才能が野比のび太な転生者   作:色々残念

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しばらくリクエストされた他の話を書いていましたが、此方の話も思い付いたので更新します
今回は3000文字程度なので短めですね




リオンさんと再会した後「今度はアストレア様に会いに行きたいわ!」と言い出したアリーゼさん。

 

スキル【千里眼池】でアストレア様の現在地を探り当てた私は、アリーゼさんにアストレア様が剣製都市ゾーリンゲンに居ることを教えておいた。

 

ゾーリンゲンを目指して旅立つアリーゼさんに路銀として200万ヴァリスを渡した私は、オラリオを飛び出していくアリーゼさんを見送る。

 

そんなことがあったりもしたが、ラキアがオラリオに侵攻してくるという情報が伝わり、ロキ・ファミリアにもラキアの軍勢に対処するようにとギルドから指示が届いたようだ。

 

かつてはクロッゾの魔剣を装備した軍勢により、強力な力を得ていたラキアの軍だったが、しかしクロッゾの魔剣が使えなくなった今のラキアの軍勢は、現在のオラリオにとっては脅威ではなく、ロキ・ファミリアの冒険者達にあっさりと蹴散らされる雑兵しかいないラキアの軍。

 

団長であるフィンさんの采配で、オラリオの出入口付近に待機していた私は、オラリオ内部に侵入しようとしたラキアの人々を無詠唱魔法【ストリングビーム】の紐光線で縛り上げて捕縛した。

 

彼等が明らかにオラリオの内部から手引きされていたことは間違いないので、どうやらラキアの手伝いをした何者かが存在しているらしい。

 

それは後で考えるとして、彼等が所持していた武器は残らず没収してみたが、ちょっと普通の魔剣とは違う感じがする魔剣を1本見つけた私は、その魔剣を丁寧に扱っておく。

 

ラキアによるオラリオ侵攻は失敗に終わり、捕虜として捕らえたラキアの軍人や人員の返却と引き換えに、多額の賠償金をせしめたオラリオの面々。

 

負傷したラキアの兵士達にポーションを売り捌いたり、腹を空かせたラキアの兵士達に食料を売ったりしていたオラリオの商人達にとって、ラキアの兵士達は客であったのかもしれないな。

 

ラキアの軍勢を1人も殺すことなく返り討ちにしたオラリオに、完全敗北して帰っていったラキアに返却することなく手元に残ったこの魔剣。

 

さて、この魔剣をどうしようかと思ったが、とりあえずゴブニュ様に見てもらって、どんな魔剣なのか鑑定してもらおうと考えた私はゴブニュ・ファミリアへと向かう。

 

「これはクロッゾの魔剣だな。ついでに言うと火の魔剣でもある」

 

私が持ってきた魔剣を見て、そう言ったゴブニュ様は「何処でこれを?」と聞いてきた。

 

オラリオに侵入しようとしたラキアの人が持ってましたね、と答えた私に「砕けずに残っているクロッゾの魔剣は珍しい。精霊に愛されているモビタの手に、この魔剣が渡ったのも意味があるのかもしれんな」と言うゴブニュ様。

 

クロッゾという男が精霊を助け、その血を授かったことで作れるようになった魔剣の数々。

 

その力は神の恩恵を授かった子孫にも受け継がれたが、精霊の住まう森を焼いたことが原因で砕けたというクロッゾの魔剣。

 

そして魔剣が砕けた日から、強力なクロッゾの魔剣を作れなくなったクロッゾの血族達。

 

現存するクロッゾの魔剣が、これ1本だけだとするなら、貴重な魔剣であることは確かだ。

 

何かしら使い道があるかもしれないので、一応持ち歩いておくとしよう。

 

そう決めて、ゴブニュ・ファミリアから立ち去った私を呼び止めたのはヴェルフ・クロッゾという名の青年。

 

どうやら私が捕縛したラキアの人々の中には、ヴェルフさんの親族が居たようであり、彼等の1人が折れていないクロッゾの魔剣を持っていたのは、クロッゾの血族であったからなのかもしれない。

 

「家族がオラリオで馬鹿なことする前に捕まえてくれたあんたに礼を言っておきたくてな」と此方に感謝の言葉を言うヴェルフさん。

 

お気になさらず、私は団長から任された仕事をしただけですので、と言った私に「それでも礼を言わせてくれ」と言ってくるヴェルフさんは家族に対して複雑な気持ちを抱いているようだった。

 

若干落ち込んでいる様子のヴェルフさんを見て、ちょっと酒でも飲みませんか、と誘ってみると「ああ、今日は一杯飲みたい気分だ」と乗ってきたヴェルフさんを連れて、向かうのは豊穣の女主人。

 

つまみになりそうなものを注文して、酒を頼んだ私とヴェルフさんは酒を酌み交わしながら様々な話をする。

 

どうやらヴェルフさんは、使い手を残したまま勝手に砕ける魔剣という武器が嫌いで仕方がないらしい。

 

酔いたい気分だったのか大量の酒を飲んで酔い潰れたヴェルフさんを、彼の工房にまで連れていき、寝具にヴェルフさんを寝かせてから私は立ち去った。

 

ロキ・ファミリアのホームである黄昏の館に戻った私は、服を着替えて歯を磨いてからベッドへと横になり就寝。

 

翌日、シャワーを浴びてからロキ様に会いに行き、ステイタスの更新を頼んだ。

 

背の素肌を晒し、刻まれた神の恩恵をロキ様の手によって更新してもらうと「新しいスキルが増えとったで」と言ってきたロキ様。

 

それからロキ様が、タイプライターのような魔道具を用いて、手早く紙に写してくれた私の現在のステイタス。

 

ロキ様から手渡された紙を見て、私は今の自分のステイタスを確認してみた。

 

Lv7

 力:D556

耐久:D542

器用:D574

敏捷:D563

魔力:C687

 

 射撃:B

耐異常:C

 連射:D

 疾走:D

 狙撃:F

 魔弾:I

 

《魔法》

 

【ガンスミス】

 

【ストリングビーム】

 

【シネマティッククリエイト】

 

《スキル》

 

【風に愛されし者】貸し出し中

 

【樹木の友】

 

【竜の温泉】

 

【雪解けの癒し】

 

【誕生せしは日出ずる国】

 

【山の心】

 

【小人との友情】

 

【白銀の剣】

 

【牧場物語】

 

【恐竜との絆】

 

【超越存在と繋ぐ手】

 

【犬人との出会い】

 

【再会の約束】貸し出し中

 

【斉天大聖】

 

【心の友は音響兵器】

 

【獣の惑星】

 

【海底散歩】

 

【神樹の実】

 

【夢幻の剣士】

 

【封印の剣】

 

【月光の狼】

 

【死が別つまで】

 

【名刀電光】

 

【名のある探偵】

 

【寄生浄化】

 

【反射外套】

 

【月の兎】

 

【銃の名手】

 

【飲料変化】

 

【単独勝利】

 

【飼育大臣】

 

【宇宙錠剤】

 

【異能貸出】

 

【名医鞄】

 

【北風食卓】

 

【携帯食料】

 

【改良山彦】

 

【猟豹加速】

 

【電撃石槍】貸し出し中

 

【超手袋】

 

【大寒波扇】

 

【小雷雲】

 

【衝撃銃】

 

【適応灯】貸し出し中

 

【黄金甲虫】

 

【豪華怪盗】

 

【時風呂敷】

 

【飛行絨毯】

 

【千里眼池】

 

【石帽子】

 

【火精炎焼】

・火の精霊の加護

・炎を操り、自在に放つことが可能になる

・炎の威力は、スキル所持者の階位によって変化

・火炎による攻撃無効

 

【火精炎焼】と書いて「カセイエンショウ」と読むスキルは、火の魔法を使うアリーゼさんを穢れた精霊から助けたことと、精霊の力を使って作られた火のクロッゾの魔剣を私が手に入れたことに加えて、精霊の血を受け継いだヴェルフさんと出会ったことで発現したスキルかもしれない。

 

ドラえもんで火の精霊と言えば、精霊よびだし腕輪で呼び出された火の精霊が思い浮かぶな。

 

タバコの火を元に呼び出された火の精霊は、ストーブ代わりに扱われていたが、カーテンを燃やそうとする問題児のような少年の精霊だった筈だ。

 

火災が発生する前に、タバコの火が消えたことで火の精霊も消えた為、火事が起こることはなかったのび太の家。

 

なんてことを私が思い出していると「今度は火の精霊やないか。また精霊の加護が増えとるやん」とロキ様は遠い目をしていた。

 

「まあ、とんでもないスキルに比べれば普通、ってわけやないな。あかんわ、うちの普通の基準が崩れ始めとる」

 

自分の普通の基準が崩れていることに危機感を覚えた様子のロキ様。

 

まあ、これまでとんでもないスキルが増えてきたので、ロキ様の普通の基準がおかしくなっても仕方がないのかもしれない。

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