今回は3000文字くらいですね
新たなスキルによる自身の強化を求め、1日に3回しか使えない【シネマティッククリエイト】の魔法で、まず最初に創造するのは鉄人兵団に登場した「改良型山びこ山」というひみつ道具。
通常は山びこのように音だけを返す道具ではあるが、改良型は音だけではなく爆風や光線なども跳ね返すことが可能だ。
無詠唱魔法【ガンスミス】で作り出したリボルバーに【心の友は音響兵器】で破壊音波を纏わせた状態で銃弾を放ち、狙うのは「改良型山びこ山」である。
思った通りに「改良型山びこ山」は破壊音波を纏う弾丸を跳ね返してきたので、此方へと凄まじい速度で迫り来る弾丸を【反射外套】のスキルを用いた外套で跳ね返して防いでいった。
撃ち出した弾丸が跳ね返る度に、外套を用いて弾丸を防ぎ、続けた鍛練。
それから何度も跳ね返ってきた破壊音波を纏う高速の弾丸を防ぐ鍛練を行っていき、一定時間が過ぎて「改良型山びこ山」が消滅してから、次のひみつ道具を【シネマティッククリエイト】で創造していく。
宇宙小戦争に登場した「チーターローション」という道具は、足に塗れば目にもとまらぬ早さで走れるというものだが、効き目は短い。
足に「チーターローション」を塗り、高速で疾走した状態で攻撃が可能か試したりしたが、まずは速度に慣れることから始めた方が良さそうだ。
効き目がきれたら再び「チーターローション」を足に塗って、高速で動き続けていると、凄まじい速度で動くことにも慣れてきた。
「チーターローション」1瓶を使いきる頃には、目にもとまらぬ高速で疾走しながら剣を振るったり銃を撃つことも可能となっていたので、高速戦闘も不可能ではないだろう。
今日は【シネマティッククリエイト】の魔法を2回使ったが、念の為に最後の1回は残しておき、主神のロキ様にステイタスの更新を頼んでみると「新しいスキルが一気に4つも発現しとるんやけど!」と驚いていたロキ様。
Lv6
力:E434
耐久:E482
器用:D558
敏捷:D507
魔力:D594
射撃:B
耐異常:D
連射:D
疾走:D
狙撃:F
《魔法》
【ガンスミス】
【ストリングビーム】
【シネマティッククリエイト】
《スキル》
【風に愛されし者】
【樹木の友】
【竜の温泉】
【雪解けの癒し】
【誕生せしは日出ずる国】
【山の心】
【小人との友情】
【白銀の剣】
【牧場物語】
【恐竜との絆】
【超越存在と繋ぐ手】
【犬人との出会い】
【再会の約束】
【斉天大聖】
【心の友は音響兵器】
【獣の惑星】
【海底散歩】
【神樹の実】
【夢幻の剣士】
【封印の剣】
【月光の狼】
【死が別つまで】
【名刀電光】
【名のある探偵】
【寄生浄化】
【反射外套】
【月の兎】
【銃の名手】
【飲料変化】
【単独勝利】
【飼育大臣】
【宇宙錠剤】
【異能貸出】
【名医鞄】
【北風食卓】
・食卓を彩るもの
・料理を食べるごとに全てのステイタスの熟練度微上昇
・食材の加工時、発展アビリティ調理師の一時発現
【携帯食料】
・携帯する食料
・携帯可能な食料を食べるごとに全てのステイタス上昇率増加
・携帯食料に防腐を付与することが可能となる
【改良山彦】
・山彦の如く跳ね返すもの
・一定範囲内に入ってきた遠距離からの攻撃を自動で跳ね返す
・音への耐性強化
【猟豹加速】
・猟豹のように加速するもの
・走ることで超高速に加速することが可能
・敏捷に補正
・発展アビリティ疾走の強化
新たに4つのスキルが発現するとは思ってもいなかったが、今は少しでも強くなりたいのでありがたいことだ。
【北風食卓】と書いて「グルメテーブル」と読むスキルは、この前【シネマティッククリエイト】で「北風のテーブルかけ」を創造したことが影響して発現したスキルだろう。
【北風食卓】を農作物を食べるごとにステイタスの熟練度が微上昇する【牧場物語】のスキルと組み合わせれば、ステイタスの熟練度を更に上げることが可能となる。
【携帯食料】と書いて、そのまま「ケイタイショクリョウ」と読むスキルは、携帯可能な食料を食べるだけで全てのステイタスの上昇率を増加させることが可能な素晴らしいスキルだ。
【改良山彦】と書いて「ヤマビコヤマ」と読むスキルは、私の魔法【シネマティッククリエイト】で創造した「改良型山びこ山」がスキルとなったようなものだな。
音への耐性も強化してくれるこの【改良山彦】のスキルは、怪人となったアルフィア相手に有利に戦えるようになるスキルであるのは間違いない。
【猟豹加速】と書いて「チーターアクセラレーション」と読むスキルは、加速することで高速戦闘を可能とするスキルである。
実際に「チーターローション」を用いたことで発現した【猟豹加速】のスキルは、短時間で効果がきれてしまう「チーターローション」よりも長時間加速したままでいることが可能なスキルだ。
新たなスキルで私は強化されたが、次にアルフィアと戦うまでの間に【牧場物語】と【北風食卓】に【携帯食料】のスキルを用いてステイタスを上げられるだけ上昇させておきたいところだな。
「一気にスキル4つとか増えすぎやろ!」
いきなり4つも私のスキルが増えたことに驚きながらも戸惑っているロキ様。
「ほんまにあかんわ、その内一気に10ぐらいスキルが増えるんとちゃうか」
なんてことを言いながら毎回同じくロキ様は頭を抱えていた。
頭を悩ませているロキ様を抱きしめておき、頑張ってください、私はロキ様を応援していますよ、と伝えてみると「むふふ、もっと優しい声をかけてくれたらうちは頑張れそうな気がするんやけど」と言ってきたロキ様の顔は、だらしなくにやけている。
その後、優しい声をかけながら、ひたすらロキ様を甘やかしていたら満足気な顔で復活したロキ様は元気になったようだ。
まあ、元気になってくれたなら良かった。
ロキ様とそんなことがあったりもしたが日々の食事をしっかりと食べていき、ステイタスを上昇させていく毎日。
空いている時間があれば、ひたすら鍛練を行う日々を過ごしていたが、流石に身体を休めておく時間も必要だろう。
そう考えてロキ・ファミリアのホームを出た私は、オラリオの街中を歩いていき、続けた散歩。
特にあてもなく歩いているとヘスティア・ファミリアのホームである廃教会が見える場所まで来ていた。
ベルくんはどうしているだろうかとは思ったが、特に手土産もなくよそのホームに入るのは良くないかと考えて、廃教会に向かうことなく立ち去ろうとしたところで此方に近付いてくる見覚えがあり過ぎる存在を発見。
外套を構え、剣の柄を握り、いつでも抜剣が可能な状態で身構えている私に、立ち止まった怪人アルフィアが口を開く。
「今は争うつもりはない」
そう言った怪人アルフィアの言葉には嘘はなく、いきなり「【福音】」を叩き込んでくるつもりも無さそうだ。
いつでも戦闘体勢に移れるように警戒だけはしておいて、怪人アルフィアの様子を伺っておくと、無言で廃教会を見ていた怪人。
廃教会から慌ただしく出ていくベルくんの姿が見えた時、そんなベルくんを目で追っていたアルフィアの視線が、とても優しくなっていた。
ベルくんを見る時だけは子を見守る母親のような目をしていた怪人アルフィアは、どうやらベルくんと何かしらの関係があるみたいだ。
遠ざかっていくベルくんが見えなくなるまで、ずっと見ていた怪人アルフィアは、用は済んだとばかりに此方に背を向ける。
声はかけないんですか、と聞いた私に「既に人ではないこの身を、あの子に見せるつもりはない」と答えた怪人アルフィアは静かに立ち去っていった。
もしかしたらアルフィアは、ベルくんの親族だったのかもしれない。
アルフィアは怪人になったとしても、一目ベルくんを見たいと思っていたのだろう。