続くかどうかは未定です
現代日本で死に、新たな世界に生まれ変わるという転生を経験し、今まで13年間のんびりと生きてきた。
今生の名前がモビタ・モビという名前で、野比のび太のパチモノみたいな名前だったことは気になるが、それ以外は特に気になることもなく穏やかな日々を過ごしていく。
今の両親から聞いた話によると、この世界には天界から下界に降りてきた神々が実際に存在しているらしい。
そしてオラリオという場所にはダンジョンも確かに存在しているようで、神から恩恵を受けた眷族となった人々が冒険者としてダンジョンに挑んでいるようだ。
ファンタジーな世界に転生してしまったことに気付いたが、特にこれからも変わりなく日々を過ごすことになると思っていた。
しかし、とある出会いが私の人生を変えることになる。
ある日、村を訪れた美しい女性。
その女性は女神様であるようで、名前はアストレアというらしい。
アストレア様は旅を続けているらしく、道を聞く為に村を訪れたみたいだ。
周辺に詳しくなっていた私は、道案内を申し出て、アストレア様を導いていく。
私の道案内が終わる頃、ばったりと野生のモンスターと遭遇してしまうことになり、アストレア様と一緒に逃げることになる。
逃げても逃げても追いかけてくるモンスターを村に連れていく訳にはいかないので、離れた場所にまで逃げてアストレア様と一緒に木の上に避難したが、モンスターは離れてくれない。
どうしようかとアストレア様と話し合っていると、アストレア様が私に神の恩恵を授けることを提案してきた。
神の恩恵を受けた私なら、モンスターを相手にしても普通に勝てるらしい。
アストレア様に背を向けると神血で刻まれていく神の恩恵により、私の身体は強化されたようだ。
恩恵が刻まれた私には魔法が発現していて、それは「ガンスミス」という無詠唱魔法であり、精神力を消費して魔法の銃を創造する魔法であった。
「ガンスミス」を発動した私の手には光り輝くデリンジャーが握られていて、自然と手に馴染んだそれを構えて引き金を弾く。
デリンジャーからモンスターに向かって放たれた光の弾丸は、容易くモンスターの頭部を貫き、1発で絶命させた。
必要が無くなった魔法の銃は自由に消すことができるようだ。
モンスターを倒して安全が確保されたところで、木から降りた私とアストレア様。
アストレア様のおかげで助かったことは確かなので、感謝しておくとアストレア様も私に感謝してくる。
互いが互いに感謝しあってから、疲れきっていたアストレア様を背負って一旦村に戻った。
両親に事情を説明して、アストレア様を家に泊めてもらうように頼んでおくと、そういうことなら構わないと言ってくれた両親。
家に泊まっていったアストレア様と話をしたが「貴方ならオラリオでもやっていけるかもしれないわね」と笑っていたアストレア様は、何処か少し寂しそうな顔をしていた。
翌日、私が他の神の恩恵を受けられるようにしてから立ち去っていったアストレア様。
それでも刻まれた恩恵は残っていて、今の私なら普通の子どもとは段違いの動きをすることができる。
色々と試してみてわかったことだが「ガンスミス」で造り出した魔法の銃は、精神力を使う量によって銃の大きさと威力や弾の質が変わるみたいだ。
大型の銃であれば威力も高いが、相応の精神力を消費するので、気を失ってしまうようなこともあった。
安全な場所で試し撃ちをしていたから良かったが、モンスターとの戦闘中なら致命的なことになるのは間違いない。
精神力の消費を抑える為にも大型の銃は、あまり使わないようにしておこう。
それから丸1年を訓練に費やしたが、どうやら私には銃の才能があるらしく、自在に銃を扱うことができた。
本当に才能まで野比のび太みたいだな、と思わなくもない。
こうして14歳になった私は、両親を説得してオラリオに向かう許可をもぎ取ることにも成功し、オラリオに向かうことになる。
村に来た商人の護衛として雇われてオラリオまで向かう道中、現れたモンスターを、使い慣れたリボルバーで倒していった。
到着したオラリオで、神の恩恵の有無を確認されることになり、旅をしていた女神様から恩恵を受けたことを正直に言っておく。
アストレア様から恩恵を授かったことを語ったところで、男神のガネーシャ様が、私が嘘を言っていないことを保証してくれた。
ガネーシャ様には他にも様々なことを質問されたが、私がオラリオに害を成すようなことは考えていないと判断されたようで、オラリオに入ることを許可してくれるガネーシャ様。
そんなガネーシャ様に感謝して、オラリオに入った私は、ファミリアとやらに入団する為にファミリアを探してみることにした。
ロキ・ファミリアの入団試験に参加した私は、団員相手の模擬戦で「ガンスミス」を用いて創造したリボルバーで、ゴム弾のような質にした弾丸を早撃ちで放つ。
相手の眉間に弾丸を叩き込んで卒倒させて、失神までさせてしまったことは、やり過ぎだったかもしれない。
それでも入団試験は合格だと判断されたみたいで、今日から私はロキ・ファミリアの一員となる。
入団試験が終わった後、女神のロキ様に神の恩恵を書き換えてもらい、私の改宗が完了。
既に魔法が発現している私に興味津々だったロキ様に様々なことを聞かれたが、アストレア様から恩恵を授かったことを伝えると、複雑そうな顔をしていたロキ様。
かつてオラリオに居たアストレア様のファミリアには、何かがあったのかもしれない。
それから数日後、私は他のロキ・ファミリアの団員達と一緒にダンジョンへと向かうことになった。
集団で戦うことが基本であるロキ・ファミリアでは、入団したばかりの団員達を率いる先輩の団員達も複数人居て、新米団員達に指示を出したりしている。
「ガンスミス」で創造した魔法の銃を主戦力にしている私を担当するのは、魔法を使うロキ・ファミリアの先輩団員。
完成された戦闘スタイルを持つ私に、他の新米団員のフォローをする指示を出してきた先輩団員は、新米団員の中でも浮いている私を、他の新米団員達と交流させようとしているみたいだ。
精神力の配分もきっちりとできている私は、マインドダウンになることもなく、現れた上層のモンスター達をリボルバーで倒していきながら、他の新米団員達のフォローも欠かさない。
大型の銃でなければ精神力の消費も低く、それほど消耗も激しくないので問題なくモンスター達と戦うことができる。
急所を的確に撃ち抜くことが可能な私の銃の腕前は、凄まじいものになっていることは確かだ。
精神力が尽きるまで弾切れとなることのない魔法の銃を創造する無詠唱魔法「ガンスミス」と、私の銃の才能が噛み合って、冒険者になったばかりの新米団員達とは比べ物にならない戦闘力を発揮していた私。
そんな私を、どう育てたものかと頭を悩ませていた先輩団員。
最終的には伸び伸びと育てようとでも考えたのか、先輩団員は簡単な指示を出す程度で、私を自由にさせていた。
ダンジョンの上層での探索も終わり、ロキ・ファミリアのホームに帰った私を含めた新米団員達は、ロキ様にステイタスを更新してもらうことになる。
ステイタスがそれなりに伸びていた新米団員達は、とても喜んでいたが、無詠唱魔法の「ガンスミス」を多用していた私は器用と魔力が凄まじく伸びていたらしい。
まあ、それは悪いことではないので、私は素直に喜んだ。
モビタ・モビ
Lv1
力:I97
耐久:I80
器用:F386
敏捷:H113
魔力:F398
《魔法》
【ガンスミス】無詠唱魔法
ステイタスは、こんな感じだったが、器用と魔力以外があまり伸びていないのは仕方がないだろう。
まあ、地道に伸ばしていくしかなさそうだな。