本日2回目の更新になりますが、今回は3000文字と短めになりました
「穢れた精霊や黒竜も討伐して、下界の危機は一先ず去ったし、そろそろええと思うんやけどな。うちとモビタが子どもを作っても」
そんなことを言い出すロキ様は、私との子どもが欲しくなったようで、期待するような眼差しで私を見ていた。
下界の悲願である三大冒険者依頼の最後の1つ、隻眼の黒竜の討伐も終わり、確かに今なら問題ないかもしれない。
そう思った私は、ロキ・ファミリア団長であるフィンさんからの許可も取り、自室で待つロキ様に、子どもを作っても問題ないそうですよ、と伝える。
私に飛び付いてきたロキ様を受け止めて、静かにロキ様をベッドに押し倒した私はロキ様に深く口付けして、服を脱がせていき、互いに裸になった状態で肌を合わせていった。
ロキ様に対してそういう気持ちになっても今まで我慢していたものが弾けたように、何度もロキ様を求めることになったが、ロキ様を優しく扱うことは忘れない。
Lv9の人間である私と地上に降りて零能となった女神様では身体能力や体力に差がある為、先にロキ様がバテるのは当然のことだろう。
それでもロキ様は、私と肌を合わせる度に嬉しそうに喜んでいた。
ロキ様に「モビタのエッチ」と言われることも増えてしまったが、自覚はあるのでそれを否定したりはしない。
そんな日々が続いていると徐々にロキ様の腹部が大きくなってきており、ロキ様が私の子どもを妊娠しているのは間違いなかった。
それからは妊娠したロキ様に無理をさせないように、肌を合わせることはなくなったが、妊娠したロキ様に合わせた服を用意したり、産まれてくる子どもの為の物品を用意したりと忙しい日々を過ごす。
ロキ様と一緒に居る時間は必ず作り、出産が少しずつ近付くロキ様と共に医療系ファミリアに行き、いつ頃子どもが産まれるかを聞きにいってみたりもしたが、あと数ヵ月もしない内に産まれてくるようだ。
月日が過ぎて、ついにロキ様の出産の日が来て、ディアンケヒト・ファミリアのアミッドが主導で動き、ロキ様の出産に備える。
私はロキ様の手を握り、側から離れることはない。
出産が終わり、産まれてきた赤子を抱えたロキ様を見た私は、大切なものがまた1つ増えたな、と思いながらロキ様ごと我が子を優しく抱きしめておく。
ロキ様と一緒に考えて命名した我が子の名前は、ロプト・モビという名前になり、男の子であるロプトの髪は私似の黒髪で、目の色と顔はロキ様似だ。
母乳が出るようになったロキ様の乳房は少し大きくなってきており、ロプトに授乳しているロキ様は、すっかり母性に目覚めていたな。
出産後は基本的にロキ・ファミリアを出ることがなかったロキ様だが、ロキ様が私の子を出産したことを知った女神様が何柱かいたようで、ロキ・ファミリアのホームにまで押し掛けてきた女神様達。
「どうやって下界の子と子どもを作ったのか教えろおおお!」
「そうだ!そうだ!わたし達もおかあさんになりたい!」
なんてことを言い出しながら、ロキ・ファミリアのホームの入り口に居座る女神様達は、意外と数が多い。
門番達が必死になって「帰ってください」と言っても全く帰る気配がない女神様達は、下界の子との子どもが欲しくて必死になっていた。
門番達だけでは女神様達を追い返すのは難しいだろうな、と思った私はLv9になってから【シネマティッククリエイト】で創造できるようになった「創世セット」を創造したことで発現したスキルを使うことに決める。
【創世神】
・創世を成す神
・スキル所持者に対する神威や魅了を完全に無効化
・強力な神威を放つことが可能となる
・神の恩恵を刻み、更新することが可能
【創世神】と書いてそのまま「ソウセイシン」と読むスキルの効果を用いた私は、創世神が放てる強力な神威を放ち、女神様達を怯えさせて追い返すことに成功。
神威が強力過ぎてロキ・ファミリアのホームの門番達も立ったまま気絶していたりもしたが、それは後で謝っておいた。
度胸が座っているロキ様は怯えていたりはしなかったが、ロプトが泣いていたりもしたので、ロキ様と一緒に泣き止ませておく。
そんなことがあったりもしたが、ロキ様が交流のある女神達にロプトを見せておきたいと言い出したので、我が子であるロプトを抱えたロキ様と一緒に私も父親として向かったのは、ヘファイストス・ファミリアのホームである場所。
女神ヘファイストス様にロプトを見せて「うちとモビタの子やで、ファイたん」と言って笑ったロキ様。
「まさか下界の子と子どもを作れるなんてね」
そう言って驚いていたヘファイストス様は、羨ましそうな顔でロキ様を見ている。
どうやらヘファイストス様にも子どもが欲しい相手が居るらしい。
「まあ、あれやな。ファイたんも好きな相手がおるんやろ。その相手の子どもが欲しいとは思わへんか?」
そんなことを囁いていたロキ様に「何が望みなの」と聞いてきたヘファイストス様。
「単純に女神のママ友が欲しいだけやで。まともなファイたんなら、ええママになれると思っただけや」
素直にそう答えたロキ様に「そうね、子を産めるようになれるならなりたいわ」とヘファイストス様も正直な気持ちを明かす。
それから呼び出されたヘファイストス様の意中の相手がヴェルフさんだと知り、知り合いだったな、と思いながらも私のスキルについて説明し、スキル【超越存在と繋ぐ手】をヴェルフさんに一時的に貸し出した。
ヘファイストス様の妊娠が確認できてからヴェルフさんにスキルを返却してもらう。
しばらくして、産まれてきた赤子に喜んでいたヘファイストス様とママ友となったロキ様は、子育てについてヘファイストス様にアドバイスしていたりもしたな。
ロプトはまだ1歳程度だが、元気に育ってくれていることは間違いなかった。
ロキ様が交流のある女神様達にロプトを見せにいったりもして、穏やかな日々を過ごしていたが、ある日、下界の子との子どもが欲しい神々が再び押し寄せてくる。
その神々の中にフレイヤ様が混ざっていたりもして、ベルとの子どもが欲しいと言い出したフレイヤ様はフレイヤ・ファミリアの団員達も引き連れていたが、目が死んでいたフレイヤ・ファミリアの面々。
崇拝する美の女神が1人の人間に執着していることを知っても、女神フレイヤ様の為にしか動けないフレイヤ・ファミリアは、どう考えてもロプトの教育に悪いので、容赦なく叩きのめして全員追い返す。
ロキ様と私の基準でまともな神様以外には、私のスキルを使わせるつもりはない。
まあ、まともな神様の中にはヘスティア様も含まれているが、処女神であるヘスティア様が愛する相手との子どもが欲しいと思うことがあれば、貸し出しても問題はないだろう。
「ドチビは眷族のベルって子が好きみたいやけど、あのままやと単なるドチビの片想いで終わるやろうな」
そんなことを言っていたロキ様は、ヘスティア様がベルくんと両想いになる為のアドバイスをするつもりはないようだ。
「あのベルって子は、神を敬って大切にする気持ちはあっても恋愛対象だとは思っとらんからな。うちでもお手上げや」
ベルくんのことも見抜いていたロキ様が言うことは正しいのだろう。
「それにテリアがおるから、どの道無理やな。嫁の作法を教えてやろうって感じになるのは間違いないで」
遠い目をしながらそう言うロキ様に、ベルくん攻略にはテリアが最難関になることに私も納得した。
果たしてベルくんは結婚できるんだろうかと心配になったが、テリアもそこまで鬼ではない筈だ。
きっとベルくんも結婚できる、と思っておくとしよう。