才能が野比のび太な転生者   作:色々残念

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あけまして、おめでとうございます
今年もよろしくお願いします
思い付いたので更新しますが、今回からソードオラトリアに突入しますね
書いていたら6000文字になりました



出会い

新たな魔法【シネマティッククリエイト】は様々なものが創造可能な魔法ではあるが、詳しく検証をする前に向かうことになる遠征。

 

ダンジョンへ遠征に向かう私を心配してくれたロキ様を抱きしめて、無事に帰ってくると約束しておく。

 

そんなロキ様と私を見ていたティオネさんが、フィンさんに近付いて「団長」と言って両腕を広げ、何かを期待するかのような顔をしていた。

 

ティオネさんにフィンさんは「うん、落ち着こうかティオネ」と言うだけで、抱きしめられることを期待しているティオネさんを抱きしめたりはしていない。

 

小人族の再興という野望を持つフィンさんは、嫁は小人族から選ぶつもりであるようで、ティオネさんから迫られても普通に逃げることが多いみたいだ。

 

なんてことがあったりもしたがダンジョンへの遠征に出発したロキ・ファミリア。

 

ダンジョン内での野営に使う様々な物資を運搬するロキ・ファミリアの団員達。

 

上層や中層を抜けて、18階層に到着したロキ・ファミリアは、ダンジョン内に実る果実の採取へと向かう。

 

肉果実や食せる木の実などの採取が完了したら、18階層を超えた先へと進み、中層から下層へと移動する。

 

下層のモンスターを排除しながら階層を降りていき、到着した深層を更に降りていくと到着した49階層の大荒野。

 

数十名の前衛が盾を構えてモンスター達の進行を防いでいる間に、後衛の魔導士達が詠唱を行って魔法を放ちモンスターの数を減らす。

 

団長の指示に従い遊撃を行っているのは、私を含むロキ・ファミリアの幹部達。

 

アマゾネスの姉妹であるティオネさんとティオナがそれぞれの得物を振るい、モンスターを屠っていく。

 

狼人でメタルブーツを用いた蹴りをモンスターに繰り出しているベートさん。

 

剣を振るい戦うアイズさんは、何かがあれば今にもモンスターの群れに突撃していきそうで危なっかしい。

 

私は無詠唱魔法【ガンスミス】で作り出した大口径のリボルバーを両手に1丁ずつ持ち、2丁拳銃で行う早撃ちで、モンスター達の頭部に弾丸を撃ち込んでいた。

 

次から次へと現れてくるモンスター達が押し寄せてくるが、早撃ちで繰り出した弾丸1発で1体倒すことが可能な私の殲滅能力は高く、倒れていくモンスター達。

 

一際大きなモンスターが現れて突撃してきた時も、慌てることなく速射したリボルバーで眉間を撃ち抜いて倒す。

 

前衛の防御が崩されるようなことはなく、集団戦闘を続けている間にリヴェリアさんの詠唱が完了し、放たれた高威力の魔法で残っていたモンスター達は殲滅された。

 

戦いが終わった後は、魔法に巻き込まれなかったモンスター達の死体から魔石を抜き取っておくロキ・ファミリアの面々。

 

それから安全階層の50階層へと移動して、野営の準備を行っていき、テントの設営などや食事の準備などをしていったロキ・ファミリアの団員達。

 

幹部であろうと例外なく仕事をしていき、私は【飲料変化】のスキルを用いて50階層の植物を、美味しいジュースに変化させていく作業を行った。

 

肉果実や香草に木の実などを煮込んで作られたスープだけではなく、私が【飲食変化】のスキルを使って用意したジュースなどが配られ、ダンジョン内で食べるにはごちそうとも言える食事となる。

 

「このジュース、とっても美味しいよモビタ」

 

笑顔で言ってきたティオナは、私が【飲食変化】で用意したジュースを気に入ってくれたらしい。

 

他のロキ・ファミリアの団員達もジュースを美味しいと思ってくれたようで、おかわりはないのか、と頼まれることまであった。

 

一応追加でジュースを用意してみたが、かなりの人数がジュースをおかわりしていたな。

 

そこまで気に入ってもらえたなら、悪い気はしない。

 

50階層で休息を行いながらも、明日51階層へとカドモスの泉水を汲みに行く面々を選出するロキ・ファミリア団長のフィンさん。

 

以前51階層に向かった時と同じく2つの班に別かれて、カドモスの泉水を汲みに行くロキ・ファミリアの幹部達。

 

フィンさん、ガレスさん、ベートさんに私を加えた第1班。

 

第2班は、アイズさん、ティオネさん、ティオナにレフィーヤさんとなっていた。

 

リヴェリアさんには50階層で待機してもらうことになり、50階層に残る面々を纏めてもらうつもりのようだ。

 

翌日、向かった51階層では、あまりモンスターと遭遇することなく進めたが、奇妙なモンスターと遭遇

 

モンスターを狙うモンスターと言える奇妙な存在は、芋虫のような下半身を持ち、腐食液を飛ばしてモンスターを攻撃していた。

 

試しに【ガンスミス】で作り出したリボルバーで撃ち抜いてみたが、芋虫型のモンスターは撃たれた傷口から腐食液を撒き散らす。

 

体内に腐食液が詰まっている芋虫型モンスターに攻撃した瞬間、通常の武器では溶かされてしまうのは間違いない。

 

この場であのモンスターに対抗が可能なのは、魔法とスキルで遠距離攻撃ができて、剣に不壊属性を付与できる私だけだろう。

 

私を最後尾にして撤退することを選んだ団長の指示に従い、退避していった私達。

 

迫り来る芋虫型モンスターを【ガンスミス】で撃ち抜き、倒した瞬間に破裂したモンスターが撒き散らす腐食液を、スキル【月の兎】で空気の砲弾を連続で撃ち出して押し返していく。

 

退避しながら戦って芋虫型モンスターを倒してから、アイズさん達とも合流して50階層へと戻ったが、どうやら50階層に残った面々も芋虫型モンスターに襲われていたようだ。

 

全員で芋虫型モンスターを倒し、被害を食い止めることができたかと思えば、追加で現れたのは巨大なモンスターの集団。

 

下半身は芋虫型モンスターと似ているが上半身は女型をしたモンスター達は、階層主並みの巨大な身体を持つ。

 

立ち止まり4枚の扁平状の腕を広げたモンスター達の腕から、大量に放たれたのは7色の粒子群。

 

鱗粉、あるいは花粉のような極彩色の微細な光粒が此方へと漂ってきた時、危険を感じた全員が素早く退避した瞬間、巻き起こる大爆発。

 

モンスターによって大気中に撒き散らされた極小の1粒1粒が凶悪な爆弾であることは間違いない。

 

ロキ・ファミリアの総員に撤退の指示を出した団長は、アイズさんと私に、あのモンスター達の討伐を命じた。

 

あのモンスターが1体だけならアイズさんだけで充分だったんだろうが、それが複数体ともなればアイズさんだけでは危険だと判断したのかもしれないな。

 

風の強力な付与魔法を全身に纏ってモンスターへと突撃していったアイズさん。

 

【ガンスミス】で作り出した大口径のリボルバーを左手に、空いている右手でいつでもマントを構えられるようにした私も、前に出る。

 

粒子群を放とうとした1体のモンスターの腕へと叩き込むのは、スキル【心の友は音響兵器】で破壊音波を付与した弾丸。

 

強烈な破壊音波を纏う弾丸によって先に粒子を爆発させることで、此方へと爆破が届かないようにしておき、間合いを詰めていく。

 

懐に入り込めば爆粉は使ってこないと判断したが、それは正しかったようで、腕による攻撃と、頭部に生えた管から腐食液を噴出してくる程度になったモンスター達。

 

モンスターの攻撃を避けながらアイズさんと一緒に時間を稼いでいると、上空に打ち上がった閃光。

 

それは撤退完了の信号であり、目標撃破の許可でもある。

 

私は鞘から剣を引き抜き、アイズさんに下がるように伝えて下がってもらうと、破壊音波を纏わせた剣を横一文字に振り抜いた。

 

スキルによって拡大された斬撃範囲により、複数の巨大なモンスターすらも1振りで両断した斬撃。

 

斬撃に付与された破壊音波により斬られた場所から破壊されていったモンスター達の身体が爆散し、大量の爆粉と腐食液が反応して巻き起こった凄まじい爆発。

 

スキル【反射外套】によりマントに付与した反射で、大爆発を跳ね返したことで無傷だった私と、その背後に居たアイズさんは無事だ。

 

無事に戻ってきた私達に大歓声を上げて喜んだロキ・ファミリアの団員達。

 

それでも芋虫型モンスターのせいで装備に破損が多数で、負傷者も多かったロキ・ファミリアは撤退するしかなく、ダンジョンを出る為に移動を続けた面々。

 

私も【雪解けの癒し】のスキルを用いて治療師として働き、数え切れないほど多数の負傷者をなんとか治療したが、精神力の消費がかなり多かったようで身体がふらつく。

 

「大丈夫っすかモビタくん」

 

身体がふらついていた此方を心配してくれるラウルさんも腐食液による負傷がかなり酷かったが、なんとか私の治療で元気な状態にまで回復したので良かった。

 

ちょっと精神力を消費し過ぎたみたいですね、と言う私に「あんなに沢山治療師としても働いてたからっすね。助けてもらった俺が今度はモビタくんを手助けするっすよ」と言いながら肩を貸してくれたラウルさん。

 

すいません助かります、と言った私へ「治療を頑張ってくれたモビタくんへ感謝してる人は多いっすよ。幹部になっても優しいところは変わらないって評判も良いっすね」とラウルさんは笑いかけてくる。

 

そんな会話を続けていると先行していた面々が騒がしくなってきたが、ミノタウロスが大量に出現したらしい。

 

ロキ・ファミリアの相手になるミノタウロスではなかったが、そのせいか逃げ出していったミノタウロス達。

 

慌ててミノタウロスを追いかけていったロキ・ファミリアの面々は、各階層に散らばったミノタウロス達を倒す為に分散されていく。

 

私も上層でミノタウロスを倒したが、更に上へと向かったミノタウロスが居たようだ。

 

とりあえず更に上の階層にまで逃げたミノタウロス達は残らず倒せたようだが、何故か落ち込んでいるアイズさんと爆笑しているベートさんを見ることになった。

 

どうやらアイズさんは、ミノタウロスから助けた冒険者に逃げられてしまったようである。

 

まあ、ダンジョンではそういうことも、あるのかもしれない。

 

ダンジョンで一騒動があったりもしたが、ようやく戻ってきたロキ・ファミリアのホーム。

 

「おっかえりぃいいいいっ!みんな無事やったかーっ!?うおーっ、寂しかったー!」

 

そう言いながら真っ直ぐ私へと突撃してきたロキ様。

 

「久しぶりのモビタやぁっ!無事に帰ってきてくれてほんまに良かった!」

 

ぐりぐりと私の胸元に頬擦りしてきたロキ様は上機嫌だった。

 

そんなこともあったが、ロキ様にダンジョン内であったことを簡単に報告する団長。

 

その間もロキ様は私に抱きついたまま離れない。

 

これはもうロキ様が満足するまで引っ付かれたままだろうな、と思った私は、ロキ様が満足するまで待つことに決める。

 

その後、夕食も私の膝の上で食べたロキ様がようやく満足したようで、今日のステイタス更新は先着10人と決め、ロキ様は自室まで去っていった。

 

今回は更新しなくてもいいかと考えた私は身体を休めることにして、幹部になったことで用意された個室へと移動。

 

スキルで睡眠が不要になったとしても眠れない訳ではないので、身体を休める為にもベッドに横になり、瞼を閉じると即座に就寝。

 

翌日、朝食を済ませた私は遠征の後処理を行うことになり、それぞれが役割を振り分けられ、私は武具の整備や再購入を任せられた。

 

他の団員達と一緒にゴブニュ・ファミリアに行き、武具の整備と再購入をした私達。

 

スキルで剣に不壊属性を付与できていたとしても、しっかりと剣の整備はしてもらった方がいい。

 

アダマンタイトで作られた剣の整備をゴブニュ・ファミリアに頼んだ私は、再購入した武具をロキ・ファミリアへと運んでいく。

 

頼まれていた仕事も終わり、ホームの中庭で、今回の遠征では使わなかった刀を振るっていると「模擬戦しませんか?」と聞いてきたアイズさん。

 

それから軽く手合わせをしたが、アイズさんは愛剣のデスペレートではなく代剣のレイピアを使っているようだ。

 

普段使っている武器とは違うレイピアを振るっていたアイズさんは、慣れない武器で本調子ではない。

 

それでも剣を振るえて、何処と無く満足気なアイズさんの背後にブイサインする幼女なアイズさんが見えた気がした。

 

なんてことがあったりもしたが夜になり、宴会をすることになったロキ・ファミリアの面々が向かう豊穣の女主人。

 

盛り上がってきた宴会の最中、酒に酔ったベートさんがミノタウロスから逃げていた1人の冒険者を嘲笑うような言葉を言い始める。

 

ミノタウロスを逃がしてしまったのは明らかにロキ・ファミリアの不始末で、笑い話にしていいものではない筈だ。

 

ベートさんが言葉を発し始めてから、カウンター席に座る1人の少年が反応していたが、もしかしたらあの少年がミノタウロスに追われていた冒険者本人なのかもしれない。

 

間違いなくベートさんの言葉が原因で豊穣の女主人を飛び出すように出ていった白髪の少年。

 

このままでは少年が食い逃げ扱いされてしまうのではないかと思った私は、少年が飲食した代金を代わりに支払っておく。

 

飛び出していった少年を気にしていたのは私だけではなく、アイズさんも気にしていたみたいだ。

 

特に理由もなく他派閥に関わるのは良くないことではあるが、恐らくダンジョンに向かったであろう少年が無茶をしていないかが気になってしまう。

 

ちょっと先に抜けます、とだけ言った私は豊穣の女主人を出るとダンジョンへと続く道を進み、ダンジョン内に入って上層を確認してみると、モンスターの群れと戦っていた少年を発見。

 

ドロップアイテムらしきウォーシャドウの指刃と、ギルドの支給品の短刀を用いて戦っていた少年は、全身が傷だらけでボロボロになっていた。

 

流石に体力に限界が来たのか倒れた少年に、襲いかかろうとしたモンスター達を無詠唱魔法【ガンスミス】で作り出したリボルバーの早撃ちで倒す。

 

傷だらけな少年の身体を【雪解けの癒し】のスキルで治療しておき、なんとか少年を背負ってダンジョンを出ると、気が付いた様子の少年。

 

ヘスティア・ファミリアというファミリアに所属する眷族である少年は、ベル・クラネルと名乗る。

 

ヘスティア・ファミリアのホームの場所をベルくんに聞いて、その場所までベルくんを送り届けておいた。

 

まさか廃教会がヘスティア・ファミリアのホームだとは思わなかったが、一応生活空間は地下にあるらしい。

 

ベルくんの主神であるヘスティア様は、中々ベルくんが帰ってこなかったことを心配していたようだ。

 

眷族を大切に思うヘスティア様は、間違いなく善神だろう。

 

とりあえずベートさんの言動について同じファミリアの者としてベルくんに謝罪しておき、豊穣の女主人の店員さんがベルくんを気にしていたことを伝えておいた。

 

酒場で代金の支払いをしないで出てきてしまったことに気付いたベルくんは慌てていたが、代わりに支払っておいたことも伝えておくと「幾らですか?!払います!」と財布を取り出したベルくん。

 

私と同じファミリアの者がベルくんに迷惑をかけたことは確かなので、今回は私のおごりにしておきますから気にしないでください、と言っておく。

 

まあ、心配していた店員さんを安心させる為に、豊穣の女主人にベルくんは1度顔を出した方が良さそうだ。

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