最近マジで入学手続きやらスランプで更新速度が遅くなっています。大学入学後はまた二週間に一度くらいに戻ると思います
「う…うーん……ここは…?」
「目が覚めたわね。」
目を覚ますとそこには見慣れない天井が広がっていた。
私は布団で寝ており、八雲校長が目の前で此方を見ている。そして中から見える庭では霊夢がISを改造していた。
……そうだ!私は紫さんが何かを言った瞬間に『何か』に飲み込まれて……
「あ…八雲校長……私に何をしたんですか?ここはどこですか?」
「ああ、ここは幻想郷、あなたの考えていた『神隠し』を超えた先に存在するこの世の理想郷よ。私はほぼノーヒントで此処の存在の仮説を立てて、更に『人間やめるかデータにでもならないと乗れない』とまで言われている『エクストリーム』に人間のまま乗りこなしてあのクセの強いコア人格を纏め上げるあなたのことが個人的に気に入ってね、ここに連れてきたの。」
やっぱり……!
「あの……」
「どうしたの?」
「ここのこと、詳しく教えてくれませんか?」
「ええ、わかったわ。」
少女説明中……
「神に妖怪……それに幽霊……」
私は空いた口が塞がらなかった、知り合い───アナハイムの人達が殆どが人外の化け物でその人たちのトップが今私の目の前にいる。
一連の説明があったが私にはどうしても腑に落ちない───理由がわからない部分があったのでそれを質問してみることにした。
「でもなんで一々私達の世界────つまり外界に介入したのですか?あなた方はこれまで通りの生活を続けていてもよかったはずです、なのに何故危険を犯してまでこちらの世界に?」
「ああ、それね、……もう要件は2つ同時に伝えるわ。」
そう言って紫さんは『スキマ』を広げ、どこかに繋げ、しばらくするとその『スキマ』から若い男性が出てきた。
「やあ、私は闘鶏稲置大山主命(ツゲノイナギオオヤマヌシノミコト)長いからミコトと呼んでくれ。奈良の氷室神社で祀られている………いや、いた、かな。」
………なるほど。大体目的はわかったかな。
「紫さん、恐らくこれは私の推測ですが……」
「あら、もうわかったの?」
「はい、多分ですがISが開発されてから機械が絶対有利となり、それにより神社などを潰した事例もあると聞きます、そして八百万の神々がこの世界にいるとすれば恐らくその被害に合った神様も複数存在するはず。私は昔あなたが祀られていた奈良の氷室神社の研究をしていたとき、その神社がISが出たせいで破壊、ラボに作り替えられたと書いてありました。」
「…驚いたわね……」
「紫さん、私はこの子が気に入りました。」
「あら、なら私の式になってくれるの?」
「ええ、ISも破壊できる、それにこの子のサポートをするのは楽しそうです。」
式?サポート?どういうことだろう?
「あの……話が読めないのですが…」
「あ、ごめんね簪、……あなた私の式神になってくれない?」
「………え?」
「まあとりあえずモノは試しよ。ミコトさん、一旦簪と同化してくれないかしら?」
「ああ。」
突然ミコトさんが私の下に近づき、そして霧のようになり私の中に入ってきた。
……すごい……なんだか体中から力が溢れ出ているみたい……、これが霊夢達が普段見ている、感じている力なんだね……。
「れ~いむ~!」
「なによ?」
「ちょっと簪とスペルカードなしの模擬戦しなさい。」
「ああ、わかったわ。よし、簪、早速上に行くわよ。」
そう言って霊夢はISを使わず空高くまで飛んでいった。
『簪ちゃん、空を飛ぶ感覚はわかるかな?それを意識すれば君も空を飛べるよ。』
脳内に直接ミコトさんの声が響いた、恐らくまだ生身での戦闘経験のない私にアドバイスしてくれるのだろう。
空はISで何度も飛んでいる……あのイメージで……!
「あっ……」
体がふわっと浮き、そのまま自分の思い通りに動くようになった。
『簪ちゃん、私の力は氷を操る力だ、大気中の水分を一瞬で変換出来るから攻撃にも防御にも使える、………漫画などで氷を使うキャラクターがいるなら始めはそのキャラクターを真似るのもいいかもな、』
自慢ではないが私は漫画やアニメなどはよく見たり読んだりする、当然氷使いのイメージなどは固まっている。
「ルールは先に魔力残量が50%を切った方が負けよ。それじゃスタート!」
「行くわよ!ホーミングアミュレット!」
霊夢は自らの懐からお札を複数枚取り出しそれを私に向かって投げつけた。
投げつけられたそのお札は回避した私を追尾する。
「……逃げられないなら、叩き落とせばいい…!」
私は氷で銃を精製、ホーミングアミュレットに対して銃弾を放ちホーミングアミュレットを凍結、凍りつき動きの停止したそれは地面に落下していった。
「ならこれは?」
霊夢はお札を集め剣を精製、それを左手に構えそのまま私に切りかかった。……霊夢がタキオンスライサーを振るときの癖は読めている……なら!
『簪ちゃん!剣だ!』
「は…はい!」
私は手に霊力を収束し透明な剣を精製、霊夢の振り下ろした剣を迎え撃ち、軽い鍔迫り合いが発生する。
『霊夢の右手に異常な魔力の収束!来るぞ!迎え撃て!』
「それなら!」
……やっぱり!……IS戦でも鍔迫り合いが起こっていると必ず余った右手で腹部に『パイルピリオド』を放とうとして来る。
「……終わりよ!………なっ!?」
霊夢が大技を放ったのに合わせて私は霊夢の周辺を分厚い氷を囲った、これにより氷で陰陽宝玉は誘爆、氷の破壊と共に中で大爆発を起こした。
「よし!」
『まさか博霊の巫女の攻撃を止めるのではなくて誘爆させて大ダメージを与える発想が即座に出てくるとは……、やはり君を選んで良かった。』
「ありがとうございます、……でも相手はあの霊夢、油断が負けに繋がります。」
『そうだな……!?来るぞ!』
煙の中からお札が複数枚枚、急速に簪の下に近づいてきた。
「さっきの技なら……!」
私は逃げながらも一つ一つ確実にお札を凍らせいった。
『前方!』
「なっ!?」
後ろのお札を凍らせることだけを考えていた私は前方に目が行かずミコトさんの注意を受けた瞬間見えたものは『お札の森』と形容するに相応しいほどの大量のお札が私の目を眩ませ、そして私を追撃してきたお札が……
「あれ?張り付いただけ……?………まさか!?」
「あ、注意してね、そのお札、割と大きな爆発発生するから。」
その言葉と共に張り付いたお札は大爆発、その瞬間姿勢制御が困難となり私の体は地上約100mの空からそのまま自由落下を始めた。
『簪ちゃん!一旦落ち着いて!』
「はいっ!」
とりあえず地上まであと二秒で叩きつけられる、下に氷水の膜を敷いて衝撃を緩和する?……いや、ここは反撃に出るのが一番良い気がする。
とりあえず頭を下から上に持ち上げ地上約10mの地点に氷を精製、その氷を踏み台として再び上昇を始めた。このまま加速を利用して………なっ!?
「亜空穴!」
「嘘……!」
上方90mにいた霊夢が突然こちらの目の前に姿を現した。……マズい……!ガードが……!
「陰陽鬼神玉!」
「きゃあぁぁぁぁぁ!!」
霊夢は巨大な丸い玉を発射、それに巻き込まれた私はそのまま神社の石畳に打ちつけられた。
数時間後……
「で、どう簪?私の式になってくれる?」
「……保留でいいですかね?」
「ええ、そりゃその後の生涯を決める決断だもの、……ただし1ヶ月後には決めてね。」
「はい……、1ヶ月後に何かある「ゆーかーりーさーまー!」
博霊神社の前に誰かが降り立ち、そして紫さんの名前を呼んだ。……この声どこかで聞いたような……
「どうしたの藍?私はここにいるわよ。」
「どうしたもこうしたもありません、せっかく幻想きょ…………簪ちゃん!?」
「藍姉さん!?どおりで聞き覚えのある声だと思った……」
藍姉さんはパパとママの友達で昔からよく家に遊びに来ていた。そのときにはいつも私にアニメやゲームのお土産を持ってきてくれる。この眼鏡型のディスプレイも藍姉さんから貰ったものだ。
というより藍姉さんの背中に……
「……尻尾?」
「……なるほど、この際簪ちゃんは話しておこう。改めて自己紹介するわ、私は八雲藍、この八雲紫様の式神だ、憑いてる式───君でいうミコトさんは『九尾の狐』、ついでにISの『エクストリーム』だ。」
まさか藍姉さんも紫校長の式神だったなんて……
「あら?簪と藍って知り合いだったの?」
「いえ、私は外界の情勢を掴む為に外界───まあ日本の暗部とは積極的に交流している訳ですよ。」
「そういや言ってたわねそんなこと。」
「まあその中の一つの更識家とは特に仲良くしていて現当主の娘──簪ちゃんと刀奈ちゃん、そして更識家に代々使えている布仏家の本音ちゃんと虚ちゃんとはよく遊んでいます。」
なるほど、言われてみれば藍姉さんが遊びに来ていたのは世界情勢が大きく動いた時だったね……。……あ、聞くの忘れてた。
「すいません紫校長、話を戻しますが1ヶ月後に何かあるんですか?」
「ああ、それね。」
「1ヶ月後、恐らく国連を巻き込んだ世界規模の戦争が起こるわ。」