「こんにちは、アヤベさんのトレーナーさん。『お話』しよっか?」
なぜ俺は開幕窮地に立たされているのだろう?自分のトレーナー室の前にカワイイの権化カレンチャンが笑顔で待っていたのである。しかも『お話』ときたのだ。なにかアヤベを怒らせてしまったのだろうか?でも昨日会った時は何ともなかったし…全然思いつかない…
「とりあえずこれ見て」
カレンチャンがスマホを見せてくる。そこには…
「『フワフワパンケーキセットカップル割』なんだいこれ?」
そこにはある喫茶店のオープン記念とあった。
「昨日ね、アヤベさんにこういうのがあるって教えてあげたの。アヤベさんは結構食いついてたけど『あの人はこういうの好きかよく分からない』って言ってて…だからトレーナーさんから誘ってあげてくれないかな?」
なるほどそういうことか。アヤベが行きたがってるなら断る理由はないな。
「分かったよ。誘ってみよう。」
「良かった。そうしてくれると助かるなあ。アヤベさんはずっと頑張ってるんだもの、ご褒美があってもいいと思うの。それじゃあよろしくね。」
そう言うと『お話』は終わったようでカレンチャンは去っていった。
「トレーナーさん会いたかったわ。心中しましょう?」
「俺も会いたかったよ。心中はまた今度にしような。」
愛しのアヤベがやってくる。今日はご機嫌のようだ。抱きつきながら心中しようとしてくる。カワイイなあ…
「そうだ、アヤベに見て欲しいものがあるんだ。」
「あら、なにかしら?」
俺はカレンチャンに教えてもらった例のカフェのホームページを見せる。
「少し離れたところだけど新しいカフェがオープンするらしいんだ。アヤベがよかったらぜひ行ってみないか?」
『フワフワパンケーキセットカップル割』を真ん中になるようにスマホをアヤベに見せる。
「フワフワ…フワフワしてるの?」
「たぶんフワフワしてると思うよ?」
「そう…つまりデートのお誘いということかしら?」
「そうなるね。嫌かい?」
「いいえ、あなたとフワフワがあるのに断る理由はないわ。フフ…これあなたが調べたの?」
「実は…カレンチャンが教えてくれたんだ…」
「そうよね、昨日カレンさんが見せてくれたもの…ねえ?あなたは嫌じゃない?」
「どうして?アヤベが行きたがってるなら俺はどこにでも行くよ。」
「そう…嬉しいわ…ありがとう…」
ギュッと抱きしめてくるアヤベ、相当嬉しいようだ。カワイイなあ…独占したい…
そういうわけで次の休みに出かける約束をするのだった。
約束の日、寮の前で待ち合わせ。アヤベが先に待っていた。
「ごめんよ。待たせたね。」
「まだ10分前よ。あなたも早いわね」
「アヤベに早く会いたかったから」
「私もよ…」
軽くキスをする。それからアヤベが着けてるチョーカーを指で撫でる。
「やっぱりよく似合ってるよ。綺麗だ…」
「私はあなたのモノだもの…好き…」
アヤベは俺と出かける時必ず俺がプレゼントしたチョーカーを着ける。元は俺の独占欲の現れだがアヤベも気に入ってくれているようだ。
「さて、行こうか?」
「そうね、行きましょうか」
今日は車で行くことにしている。少し遠いからこの前のドライブデートの再現だ。
おや?出発早々赤信号の度にアヤベが左手を握ってくる。
「ねえ、これ大丈夫?迷惑じゃない?」
「赤の時なら大丈夫だよ。アヤベはカワイイなあ…」
「もう…」
そうやってアヤベとイチャイチャしていると目的地のカフェに着く。オープンしたてとあってなかなか繁盛しているがちょうど奥の方が空いていて座ることができた。
「さて、これが噂のフワフワパンケーキだね。」
「そうみたいね。とりあえずこれと…飲み物は…」
そのとき二人して気づいてしまった。カップル割だと一杯無料でドリンクがつくということに。そしてそのドリンクにはストローが二本刺さっているということに…
「これは…なるほどそうなるのか。」
「ええと…そうみたいね…」
二人して顔を赤くしてしまう。
「アヤベは…嫌かい…?」
「えっと…あなたが良ければ…いいわよ?」
「よかった…俺はアヤベとなら大丈夫だよ。」
「私もあなたならいいわ…」
ということで無事『フワフワパンケーキセットカップル割』を頼むことができた。
「おお、これが噂の!」
「フワフワね…フワフワしてるわ…」
話に違わずフワフワのパンケーキが出てきた。そして
「そしてドリンクも来たわね…」
「そうだね…」
1.5人前程のフルーツジュースにストローが二本刺さっているドリンクが出てきた…
「それじゃあ…飲むか…」
「そ、そうね…」
二人して顔を赤くしながらストローに口をつける…普段キスしてるのにそれより恥ずかしい気がするのは何故だろうか…そしてアヤベの顔が近い!やっぱり美人でカワイイよなあ…などと考えてるうちに意外と早くジュースは無くなってしまった。
「ど…どうだった…?」
「味なんて分からなかったわ…」
「そうだな…俺もだよ…」
「「・・・」」
二人して沈黙してしまう。そ、そうだまだパンケーキがある!
「アヤベ、まだパンケーキがあるぞ!フワフワだぞ!」
「そ、そうね!フワフワね!食べましょうか…」
よし何とか本来の目的であるフワフワに移行…
「と…トレーナーさん…」
「どうし…た…?」
すると再び顔を赤くしたアヤベが切り分けたパンケーキをフォークに刺しこちらに突き出しているではないか…これはもしかして…
「は、早くしないとシロップが垂れるわ…」
「お、おう…」
「あーん…」
「あ、あーん」
パクッ
顔を赤くしてるアヤベはカワイイなあ…味?分かるわけないじゃないか…
そんなこんなでアヤベとイチャイチャしながらコーヒーを飲む。アヤベはカワイイなあ…
「トレーナーさん今日はありがとう。楽しかったわ。」
「それは良かった。アヤベがリラックスできたなら何よりだよ。」
あれから寮に戻り今日はお別れだ。寂しいが仕方ない。また明日会えるのだから…
「それでね…最後に…キスしてほしいの…」
「お安いご用だよ…アヤベはカワイイなあ…」
こうしてアヤベとイチャイチャを堪能して送り出すのだった…
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「おかえりなさいアヤベさん。相変わらずアツアツですね!」
「今日はそんなに暑くなかったけど…?」
「そうじゃなくてですね…これ!見てくださいよ!」
「なによ…って…えっ?」
『アドマイヤベガさんがトレーナーさんと一つのジュースを飲んだりケーキの食べさせ合いっこをしている!』
『笑顔が素敵!尊い…』
『顔真っ赤でカワイイ〜推せる〜』
そこにはアヤベの今日の様子がSNSに載っていた。写真は載っていないもののかなり詳細に様子が書かれておりアツアツなのがよく分かる。
「いや〜だいぶお楽しみだったみたいですね!良かったです!」
「そ…そうね…ああ……」
気温と関係ないところでアツアツになっていたアヤベなのであった。
実はアヤベさんとアヤトレさんが共依存してる姿がカワイイ~~推せる~~ってなるんですよ。これはごく最近発見されたため論文化はされてない極秘情報なのでまだ誰も知らなかったと思うんですけど事実なので諦めてくださいね?
ということで今回はアヤベさん達がカフェに行くという甘い方のお話ですね。積極的なアヤベさんは推せる~~ってなると思うんですよなにせカワイイですからね。人生一年生を始めたアヤベさんが積極的に人生を楽しみだすところが必要だと思うんですよだからトレーナーさんと共依存する必要があるわけですね。ここ3作くらいしっかり共依存してるアヤベさんを書いたので今回はライトミールに軽量二脚でぴょんぴょんできる感じな甘いお話にしようと思ったらいい感じにまとまったのでまあいいんじゃないですかね?最近カレンチャンさんがチラッと出てきてはいい感じのトスをしてくれるので作者的には動かしやすくて助かってますね。今回も開幕お話ムーブでアヤトレさんをアシストしてくれました。ところでお兄ちゃんさんとの進捗はどうですか?え?お話?そんなあ…