ボーダー努力家講師の日常   作:斬撃ノ剣砲

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第二話です。

前回の次の日となっています




新太によるボーダー攻撃手講座 基礎〜応用編

朝4時半

 

 

いつもより少し遅めの起床をした新太は買い置きしてあったレーズンパンをサッと食べて自分の畑で水を撒いていた。

 

農家の朝は早い。藤吾家の畑は個人にしては少し大きく豊富な野菜の種類を一手に育てていた。8歳の時から手伝っているとはいえビニールハウスも含めて約1haの農場を一人で管理すると流石に朝早くないといけない。

 

もちろん仕事は水を撒く以外にも沢山ある。雑草を取り除いたり、(うね)(畑の土を細長く盛り上げる事)を作ったり、肥料をまいたり。道具の点検や害虫駆除まで含むとキリがないくらい多い。

 

「さて、後はココの手入れだな」

 

そこはもうすぐ収穫する野菜達。春野菜と呼ばれるもので春レタスや新玉ねぎ、新じゃがいもなんかも春に採れる。

もうすぐ収穫だからこそしっかり丁寧に管理する。

 

「ま、こんなもんだな」

 

道具の泥を落とす事で午前の作業を終わらせ、家に帰る新太。現在の時刻は午前十時、家に帰ってから昼飯を作ったら家を出なければいけない時間だ。

 

「ただいまー」

 

「アラ兄お帰りー」

 

「あれ? 与桜はどこ行った?」

 

「与作兄なら高校友達と遊び行ったよ」

 

 

 

 

 

与桜side

 

「柿崎おはよう!久しぶり!」

 

「与桜、久しぶり。と言っても2ヶ月くらいだけどな。熊谷と帯島と巴ももういるぞ。」

 

「与桜さんおはようございます。」

「与桜さん久しぶりです!」

「与桜さんお久しぶりッス!大学はどうなんですか?」

 

「大学はしばらく大丈夫だな。それに面倒くさい教授は今んところ会ってないから楽しんでるよ。」

 

「とりあえず始めましょう!」

 

 

 

 

藤吾家side

 

「まぁいいか、ところで紗楽は今日どうするんだ?」

 

「んー、今日は家でゲームや勉強しながらのんびりしようかなー?新兄も一緒にやらなーい?」

 

「おう30分だけな。この後ボーダー本部行くから。」

 

「じゃあコレやろうよ!ス○ブラ!」

 

 

 

 

 

「やった!トータル私の勝ち!」

 

「負けたか、じゃあそろそろ行くか。」

 

10回やって6-4で紗楽が勝った。嬉しそうに跳ねていた。

 

「あ、新兄。私ボーダー入るね。」

 

「え???」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、いうことがあったんだ。」

 

「それ、俺に言いますか新太さん。」

 

ボーダー本部ラウンジ

 

そこで新太は座りながら荒船と話していた。

 

「いや言うよ。誰かに言わないと気持ち整理できないから。」

「そうだとしてももっと他にいるでしょう。というか与桜さんには話したんですか?」

 

「メール送ったけど見たらビックリすると思う。」

 

 

 

 

 

 

 

与桜side

 

「はあああ!?」

 

「どうした与桜!?」

 

「紗楽が突然ボーダー入るって言い出した!」

 

「良いじゃん入れちまえよ。」

 

「入れて良いと思いますよ。」

 

「入って良いと思います。」

 

「俺も入って良いと思います。」

 

「みんな軽くね?」

 

 

 

 

 

 

 

「そういえばこの後は攻撃手講座でしたっけ?」

 

「この後、1時間後だな。荒船も来るか?」

 

「この後は防衛任務なので行きませんよ。それに今回基礎と応用でしょう?」

 

「そうだな。荒船も来れば良いのに。」

 

「行きませんけどもう一つ伝えたいことあるんでした。三馬鹿が戦いだそうでしたよ。」

 

「げ、マジか。昨日も戦ったんだけどなぁ。」

 

「あとスナイパー訓練もたまには来てくださいよ。」

 

「そっちは近いうちに行くから大丈夫だ。じゃあそろそろ行くわ。」

 

「頑張って下さい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後13:00ボーダー本部小会議室

「それでは、時間になった。これから攻撃手(アタッカー)講座基礎〜応用編を始める。」

 

数日前から告知していたことによって多くのC、B級隊員が来ている。B級は別のアタッカー用トリガーの特徴を知ろうとする者だったり、オールラウンダーになりたいから学ぼうとする者が大半だった。

 

「まずはここに来てくれてありがとう。今回も講師を務める藤吾新太だ。好きに呼んでもらって大丈夫だぞ。」

 

新太は自己紹介をしながら話し始めた。

 

「まず、ご存知のとおりボーダーには3種類のアタッカー用トリガーがある。変幻自在のスコーピオン、ボーダー傑作トリガーで日本刀の形をした孤月、攻撃防御兼用のレイガストの3つがある。」

 

パソコンで三つの装備の画像を出しながら説明していく。

 

「まずはスコーピオン。非常に軽く鋭く変形するのが特徴だ。軽いので手数を駆使して連撃したり、ブレードの形を変えて相手の隙を突いたり、相手に奇襲を仕掛けたりするのにはうってつけの武器だ。体のどこからでも出せるし、生やすこともできるのでオールラウンダーをしたい人にもオススメのトリガーだ。ただし防御することはほぼできない。他のアタッカーの攻撃を防げば簡単に折れるしほとんどの場合ヒビが入る。基本的には避けるのがいいだろう。

 

 次に日本刀のような形の万能武器、孤月だ。孤月の特徴は日本刀のような使いやすさ、斬れ味、そして耐久力にも優れている。間違いなくボーダー傑作のトリガーだ。使い手にもよるが、攻撃にも防御にも使えるので迷っているならコレを使おう。オプションとして刀身の長さを拡張、伸ばすことができる旋空、刀身の形を変える幻踊という専用のオプショントリガーを装着することになる。コレと言った短所はないが強いて言うならスコーピオンと比べて重いところだろう。

 

 最後に重装型のレイガスト。このトリガーの魅力は他二つと比べても圧倒的な防御力と耐久性だ。その分重く攻撃力も少し下がるがスラスターというオプショントリガーで加速することができる。使い手は少ないが確実な防御力があるので勇者スタイルや盾を構えながら銃を撃つ機動隊スタイルが分かりやすい、両手で攻撃しながら防御もできる面白い性能のトリガーだ。

 

 

次にどんな戦闘方法があるか、映像を一緒に見ていこう。」

 

パソコンをいじって部屋を暗くし映像を流し出した。映像は訓練室の映像でその中にはスコーピオンを構えた藤吾と戦闘型トリオン兵のモールモッドがいる。こちらに手を振りながら

 

『見えているかな?それじゃあ実演していこうか。まずはスコーピオンから。』

 

 

 

藤吾は片手でスコーピオンを振るう。

スコーピオンをナイフの形にしたり足や腕や手から生やしてモールモッドを切っていく。

 

『こんなふうに体のいろんな所から生やして戦うことができるんだ。紙のように軽く、切れ味が非常に良いので、機動力のあるアタッカーやオールラウンダーに好まれるトリガーだ。』

 

攻撃した時にモールモッドの前足の刃と激突し、スコーピオンが真っ二つに折れる。

 

『ただし威力はあっても耐久力は低い。切るのに特化しすぎた結果、こんな風に簡単に折れてしまう。大体丈夫なトリガーやトリオン兵の攻撃を受ければ壊れてしまう。』

 

そう説明しながらモールモッドの連撃を避け続けている。

 

『基本的には避けたりシールドを貼ったりするのがスコーピオンでは定石だ。そしてモールモッドは目が弱点なので、』

 

モールモッドが両方の刃で左右から挟み切るような攻撃をスコーピオンで刃を側面から突き上げる形で態勢を崩し懐に潜り込んで、

弱点である口の中の目を外側から一閃した。

 

『こんな感じで目の外側からも切断できる。口の外から目まで真っ二つにできれば十分戦える。』

 

ここで一回映像を切る。

「スコーピオンはこんな感じだ。次は孤月だ。」

 

『次に孤月だ。孤月はスコーピオンと違って防御もしっかりできるんだ。こんなふうにな。』

 

再び動き出したモールモッドと戦う。

爪の刃を弾き、受け流して、受け止めた時に切り返して目を真っ二つにする。

 

「孤月は初心者にもオススメできるし、オールラウンダーにも使い手の多いトリガーだ。他にオプションをつければより幅広くさまざまな敵に対応できる。』

 

そう言ってる間に今度は2体のモールモッドが出てきた。2体は藤吾に飛び掛かり、切り刻もうとしてくる。

 

『まずは幻踊だ。』

 

モールモッドの攻撃を避けながら孤月を刺突していく。刃に当たるタイミングでモールモッドの別の場所に斬り込みや細い穴が空いていく。

「何があったか分からなかった人もいるだろう。スローで見てみようか。」

 

映像は先ほどの攻防に戻る。孤月はモールモッドの刃で攻撃を防がれるはずなのに、孤月のブレードはヘビのように曲がりうなりながら傷をつけ突き刺していく。

講義を受ける一部のC級隊員がザワつく。

 

「幻踊はヘビのようにうねりながら攻撃するトリガーだ。このように曲がり方は自分で決めてかなり自由に曲げられる。扱いは難しいが隙を作ったり隙間を文字通り縫って攻撃できる。」

 

映像を再生するとモールモッドが左右から攻撃するが、

『次はコレだ、旋空孤月。』

 

キンッ

 

モールモッドの足を斬り飛ばしながら上下に斬り捨てた。

 

「旋空は一瞬だけブレードを伸ばす事ができる強力なオプションだ。大体の孤月アタッカーは装備している。大体1秒で15mくらい伸ばす事ができる。先端にいくほど威力が高く汎用性も高い。」

 

ここまで言って映像を再生する。

『最後はレイガストだ。』

モールモッドがまた現れ攻撃してくる。

 

『レイガストは重く耐久力の高い重量型だ。ブレードモードと威力を落として耐久力を上げるシールドモードがある。シールドモードなら、』

ガキキキン!キキキキン!

 

『このようにモールモッドの鋭いブレードも防ぎ続けることができる。防御力で上回るのは強固な壁を作るエスクードだけだ。』

 

『そして』

スラスター起動(オン)

 

ドンッ!

 

モールモッドをシールドモードで裏拳の要領で殴り飛ばした。

『シールドモードなら強力な打撃が、ブレードモードなら力強く鋭い斬撃を放つことができる。』

 

『さらに、スラスターオン!』

 

態勢を立て直そうとするモールモッドに向かって

 

ドザンッ!!

 

飛び斬り一閃

 

『こんな感じに突撃しながら強力な攻撃ができるんだ。この方法は威力も高く相手の意表を突くことができるからオススメだ。』

 

ここで映像が終了する。

 

「コレにて映像は終わりだ。まぁ新人のみんなは何試しても良いんだ。B級に上がって、俺を見つけたらランク戦申し込んでくれ。いくらでも相手になるから。もちろん、今経験を積むために訓練生も挑戦してもいいぞ。それじゃ、コレにて攻撃手基礎応用講座を終了とする。個人的に聞きたいことがある人は俺のとこに来てくれ。」

 

 




攻撃手講座はどうでしたか?

他にも対策講座、技能講座、ランク戦講座もする予定です。

因みにこの後新太はC級隊員やB級隊員と100〜200戦くらい毎回しています。
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