「どうかしら?トレーナーさん…」
「綺麗だ…すごくすごい綺麗だよ…」
思わず語彙力がSS+になるくらいには美しく着飾った俺の愛バ…輝く一等星アドマイヤベガが本当に流星のような美しさを纏っていた。
アヤベが着ているドレスは青を基調としており、いつもの耳カバーは外して代わりにこと座をモチーフにした髪飾りをつけている。そして首元には以前プレゼントした二つの星をアクセサリーにしたチョーカー…これは二人の間で独占し合ってる印として大切なもの…
「もう、しっかりして。今日は大事な日なのよ。」
「そうは言ってもなあ。こんなに綺麗なアヤベを他のヤツに見せたくなんてないしこのまま独占したくなるのは仕方ないじゃないか。」
「本当に独占欲の塊よねあなた。私も離さないから大丈夫よ。」
俺たちはどちらも独占欲が強い。そのうえ嫉妬心も強いのだから始末におえない。
アヤベに見とれていると少々苦笑しながら言われる。
「そろそろ時間じゃない?ほら行きましょう。」
「あまり乗り気じゃないと思ってたのに楽しそうだな?」
そう、今回の話最初アヤベは乗り気ではなかったのだがどうしたことか。
「だってここまで来たらしっかりやらないといけないし。それに」
「それに?」
「あなたがそこまで見惚れてくれるのなら悪くはないわ」
その微笑みは天使のように見えた。
一月ほど前。発端は一通のメールが届いたこと。
「そう言えばこの時期だったな。ダービー優勝者の懇親会と取材。」
毎年歴代のダービーウマ娘を集めた懇親会という名の取材が行われるシーズンだった。当然今年の主役はアヤベなのだが本人は、
「ねえ、やっぱり出ないとダメかしら?」
こう言うのである。もともとあまり派手なことには興味のないアヤベ。取材も散々受けて辟易している。
「そうだなあ…気持ちはわかるが今年の主役はアヤベだからなあ。少しは顔を出さないとまずいかなあ。」
「あら、それならあなただって主役よ。私のトレーナーなのだから。たっぷり取材されるし歴代のトレーナー達と過ごすことになるのよ?」
「そうなんだよなあ…」
あまり人付き合いが得意でない俺たちとしては避けたいイベントだ。しかし上の方からキツく言われるのは目に見えている。あまり株を下げるわけにもいかないのでやむなく出るしかないのだ。
「でも一つ楽しみもあるぞ。アヤベのドレス姿はさぞ綺麗だろうな。」
「もう、調子いいんだから。」
「そんなアヤベを誰にも見せたくないなあ…」
「これなんだから…」
仕方がないではないか。ただでさえアヤベは美人なのだから。そんなアヤベが綺麗なドレスなんて着たらさぞや美しいことだろう。独占欲の塊である身としては閉じ込めておきたいに決まっている。そうして衣装を用意したり、質問の答えを用意して約一ヶ月後のパーティーを迎えるのだった。
そして当日、トレセン内の会場でまず取材が行われた。アヤベにも質問はくるし大体は何事もなく答えるのだが…
「トレーナーさんとはその後進展はあったのでしょうか?ダービー時点でかなり親密な様子でしたが?」
まあそうなるな。全国放送でキスした上にその後の会見で惚気まくってたわけだし…
「そうですね。あの後もパートナーとして良くしてくれています。彼のおかげで私はまだ走っていられますし…やはり彼がいない事は考えられません…ええ…もう絶対離さないと誓いあいましたし…」
場がザワめく。おっとこれはマズイ。受け取り方によってはプロポーズに聞こえる。アヤベと結婚するのはなんら問題ないが今はタイミングが悪い。まだ現役の彼女と結婚というのはあまり良くない例になってしまう。
「そ、それはプロポーズということになるのでしょうか?」
突っ込むんじゃないよアホ記者…気を利かせて話を引っ込めろ…アヤベも目を虚にしながら頬を染めて話を続けてしまう
「それは…その…トレーナーさんは私を救ってくれてずっと一緒にいてくれると誓ってくれて私も…」
ああ…こういうときに覇王がいてくれれば…
なんとか取材が終わって懇親会のパーティーとなった。今年のダービーウマ娘アヤベと会長が簡単な挨拶をしてから乾杯となる。アヤベは早速取り囲まれて色々話をしているようだ。俺はというとまあ程々に相槌をうちながらその場を凌ぐ。あまり自分から話す方ではないし派閥というものにも興味がない。そもそもそういうものがあるのだろうか?というレベルである。もうアヤベしか見えない身体なので仕方がないだろう。
一時間ほどして周りは酔いがまわってきているようだ。俺は飲めないが適当に酔ったふりをして外に出る。まったく酔っ払いは面倒だ…アヤベは大丈夫だろうか?
「トレーナーしゃん!!」
後ろから声がする。それも聞き覚えはあるが聞いたことのないろれつの声だ。
振り向くと世界一の美人…アヤベがいた。あとなぜかミスターシービーも。なぜか嫌な予感しかしない。
「いや〜この娘間違えてお酒を飲んじゃったみたいで、トレーナーさんはどこ?って探し始めちゃったから連れてきたよ。じゃあ後はよろしくね!」
そう言うとシービーはさっさと退散してしまった…自由だな…
「トレーナーしゃん!!」
そして残されたのは酔っ払った愛しのアヤベって相当飲まされたなこれは…
「わらしという結婚相手がいるのになんれ他の娘なんかと話してるの!!」
え〜これはめんどくさいパターンだ〜どうしよ…
「トレーナーしゃんはわらしだけのトレーナーさんなの!!誰にも渡さないの!!」
とりあえずなだめてみるか…
「そうだよ〜俺はアヤベだけのトレーナーだぞ〜」
「そうよ!わらしのトレーナーさんは誰にもわらさないわ!!何が合ってもトレーナーしゃんは離さないの!トレーナーしゃんしゅき〜〜」
フラフラとこちらに歩いてくるアヤベを抱きとめる。えへへ〜〜と頭を擦り付けてマーキングを開始するアヤベ。やはりカワイイ、酔ってなければだが…
「他の女の匂いなんてトレーナーさんには必要ないのトレーナーさんには私だけいればいい誰にも渡さない誰にも立ち入らせないずっと閉じ込めておきたいトレーナーさんすきすきすきすき……」
酔ってるんだよな…?まあわりといつも通りフワフワしているようだ?
「トレーナーしゃん!!」
「はい!」
「うわきはらめなの!!」
「はい?」
「だからトレーナーしゃんがわらしのものだってまーきんぐするの!!」
「はい??」
そう言うとアヤベは俺の首元に口を寄せて…痛い!これは…噛まれた!?
「アヤベ…」
「ん〜〜…トレーナーさん好き…」
とろんとした表情で首元を甘噛みし続けるアヤベ。そこを舐めてはいけない…俺だって我慢が効かなくなってしまう…今はダメだ…それなのに噛んだり舐めたりを続けるアヤベ…
だが…
「アヤベ?」
急に動きが緩慢になりそして止まる。どうしたのだろうかとよく見ると…
「寝てる…」
眠ってしまったようだ。仕方ない。アヤベをお姫様抱っこする。休憩スペースまでお姫様を連れて行かねばな…
後日…
「あのパーティーの記事が出たんだけど…」
「やめて…あれは悪い夢よ…散々に言われてるけど全部夢なのよ…」
「いやあでもドレスのアヤベすごく綺麗に撮れてるぞ」
そう、あの時の記事ができたので早速読んでいるところなのだがアヤベは完全に沈黙を貫いてしまっている。半分くらい記憶が飛んでるらしいが半分くらいは覚えてるようだ…主に悪いところだけ…ページをパラパラとめくっていくと…
「こ!これは!!」
思わず大声が出てしまった。それくらいの衝撃があったのだ。
「どうしたのよ…そんな声出して…」
アヤベもうめきながらも気になるようだ。
「この写真見てくれ…」
「写真って……!!?」
アヤベも目を見開くほどの光景が載っていた。
そう、アヤベをお姫様抱っこしてキスしてるところが見開きで特集を組まれているのだ。元々アヤベは今年のダービーウマ娘。特集を組もうとしてたところにこれである。記者としては渡りに船だろう。アヤベのインタビューだけ特別枠で、『もはやプロポーズか?』などと書かれてしまっている…
「あなた…こんな事してたの…?」
アヤベがプルプル震えながら尋ねる。
「それは…仕方ないだろ君をあそこに放置するわけにもいかないし…それに可愛かったからつい…」
いわゆるテヘペロというやつだ。あのアヤベはカワイイだったからな。もはや開き直りである。
「……して」
「えっ?」
「今度は…私の意識がある時にして…その…抱っこを…」
驚いた…アヤベが自分からおねだりするなんて…そう言われたなら
「じゃあ今からする?」
「今はダメよ。ムードも何も無いじゃない。ここぞというときにして?」
なるほど。それもそうだな。
「それはそうとして勝手にキスした罰よ。」
いきなりなんだ?と思っていると首元に顔を潜り込まれてしまった。
「はむ…」
「あまり痛くしないでくれよ?」
「ダメよ。これは罰なんだから」
そうは言うものの今回はほんとに軽く噛むだけでどちらかと言うと吸い付いているようだ。ということは…
「はい、できあがり。」
アヤベが楽しそうだからまあいいか。
実は共依存アヤベさんがすごくすごい好きなんですよね!なんかネタねえかなあ~どうすっかなあ~ってときに公式から素敵ドレスアヤベさんをお出しされちゃってアヤベさんステキすごくすごいスキ!!ってなったんですよね!こんなの共依存が捗るじゃないですか!!!ほんとさぁ…公式さんさあ…ありがとうございますありがとうございます!!まさに「はぁ~なの♡ゾクゾクするの♡」ってなるじゃないですか!いやぁーたまんないですよね。ちょっと前のスズカさんのお水着も美しくてステキだったのに連続でアヤベさんをお出しされてこれはもう公式でアヤスズを推してくださってるわけですよねぇありがてぇてぇ…尊い…スキ……アヤスズは病みやすくてスキ…ですねえ…いゃぁーお美しいアヤベさんスキがすぎる…ということでそんな病みやすいドレスアヤベさんにお酒で酔ってもらうとやっぱりカワイイとおもうんですよね。なので飲んでもらいました。
実馬のアドマイヤベガは甘える噛み癖があったりとか担当厩務員さんの足音を聞き分けていたとかいう噂を聞いたのでそういうネタも入れてみました。足音に関しては別作でやりたいですね。アヤベさんに噛まれたりペロペロされたりしたいですよね。