才能が野比のび太な転生者   作:色々残念

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思いついたので更新します


女神と人

「モビタとデートや!」と、ご機嫌なロキ様と一緒に出かけることになり、人通りの多いオラリオの道をロキ様と一緒に歩いていると屋台や露店を幾つか発見。

 

「ええ匂いのする屋台もあるし、ちょっと寄ってくのも悪くないやろ」

 

ロキ様に手を引かれて屋台巡りをしていると、美味しそうなクレープを売っている屋台を見つけた。

 

「あのフルーツとクリームが入っとるクレープは美味そうやな、買っとこか」

 

そうしましょうかロキ様、私が買ってきますね、と言って私は屋台にクレープを買いにいく。

 

財布からヴァリスを取り出して代金を支払うと屋台の店主から渡された2つのクレープ。

 

購入したフルーツとクリームが沢山入っているクレープ2つの内1つをロキ様に渡しておくと、美味しそうに食べ始めたロキ様。

 

私もクレープを食べてみたが、新鮮なフルーツと組み合わさったクリーム、そしてそれを包む生地の味は、とても美味しい。

 

支払ったヴァリス以上に美味しいこのクレープは、当たりだな。

 

値段以上に美味しいクレープをロキ様と並んで歩きながら食べていると、ずらりと並ぶ露店の数々が客を呼び込んでいる姿が見える。

 

「良い商品があるかもしれんし、試しに覗いてみるのもええな」

 

客を呼び込んでいる露店を見ながら言ったロキ様は、屋台だけではなく露店にも興味を示しているみたいだ。

 

じゃあ見に行きましょうかロキ様、と言うと今度は私がロキ様の手を引いて露店に向かう。

 

まず最初に向かった露店では、宝石を商品として扱っていて、様々な宝石がネックレスに加工された商品が売り出されていた。

 

ただその商品は、言っては悪いが、質が悪い。

 

輝きも中途半端な宝石は、満足な加工が施されておらず、無理矢理ネックレスの形にしたという印象を受ける。

 

しかも宝石ではないものを宝石として偽っている商品まで、存在していた。

 

この露店は確実にハズレだと判断した私は、ロキ様を連れて別の露店に移動。

 

次の露店では、食器が売り出されていて、綺麗な食器が幾つも売り出されていたが、強度に問題がありそうなので、ちょっと見ただけで立ち去っておく。

 

その後も幾つかの露店を見て回ったが、買おうと思えるような商品は見つからない。

 

露店の方は当たり無しで終わりかと思いながらも立ち寄った最後の露店。

 

その露店では金細工が売られていて、値段が他の露店よりも高価であるからか、客は寄りついていなかった。

 

しかし、売っている商品の質は良く、金細工は間違いなく本物の金で作られている。

 

今までの露店では冷やかし半分だったロキ様も、この露店の商品は真剣な目で見ているようだ。

 

見事な金細工は、とても美しく神秘的に見えるほどで、金の加工に使われている技術は間違いなく高い。

 

この露店の商品である金細工なら、買ってもヴァリスの無駄遣いにはならないだろう。

 

質の良い金に、見事な細工が施された金細工をロキ様と一緒に見ていると、ロキ様の視線が集中している品を見つけた。

 

それは金の髪飾りであり、見事な細工が施された美しい髪飾りに視線が集中していたロキ様。

 

それが欲しいのかもしれないと思った私は、金細工を売っている露店の商人から髪飾りを購入して、ロキ様に渡す。

 

「めっちゃ嬉しいわ。ほんまにありがとうな」

 

私からのプレゼントに、とても喜んでいたロキ様は、幸せそうに笑っていたな。

 

「うちもお返しせんと」

 

そう言ってロキ様は露店で金細工が使われているネックレスを購入すると私の首にかけてくる。

 

「いつも頑張っとるモビタに、うちからのプレゼントや」

 

そのネックレスは、金製のチェーンに金細工の羽根が付けられてネックレスになっているものであり、とても美しい金の羽根が輝いている素晴らしい品であることは確かだ。

 

そんな品をロキ様からプレゼントされた私は、ありがとうございます、大事にしますね、と感謝の気持ちをロキ様に伝えておいた。

 

満足気に頷いていたロキ様は、嬉しそうに笑っていたので、私の感謝の気持ちはロキ様に伝わったのだろう。

 

私もロキ様も露店で買うものは買ったので、金細工を扱っていた露店から立ち去ろうとしたが、私だけが露店の商人から呼び止められることになる。

 

何の用かと思って私だけが近付くと商人からこっそりと手渡されたのは、見事な細工が施された2つの黄金の指輪。

 

「持っていけ、俺が作った商品を買ってくれた礼だ」

 

どうやら金細工を作成していたのは、露店の商人だったらしい。

 

何故私だけに指輪を渡したのかを聞いてみると「こういうものを渡すのは男からだろう」と小声で答えた商人。

 

確かに渡すなら男からかもしれないと思ったので、納得はできた。

 

それでも商人に勘違いされているような気がしたので、渡された指輪を返そうとしたが、全く受け取ろうとしない商人は「返品は受け付けてない」とだけ言ってそっぽを向いてしまう。

 

駄々をこねる子どものようになっていた商人を面倒な人だなと思っていると「どないしたんや、さっきから」と言いながらロキ様が近付いてくる。

 

誤解されるのではないかと考えて、私は思わず指輪を隠してしまった。

 

「なんかあったんか?」

 

不思議そうに聞いてきたロキ様に、金細工を作ったのはこの人みたいですよ、と商人を指差して嘘にならないことを答えておくと「ほんまか、凄いやないか」と驚いていたロキ様。

 

「ええ商品やったから、また買いに来るかもしれんわ」

 

金細工を売っていた露店の商人にそう言った後「ほな行こかモビタ、まだまだデートは始まったばかりやで」と言いながらロキ様は私の腕に抱きついてくる。

 

ロキ様と一緒にオラリオを歩き回りながら、一緒の時間を過ごしていると道ばたで苦しそうにしている女性を発見。

 

ロキ様と一緒に近付いて様子を確認してみると膨らんだ腹部を押さえていた女性は妊娠しているようだった。

 

痛みに苦しむ女性が言うには、どうやら子どもが産まれそうになっているらしい。

 

近くの医療系ファミリアに向かう途中だった女性は、陣痛で動けなくなって苦しんでいたみたいだ。

 

女性の腹部の負担にならないように優しく女性を抱きかかえた私は、医療系ファミリアにまで女性を運ぶことを決める。

 

デート中にすいません、とロキ様に謝ったが「別にええよ、迷わず誰かを助けられるのはモビタのええところやからな」と笑って許してくれたロキ様。

 

それから女性を医療系ファミリアにまで送り届けたが、何故か私が女性の宿している子どもの父親だと思われたようで、女性の出産にまで立ち会うことになってしまう。

 

新たな命が生まれる瞬間を見届けることになったのは初めての経験だったな。

 

慌ただしかった女性の出産が終わった後、ようやく私が子どもの父親だという誤解は解けたようだ。

 

すると見ず知らずの女性の為に頑張った男として評価されたのか、医療系ファミリアの人々と主神様に褒められることになる。

 

褒められている私を見ていたロキ様は「やっぱりうちの自慢の子や!」と自慢気にしていて、私が褒められていることを喜んでいた。

 

そんなこともあったが、誤解も解けたので長居することなく医療系ファミリアから立ち去ろうと思った私は、今回女性の出産にかかった費用は全て支払っておき、出産祝いとして纏まったヴァリスも渡しておく。

 

それなりの額のヴァリスが飛んだが、まだまだ余裕はあるので問題はない。

 

出産した女性にも医療系ファミリアの面々にも名前は言わずに立ち去ったが、ロキ様と一緒に居たのでロキ・ファミリアの団員だということまでは隠せなかっただろう。

 

それでも出産した女性や医療系ファミリアの面々がロキ・ファミリアにまで突撃してこなければ、私だということはバレない筈だ。

 

まあ、生まれた子どもの為に、女性に渡したヴァリスが使われることを願っておくとしよう。

 

その後、ロキ様と一緒にオラリオでのデートを再開する時間も無く、ホームに戻る時間になってしまったことをロキ様に謝っていると「モビタは、ほんまにええ子やな」と笑っていたロキ様。

 

「うちとまた、デートしようなモビタ」

 

ロキ・ファミリアのホームへと帰る途中、そう言ってきたロキ様に、私で良ければ、またデートをしましょう、と返事をしておく。

 

「約束やで」

 

私からの返事に、とても嬉しそうに笑うロキ様は、それだけ言うと「ホームまで競争や」と言いながら走り出す。

 

常人並みの身体能力しかない下界に降りてきた神様にしては、意外と健脚だったロキ様は結構足が速い。

 

Lv3の私ならロキ様を追い抜くのは容易いが、置いてけぼりにするのは問題があるので、とりあえずロキ様と並走しておいた。

 

走りながら帰ってきた私とロキ様を見たロキ・ファミリアのホームの門番は、奇妙なものを見るような目をしていたな。

 

帰ってきたホームで、それぞれの部屋に戻った私とロキ様。

 

私は2人部屋の自分のスペースにある金庫に、今日露店の商人から渡された指輪2つをしまっておく。

 

捨てるのも良くないと思ったので、必要になる時が来るまでしまっておこうと考えたからだ。

 

まあ、私に指輪が必要になる時が来るかはわからない。

 

指輪は気軽に渡せるようなものではないからな。

 

そんなことを考えていると眠くなってきたので、私はベッドで眠ることにした。

 

1秒も経過しない内に眠ることが可能な私は、瞬時に睡眠を開始する。

 

ぐっすりと眠り、目覚めた翌日、食堂で朝食を食べていると、ロキ様が女性団員達に金細工の髪飾りを見せている姿が見えたが、どうやら髪飾りを自慢しているらしい。

 

自慢しているロキ様が、とても嬉しそうにしていたので、プレゼントした私も嬉しい気持ちになった。

 

それから数日が経過し、やってきた定期的なステイタス更新の日。

 

ロキ様の自室へと向かい、更新してもらったステイタス。

 

Lv3

 力:C678

耐久:S907

器用:B796

敏捷:C685

魔力:A812

 

 射撃:E

耐異常:H

 

《魔法》

 

【ガンスミス】

 

【ストリングビーム】

 

《スキル》

 

【風に愛されし者】

 

【樹木の友】

 

【竜の温泉】

 

【雪解けの癒し】

 

【誕生せしは日出ずる国】

 

【山の心】

 

【小人との友情】

 

【白銀の剣】

 

【牧場物語】

 

【恐竜との絆】

 

【超越存在と繋ぐ手】

・超越存在と繋いだ縁

・種は芽吹き、命は生まれる

・超越存在を守る為に戦う時、全ステイタスに超高補正

・神威、魅了を無効化

・超越存在と子どもを作ることが可能になる

・黄金を身につけている時、発展アビリティ神秘の一時発現

 

どうやら私には「超越存在と繋ぐ手」と書いて「デウスデア・エケケイリア」と読む新たなスキルが発現していたらしい。

 

のび太関係で超越存在となると、ねじ巻き都市冒険記で登場した種まく者が思い浮かぶな。

 

今回のスキルは、ロキ様という超越存在と黄金に加えて、新たな命の誕生を見届けたことが切っ掛けとなって発現したスキルだろう。

 

36億年前に地球と火星に「生物の種」を撒いた張本人でもある種まく者は、ねじ巻き都市冒険記の舞台となる惑星の造物主でもある超越存在だ。

 

まるで金塊のように金色に輝いているが実体はなく、様々な姿に形を変えられる種まく者は巨大な魔人や戦車等にも変化出来るが、のび太と話をしていた時には少年の姿になっていたな。

 

のび太達が惑星に現れた当初は嵐や植物の力を借りて追い出そうとしていた種まく者だが、のび太達が秘密道具の生命のねじで生命を吹き込んだおもちゃに興味が湧き、雷を使っておもちゃ達に知恵を与える。

 

その後、自然の環境をしっかりと考えていたおもちゃ達にならこの惑星を任せられると判断した種まく者は、次の星へ種を撒くために飛び立っていった。

 

飛び立つ前に、惑星の未来はきみ達に任せたという言葉をのび太に残していった種まく者は、のび太に期待していたのかもしれない。

 

そんなねじ巻き都市冒険記の場面を思い出していた私の前で「よっしゃ!ついに来たで!」とガッツポーズをしていたロキ様。

 

私に超越存在関係のスキルが発現して喜んでいるロキ様は、女神という超越存在だ。

 

確かにロキ様が切っ掛けの1つになって発現したスキルであることは間違いなかった。

 

今回のスキルに、ロキ様が無関係だったということはない。

 

「せやけど、効果ヤバ過ぎて自慢できひんやん!下界の子らとの子ども欲しがっとる女神には絶対に言えんやつやないか!うちはどないすればええんや!」

 

頭を抱えながらも喜びを隠せていないロキ様の口元は笑っていたので、嬉しいと思ってくれている筈だ。

 

ロキ様が喜んでくれたのなら、私も嬉しく思えるな。

 

それなら今回のスキルの発現も、きっと悪いことではないだろう。

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