共依存アヤベさんとイチャつく日常   作:鉄鷲

8 / 22
久しぶりの共依存アヤベさんです。後少しでタイトルが60文字超えそうです惜しいなあ
オリジナルウマ娘ちゃん注意です。
pixiv→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20348930


トレーナーさんとの間におじゃま虫が入ってしまい余裕が無くなってる共依存アヤベさんはカワイイという甘いお話

「何をしてるの」

後ろから絶対零度もびっくりのすごくすごい冷たい声で問いかけられる。今この状況を人に見られるのはまずい。それも絶対に見られてはいけない相手に見られてしまった。

「何っていつものことですよ?」

そして俺の隣にいるウマ娘は腕を絡めたまま胸を押し付けるのをやめない。今いつものことなどと言ったがここまでされるのはもちろん初めてだ。本当の担当であるアヤベはこういうことはしない。そんなことをしなくても二人でいれば充分なのだから。

「あなた…すぐ離れなさい。さもないと…」

「さもないと…なんですか?彼がとられるかもしれませんね?」

「!!」

まずい…これ以上は本当に血を見ることになる。こんな安い挑発に普段なら乗らないだろうが”唯一の例外”を人質に取られてるとなると別だ。あの時のように目が死んでいる。

「アヤベ、落ち着いて聞くんだ…」

その時横にいるこの子は俺の頭を軽い力で自分の方に向けさせる。困ったことに俺は逆らえない。下手に逆らえば首が違う方向を向いてしまう。

「ねぇ?トレーナーさん?”いつもの”してくださいよ?アヤベ先輩に見てもらいましょう?人前でも構いませんよね?」

「きみもこれ以上変なことをッ」

強制的に口を閉ざさせられる。人はウマ娘に勝てないとはよく言ったものだ。顎と頭蓋骨がずれてなければいいが…

「じゃあ私からしますね?いいですよね?」

あの子の唇が近づいてくる。同時に後ろから流星が駆け込んでくる。どうしてこうなったのか…二週間ほど前を走マ灯のように思い出す…

 

「トレーナーさん…好きよ…大好き…」

「俺もアヤベが好きだよ…愛してる…」

練習終わりのトレーナー室でアヤベを抱きしめながらイチャイチャする。いつもの日課だ。アヤベは俺の胸に顔を埋めながら耳もピッタリくっつけるのが最近のお気に入りのようで、よくそうしている。カワイイ。人前では自制しているようだが隙あらば尻尾を巻きつけてくる。カワイイ。

「アヤベだけを見てるから安心していいんだよ。アヤベは俺だけの愛バなんだから。」

「〜〜〜!!」

アヤベは独占欲が強いし独占されるのも好きだからこうして俺が独占してることを言ってあげるとより強く抱きしめてくる。すごくカワイイ!

「トレーナーさん。どこにもいかないで。ずっと一緒にいて。好き好き大好き愛してる…」

独占欲を刺激されると軽くトランス状態になるアヤベはすごくすごいカワイイ!!もちろんアヤベを離すわけがない。今日もしっかり共依存を深めていったそんなある日…

 

「トレーナーさん!捨てないで!捨てないで!!嫌!!!」

「大丈夫だから。アヤベを捨てるわけないだろう?落ち着いて聞いておくれ。」

顔を真っ青にして取り乱してるアヤベを抱きしめて落ち着かせる。どうしてこうなったかというと

「で、でも今他の子をみるって…」

「それは一時的なものだよ。それにそうなってもアヤベがメインなのは当然じゃないか。もうアヤベしか見えないんだから。そうだよ俺だってアヤベだけのものなんだから」

そう、一時的にとある子の面倒をみることになってしまったのである。あるチームトレーナーが病気療養しているのでその間ということになる。

「本当に?本当に捨てたりしない?まだトレーナーさんと一緒にいられる?」

「もちろんだよ。俺とアヤベはずっと一緒だ。だから安心して。」

アヤベを抱きしめ撫でながら安心させる。そうしてるうちにアヤベも落ち着いてきたみたいで普段のように落ち着いていった。

「それで…その子の名前は…?」

あまり聞きたくはなさそうだが一応確認してくるアヤベ。仕方あるまい。二人きりの蜜月の間にどこの鹿の骨とも分からない子がくるのだから。

「名前か。名前は確か…」

 

「初めまして、アネミストリアスと申します。アネミとお呼びください。」

翌日アネミと名乗る仮担当を引き受けた子がやってきた。俺も名前しか聞いたことはなかったがなんというか…

「ちょっとトレーナーさん…本当にこの子なの?中等部って本当?もうベテランってくらい落ち着いてるじゃない」

アヤベが小声で確認してくる。本人がそう名乗ってるから本人なのだろう。なぜか俺に渡された資料はA4用紙一枚きり。名前と簡単なプロフィールがほんの少しだけ。写真すらなかったのだから。なんで渡された時不思議に思わなかったんだろう?彼女の背丈はアヤベより小さく細身、妙に色白く存在感が薄いはずなのにその場にいるのが当然のような不思議な感じを受ける。まるでずっとアヤベと一緒に過ごしてきたかのような落ち着きようである。

「いやーあのアヤベ先輩のところに入れるなんて光栄です。なにせアヤベ先輩とトレーナーさんはもう有名人ですからね。」

どう言う意味で有名なんだろう…ダービーウマ娘とそのトレーナーという意味で有名であってほしい…そのアヤベはというと胡散臭いものを見る目でアネミを見ていた。それを全く意に介さず

「とにかくよろしくお願いします。アヤベ先輩、トレーナーさん。」

ニコリとするアネミ。そのとき自分の背筋に寒気が走ったのは気のせいだろうか…?

 

それから数日後…トレーニングの最中、建物の影に俺とアヤベはいた。

「ちょっとトレーナーさん。あなたの担当ウマ娘は誰なの?」

「トッテモカワイイアヤベサンデス…」

「じゃあどうして私のトレーニングをないがしろにしてるの?」

「そういうわけじゃ…」

「返事は?」

「モウシワケゴザイマセン…」

イチャツイてるわけではなく珍しく怒られる事になってしまっていた。理由は簡単。

「こんなところで何してるんですか?」

アネミがひょっこり顔を出す。そう、この子が来て以来アヤベと二人きりの時間が減ってしまいそのせいかアヤベの調子が悪くなってしまっていた。このようにアヤベが俺に甘えたくなるタイミングを見越したかのようにアネミが現れる。アヤベはフラストレーションが溜まる一方だ。そしてさらに

「そうだ!トレーナーさん、ちょっと動きを見てほしいんですよ。ほらいきましょう!!」

と半ば強引に腕を掴まれグランドに連れ出されてしまう。無意識なのか意識してるのか身体接触が多い。こうなるとアヤベは置いてきぼりになってしまう。付き合う前の刺々しい顔にさせてしまう…

「アヤベ!すぐ行くから待っていてくれ!」

半ば引きずられながらアヤベに呼びかけるも返事がない。その表情はうつむいていてよく見えないがこのままでは良くないことくらい誰でもわかる。特にアヤベはやっと人並みに甘えることができるようになったばかりだ。その唯一の対象を盗られるようなものだ。いい気分ではないだろう。それでも我慢してしまうのが美点であり欠点ともいえる。

「いいんですか?このまま寄りかかられっぱなしで?」

突然アネミが小声で問いかける。突然のことに瞬間、周りの空気が止まってしまったんじゃないかと感じた。

「ちょっと観てれば分かりますよ。アヤベ先輩、トレーナーさんに依存していて寄りかかってないと壊れちゃいそうですよね?それって重くないですか?」

言葉が出ない…そのとおりだろう…

「でもトレーナーさんもアヤベ先輩がいないと寂しくておかしくなりそうなんですよね?」

それはそのとおりだ…俺はアヤベがいなければ生きていけない…

「ザ・共依存って感じですよね~トレーナーさんは分かってるんじゃないですか?いい結果にならないってこと。」

そうかもしれない。共依存は最終的には破滅するものだ。

「どうですか?」

「…なにが…?」

「今ならまだ間に合いますよ?乗り換えませんか?」

何を言ってるんだ…?

「私ならトレーナーさん”は”助けられますよ?貰うだけじゃなくてちゃんと与えてあげます。考えておいてくださいね?」

何を言われているのかよくわからない…思考がぐるぐる堂々巡りしている…

「はい!着きましたよ!さあトレーニングです!ここの動きなんですけどね?」

結局その日はアヤベに会えなかった…

 

 

こんな調子が約一週間続いて今に至る。現状を整理しよう。横にいるアネミは俺の頭を掴んでキスをしようとしてきている。それを阻止せんとアヤベが突っ込んでくる状況だ。どう見てもバッドエンド一択。死ぬならアヤベと一緒に死にたいな。いやアヤベには長生きしてほしいと思う。そう思うと自然と手が持ち上がって…

 

「……」

「……」

「…ふうん…」

 

アヤベが俺達の直前で止まる。アネミの唇は俺の手の平に吸い込まれた。

「この前の話だけど…やっぱり俺にはアヤベしかいないんだよ。例えどんな結果になろうとも。」

考えるまでも無かった。俺とアヤベはもう離れられない。それがいいと望んだ結果だ。本当に死ぬことになってもアヤベを離すことはできないだろう。

「トレーナーさん…私もよ。あなたを離したりしないわ。そう望んだから…」

アヤベも同じ気持ちのようだ。

「そうですかぁ…それじゃあ仕方ないですね。」

そう言うとあっさり俺の頭を解放するアネミ。

「あーあ 今回は上手くいくと思ったんだけどなあ。あなたたちもスズカさん達も束縛しあってますねぇ。一般的にはどうかと思いますけど個人的には羨ましいですよええそれはもう。」

スズカ?誰のことだ?

「ではその共依存がどこまでいくのか見届けましょう。せいぜいイチャイチャしすぎて崖から落ちないように気をつけてくださいね。楽しみが減っちゃいますから。」

崖ってまさか…その話はしてないぞ?

そう言うとアネミはくるりと後ろを向き歩き出す。

「そうだ!最後にアヤベさんに一つだけ。」

何を言う気だ…?

「トレーナーさんの理想のサイズはアヤベさんみたいですよ。良かったですね!それでは…」

何を言うんだ…というか最後って?曲がり角を曲がった彼女を追うと…

「いない…?」

そこには無人の廊下があるだけだった。

「トレーナーさん…」

いけない!愛しのアヤベを放置するなんてトレーナー失格だ!

「どうしたアヤベ…?アヤベ…?」

アヤベが背中から抱きついてきた…しっかりと腰をホールドしている。

「寂しかった。」

「ごめん」

「ずっとあの子に構ってるから…」

「主に向こうから絡んできたんだけどね…」

「それに腕を組んでキスまでしようとしてた… 私…怖かったのよ…?また一人になって…貴方に捨てられて…寂しい同士だって言ってたのに置いていかれるの…そう考えたら怖くて仕方なかった…」

「アヤベ…大丈夫だから…」

ゆっくりアヤベの手を解いて身体ごとアヤベの方を向く。アヤベは泣いていた。優しく抱きしめてキスをする。ゆっくりと久しぶりの感触を確かめてから一度離れる。

「大丈夫だから…俺は誰のものにもならないよ。アヤベだけのものだから。ずっと一緒だよ…」

「トレーナーさん…大好きよ愛してる…ねえ、もっとして?」

しばらくアヤベの求めるままキスをし続けたのだった…やっぱりアヤベから離れられないし離れる必要なんてない。どうなろうとも二人で落ちていくのならきっとどこでも天国だろう…そう思うのだった。

 

翌日療養してたトレーナーが復帰した。軽く挨拶してからアネミのことを聞いてみたのだが…

「アネミ?誰のことですか?確かあなたにはメンバーを任せていなかったはずですけど…?」

 




実は共依存アヤベさんがすごくすごい好きなんですよね!この共依存アヤベさんシリーズも大分久しぶりなので皆さんも忘れかけてるかもしれませんけどアヤベさんは病みやすいし依存しやすいと思うんですよね。このキャプションに何書けばいいんだっけ?となるくらいには久しぶりですね。

そうそうウマケットなるイベントが開催されていたんですね。よっしゃ早速エントリーして病みやすいアヤベさんを布教するのです!しようと思ったんですけど今回のは完全にレギュレーション違反なのでアウトよりのどアウトです。悲しいなあ…大至急おやつシリーズの軽いやつかローレルさんかアルダンさんを仕入れないといけませんね。崇拝スズカさん?忘れてたわけじゃないよ??アルダンさん4割くらいできてるんですけど完成しないと0と一緒なんで悲しいなあ…

ここからはちょっとかなりネタバレ入るので今作読んでから読んだほうがいいですよ?



アネミちゃんことアネミストリアスですね。まあ散々本文で匂わせましたけど実は過去作に名無しウマ娘ちゃんとして出していたんですね。崇拝スズカさんの療養編のあの子です。一応注意ですけどあそこのアヤベさんとここのアヤベさんは別人ですよ?やってることは近いって?近いだけで同じじゃないので…アネミちゃんあのときは名無しだったんで今回名前つけてあげようかなあ~でも思いつかねえんだよなあ~ということで今回はとある大御所先生のキャラをイメージして名前も借りてみようと思ったんですよ。anemistírasをギリシャ語から日本語にしてみると分かる人は分かるんじゃないですかね?僕は羽川さん派です。羽川さんも拗らせててカワイイですよねあとおっぱいでっかいし。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。