まずは最初の更新になりますが、5400文字くらいになりました
本日1回目の更新です
ロキ様とフィンさんと一緒にスキルを貸し出す相手を選び【風に愛されし者】をアイズさんに【再会の約束】をガレスさんへと貸し出してみたが、私から貸し出されたスキルにより確実に強化された2人。
風と共に戦う時にステイタスに高補正がかかる【風に愛されし者】は風の付与魔法【エアリアル】を使うアイズさんと相性が良く、アイズさんが【エアリアル】を使うだけでステイタスに高い補正がかかるようになっていた。
装備している武器を巨大化させることが可能になる【再会の約束】は、力自慢のガレスさんと相性が良かったようで、装備が一定の重量を超えると力と敏捷に超高補正がかかる効果もある【再会の約束】により、巨大化した斧を軽々と振るっていたガレスさん。
これで私がスキルを貸し出しているのは、フィンさんにアイズさんとガレスさんで3人になる。
とりあえず今のところは、この3人以外にスキルを貸し出したりはしなくていいようだ。
それでも「新たにスキルが増えたら一応報告してほしいかな」と言っていたフィンさんは 、ロキ・ファミリアの団員達と相性が良いスキルが増えれば、貸し出してほしいと考えているのかもしれない。
ロキ・ファミリアの仲間達が強化されることは悪いことではないので、新たにスキルが発現したなら、直ぐに団長のフィンさんに報告するとしよう。
【シネマティッククリエイト】は、ドラえもんの劇場版に登場したものなら何でも創造が可能な魔法だ。
ひみつ道具だけではなく、劇場版に登場した生物なども創造することができる【シネマティッククリエイト】の魔法。
それを用いて私がまず最初に創造したのは、奇跡の島に登場した「ゴールデンヘラクレス」という甲虫。
不死の甲虫である「ゴールデンヘラクレス」は、周囲に居る生物の生命エネルギーを高める力を持つ。
人以外の生物に好かれる【飼育大臣】の効果が発揮されたのか、創造した「ゴールデンヘラクレス」は逃げることなく私の近くに居る。
力を貸してほしい、と「ゴールデンヘラクレス」に私が頼むと、私の生命エネルギーが高まっていき、肉体そのものが強化されたことが理解できた。
一定時間が経過して「ゴールデンヘラクレス」が消えてから、次に私が【シネマティッククリエイト】で創造したのは、ひみつ道具博物館に登場した怪盗DXへと変身する為の怪盗DXスーツ。
一見すると蝶ネクタイのようだが、首元に近付けると怪盗DXスーツへと変わり、怪盗DXへと変身が可能なひみつ道具。
怪盗DXとなると身体能力が大幅に強化されることになり、劇場版ではドラえもんもこのひみつ道具を使っていた。
一定時間で怪盗DXスーツが消え去ったあと、私はゴブニュ・ファミリアへと向かう。
怪人アルフィアの魔法により破損した皮鎧の代わりに、ゴブニュ・ファミリアに新たに頼んでいた軽鎧を受け取りに行き、ヴァリスを支払って受け取った軽鎧。
「アダマス・ゴライアス」と名付けられた軽鎧は、ゴライアスの硬皮とアダマンタイトが使用されているようで、ゴライアスの硬皮単体で作られた皮鎧よりも強度は高い。
明日は遠征当日、今日はしっかりと身体を休めておき、明日に備えておいた方が良さそうだ。
軽く身体を動かした程度で、ちゃんと食事を食べて、早めに就寝。
翌日の早朝、遠征が行われる日、早起きしていたロキ様によって更新された私のステイタス。
Lv6
力:A854
耐久:S902
器用:S978
敏捷:S927
魔力:S999
射撃:B
耐異常:D
連射:D
疾走:D
狙撃:F
《魔法》
【ガンスミス】
【ストリングビーム】
【シネマティッククリエイト】
《スキル》
【風に愛されし者】貸し出し中
【樹木の友】
【竜の温泉】
【雪解けの癒し】
【誕生せしは日出ずる国】
【山の心】
【小人との友情】
【白銀の剣】
【牧場物語】
【恐竜との絆】
【超越存在と繋ぐ手】
【犬人との出会い】
【再会の約束】貸し出し中
【斉天大聖】
【心の友は音響兵器】
【獣の惑星】
【海底散歩】
【神樹の実】
【夢幻の剣士】
【封印の剣】
【月光の狼】
【死が別つまで】
【名刀電光】
【名のある探偵】
【寄生浄化】
【反射外套】
【月の兎】
【銃の名手】
【飲料変化】
【単独勝利】
【飼育大臣】
【宇宙錠剤】
【異能貸出】
【名医鞄】
【北風食卓】
【携帯食料】
【改良山彦】
【猟豹加速】
【電撃石槍】貸し出し中
【超手袋】
【大寒波扇】
【小雷雲】
【衝撃銃】
【適応灯】貸し出し中
【黄金甲虫】
・生命を強化する黄金の輝き
・スキル所持者の一定範囲内に存在する同恩恵を宿す眷族達のステイタス強化
・自身を含む生物の生命エネルギーを強化可能
【豪華怪盗】
・デラックスな怪盗
・身体能力大幅強化
・身に付けているものを怪盗服へと変化させることが可能となる
・怪盗服から元のものに戻すことも可能
・怪盗服を着用中、全ステイタスに高補正
・予告状を作成可能
・何かを奪う時は、予告状を出すと成功確率上昇
新たに2つのスキルが増えていて、貸し出しているスキルには貸し出し中と書き足されていたスキル達。
【黄金甲虫】と書いて「ゴールデンヘラクレス」と読むスキルは、自身だけではなくロキ・ファミリアの面々も強化可能なスキルだ。
【豪華怪盗】と書いて「カイトウデラックス」と読むスキルは、身体能力が大幅に強化されるスキルであり、衣服を怪盗服に変化させることで更なる強化も望めるスキルである。
「またとんでもないスキルが発現しとるやないか」
やっぱり頭を抱えることになるロキ様だったが、立ち直るのも早く「まあ、モビタが強くなるならええやろ」と頷いていた。
「待っとるから、ちゃんと帰ってくるんやで」
そう言ってきたロキ様を抱きしめて、必ず帰ってきますよ、と伝えた私は、自室に戻り、装備一式を1つずつ着用していく。
インナーの上にゴライアスの硬皮とアダマンタイトを用いて作られた軽鎧を着て、両手にゴライアスの硬皮の皮製グローブ、アダマンタイトで作成された兜、手甲、を装着。
腰のベルトにアダマンタイト製の剣を納めた鞘と、白いグリーンドラゴンの頑丈な骨を用いて作成された刀を納めている鞘を取り付け、ゴライアスの硬皮で作られた外套を最後に身に付ける。
装備一式を装着して、ダンジョンへと向かう準備は整った。
自室を出て、遠征に向かうロキ・ファミリアの面々と合流し、バベルへと移動。
新たに増えたスキルをフィンさんに報告しておくと「同恩恵のステイタスを強化できるスキルは有用だね」と言っていたフィンさん。
隊を2つに分け、先に出る1班は団長と副団長、2班はガレスさんが指揮を執ることになり、18階層で合流するそうだ。
第1班の先鋒隊にはロキ・ファミリアの主戦力が集まっており、私を含めて第1級冒険者が8名も揃っていた。
ダンジョンの上層を進んでいたロキ・ファミリアとヘファストス・ファミリアの面々。
上層で慌ただしく動いていた冒険者達にティオナが話しかけ、ティオナに怯える冒険者達にフィンさんが詳しい話を聞くと、上層にミノタウロスが現れたと語った冒険者。
「白髪のガキがミノタウロスに襲われてた」と言った冒険者の言葉を聞いた瞬間、様子が一変したアイズさんは、ベルくんが襲われているのではないかと思ったのだろう。
ミノタウロスが現れた場所が「9階層」だと聞き出すと、私とアイズさんは駆け出す。
【猟豹加速】まで用いて先行し、高速で駆けた私は、割れた額から血を流して歩く小人族の少女を発見。
【雪解けの癒し】で治療を行い負傷部位の回復と止血をしながら、小人族の少女に話を聞くと「あの人をっ、ベル様を助けてください!」と言ってきた少女。
ベルくんがいる場所は「正規ルート、Eー16の広間」となる。
怪我も顧みず助けを求めにきた少女の足跡を示すように、通路の先に続いていた無数の血の点。
小人族の少女を放置しておくのも危険だと判断し、少女を抱きかかえたまま【猟豹加速】のスキルを使わずに走った私が、目標の地帯直前の最後の広間に突入。
そこで立ち塞がったのは、フレイヤ・ファミリアの団長と副団長にLv6の黒妖精を加えた3人。
Lv7の猛者、オッタルが銀塊のようなミスリル製の大剣を片手に「魔弾、手合わせ願おう」と言い出し、Lv6の女神の戦車、アレン・フローメルが「チッ」と忌々しそうに舌打ちして長槍を構えた。
Lv6の黒妖の魔剣、ヘグニ・ラグナールは「モビタくん怒ってない?怒ってるよね、ごめんね」と此方を見て謝りながら挙動不審な様子を見せていたが握った剣は離さない。
抱きかかえていた小人族の少女を優しく降ろし、白銀の剣を鞘から抜いて、無詠唱魔法【ガンスミス】で形成したリボルバーを空いた片手に持つ。
そして【黄金甲虫】で私自身の生命エネルギーを強化した私は、スキル【月光の狼】で狼人へと姿を変え、月光を身体に宿して獣化して前に出る。
フレイヤ・ファミリアの団長と副団長にヘグニがベルくんとミノタウロスを戦わせようとしている理由まではわからないが、この先に通りたければ、オッタルとアレンにヘグニを倒して進むしかない。
剣を持ったオッタルと1対1なら、スキル【犬人との出会い】の効果の1つで超高補正がかかったが、オッタルに加えてアレンとヘグニまで存在するので、今は超高補正の効果は発動しないだろうな。
私は小人族の少女を巻き込んでしまうような大規模の攻撃は使えず、相手はLv7が1人とLv6が2人で対人戦にも慣れている筈だ。
だが、怪人アルフィアとの戦いに備えていた私は、これまでとは違う。
音も無く、ダンジョンの地面を蹴りつけ、接近してきたアレンが繰り出す長槍による刺突を白銀の剣で弾くと同時に蹴りを放つ。
スキルでステイタスに高補正が2つと、【黄金甲虫】で高まった生命エネルギーに【豪華怪盗】で大幅に強化された身体能力。
それが獣化により高まり、更にスキル【超手袋】によって、力に超高補正がかかっている私の蹴りが直撃したアレンは吹き飛び、ダンジョンの壁面へと埋まって動かない。
加減はしたのでアレンが死んではいないだろうが、しばらく動くことはできないだろう。
「アレンが一撃とか、何かモビタくんめちゃくちゃ強くなってないか!」
驚き戸惑っているヘグニは完全に及び腰になっており、プルプルと身体を震わしていた。
「魔法を使えヘグニ、今のお前では戦いにすらならん」
大剣を構えて、静かに此方へと間合いを詰めて来るオッタルは、ヘグニに魔法の使用を指示。
片手で持つ白銀の剣でオッタルが両手を使って振り下ろしてきた大剣を容易く受け止め、力によって押し返し、大剣を持ったオッタルの身体ごと吹き飛ばす。
その間に私は、魔法の詠唱を行い始めたヘグニへと向けたリボルバーの引き金を連続で弾いた。
「【抜き放て、魔剣のおぐぉっ!】」
瞬時に行われた6連射で、ヘグニの額へと6連続で叩き込まれたリボルバーの弾丸。
【白銀の剣】と【銃の名手】により高補正が2つかかっており、獣化によって更に強化された【ガンスミス】のリボルバーの弾丸6連射。
それは、ゴム弾のような質の弾丸でもLv6だろうと容易く失神させる威力があったようだ。
アレンが壁に埋まり、ヘグニが弾丸に倒れた今、残っているのはオッタル1人。
オッタルとの1対1の一騎討ちとなった瞬間に、スキル【犬人との出会い】により、剣を持った相手との一騎討ちの際に、ステイタスに超高補正がかかる効果が発動。
容赦なくスキル【心の友は音響兵器】も用いて真正面から、最速で、最短で繰り出した破壊音波を纏う斬撃により大剣ごと斬り裂かれたオッタルは倒れたまま動かない。
オッタルに最低限の血止めを行って、先に進もうとした私に追い付いてきたアイズさんは、風の付与魔法【エアリアル】まで使って移動速度を上昇させていたみたいだった。
壁に埋まったアレン、地に倒れたヘグニとオッタルに戸惑っていたアイズさん。
とりあえず小人族の少女を抱え直した私は、アイズさんと一緒に目的の場所へと向かう。
そこではミノタウロスと戦うベルくんの姿があり、助けようとした私とアイズさんを「手を出さないでください!」と言い出したベルくんの言葉が止めた。
何度倒れようと立ち上がり、ミノタウロスと戦うベルくんの姿を見ていた私とアイズさんが居る広間へと集まってきたロキ・ファミリアの面々。
ミノタウロスと戦うベルくんを見て「アルゴノゥト」と言ったティオナ。
ボロボロになりながらも戦うベルくんは、最後の力を振り絞り、ミノタウロスへと突き刺したナイフから零距離で魔法を放つ。
「【ファイアボルト】!」
なけなしの精神力を注ぎ込んだベルくんの魔法。
「【ファイアボルト】!!」
ミノタウロスの内部で炸裂していく炎雷。
「【ファイアボルトォォォォォォ】!!」
全ての精神力を使い果たして連続で放ったベルくんの魔法は、ミノタウロスの上半身を爆砕させ、地に落ちて残ったのはミノタウロスの角と魔石。
戦いには勝利したが完全に精神力を使いきり、立ったまま気を失ったベルくん。
このまま放置しておく訳にもいかないので、ベルくんと小人族の少女をバベルの治療施設へと運ぶ許可を団長に得て、私がベルくんをアイズさんが小人族の少女を背負って運び、到着した治療施設に2人を預けておく。
ベルくんの主神であるヘスティア様から感謝を受け取り、ダンジョンへと戻った私とアイズさんは18階層へと向かった。
ガレスさんの第2班と合流して18階層から先へと進んだが、ベルくんの冒険を目撃したロキ・ファミリアの面々は、凄まじいやる気に溢れており、ダンジョンのモンスター相手に積極的に戦っていたな。
まあ、やる気があるのは悪いことではない筈だ。