彼の名前は
藤吾はボーダーでは比較的年長者だ。
とは言えまだ彼は23歳の大学卒業生で病気で亡くなった父親から家業を継いだばかりの若手の農家だ。
彼の何気ない日常を見てみよう。
「レポートから逃げるな太刀川ァァァァァァ!!
「もう勘弁してくれ藤吾さん!」
「こっちは今日でニ徹目なんだよいい加減布団に入って熟睡したいんだよ!」
「だったら寝ればいいじゃないですか!」
「全く良くねえよ!攻撃手一位が留年とかありえないぞ!さっさとレポート制作に戻れ明日提出なんだろうガァ!!」
「レポートを作る前にランク戦に行かせてくれ!」
「どの口が言っとるんジャァァ!!」
ドンガラガッシャァァン‼︎!
………訂正だ、何気なくない苦労人だった。
コンコンコン
「失礼します、藤吾新太です。忍田本部長はいますか?
「ありがとう藤吾君。慶は私が責任持って預かろう。」
「はい。それと出水が持ってきた太刀川のレポートです。そして頼まれていた書類も持ってきました。」
「ありがとう。書類とレポートはこちらで預かる。君は早く帰って寝なさい。さぁ慶、もうレポートから逃げられると思うなよ。」
「待ってくれ忍田さん!後でやるから!ランク戦に行かせてくれ!藤吾さんも置いてかないでくれ!」
「溜め込んでいた自業自得だ。俺は帰って寝る。」
「藤吾さん藤吾さん!ランク戦行こうよ!」
「緑川、マジで勘弁してくれ。こっちは寝不足眠なんだよ。」
「いいじゃん!ちょっとだけやろうよ!」
「いや、だから」
「一回!一回だけでいいから!」
「……………はあ、わかった。一本だけだぞ。」
「やった!!早く行こう!早く!」
『個人ランク戦一本勝負開始』
「今回は孤月なんだね!」
「おうそうだけどまぁ勝てるとは思うなよ。」
「いーや、今回は勝たせてもらうよ!」
開始早々に突っ込んできた緑谷のスコーピオンを弾きながら短く語り合う。
「グラスホッパー」
打ち合うこと10回のタイミングで緑川の得意のピンボールを使う。この技は相手の周囲をグラスホッパーでとても素早く跳ね回る撹乱用の技だ。本来なら見ることが追いつかずそのまま切り刻まれる。
「旋空ON」
相手が普通だったらだが
バキンバキバキバキン!
刀身を50cm拡張した刀を振るい、全て叩き斬った。
「ヤバ!」
「もう遅い。」
慌てて逃げようとした緑川。しかし孤月の峰の部分で足を引っ掛けて、半回転させた。そして動揺したところで胸を一突き。
『トリオン供給機関破損。
「あのピンボールの判断は悪くないんだが、俺とか見たことある相手だと見切られて攻撃されるだろうからスコーピオンで後ろや下にまわって相手の機動力を落とすことも考えてみたらもっと強くなるだろうな。」
「峰で足を引っ掛けるのはズルイよ藤吾さん!」
「崩されたら大体切られるからな。その前に決着をつけるかシールドを全身にしたりとかすると対策くらいにはなると思うぞ。」
「悔しいからもう一回やろうよ!」
「ダメだって。家帰ってコレから1日寝るんだから。」
「そうだぜ藤吾さん!俺たちともやってくれよ!」
「ん?」
米屋と出水がこちらに走ってきた。
「せっかくなので俺たちとも一本やりましょうよ!」
「蜂の巣にさせてください!」
「悪いが今2徹中なんだ。これ以上は集中できん。」
「「そこをなんとか!」」
「………………わかった。一本ずつだぞ!」
「よっしゃ!じゃあ
「………は!?」
「やっと終わった………」
結局米屋と出水とランク戦した後なんとか意識を保ちながら(
ガチャ
「ただいまー」
「アラ兄お帰りー!」
「兄貴やっと帰ってきたか。」
「おう、ただいま。
「大学にはしばらく行かなくても大丈夫だからな。単位は問題ないから今は技能の勉強してるんだ。」
「と言うかアラ兄、まーた寝不足なんじゃないの?」
「ん? ああ、軽く二徹だな。」
「「今すぐ寝ろ!」」
「そうか、二人とも何か適当に作るけどなんか食べたいものあるか?」
「兄貴人の話聞いてた?」
「アラ兄はさっさと寝なさい!」
「いいって
「だとしても布団入れ!俺と紗楽で勝手に作るから兄貴は布団に入れ!」
「……………わかったよ。何かあったら言えすぐ来るから。」
そう言って新太は荷物を自分の部屋に置いてからシャワーを浴びるために着替えをタンスから取り出した。
入浴後
「…………さて、寝るか。全く眠くないけど。」
布団を敷いて布団に入った直後だった。
ブブッ
スマホに着信が入った。
「……………そうだった。明日の1時からだった。」
それだけ確認して目覚ましをかけ直して眠りについた。
[時間予約 明日の13時30分より攻撃手基本〜応用講座 19時からランク戦戦略講座基礎編]