才能が野比のび太な転生者   作:色々残念

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なんとか話を思い付いたので更新します
今回は3000文字くらいになりますね


葡萄酒

ロキ様に自身の眷族を殺害した相手を探っていると語ったデュオニュソス。

 

デュオニュソスのその言葉には嘘がないと理解できたが、嘘を言っていないとしても信じてはいけないと私は感じた。

 

デュオニュソスを信じてはいけないと感じるのは、今は単なる私の勘でしかない。

 

だがその勘が、デュオニュソスに残っていた葡萄酒の匂いについて調べろとも言っている。

 

デュオニュソスとロキ様の会話が終わった後、ロキ様をファミリアのホームに送り届けた私は、狼人のままで葡萄酒の匂いを探してオラリオの様々な場所を練り歩いた。

 

するとダイダロス通りの近くで偶然出歩いていた酒神のソーマ様と出会うことになり、此方に近付いてきたソーマ様。

 

いきなり私の匂いを嗅いできたソーマ様は「神酒の香りがする。これは葡萄酒か?神酒を飲んだものに香りを移されたようだな」と言い出す。

 

神酒の葡萄酒と聞いて思い浮かぶのはデュオニュソスしかいない。

 

ソーマ様に、私が葡萄酒の神酒の匂いを探していることを説明すると「やはり葡萄酒か、俺も同行しよう」と言ってソーマ様も着いてくる。

 

調査で立ち寄ったダイダロス通り、そこに住まう老婆の神であるペニア様が骨付き肉をかじりながら葡萄酒をラッパ飲みで飲んでいたが、その葡萄酒から漂う匂いはデュオニュソスから感じたものと同じだった。

 

「ふむ、間違いないな。あの葡萄酒が神酒だ。俺の神酒よりも極まったあれなら神さえも完全に酔わせるだろう」

 

そう言っていたソーマ様の言葉が正しければ、神すらも完璧に酔わせる酒で神が酔って正気を失うこともあるのかもしれない。

 

葡萄酒の神酒で神すらも操り人形にすることが可能になるとすれば、ペニア様とデュオニュソスは既に葡萄酒を飲んでいる。

 

つまりこの2柱は、正気ではない程に酔っている可能性が高く、全く信用ができない相手であるのは確かだ。

 

葡萄酒で神を操り人形にすることが可能だとして、何故ペニア様とデュオニュソスなのか、と考えてみた。

 

ペニア様は眷族が居らず、酔っていても眷族に違和感を指摘されることがないことから選んだ可能性が高いだろう。

 

それと違って怪しいのはデュオニュソスであり、数多の神々の中から態々デュオニュソスを選ぶ必要はなく、他にもっと操りやすい神々は居た筈だった。

 

そこで葡萄酒の神酒を誰が作ったのかという話になるが、ギリシャ神話でデュオニュソスとは酩酊と葡萄酒の神である。

 

つまり葡萄酒で神酒を作成することが出来る神は、デュオニュソスである可能性が高い。

 

デュオニュソスが自分で作成したもので操り人形にされるほど愚かではないと仮定しておくとするなら、デュオニュソスは間違いなくクロだ。

 

だが今はデュオニュソスを問い詰めるよりも、デュオニュソス・ファミリアに接触して、確めたいことがあった。

 

ペニア様から葡萄酒を奪おうとしているソーマ様を宥めておき、魔法を使ってあることを確認し、ソーマ様に別れを告げてダイダロス通りから移動。

 

狼人のままオラリオの道を歩いていると、ちょうどダンジョン帰りだったのか少し怪我をしていたデュオニュソス・ファミリアの団員を発見。

 

私は「雪解けの癒し」のスキルでデュオニュソス・ファミリアの団員を治療した後に、新発売のポーションだと偽ってある薬を飲ませた。

 

それは魔法【シネマティッククリエイト】で出した「お医者さん鞄」で、葡萄酒の神酒で酔うペニア様を診断して用意した酔い醒ましの薬。

 

私の魔法【シネマティッククリエイト】で創造したものは一定時間で消えるが、魔法で創造したもので作ったものや、創造したものを使って出したものなどは、一定時間を過ぎても残るようだ。

 

微かに感じた香りから葡萄酒の神酒を飲まされていたであろうデュオニュソス・ファミリアの団員に、22世紀の酔い醒ましの薬は効果があったようである。

 

完全に酔いから醒めて、デュオニュソスに葡萄酒を飲まされた後に、ペニア様に改宗させられていたことを思い出したデュオニュソス・ファミリアの団員。

 

現在のデュオニュソス・ファミリアの眷族達は、例外を除きペニア様の眷族となっているのは間違いないみたいだ。

 

天界に神が送還されれば、その眷族達は恩恵を封印された状態となり、力を失い一般人同然となる。

 

ペニア様を操り人形にして、改宗させておき、神が送還されてデュオニュソス・ファミリアが恩恵を封印された状態となれば、デュオニュソスが天界に送還されたと判断されてもおかしくはない。

 

そんなことをしている時点で、デュオニュソスに後ろ暗いことがあるのは確かだろう。

 

自分の眷族を殺した相手を探しているというデュオニュソスの言葉に嘘が無かったのは、葡萄酒の神酒を飲んで酔い、自己暗示をかけていたからだったのかもしれないな。

 

戸惑いを隠せていないデュオニュソス・ファミリアの団員1名を連れて、ロキ・ファミリアのホームに戻った私はロキ様に話を通しておき、葡萄酒の神酒やデュオニュソスについて詳しく話しておくと「デュオニュソスはクロやな」と頷いていたロキ様。

 

酔い醒ましで正気を取り戻したデュオニュソス・ファミリアの団員はロキ・ファミリアのホームで保護することになり、空き部屋で過ごしてもらうことになるようだ。

 

その後、私が魔法【シネマティッククリエイト】を使って酔い醒ましを用意したことを知ったロキ様が「またスキルが増えてそうな気がするんやけど、ステイタス更新しとく?」と聞いてくる。

 

よろしくお願いします、と背中を晒してステイタスを更新してもらうと「やっぱり、新しいスキルが発現しとったで」と言いながら、私のステイタスが写された紙をロキ様が渡してきた。

 

Lv6

 力:F341

耐久:F337

器用:E485

敏捷:E404

魔力:D516

 

 射撃:B

耐異常:D

 連射:D

 疾走:E

 狙撃:G

 

《魔法》

 

【ガンスミス】

 

【ストリングビーム】

 

【シネマティッククリエイト】

 

《スキル》

 

【風に愛されし者】

 

【樹木の友】

 

【竜の温泉】

 

【雪解けの癒し】

 

【誕生せしは日出ずる国】

 

【山の心】

 

【小人との友情】

 

【白銀の剣】

 

【牧場物語】

 

【恐竜との絆】

 

【超越存在と繋ぐ手】

 

【犬人との出会い】

 

【再会の約束】

 

【斉天大聖】

 

【心の友は音響兵器】

 

【獣の惑星】

 

【海底散歩】

 

【神樹の実】

 

【夢幻の剣士】

 

【封印の剣】

 

【月光の狼】

 

【死が別つまで】

 

【名刀電光】

 

【名のある探偵】

 

【寄生浄化】

 

【反射外套】

 

【月の兎】

 

【銃の名手】

 

【飲料変化】

 

【単独勝利】

 

【飼育大臣】

 

【宇宙錠剤】

 

【異能貸出】

 

【名医鞄】

・名医の鞄

・相手を見るだけで、どんな状態であるか理解できるようになる

・精神力を消費して、どんな症状にも適した薬を作成することが可能

・薬品作成時、発展アビリティ調合の一時発現

 

新たなスキルは【名医鞄】と書いて「ドクターバッグ」と読むスキルであるが、ひみつ道具のお医者さん鞄が、スキルになったようなものみたいだ。

 

見ただけで相手の状態を理解できるようになる効果は、ダンジョン攻略にも使えそうだな。

 

「今回のスキルは医療系ファミリアに見つかったらヤバイスキルやな。アミッドが知ったら目の色変えそうやわ」

 

そんなことを言っていたロキ様は、いつものように頭を抱えていた。

 

「下界には未知が満ちとる言うけど、毎回毎回未知との遭遇しとるんやけど」

 

「ほんまにどないなっとんねん」と呟きながら遠い目をするロキ様。

 

毎回頭を抱えているロキ様に申し訳ない気持ちはあるが、今後もスキルは増えそうだ。

 

まあ、うん、頑張れって感じなロキ様らしいから、頑張れ、と言っておくとしよう。

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