才能が野比のび太な転生者   作:色々残念

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ようやく思いついたので更新します
1番最初にモビタの魔法とスキル一覧を入れてみました



セオロの密林での出会い

「牧場物語」のスキルが私に発現してから、農作物を食べる度に微上昇する全ステイタスの熟練度。

 

調理された農作物でも効果はあるようで、しっかりと食事をするだけで全ステイタスが微上昇していく。

 

そんな凄まじい効果を持つ「牧場物語」のスキルによって、時間をかければステイタスの熟練度を限界まで上げることが可能になった。

 

スキル効果を確かめる為にロキ様と一緒に数日間実験してみたが、日々の食事で全ステイタスの熟練度は、3から5程度は確実に上昇しているようである。

 

それが毎日積み重なれば凄まじい上昇率となるのは間違いない。

 

ダンジョン探索や団長と行う対人戦で更に上昇するステイタスの熟練度まで加われば、ステイタスが極限に近付くのもそう遠くはないだろう。

 

忙しい日々を過ごしながらも毎日の食事は欠かさずに食べて、農作物は毎日摂取している。

 

定期的なステイタス更新の日は、まだまだ先になるが、日々の食事で上昇して積み重なっていく全ステイタスの熟練度は、かなりのものになっている筈だ。

 

更にステイタスを上げておきたい私は団長と対人戦の訓練をしておきたかったが、最近忙しい団長の予定に空きがないので、しばらく団長との対人戦は、お休みということになるらしい。

 

「しばらく好きに過ごしていて構わないよ」と言っていた団長の言葉に従い、自由な時間を手に入れた私は、ギルドで冒険者依頼を確認してみることにした。

 

貼り出されている様々な依頼を確認していると、セオロの密林に実る果実の採取を依頼する依頼書を発見。

 

セオロの密林は、オラリオから真っ直ぐ東に進んだ先に連なったアルブ山脈の麓に広がる大森林だった筈だ。

 

そんな場所があると話には聞いていたが、実際に行ってみたことはない。

 

見聞を広める為にも実際にセオロの密林に行ってみるのも悪くないだろう。

 

セオロの密林で果実を採取する依頼を引き受けることにした私は、貼られていた依頼書を取ると、依頼人と顔合わせをしてからオラリオを出ることにした。

 

どうやら今回の依頼人は元冒険者であるようだが、現在は引退して料理人をやっているらしい。

 

セオロの密林で採取できる果実を使ったデザートを作りたいようで、今回の採取依頼をギルドに貼り出したとのことだ。

 

冒険者依頼を出した依頼人との顔合わせと依頼内容の確認も済んだ私は、単独でオラリオを出ると真っ直ぐ東へと移動する。

 

緑1色の草原が広がるオラリオの東部を、しばらく移動して到着した大森林。

 

森を構成する樹木は総じて樹高が凄まじく、幹も太い木が生え揃っていた。

 

野花や苔を始めとした植物も多く、セオロの密林は、まるで緑の王国だ。

 

密林の中に足を踏み入れると、様々な種類の植物を発見することができたが目当ての果実はなかなか見つからない。

 

セオロの密林を探索中、襲いかかってくるモンスターは「アダマスの剣」を振るうまでもなく、無詠唱魔法「ガンスミス」で作り出した魔法銃で倒すことができた。

 

遥か古代に地上に進出したモンスター達は、繁殖を繰り返し、現代もなおその末裔が世界中に生息している。

 

セオロの密林に生息するモンスター達も、その一部であるのは間違いないようだ。

 

ダンジョンのモンスターと比べれば大幅に弱体化している地上のモンスターは、あまり強くはない。

 

大型のモンスターであろうと魔法銃のリボルバーだけで容易く倒せてしまう。

 

セオロの密林を歩き回りながらも周囲の地形を頭に叩き込んで、紙にマッピングをして簡単な地図を作っておき、迷わないようにしておく。

 

ある程度マッピングも終わったので少し休憩しようと思って、密林内部の開けた場所で座っていると、転がってきた白い物体。

 

それは卵であるようで、大きさからしてモンスターの卵であるようだ。

 

しかもそのモンスターの卵は孵化寸前で、今にもモンスターが生まれそうだった。

 

「ガンスミス」で作り出した魔法銃を片手に、どんなモンスターが生まれるか警戒していた私の前で、ひび割れていくモンスターの卵。

 

卵から生まれたモンスターは、肉食恐竜のブラッド・サウルスであったが、どうやら私に敵意はないらしく、襲いかかってくることはない。

 

セオロの密林の地面に寝転がりながら、此方を見ているブラッド・サウルスの子。

 

てっきり生まれた瞬間に襲いかかってくるかと思っていたんだが、こんなに敵意のないモンスターと出会ったのは初めてだ。

 

どうすればいいのかと困惑していると、現れた野生の熊。

 

牛肉や豚肉に鶏肉などの食肉が流通しているように、モンスター以外の生物もこの世界では生きている。

 

こうして野生の熊も現代まで生き残っていたらしい。

 

私とブラッド・サウルスの子を獲物だと考えたのか近付いてこようとした熊に、手に握ったままだった魔法銃のリボルバーを向けて引き金を弾く。

 

「樹木の友」のスキル効果で全ステイタスに高い補正がかかっていた私が「ガンスミス」で作り出した魔法銃の威力は並みではない。

 

モンスターではない熊なら「ガンスミス」で作り出した魔法銃が拳銃程度の大きさでも、たった1発で倒せる威力があった。

 

さて、倒したこの熊は、どうするか、私がそう考えていると熊の死体に噛みついていたブラッド・サウルスの子。

 

顎の力がまだそこまでないようで熊の毛皮で噛みついた牙が止まっているブラッド・サウルスの子は、お腹が空いているみたいだ。

 

野生で育った熊の肉は臭みが凄いだろうし、私が食べるには下処理が必要になるだろう。

 

セオロの密林の中で、熊肉の下処理をするのは難しそうだな。

 

それなら熊の肉を無駄にするよりかは、このブラッド・サウルスに食べてもらった方が良いのかもしれない。

 

そう思った私は、熊を「アダマスの剣」で手早く解体して、ブラッド・サウルスの子に、小さく切り分けた熊肉を差し出してみた。

 

少しずつ熊肉を食べていったブラッド・サウルスの子は、自分の身体と同じくらいの量の熊肉を食べる。

 

食欲旺盛な肉食恐竜に熊肉を食べさせ終えたところで、休憩を終わらせて移動を開始したが、何故か私に着いてくるブラッド・サウルスの子。

 

血の滴る肉にかぶりついていたからか血にまみれていたブラッド・サウルスの子を、密林の川で洗うついでに私も水浴びしておく。

 

そんなこともあったが、セオロの密林で果実を探していると、幾つかある樹高の高い木に、沢山実る果実をようやく見つけた。

 

木を登り果実を採取して鞄にしまう作業を何回か繰り返していると、ブラッド・サウルスの子が木に登ろうとしてひっくり返っている姿が見える。

 

ブラッド・サウルスの子は、私の真似をして木に登ろうとしたようだが、失敗してしまったらしい。

 

それを見て少し微笑ましい気持ちになったが、ひっくり返ったことでちょっと怪我をしていたブラッド・サウルスの子。

 

怪我をそのままにしておくのも酷いかと思って「雪解けの癒し」のスキルを用いた私は、ブラッド・サウルスの子の怪我を治療していく。

 

傷病の治療が可能な「雪解けの癒し」のスキルで、完全に治療されたブラッド・サウルスの子の怪我。

 

完治して再び元気になったブラッド・サウルスの子は、やっぱり私の後ろを着いてくる。

 

しかもそれだけではなく私の指示にも従うようになっていたブラッド・サウルスの子。

 

テイムしたつもりは無かったんだが、このままロキ・ファミリアに連れて帰る訳にもいかない。

 

どうしようかと考えていると、セオロの密林内部に生息するブラッド・サウルスの群れを発見。

 

生物は同じ仲間がいる場所で生きていくものであり、この子も、同じブラッド・サウルスと共に生きていくのが、当たり前のことになる。

 

あの群れと一緒に生きていくように、ブラッド・サウルスの子を説得してみると、何度も此方を振り返りながらも群れへと向かっていった。

 

ブラッド・サウルスの子は群れに受け入れられたようで、これからは群れで世話をされることになるだろう。

 

ほんの少し、恐竜と私には縁があったのかもしれないな。

 

セオロの密林からオラリオに戻り、依頼人に採取した果実を渡すと依頼は達成となったようだ。

 

成功報酬としてヴァリスを受け取り、ロキ・ファミリアのホームへと戻ると、私の帰りを待っていたロキ様が出迎えてくれた。

 

「おかえりモビタ。明日はステイタス更新する日やから、忘れずにうちの部屋に来るんやで」

 

そう言って笑ったロキ様に、多分またステイタスは伸びてると思いますよ、と私が言うと「せやね、うちもそう思うわ」と頷いていたロキ様。

 

「どれだけ伸びとるか、楽しみにしとけばええやろ。ほなまた明日な」

 

笑顔のまま私の背中を軽く叩いて、去っていったロキ様は部屋に帰っていく。

 

私も部屋に帰ると着込んでいた装備一式を外し、オラリオの浴場へ向かった。

 

さっぱりとしてからロキ・ファミリアのホームで夕食をしっかりと食べ、歯を磨いた後に部屋に戻るとベッドに横になる。

 

何処でも寝ることができる私は寝つきも良く、直ぐに就寝することが可能だ。

 

凄まじい速度で眠った私は、特に何も無ければ朝まで起きることはない。

 

翌日、朝食を食べてから向かったロキ様の自室。

 

流石に朝から酒は飲んでいなかったロキ様に、私は背中を晒してステイタスを更新してもらう。

 

Lv3

 力:C658

耐久:A887

器用:B776

敏捷:C665

魔力:B792

 

 射撃:E

耐異常:H

 

《魔法》

 

【ガンスミス】

 

【ストリングビーム】

 

《スキル》

 

【風に愛されし者】

 

【樹木の友】

 

【竜の温泉】

 

【雪解けの癒し】

 

【誕生せしは日出ずる国】

 

【山の心】

 

【小人との友情】

 

【白銀の剣】

 

【牧場物語】

 

【恐竜との絆】

・恐竜と育んだ絆

・戦闘時、体力の自動回復

・力に補正

・水中にいる時、発展アビリティ潜水の一時発現

・水場での移動速度に、超高補正

 

新しく発現していたスキルは「恐竜との絆」と書いて「サウロス・デスモス」と読むスキルであるようだ。

 

恐竜が卵から生まれる瞬間を目撃して、その恐竜としばらく一緒に過ごして仲良くなったことが、このスキルが発現した切っ掛けになるのかもしれない。

 

のび太関連で恐竜と言えば、劇場版ののび太の恐竜に登場したピー助が思い浮かぶな。

 

ピー助が登場する映画は2つ作られていて、新しい方は、のび太の恐竜2006という題名になっていた筈だ。

 

のび太の恐竜2006では、スネ夫にティラノサウルスの爪の化石を自慢されたことを切っ掛けとして、のび太は近所の崖で採掘作業を始め、偶然にも恐竜らしき卵の化石を発掘することになる。

 

タイム風呂敷によって1億年前の姿に戻された化石だった卵は、のび太の体温で温められ、首長竜の一種であるフタバスズキリュウが孵った。

 

のび太はその恐竜にピー助と名付けて優しく育てていたが、ピー助は成長するごとに巨大になっていき、ピー助の飼育場所に困ることになるのび太。

 

更には未来からやってきた黒マスクの男にピー助を金で売り渡すよう脅迫されることになったのび太は、タイムマシンでピー助を白亜紀に返す事を決意。

 

黒マスクによる追撃を振り切り、白亜紀の海に何とか辿り着いたのび太はピー助を置き去りにして21世紀へ帰還。

 

その後、のび太はタイムテレビで皆にピー助を見せようとしたが、そこにはエラスモサウルスに包囲されたピー助の姿が映る。

 

黒マスクの攻撃でタイムマシンの空間移動装置が損傷していたことで、日本近海ではなく北米大陸にピー助を置き去りにしてしまったことを知ったのび太。

 

タイムマシンでピー助がいる場所に向かおうとしたのび太に、同行することになった面々。

 

1億年前の北米大陸に辿り着きはしたが、その夜ドラえもんが絶望的な事実を語る。

 

黒マスクの攻撃による損傷に加えて定員オーバーで搭乗してしまったせいで完全に故障してしまったタイムマシン。

 

1億年後にのび太の机が存在する座標にタイムマシンを置かなければ不可能になってしまった時間移動。

 

1日4時間はタケコプターで移動し、残りの時間は徒歩で移動することでバッテリー消耗を抑えながら、日本に向かうのび太達。

 

ティラノサウルスなどを、秘密道具の桃太郎印のきびだんごで手なずけたりしながら過酷な旅を続ける一同だが、ケツァルコアトルスの襲撃で遂にタケコプターが故障。

 

桃太郎印のきびだんごも谷に落としてしまった。

 

そこに現れた黒マスク率いる恐竜ハンター達が、ピー助を渡せば、君たちを21世紀に送ってあげようと懐柔を図ってくる。

 

のび太達は拒否するが、前例がないほど人間に懐いた恐竜であるピー助を諦めきれない黒マスク。

 

黒マスクは雇い主のドルマンスタインにのび太達の捕獲を提案。

 

ラジコンを利用した陽動作戦で逃亡時間を稼ごうとするのび太達だが、作戦は露見して、しずか、スネ夫、ジャイアンの3人は恐竜ハンターのアジトに捕えられてしまう。

 

3人を助けるべくアジトへ侵入したドラえもんとのび太にはティラノサウルスがけしかけられて絶体絶命の危機に陥るが、奇跡的にもそのティラノサウルスはかつて桃太郎印のきびだんごで手なずけた個体だった。

 

一同が反撃を開始していき、ティラノサウルスがドルマンスタインのペットであるスピノサウルスと対決する中で、激しい戦闘の余波で恐竜ハンター達のアジトは崩壊して水没。

 

ドラえもんはのび太達と捕らえられた恐竜を四次元ポケットに収納し、懸命に泳ぐピー助に掴まる事でアジトから脱出する。

 

その後、事態を察知して現れたタイムパトロールの手によって恐竜ハンター達は全員逮捕されることになった。

 

のび太達はタイムパトロールの手を借りず、成長したピー助の背中に乗る事で目的地を目指していく。

 

やがて辿り着いた小島こそが1億年後ののび太の机がある座標であり、超空間への出入り口が開いていた。

 

小島の近海にはフタバスズキリュウの群れが棲息していて、ピー助が還るべき場所に辿り着いたことをのび太は悟る。

 

泣きながらピー助に別れを告げて21世紀へと帰還したのび太は、その日の夜、かつてピー助と一緒に遊んだボールを、恐竜の卵を温めていた時のように抱きしめながら、ピー助の幸せを願って眠りについた。

 

のび太の恐竜2006は、そんな話だったな。

 

ピー助とのび太には確かに絆があったと思う。

 

だからこそ、恐竜と関わったことで「恐竜との絆」というスキルが私に発現したのかもしれない。

 

私は、そう思えたが、何も知らないロキ様はそう思えなかったようだ。

 

「恐竜よりも絆育んどるのが此処におるやろ!なんでうち関係のスキルは発現せえへんのや!」

 

そう言いながらロキ様は、発現しないロキ様関係のスキルに怒っていた。

 

とりあえずロキ様が頭を抱えるようなことにはなっていないのは、良いことだろう。

 

その後、怒っているロキ様を宥めていると一緒に出かけることを約束させられることになったが、それくらいなら問題はない。

 

「モビタとデートや!」とはしゃいでいたロキ様は、すっかり機嫌が良くなっていた。

 

まあ、ロキ様に喜んでもらえるなら私は頑張れるので、今後も頑張っていくとしよう。

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