才能が野比のび太な転生者   作:色々残念

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思い付いたので、2つ目の番外編を更新します
今回は3500文字くらいになりました


番外編その2、原作世界への顔出し

劇場版の魔界大冒険で使われた並行世界を生み出すひみつ道具「もしもボックス」を【シネマティッククリエイト】で創造してみると、私のスキルが新たに1つ増えていた。

 

【並行世界箱】

・もしもの並行世界

・並行世界に移動することを可能とし、元の世界に戻ってくることも可能とする

 

【並行世界箱】と書いて「モシモボックス」と読むスキルは、ひみつ道具の「もしもボックス」が元になったスキルで間違いない。

 

「またとんでもないスキルが発現しとるやないか!」と久しぶりに頭を抱えていたロキ様。

 

「並行世界に移動とかヤバいスキルやけど、ちょっと並行世界には興味あるわ」

 

なんてことを言っていたロキ様は、並行世界には興味があるようだ。

 

そんな訳で、並行世界に移動することが可能になったことをフィンさんにも伝えてみると「もし並行世界にモビタが行くなら、僕も連れていってほしいかな」と言ったフィンさん。

 

スキル【並行世界箱】が発現してから【千里眼池】のスキルで発現している発展アビリティ千里眼で、並行世界のことも観測出来るようになった私は様々な並行世界を見ていく。

 

ミアハ・ファミリア所属の団長で、黒竜殺しの魔帝と呼ばれるゲド・ライッシュという冒険者が活躍している世界であったり、ゼウスとヘラのファミリアが健在で、その2つのファミリアに加えてイシュタル・ファミリアが三大ファミリアと呼ばれている世界では、歓楽街の帝王という2つ名を持つ男がイシュタル・ファミリアに存在したりもしていた。

 

本当に様々な並行世界が存在しており、その中には私が居ない世界も少なくはない。

 

無数の並行世界の中で、何となく気になる並行世界を発見した私は、この世界のロキ様とフィンさんを連れて並行世界のオラリオに移動してみる。

 

並行世界である為か、月日の進み具合もかなり違っていて、此方の並行世界では、まだ怪物祭が行われる前であり、並行世界のロキ・ファミリアは今ごろ遠征で腐蝕液を撒き散らす芋虫型の怪物と遭遇している頃だ。

 

とりあえず並行世界のロキ・ファミリアと接触するかをロキ様とフィンさんに聞いてみたが「モビタが居らんと闇派閥との戦いで死人が出るかもしれんし、ちょっと手伝っとくのも悪くないやろ」と答えたロキ様に「そうだね並行世界のロキ・ファミリアでも仲間を失うことは避けておきたい」と同意していたフィンさん。

 

とりあえず並行世界のロキ・ファミリアと接触して、助言や手伝いをするという方針に決定し、此方の世界のロキ・ファミリアが遠征から帰ってくるまでは、私のスキル【鉄人兵団】で、この世界の鏡面世界で過ごすと決めて移動した私達。

 

並行世界から移動した鏡面世界で自由に過ごしている最中、鏡面世界のソーマ・ファミリアの酒蔵に突撃したりもして、失敗作ではない神酒のソーマをゲットしていたロキ様は、並行世界のロキ様への土産に、神酒を渡すつもりらしい。

 

それはそれとして自分で飲む分も確保していた私の伴侶のロキ様は、ちゃっかりしている。

 

【千里眼池】で、この並行世界のロキ・ファミリアが遠征から帰ってきた時を見計らって、私の世界のロキ様とフィンさんと一緒にロキ・ファミリアのホームへと向かってみた。

 

ロキ・ファミリアの団員達を出迎えていた並行世界のロキ様の前に、ロキ様とフィンさんを連れて姿を現した私に驚いていた並行世界のロキ様とロキ・ファミリアの団員達。

 

「きみ達は何者だい?」

 

警戒した顔で聞いてきた並行世界のフィンさんに、私の世界のフィンさんは「そうだね、並行世界から来たロキ・ファミリア団長と主神に幹部団員ってところかな」と答える。

 

「嘘は言っとらん」

 

そう言いながら細目を見開いて驚いた顔を見せていた並行世界のロキ様を見て、この世界のフィンさんは「詳しい話はホームの中で聞かせてもらおうかな」と提案してきた。

 

それから並行世界のロキ・ファミリアのホームにある団長の部屋で、詳細な話をすることになった私達。

 

私のLvが9で、フィンさんのLvが8であると知ると凄まじく驚いていた並行世界の面々。

 

私達の世界では既に黒竜の討伐が終わっていることも知ると更に驚愕し、驚きを隠せていなかった面々の中で「Lv6が最大の戦力な僕達じゃあ、まだ黒竜には勝てないね」と冷静に言っていたこの世界のフィンさん。

 

並行世界のフィンさんに惜しみ無く情報提供をしていたフィンさんが「モビタ、この世界の闇派閥が使ってる呪詛を宿す武器を取り寄せられるかい?」と聞いてきた。

 

できますよ、と答えて【取寄鞄】を使った私は闇派閥の拠点であるクノッソスから呪詛を宿している武器を取り寄せておく。

 

不治の呪詛が宿っている武器になりますので、対抗手段となるものを用意しておく必要があると思いますよ、と伝えて机に置いておくと「今きみは何をやったのかな?」と冷や汗を流しながら問いかけてきたのは、私のスキルを知らない並行世界のフィンさん。

 

私のスキルによるもので、生きているもの以外なら取り寄せることが何でも可能な効果があります、と答えた私に「なんやそのぶっ壊れ効果は!」と言ってきた並行世界のロキ様。

 

驚き戸惑う並行世界のロキ様を優しい眼差しで見ていた私の世界のロキ様は「これよりもヤバいスキルをモビタは沢山持ってるんやで」と言わんばかりな顔をしていたな。

 

これもいずれ必要になると思いますので渡しておきますね、とクノッソスの鍵であるこの世界のダイダロス・オーブを幾つか取り寄せて、並行世界のロキ・ファミリアに提供すると「きみはとんでもないけれど、便利だね」と言う並行世界のフィンさんは、私の世界のフィンさんに「そちらの世界がちょっと羨ましいよ」と言った。

 

そんなことがあったりもしたが、私の世界のロキ様が指にはめている指輪に目敏く気付いた並行世界のロキ様が「もしかして並行世界やと、うち結婚したりしとる?」と聞いてくる。

 

「なんや、気付くのが遅かったやないか」と笑いながら言う私の世界のロキ様の言葉に、驚愕する並行世界のロキ・ファミリアの面々。

 

「相手は誰なんや、他の神か?いや、そっちのモビタっちゅう子の指の指輪は、まさか」と察しがいい並行世界のロキ様は、私がロキ様の伴侶であることに気付いたようだ。

 

「並行世界のうちは気付いたみたいやけど、改めて紹介しとくで。うちの伴侶のモビタや」

 

そう言って私のことを紹介したロキ様に、驚きの声を上げた並行世界のロキ・ファミリア。

 

「自分の子達にオッサン扱いされとるうちが、眷族の子を伴侶にしとるとはなあ。その子のどの辺が好きになったんや」

 

なんてことを聞いてきた並行世界のロキ様に、私の世界のロキ様は嬉々として口を開いた。

 

「せやな、まずうちを大切に扱ってくれとるところも優しくてええ子やなって思うところやけど、いざという時は頼りになるところもかっこええし、うちのことが大好きなんやなって気持ちが伝わってくるところがたまらんわ。フレイヤの色ボケなんて眼中になくて、うちのことだけ見てくれとるところは、ほんまに嬉しい。まあ、あれやな、気付いた時には相思相愛っちゅうやつやから、伴侶になってからは幸せな毎日を過ごしとるで。ああ、どの辺りが好きになったかちゅうと、最早全部やな」

 

長々と想いを語り始めたロキ様の姿を見ていた並行世界のロキ様は「お、おう、並行世界のうちはもう手遅れやったか」と顔を真っ赤にして恥ずかしそうな顔をしていたな。

 

対照的なロキ様達を見た並行世界のロキ・ファミリアの面々は、ロキ様を伴侶にしている私に、もの凄いものを見るかのような視線を向けている。

 

「まあ、うちの伴侶のおかげでうちはこんなのも手に入れることができたりもするんやけどな」

 

にやけた顔を隠さずに失敗作ではない神酒のソーマが入った瓶を見せたロキ様に「それは!」と目を見開いて驚く並行世界のロキ様。

 

「失敗作やない、ほんまの神酒のソーマや。並行世界とは言え、うちが酒好きってところは変わってないやろ。これは土産として渡しとくわ」

 

それだけ言って神酒のソーマを1本渡したロキ様に「うおおおお!ほんまもんのソーマや!」と並行世界のロキ様は物凄く喜んでいた。

 

ちなみにロキ様は神酒のソーマを10本くらい確保しているので、並行世界のロキ様に渡したあれは、ほんの一部でしかない。

 

その後、並行世界のロキ・ファミリアは呪詛を宿した武器への対抗手段としてディアンケヒト・ファミリアのアミッドさんに協力してもらい、解呪薬を作ってもらったようだ。

 

並行世界に移動してきた私達も元の世界に帰る時が来て、この世界のロキ・ファミリアの面々に別れを告げた私達は元の世界へと戻っていく。

 

ちょっと手伝いをしたり、情報を提供をしたりもしたが、私が居なくてもロキ・ファミリアなら、困難を乗り越えていける筈だ。

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