才能が野比のび太な転生者   作:色々残念

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こっちが先に思いついたので更新
こんな感じで良ければ続きます


銃の早撃ち0.1秒、昼寝で寝るまで0.93秒

私がロキ・ファミリア所属となってから3ヶ月が経過した頃、ある程度は話すようになった他の新米団員達と会話をしていると、私を含めた新米団員全員が先輩団員達に呼び出されることになる。

 

ロキ・ファミリアがダンジョンの到達階層を更新する為に、度々行っている遠征。

 

新米団員達が、その遠征に付いていけるかを確かめる為に、先輩団員達と一緒に18階層まで向かう小遠征が行われることになった。

 

手が空いているLv3やLv2の先輩団員複数人と一緒に18階層まで向かう道中、上層で現れたモンスターを相手に「ガンスミス」で創造したリボルバーで倒していくと、やたらと動きが機敏だった色違いのウォーシャドウがドロップアイテムを残す。

 

私が拾い上げた赤いウォーシャドウの指刃は、通常の指刃よりも鋭く分厚い刃を持っているようだ。

 

このウォーシャドウの指刃を貰って構わないかを先輩団員に聞いてみると、構わないと許可が出たので貰っておくことにする。

 

それから更にダンジョンの階層を下りていき、中層にまで到着したところで全員がヘルハウンド対策にサラマンダー・ウールを装備。

 

早速現れたヘルハウンド達の眉間をリボルバーによる早撃ちで撃ち抜いて、安全を確保した。

 

倒したヘルハウンド達から魔石を抜き取り、先へと進む。

 

その後、ミノタウロスの群れと遭遇することになったが、やたらと張り切っていた先輩団員達が倒してくれたので問題はない。

 

到着した17階層では階層主であるゴライアスが定期的に出現するようだが、私達よりも先にダンジョンに入っていたロキ・ファミリアの第2級冒険者達がゴライアスを倒してくれていたみたいだ。

 

目的地の18階層で、先輩団員達から指示を受けながら私を含めた新米団員達はテントの設営を行う。

 

テントの用意が終わってからダンジョン内で食事をして、テントで実際に寝てみることになる。

 

いつでも何処でもどんな場所でも瞬時に眠ることが可能な私は、持ち運び可能な寝具ではあまり寝られない様子の新米団員達から羨ましがられていたらしい。

 

眠る才能があるところも野比のび太みたいだと思ったが、この才能は間違いなく役立っているので悪いことではない筈だ。

 

それにしても、銃の才能と何処でも瞬時に眠れる才能は、戦場向きの才能のような気がするな。

 

翌日の朝、そんなことを考えていたりすると、新米団員達の中でも女性団員達がこっそりと移動を始めていた。

 

水浴びでもしに行くんだろうかとは思ったが、私は気にせず朝食の用意に取りかかる。

 

しかし、私以外の新米男性団員達は女性団員達の水浴びを覗きに行こうと考えていたみたいだ。

 

とりあえず私は、魔法で創造したリボルバーで新米男性団員全員の眉間に、ゴム弾のような質にした弾丸を0.1秒の早撃ちで叩き込んでおく。

 

しずかちゃんのお風呂を覗きまくっていたのび太と私は違うので「モビタさんのエッチ!」と言われるようなことはしない。

 

それに知っていて覗きを止めなかった場合、私も同罪扱いされる可能性があるので、新米男性団員達を止めたのは正解だ。

 

新米女性団員達の水浴びが終わって戻ってきた頃、私に弾丸を叩き込まれて気絶していた新米男性団員達がようやく起きた。

 

しかし、起きた第一声が私に対する文句だった新米男性団員達に、何があったのかを私に聞いてくる新米女性団員達。

 

文句ばかりで全く反省していない新米男性団員達を庇う必要もないと判断した私は、正直に私以外の新米男性団員達が水浴びを覗きに行こうとしていたことを話す。

 

軽蔑の眼差しで新米男性団員達を見ていた女性団員達は、新米男性団員達から距離を取った。

 

新米女性団員達は覗きを止めた私には普通に感謝をしてくれたので、株が下がったのは新米男性団員達だけのようだ。

 

此方が騒がしいことに気付いた先輩団員達もやってきたが、詳しい話を聞いた先輩団員達は、私以外の新米男性団員達の頭に拳骨を落としていく。

 

「バレたら気まずくなるじゃ済まねぇことをしようとするんじゃねぇよ!」と普通に怒っていた先輩団員達。

 

どう考えても覗きは犯罪なのは間違いないだろう。

 

犯罪である覗きを止めたことに対して文句を言う方がおかしいのは当然だ。

 

これで新米男性団員達との仲が悪くなっても、特に後悔はない。

 

そういう奴等と仲良くしたいとは私は思わないからな。

 

まあ、今回の件で新米女性団員と新米男性団員達の間に溝ができたかもしれないが、私は知らん。

 

仲良くなりたいなら新米男性団員達から、許してもらえるまで新米女性団員達に謝るしかないだろうが、そもそも謝るつもりは無さそうだ。

 

何か問題があっても私が気にすることではないので、先輩団員達に頑張ってもらうとしよう。

 

そう考えて私は他の面々と18階層から上の階層へと上がっていく。

 

機嫌の悪い先輩団員達と新米女性団員達に、若干気まずそうにしている私以外の新米男性団員達。

 

そんな中で、現れた青いミノタウロスの集団。

 

明らかな亜種のミノタウロスであり、強化種の可能性も高い青いミノタウロスが集団で現れるという異常事態。

 

先輩団員達が連携して戦いを挑んでいったが、1体1体がLv3はありそうな青いミノタウロスの集団を全て倒しきる前に先輩団員達が負傷して倒れていく。

 

立っているのは青いミノタウロス1体と、私を含めた新米団員達だけとなった。

 

逃げれば命は助かるかもしれないが、先輩団員達は間違いなく死ぬだろう。

 

他人と自分の命を比べて、自分を優先するのは間違っていない。

 

だから恐ろしくて荷物を放り出して逃げようとする新米団員達を責めたりも止めたりもしない。

 

私はアストレア様に助けられたから、こうして今も生きている。

 

「貴方は自由に生きなさい」とアストレア様は言っていた。

 

だから、自由にさせてもらうとしよう。

 

私が無詠唱魔法「ガンスミス」で創造したリボルバーは、通常のリボルバーよりも威力が高いマグナム。

 

負傷して倒れている先輩団員に腕を振り下ろそうとした青いミノタウロスの腕を、私はマグナムリボルバーで撃つ。

 

撃たれた青いミノタウロスの腕は大きく後ろに弾かれたが、血は流れていない。

 

私の予想通り、放たれた弾丸は青いミノタウロスの外皮を貫くことは出来ておらず、衝撃だけを与えているようだった。

 

連発が可能な私のマグナムリボルバーでも貫けない青いミノタウロスの外皮は硬い。

 

それでも私の攻撃がうっとおしいのか、倒れている先輩団員ではなく私を標的に変えた青いミノタウロス。

 

近付く青いミノタウロスの足を撃ち、足止めをしながら、どうやって外皮を貫くかを考える。

 

瞬時に巡った思考で思いついたのは、赤いウォーシャドウの指刃を使ってみることだった。

 

片手のマグナムリボルバーで牽制しながら、もう片方の手で取り出した赤いウォーシャドウの指刃。

 

青いミノタウロスに突撃していき、赤いウォーシャドウの指刃を青いミノタウロスの胸部に押し当て、指刃を至近距離で放つリボルバーマグナムの銃撃で押し込み、突き刺す。

 

反撃として払い除けるように軽く振るわれた青いミノタウロスの腕が、ガードに使った私の片腕を軽々とへし折って身体も吹き飛ばした。

 

腕を折られ吹き飛ばされながらも折れていない片腕に握るマグナムリボルバーは離していない。

 

吹き飛ばされた状態で狙うのは、青いミノタウロスの胸部に突き刺さった赤いウォーシャドウの指刃。

 

次々と放った弾丸が赤い指刃を更に奥へ、奥へと刺しこんでいく。

 

一点に集中して放たれた弾丸によって深々と押し込まれた赤いウォーシャドウの指刃が、青いミノタウロスの胸部にある魔石に到達し、確実に砕いた。

 

魔石が砕かれたことで残ったのは、ドロップアイテムの青いミノタウロスの角だけである。

 

それから新米団員達が置いていった荷物の中にあるポーションやハイポーションで、負傷して倒れていた先輩団員達を治療しておくと、なんとか立ち上がった先輩団員達。

 

「モビタには助けられちまったな」と言った先輩団員達は、私に深く感謝をしていたことは確かだ。

 

散り散りになって逃げていった新米団員達は、全員無事だったみたいだが、ホームに帰ってきた私と先輩団員達を見て、驚きながらも気まずそうにしていたな。

 

腕が折れていた私は、先輩団員達にディアンケヒト・ファミリアにまで連れていかれて、アミッドの魔法で腕を治してもらうことになった。

 

それからロキ様にステイタスを更新してもらったが、どうやらランクアップが可能になっていたらしい。

 

モビタ・モビ

Lv1

 力:F387

耐久:C669

器用:B742

敏捷:E405

魔力:A813

 

更新されたステイタスは、こんな感じになっていて、ランクアップの際に選べる発展アビリティは、射撃、狩人、耐異常となっているそうだ。

 

この中から選ぶなら射撃が良さそうな気がするので、射撃を選ぶことにした。

 

今はまだ力のステイタスが低いので、直ぐにランクアップをするつもりはない。

 

もう少し力を上げてから、ランクアップするとしよう。

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