共依存アヤベさんとイチャつく日常   作:鉄鷲

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今日6月6日はアヤベさんの日なのでアヤベさんの激甘イチャイチャを建設しました。
これを読んだらRTTT2話をリピートする作業に皆さん移ってください。アヤベさんファンにとって幸福は義務です。


ダービー直後のアヤベさんがトレーナーさんに飛びついてくる甘いお話

6月6日東京競馬場、日本ダービー直後のレース場は割れんばかりの大歓声…いやそれを超えて阿鼻叫喚と言えばいいのか。とにかくレースよりすごくすごい歓声に包まれていた。理由は簡単、俺の愛バであるアドマイヤベガが一位でゴール直後に胸元に飛び込んできたのだ。ウマ娘の力で飛び込まれれば普通の人間は倒れる。つまりアヤベに押し倒されてる格好になる。

「トレーナーさん…私…やったわ…ダービーで…勝てたのね…」

そう言うとアヤベは顔を近づけてきて…唇が触れ合った。今日の歓声の一番を更新し場内で何人かファンが気絶しただろう。元々アヤベはいわゆるクールビューティーでどこか陰を持ったミステリアスなところがある。ファンのうちかなりの数がアヤベを信奉してる風潮があった。そのアヤベが自分のトレーナーに抱きついて押し倒してあまつさえ満面の笑みでキスしたのだ。尊死がデジたんしてしまうのも無理はないだろう…

 

控室に戻り一息つく。先ほどからアヤベは俺にピッタリと抱きついており体温の交換を続けている。

「トレーナーさん本当にありがとう…私を救ってくれて…」

「俺は君に着いて行っただけだよ。君が努力したからさ。」

「それでも…あなたがいたから今ここにいるんだから…やっぱりあなたのおかげよ…」

そう言うとアヤベは俺の左腕の傷痕を撫でる。

「この傷のおかげで私たちは一つになれたのよね…」

「今思えば無茶をしたものだけどね。君の命に比べれば安いものだよ…」

 

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「もうほっといて!!なんで着いてくるのよ!!」

「アヤベ!お願いだからこっちに戻って来てくれ!そこは本当に危ない!」

皐月賞の直後、アヤベは気絶したかのように倒れてしまう。その後病院で目覚めるとフラフラの足取りのまま山へ向かってしまった。

「あの子がいなくなった」と泣きながら。俺はひたすらに着いて行った。最初に着いていくと約束したから。道中戻ろうと何度も説得したが聞く耳持たずのアヤベはとうとう崖のふちに着いてしまう。何をしようとしてるかなんて明らかだった。

「もういいの!あの子がいなくなった私に価値なんてない!ここで死ぬべきなのよ!」

「バカなことを言うな!落ち着いてくれ!せめて何があったか教えてくれ!」

「うるさい!あなたには関係ない!!」

こうして押し問答を繰り返してもアヤベはこちらに戻ってこない。今思えば無理もない話だがあの時はアヤベに何があったか明確には聞いていなかった。妹についてだということは薄っすらわかったが、”いなくなった”の意味まではわからなかった。

「もういい…時間の無駄ね…」

アヤベが崖を向く。これはマズイ!何とかしないと!

「アヤベ!!わかった!!これだけ聞いてくれ!!俺は君にどこまでも着いていく!!」

「着いていくって…私は今から死ぬのよ?あなたその覚悟があるの?」

冷たい…暗い目でアヤベが振り返る。よかった振り返ってくれればまだ勝機はある。

「ああ!覚悟はある!今から証明する!」

そういうと俺は手近にあった鉛筆二本分くらいの太さのとがった木の枝を右手に掴む。そして一息に自分の左腕に突き立てる。

「あ…あなた!何してるの!?」

「何ってこれから死ぬんだ。このくらい訳ないさ。なんならもう一回…」

正直ものすごく痛い!叫ばなかっただけすごいと自分で思う。もう一回はやりたくないがアヤベのためなら何度でもやる覚悟はある。

「やめて!もういいわよ…」

そう言うとアヤベはこちらに戻ってきた。

「正気なの…?血だらけじゃない…」

そう言いながらハンカチで腕を縛ってくれる。枝を下手に抜かないあたり冷静になったようだ。

「正気かはわからないが君が死ぬなら俺も後を追う。でもできれば生きて欲しい。」

腕を縛りながらアヤベは考えているようだ。そして縛り終えて静かに言う。

「わかった…」

こうしてアヤベは冷静さを取り戻して病院に戻ることに同意してくれた。もっともアヤベはただの過労で俺の方が医者のお世話になってしまったが。

その翌日アヤベは何があったか教えてくれた。贖罪の相手だった妹が運命を持っていくと言って消えてしまったこと。その時に大切な人は他にもいるから大事にすることを厳命されたらしい。

「思うに妹さんもアヤベに生きて欲しいんだよ。運命を持っていくの意味は分からないけどたぶん良くない何かだったんじゃないかな。自分を犠牲にしてまで良くない何かを持って行ってくれたんだ。アヤベが大切じゃなければできないさ。」

「そうなのかもね…私は…そんな価値があるのかしら…何もできていないのに…」

人の価値というのは難しいものだ。誰かの正義は誰かの悪。でも俺にとってアヤベは…

「少なくとも俺にとってアヤベはすごく大切な人だよ。命を投げてもいいと思えるくらいにはね」

「ねえ…どうしてそこまで思ってくれるの…?ずっと酷い対応してるのに…?」

確かにどうしてなんだろう…普通に考えれば匙を投げてもおかしくはない。だが俺はそんなことをする気がさらさら起きないのだ。改めて問われると難しい。でも…

「最初に君が走ってるのを見た時から何故か目が離せなかったんだ。何故と問われると難しいけど…一人にしておけないと思ったんだよ。もしかしたら自分と似てたのかもしれないな…ひとりぼっち同士だからかも、なんてな…」

最後は少し冗談っぽく言ってみたが俺も大概一人みたいなものだ。少しは話す人がいるがそこまで親密な人はいない。寂しいタイプなのかもしれない。

「そう…あなたも…」

アヤベは考えこむ。色々考えたいこともあるのだろう。焦らず時間をかければいい…

「ねえ?いいかしら?」

「なんだい?」

「私たち…付き合わない?ひとりぼっち同士、足したらちょうどいいかもしれないわ。」

時間をかければいいと思ってたのに早すぎないだろうか?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「まさか早々に付き合おうと言われるとは思わなかったよ」

「だってそういうのほとんど知らなかったから…それにひとりぼっち同士シンパシーを感じたのかしらね?早くしないと誰かに取られるかもしれないじゃない」

恋はダービーなんてよく言う。まさにダービーウマ娘になったアヤベにはピッタリなのかもしれない。

「たぶんアヤベより魅力的な人なんていないから心配いらなかったのに。」

「あら?あなただって二つ返事でOKしたじゃない?」

「そりゃあアヤベは魅力的だからね。誰かに取られるのは嫌だから。」

「やっぱり似たもの同士なのね私たち」

そう言って笑い合う。二人とも独占欲と依存、嫉妬心が強いのかもしれない。というか強い。だがそれが心地良いのだからどうしようもない。お互いに依存しあってる共依存とも言えるかもしれない。それでもたまらなく愛おしいと感じているのだから始末に負えない。俺もアヤベもお互い無しでは生きられないのだから。

 

翌日のトレーナー室、アヤベと昨日のレースについて反省会を終えたところである。と言っても昨日はアヤベにとって完璧な出来と言えたのでレースの鑑賞会みたいなものだが。そして改めて気づいてしまう。アヤベがゴール直後に俺を押し倒してキスしてるところが放送されていることに

「改めて見るとなんというか…大胆だな…」

正直そうとしか言いようがない。感極まったトレーナーとウマ娘が抱き合ったりと言う光景は結構見るが、自分がダービーの場で押し倒されるなんてちょっと前までは想像もしていなかった。

「そうね…意外と…恥ずかしいわね…昨日はカレンさんにもかなり冷やかされたわ」

あのカレンチャンならまあ…そうなるな…

「今日は今日で学校中の話題よ、レースの方を見てほしいのに…トップロードさんですら…」

『あの…アヤベさん!私次こそは負けませんから!でも昨日はおめでとうございます!それから…ええと…トレーナーさんともおめでとうございます……』

「という具合にどっちを褒めてくれてるのかよく分からなくなってたわ。」

それはまあ…仕方ないかもしれない…

「トップロードさんがこれだからあのオペラオーなんか劇を始めそうだったわ。何とか巻いてきたけど…」

「それはお疲れ様です。」

「なんでそんな他人行儀なのよ」

「いやまあ…でもよかったじゃないか。競い合えるライバルができて。これからが楽しみだよ」

「まあそれはそうね。でも…」

そう言うと一歩近づいてきて

「やっぱりあなたが一番よ」

そう言うのだった。

 

そういえば昨日のレースの特集雑誌が早速出てたな。ということで買ってきた。愛するアヤベの記録的大勝利だ。どれだけ情報を集めてもキリがない。全部スクラップブックにして永久保存しようかな。などと考えながら読んでいくと…

「前半はまあ順当にレースの話…だがずいぶん後ろが余ってるな?」

「そうね、後はインタビューとかかしらね?それでも多いけど。」

後ろからアヤベが覗き込んでいた。顔が近くていい匂いがする。

「いつの間に来てたんだ。ノックくらい…もしかして気づかなかったのかな?」

「そうみたいね。ずいぶん集中してたみたいだから」

「アヤベの記録だからな。そりゃ集中もするさ」

「もう…」

そう言いながらページをめくるとインタビューの抜粋が載っていた。それ自体は普通だが…

 

「この度はおめでとうございます!」

「ありがとうございます。」

「まず今のお気持ちをお聞かせください」

「はい、応援してくださった皆様。学園関係者、URAの皆様、そして共に走ったライバルの皆に感謝しています。ありがとうございます。」

「今の中にトレーナーさんがいらっしゃらないみたいですが?」

「あの人は特別です。その…私をここまで一番に支えてくれました。ですので特別の感謝の気持ちを持ってます。」

「なるほど。その特別には競技として以外にも、具体的には私的にも特別という意味もあるのでしょうか?」

「そうですね…そういう意味もあります。」

「かなり親密なご様子ですが、特にゴール直後の様子から察するにかなり…親しくされてるようですね?」

「はい…その…彼には色々と恩がありますし…もう彼がいないことは考えられません…」

 

とこのようにインタビューの大部分がアヤベと俺との関係に関するもので占められてる。さらに”特別”とか”恩がある”や”彼無しではいられない”など強調して書かれている。

「確かに昨日こういうことは言ってたな…」

「そうね…言ったわね…」

「完全に惚気だな」

「そうね…これは…惚気てるわね…」

「でもまあ…アヤベにここまで思われてるなら…俺は幸せ者だな…」

「もう…平気でそういうこと言うんだから…」

「アヤベにだから言うんだぞ?どれくらい好きかはいくらアピールしてもしたりないんだからな。」

「ほんとによく分からない人ね。あなたは。」

 

それから数日後、学園の廊下で困ったことに巻き込まれていた。

「お願いします。トレーナーさんになってください。」

「だからね?ダメなんだよ。規則で今は一人しか見られないんだ。わかってほしいな…」

中等部のトレーナーがいない子に頭を下げられてしまっていた。参ったな。中等部の子だしあんまり邪険には扱えない…規則の話は半分本当で半分ウソ。担当は原則1人という便利なワードが今の俺の状態だ。どのみちアヤベ以外を見る気はないしアヤベは絶対頷かない。

「そこを何とか…」

「何してるの?」

おっと噂をすれば…そしてこの声の調子は…

「もうすぐミーティングの時間よ。早く行きましょう。」

「ああ、もうそんな時間か。そういうことだからすまないね。」

いつもより一段階低い声とジト目の具合、これはかなり怒ってるな。こう言う時のアヤベは甘えんぼになるのだからカワイイ。

廊下を曲がるとすぐに腕を組んでくる。

「ダメじゃない、あんな子にうつつを抜かしてたら。あなたの担当は誰なの?」

「もちろんアヤベだよ。だから断ろうとしてたんじゃないか。」

「もっとハッキリ言ってあげないとダメよ。勘違いする子が増えるだけだわ。」

「さすがに中等部相手にあんまりキツく言うのはかわいそうだろ?」

そういうとジト目で見上げてくる。カワイイ。

「だから助かったよ。いいタイミングで来てくれたね。ありがとう。」

そう言いながら頭を撫でてあげる。途端に顔が蕩ける。すごくカワイイ。

「あなたが見るのは私だけでいいの。他の子のことなんて気にしないで。」

「もちろんアヤベだけしか見ないさ。だからアヤベも俺だけでいいよな?」

「当然じゃない。もうあなたしか見えないんだから」

これが最近のお気に入りのやりとり。お互いに独占しあうとアヤベはご機嫌になる。すごくすごいカワイイ。ダービー以来こうして人目のあるところでもイチャつくようになっている。まあ全国放送されたのだから今更隠す必要もないし独占欲を満たすのにはピッタリなのだ。すっかり公認のバカップルぶりである。

 

こうしてトレーニングをしたりいちゃついてるとすっかり夜も更けてきて寮の門限まで後少しという時間。

本日最後のいちゃつきを堪能している。

「そろそろ帰らないと寮長に怒られるぞ?」

「分かってるけど…あなただって離す気は無いんじゃないの?」

「それはもちろん…アヤベを離したくなんかないさ」

「それじゃ帰れないわね?困ったわ。」

「しょうがない。送っていくよ。」

「しょうがないのはどっちかしら?」

こうでもしないと寂しさでお互いおかしくなりそうなのだから両方とも問題大有りなのである。でも仕方ない。俺は一等星に焼かれてしまったのだ。燃え尽きるまで離すつもりはない。もしかすると燃え尽きるのも同時かもしれないしそれがいいとすら思う。そもそも最初に一緒に死のうとしてたくらいだ。もうとっくに壊れているのかもしれない。

 

今日も満天の星空で一等星が輝いている。

だが一番輝いている一等星はいつでも隣にいる。




今日6月6日は何の日ですか?そうですねOperation Overlord…違わないけど違うよね?
第66回日本ダービーでアドマイヤベガ号が勝利した国民の祝日ですね!ということでアヤベさんを称えて激海女…違うよね?激甘共依存アヤベさんを突貫で建築しました。
実はここだけの極秘情報を皆様にお話しますと共依存アヤベさん大好きなんですよね。アヤベさんってアプリでも実質共依存してるようなものじゃないですか。で、独占欲が強くて嫉妬深いとか絶対あると思うんですよね。だからこういう話を作る必要があったんですね。
まずダービー勝利後にトレーナーさんに抱きついてくるアヤベさんを幻視したことから全ては始まったわけですね。そこに激甘共依存をバケツ一杯ぶっかけるとこういう結果になると思うんですよ。テキストファイルの題名に激甘アヤベさんと書くくらいには今回は甘くするぜと思った結果がこうです。なので今日はおやつがありません。おやつは(今日は)おしまい、おしまいで~す。という声が聞こえてくるくらいには今日はおやつがありません。
というわけでこれを読んだらアヤベさんアニメであるRTTTのアヤベさん回である第二話を延々とリピートする作業に皆さん戻ってください。幸福はアヤベさんファンの義務です。
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