才能が野比のび太な転生者   作:色々残念

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思い付いたので更新します
最後の今回は3500文字になりました

感想、評価、お気に入り登録、ここすき投票をしてくださってありがとうございました
この話で、完結となります
後は番外編をちょっと書いたらこの作品を更新することは、もうないでしょう


結婚式

隻眼の黒竜の討伐を果たしたことで名実共にゼウスとヘラのファミリアを上回ったとされたロキ・ファミリア。

 

黒竜討伐という偉業を成したロキ・ファミリアを讃える人々は多く、オラリオは連日お祭り騒ぎのような状態となっていた。

 

三大冒険者依頼の最後の1つを達成したロキ・ファミリアには、団員募集もしていないのに、入団希望者が押し寄せてきたりもして、門番が大変なことになっていたらしい。

 

とりあえず現在は団員募集はしていないとして、入団希望者には帰ってもらい、なんとか落ち着いたロキ・ファミリア。

 

そんなことがあったが、ロキ様と結婚式を開くことをロキ・ファミリアの団長であるフィンさんに伝えると「結婚式の準備は僕達も手伝わせてもらうよ」と言ってくれたフィンさん。

 

団長の指示でロキ・ファミリアの団員達が総出で、ダンジョンでヴァリスを稼ぎ、稼いだヴァリスで式場の確保と私とロキ様が結婚式で着る服の用意が始まっていく。

 

私はスキル【取寄鞄】を用いて宝石樹の宝石の実や、迷宮珊瑚に迷宮真珠、上質なアダマンタイトなどをダンジョンから取り寄せて売り払ってヴァリスを荒稼ぎし、結婚式でロキ様に渡す指輪の準備をしていた。

 

ロキ様はウエディングドレスの試着などをしているようだが、どんなウエディングドレスを用意しているかは、私には教えられていない。

 

「うちのウエディングドレスの披露は、結婚式当日のお楽しみやな」と言うロキ様。

 

順調に準備が進んだところで、次は結婚式に呼ぶ相手を選ぶことになったが、ロキ様は「お祭り好きの馬鹿神共は呼ばんでええから、交流のある相手だけ呼ぶのがええと思うで」と言っていたので、今生の両親に、知り合いのまともな神様や、その眷族を呼ぶことに決めた。

 

ウラノス様に許可を得て、スキル【何処扉】で今生の実家に向かい、両親に結婚式をすることを伝えて、参加してくれることになった両親をオラリオに招待し、2人が着る礼服を購入。

 

結婚式当日まで両親には宿屋に泊まってもらい、宿屋にはヴァリスを多目に渡しておく。

 

それからデメテル様とタケミカヅチ様にゴブニュ様、そしてその眷族の人々に、ロキ様と結婚式を開くことを伝えて、式に参加してくれないか頼みにいってみた。

 

快諾してくれたデメテル様と、なんとか頼んでみると参加してくれるようになったゴブニュ様。

 

「今は礼服を用意する金がないから参加は難しいかもしれん」と言っていたタケミカヅチ様は、極東への仕送りもしている為、やはり金欠なままなようだ。

 

そんなタケミカヅチ様の問題を解決する手段を持っていた私は、スキル【着替写真機】を用いて、タケミカヅチ様達の古くなって捨てるのが近い服を、一瞬で分子に分解してからイラストに描かれた服に再構成し、新品の礼服に着替えさせていく。

 

問題が解決されたので参加してくれるようになったタケミカヅチ様と、その眷族の人々に結婚式の予定日と、式を行う場所を伝えておき、タケミカヅチ・ファミリアのホームから移動した私は、ロキ様に渡す指輪を受け取りにいった。

 

結婚式の準備が終わり、後は式の当日まで待つだけとなったところで、ロキ様をデートに誘った私は、オラリオの街並みをロキ様と一緒に歩き、デートを楽しんだ。

 

デートの最中、じゃがまるくんの屋台を通りがかった時、屋台で働いていたヘスティア様を発見したロキ様は「おう、ドチビ。うちはモビタと結婚式開くんやけど、ドチビも来るか?」とヘスティア様を結婚式に誘う。

 

「どういう風の吹き回しだい?きみがボクをめでたい席に誘うなんて」

 

そう言って訝しむような顔をしていたヘスティア様に、ロキ様は笑顔で口を開いた。

 

「まあ、あれやな、素直に誰かの幸せを喜べるような善神を呼ぶのも悪くないやろって思っただけやで」

 

「きみは、本当に変わったね。天界に居た時とは大違いだ」

 

「せやな、うちもそう思うわ」

 

「うん、わかった。ボクも行かせてもらうよ」

 

「眷族も連れてきてええからな、ちゃんと礼服ぐらいは用意せえよ」

 

最後にそれだけ伝えてヘスティア様との会話を終わらせたロキ様。

 

楽しげに笑うロキ様と手を繋いだまま歩き、喫茶店に立ち寄ったり、服屋で衣服を見たりもした後、ロキ・ファミリアのホームへと戻った私とロキ様は、ロキ様の部屋で2人だけで、お酒を飲みながら話をする。

 

ロキ・ファミリアに私が所属してからのことや、オラリオでの思い出の話をして、懐かしい気持ちになりながら、空になったロキ様の杯に酒を注いだ。

 

「最初はアストレアの眷族になっとったのは、どんな子なんやろなって思いながらモビタのこと見てたんやけど、接していく内に、どんどんモビタのええところに気付いていって、いつの間にか特別な存在になっとったんや」

 

酒を飲みながら語り始めたロキ様は、そのまま喋り続けていく。

 

「一緒に居ると楽しくて、ずっとそばに居てほしいと思うような存在になっとったモビタから、告白された時は、ほんまに嬉しかったわ。両想いだったって、わかったからやろうな」

 

此方を見ながらロキ様は照れくさそうな顔で笑って言葉を発していった。

 

「結婚式をやろうってモビタが言ってくれたことが、ほんまはとっても嬉しかったんやで」

 

正直に本音を明かしてくれたロキ様は、まだ酒には酔っていない。

 

「うちはモビタが大好きやけど、モビタはどうなん?」

 

そんな問いかけをしてきたロキ様に、誰よりも大切な最愛の女神様だと思っていますし、私の大好きな女性でもありますね、特に笑っているところが可愛くて魅力的です、そんなロキ様が私は大好きですよ、と私の正直な気持ちを明かす。

 

「そっか、それならええわ」

 

嘘偽りのない私の気持ちを聞いて、とても嬉しそうに笑ったロキ様。

 

その日は、ずっとロキ様の部屋に居た私は、同じベッドで寝るロキ様を抱きしめて就寝。

 

それから数日後、結婚式当日、ロキ・ファミリアの団員達の手伝いもあり、用意された結婚式の式場で私は純白のタキシードに着替えていた。

 

身嗜みもしっかりと整えて、式場に足を踏み入れた私は、ウエディングドレスを着たロキ様を目撃したが、純白のウエディングドレスを着たロキ様は、とても綺麗に見える。

 

私にとっては美の女神フレイヤ様よりも、今のロキ様の方が綺麗に見えた。

 

始まっていく結婚式、何故か神父役に選ばれていたミアハ様の進行に従って行われていく式。

 

ロキ様と私がそれぞれ互いの為に用意していた指輪を交換し、お互いの指にはめていった指輪。

 

「それでは誓いのキスを」

 

ミアハ様のその言葉に従い、ロキ様と私は静かに顔を近付けていき、誓いのキスをする。

 

「おめでとうモビタ、ロキ」

 

そんなフィンさんの声が最初に聞こえた後、次々と祝いの声が続く。

 

「おめでとーモビタ、おめでとーロキ」

 

快活な声で祝ってくれていたティオナ。

 

「おめでとうございます」

 

丁寧な言葉でお祝いしてくれているアイズさん。

 

「あたしもいずれ団長と!」

 

自分の世界に入っていたティオネさんは野望に燃えている。

 

「おめでとうロキ、幸せにね」

 

純粋にロキ様の幸せを願ってくれたヘスティア様。

 

「おめでとうございますモビタさん」

 

元気な声で祝ってくれていたベルくん。

 

「今回は祝っておくとしよう」

 

それだけ言っていたが一応は祝ってくれているテリア。

 

「うむ、おめでとう」

 

お祝いの言葉を言うタケミカヅチ様。

 

式場は大盛り上がりを見せて、ロキ様と私に届いた沢山の祝福の声。

 

それから、用意されていたウエディングケーキをロキ様と一緒に切り分けたり、式に参加してくれた他派閥の神様や眷族達に感謝を伝えたりもしておく。

 

行われたブーケトスは、凄まじい争いが巻き起こったりもしたが、見事ブーケを勝ち取ったのはティオネさんであり、礼服を着用しているロキ・ファミリア団長のフィンさんにティオネさんは熱い視線をおくっていたりもした。

 

そんなことがあったりもしたが結婚式は続き、ロキ・ファミリアの料理人から料理が振る舞われたり、礼服を着込んだ面々が芸を披露したりもして、盛り上がりを見せる式。

 

参加した誰もが笑っている幸せな結婚式を開けたのは、きっと悪いことではないだろう。

 

最愛の女神であり大切な伴侶の手を握る。

 

幸せそうに笑うロキ様の顔を見ながら私は、大好きな女神様のこの笑顔を、これからも守っていこう、と決めた。

 

最愛の相手と開いた結婚式。

 

大勢の祝福と共に、最愛の女神様と永遠の愛を誓った私は、笑みを浮かべる。

 

のび太くんにとっての親友であるドラえもんのような存在は、私には居ないけれど、誰よりも大切な最愛の女神様が伴侶で居てくれるなら、私は幸せだ。

 

才能が野比のび太な転生者の私でも、どうやら幸せにはなれるらしい。

 

この幸せが長く続くように、これからも頑張っていくとしよう。

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