せっかくだから帰る途中でもイチャイチャしていくスタイル
カレンチャンさんの舌は甘みでバグる
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ダービーウマ娘アドマイヤベガとそのトレーナーが『いつもの山』と呼んでいるその山の中腹あたりで一晩過ごした翌日早朝。トレーナーはアヤベの膝枕で目覚めるという幸福を噛み締めていた。
「うう…アヤベの膝枕で目覚めることができるなんて…ここに来る前に三女神様にアヤベの無事をお祈りしてきたかいがあったよ…」
「もう大げさなんだから…」
「だって前日あんなにフラフラしてたアヤベが5時半から走りに行くんだぞ?そりゃ心配もするさ」
「それについては申し訳ないと思ってるわ… というかあなたもあんな時間から待ってなくてもいいのに…」
ふとアヤベは疑問に思う。どうしてこの人は自分があの時間に山に向かうことを知ってたのだろうか?
「ねえトレーナーさん?どうして私があの時間に寮を出ることがわかったの?」
「結果的には30分くらいの待ちで済んだけど、まああのくらい追い詰められてるアヤベなら早朝トレーニングに行くのは分かってたさ。でも疲れてるから玄関が開いてすぐに駆け出すとは思わなかった。だから朝一から待ってればいつかは会えると思ってただけだよ。それに休みだから山登りするだろうなとは思ってた。だから『お守り』を用意しておいたんだ。疲れてるアヤベが万一滑落したりしたら大変だからね」
「・・・じゃあもし私が朝練どころか寝坊してたらどうする気だったの?」
「まあこっちとしては休んでくれたほうがいいけど。そうだなあ。その時はずっと待ってたかな?少なくとも山登りができない時間までは待ってるつもりだったよ。でも君は寝坊なんてしないだろ?その心配はしてなかったな。」
アレコレ言ってるが要はずっと待ってるつもりだったということである。
「さて、もう少しアヤベの膝枕を堪能したいけど下山しようか。やっぱり寮でしっかり休んでほしいからね。あ、その前に朝ごはんにしようか。カロリーメイトで悪いけど食べるだろ?はい、バニラ味。」
「あ、ありがとう…覚えていてくれたのね…」
「当たり前じゃないか、アヤベはあまり濃い味付けが好きじゃないのは知ってるさ。でもバナナ味は好きだよね。そうだ、新作のプロテインバーにはバナナ味があったはずだから今度はそれを買っておくよ。」
・・・妙に饒舌ね?トレーナーさんも疲れてるのかしら?そう思うアヤベ。鍛えているウマ娘であるアヤベにはあまりピンと来ていないかもしれないがトレーナーが持ってきた荷物は結構な量である。あまり運動は得意ではないトレーナーがそれでも雨の中ほぼ根性のみで登山できたのはアヤベのためなのだから…
雨上がりで少しぬかるんだ道を二人はゆっくり下りていく。今更慌てても仕方ないしそんな気も起きないアヤベ。そういえばゆっくりここを周りを見ながら走ったことは無かったと思うのだった。
「つ…着いたあ…」
「お疲れ様」
駐車場に止めておいた車に乗り込み一息つく二人。
「あら?このクッションは?」
助手席に乗り込んだアヤベはトレーナー室に置いてあるお気に入りのフワフワクッションが座席にあることに気づいた。
「ああ、それ?いやあ…もし万が一アヤベがケガとか気分が悪かったりした場合のためにお気に入りのそれがあれば安心してくれるかなあと思って持ってきたんだ。」
「トレーナーさん…ありがとう…それにしても…」
車内をグルっと見回して少し呆れたように言うアヤベ。
「もしかして…また私のグッズ増えてない?あ、このサイン入りステッカー前は無かったでしょ?」
「お、それに気づくとはさすがだね。それは新作だねって作った本人が一番知ってるか」
「そうねえ…ちょっと恥ずかしいわよ…」
「そんなことないさ。アヤベの努力の結果なんだから誇ってくれていいんだよ?」
グッズと言えば…車内にはグッズ代表ともいえるパカぷちが一つもない。
「ねえ?パカぷちの人形が一つも無いのはどうしてなの?」
「ああ、いやあ本当は置きたいんだけど…置くと運転するとき集中できなくて危ないことになるからあえて置いてないんだ。それに…」
「それに?」
「隣に本人がいるのに人形を置いたら…アヤベが嫉妬するんじゃないかな…なんて思ったり…」
「・・・やっぱりよくわからないわね。」
「さて…一息ついたしそろそろ帰ろうか。」
「そうね…ねえトレーナーさん。時間に余裕があったらでいいんだけど…少しだけ遠回りしてくれるかしら…?」
「アヤベ…分かったよ。そうしようか。」
「ありがとう…」
そういうことで少し遠回りして帰ることにしたのである。
走り始めて30分くらいしたときアヤベはふと思い出したことがある。
そういえばカレンさんがこの前言ってたわね…トレーナーさんとドライブデートしたときに飴を舐めさせてあげたり、写真を撮ったりしたって…
「ね…ねえトレーナーさん?」
「どうかした?」
「キャンディ…食べたくないかしら?」
「ああ、そういえば持ってきてたな。そうだね、もらおうかな?」
「今赤信号よね?大丈夫よね?」
「え?そうだね」
「じゃあ…こっち向いて?」
アヤベは飴の個袋を破り一息に飴を自分の口に放り込み…
「ンッ!!」
「!!」
トレーナーがアヤベの方を向いたタイミングで…飴を口移しした。
「ど…どうかしら?」
「あ…ああ…すごくすごい甘いよ…」
二人して顔を赤くしているのだった。
ピッ!!ピッ!!
後ろからクラクションを鳴らされるまで見つめ合ってたことは言うまでもないだろう。
ドライブデートも終盤、学園に近づき知った道ばかりになってきたころ、アヤベはふと思い出したことがあった。
「そうだ、トレーナーさん。昨日持ってきてくれたココアなんだけど。あれどこで買ったの?その…すごく美味しかったから驚いたの…」
「え?あれかい?ちょうどこの辺のスーパーに売ってた市販品だけど?ああ…あそこだね。気に入ったなら買っていくかい?」
「ええ、お願いするわ…フフ…」
スーパーに寄った後、車は学園の指定駐車場に入る。ドライブデートはここで終了だ。
「さて、到着っと。色々あったけどアヤベが無事でデートまでできたから結果的には良かったかな。」
「もう…そういうことを恥ずかしげもなく言うんだから…ねえ、この後トレーナー室で…」
「魅力的な提案だけど…ここはアヤベに休んでほしい…また明日にしよう?代わりに寮まで送るからさ…」
「そう…でもその割には手を離してくれないのね?」
「え?ああ…気づかなかったな。そりゃあ本当はアヤベを離したくないよ。ずっと閉じ込めておきたいんだから…」
「もう…本当に独占欲の塊さんね?好きよ…」
そう言うと軽くキスをするアヤベ。
寮の玄関近くまで手を繋いできた二人。残念ながらトレーナーはここまでだ。
「それじゃあここまでだね…」
「そうね…せめてロビーまで入れればいいのに…」
「なんとなくだけど…際限が無くなりそうなんだよなあ。だから仕方ないよ。それじゃあゆっくり休んでね。また明日…」
「ええ…本当にありがとうトレーナーさん…」
寮に入っていくアヤベを見送り…さて俺も帰ろうかと歩き出すトレーナー。
「トレーナーさん!」
後ろからアヤベの声がする。忘れ物かな?振り返るトレーナーが見たのはダッシュしてくるアヤベである。
「え?アヤベ?わっ!おっと!!」
トレーナーが受け止められるくらいまで減速したアヤベがトレーナーに抱きついて…飴を口移ししてきた。
「大好きよ…愛してる…」
それだけ耳元で囁いて寮に戻っていったアヤベを呆然と見送り…
「俺もだよアヤベ…」
しばらく動けないでいたのである。
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「・・・ということがあったのよ…どうしたの?カレンさん?完全に固まってるけど?」
「えっと…昨日のお昼ごろトレーナーさんから結構深刻な連絡がきてましたし…山の方は雨が強いってニュースで言ってたから心配してたんですけどね?結果的にはですけどお二人がイチャイチャするダシにされてたってわけですよね?というかですね?アヤベさんが帰ってきたときにちょうど玄関にいたんですけど?目の前でチュッチュしてるのを見せられて?さらにこの甘ったるいココアが甘くないのなんでかしら?とか言われる私の身にもなってほしいなあああ~~~って!!カレン思いますっ!!」
珍しくカレンチャンさんの一人称が変化するくらいアヤベとトレーナーのイチャイチャっぷりが羨ましかったのだろう?
「アヤベさん…カレンもこのココア甘くない気がしてきました…」
「カレンさんもやっぱりそう思う?トレーナーさんに後でもう一回聞いてこようかしら?
「あ~~ハイハイそれがよろしいと思いますよちょっとカレン寝ますねおやすみなさい」
「ちょっとカレンさん。休みだからってだらけてはダメよ?それともやっぱり熱でもあるの?大丈夫?」
「アヤベさんに言われたくないなあ!!」
「私は平熱だけど?」
「助けてお兄ちゃん!!アヤベさんがイジメるの!!寮長さん!!この頭フワフワ先輩をトレーナーさんの部屋にゲートインさせて!!!」
これは前回の『共依存アヤベさんとトレーナーさんがケンカするけれど絶対に離れられない二人は天体観測をしながら愛をぶつけ合うという苦みよりも甘みの強い甘い甘いお話』の続きというか補完みたいなものなのでセットで読むと甘さ倍倍の倍増するお得セットなんですよね。手っ取り早く言えばドライブデート編です。そのシーン少ねえなあ?というご意見はシャットアウツなのです。とにかくアヤベさんとアヤトレさんが共依存砂糖でベッタベタ甘々してくれ~と祈ってたら生えてきたお話なのです。
実はこれは極秘中の極秘なうえで…ここも前回の使い回しなので省略しまして…とにかく15作ほどシリーズを生やしてきましたけど、実は…共依存アヤベさんがすごくすごい好きなんですよ…もう一回だけ言いますね?共依存アヤベさんがすごくすごい好きなんです!!!すごくすごい好きなんです!!!いやーーこれはもう絶対誰も気づいていなかったと思うのでまあビックリと思われた方は前作を読んでみて甘さ倍倍の増ししてみてください。
というわけで?今回の裏話なんですよね。一応ちょっとしたネタバラシになるので本編先に読んでね。
ハイまずは甘い方のネタ「カロリーメイトあーん」の食べさせ合いっこをする。をやろうと思ってました。思ってましたということはそれはできませんでした。理由?そこ書くときに忘れてた。その代わりにドライブデート中に飴ちゃん口移しというファインプレーを思いついたのでこっちはOKでしょう。
次はちょっと暗い方のネタ「ちょっとトレーナーさんのアレなところを書く」ですね。”アレ”はぶっちゃけて言うとちょっと病んでる感じというかストーカーっぽいところを書きてえなあと思ってたんですけどね?まあ前回と今回でちょっとこのトレーナーさん頭がフワフワしてらっしゃる?って思ってもらえればいいですね。そもそも第一話から心中しようとしてるって言ってるだろいい加減にしろ!まあアヤベさんも満更でも無さそうですしこのトレーナーさんもアヤベさん以外とは心中しようとはしないと思いますのでそういう意味では人畜無害だと言えますね?