣なのか?………まあいい、何であろうと学園や仲間達に危害を及ぼす奴は消しておくか。

 

 

 

 

 

結界最深部 コンサートホール?

 

 

 

「あれは…?」

 

 

 

遠目で見ても分かる、コンサートのステージでは影のような演奏隊が美しい音を立ててバイオリンを弾いていた。魔獣にしては小さすぎるしあのような奇行、更に集団行動を行っている。…あいつは!?

 

 

 

「なんで………」

 

 

 

観客席に座っている人間を見て鈴が驚いていた、あの人は確か最近転校して来た鈴の友人の……

 

 

 

 

「なんでこんなとこにいるのよ!?さやか!」

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