真昼の弟は転生者で、呪術師兼ララライの看板役者です。でも推しの子は知らない模様   作:水の虎

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前話の後書きで少しふざけすぎました。
正直期待通りのものになってるかはわかりません。
いや、マジで反省してます······


何はともあれ第二章はネタの宝庫でしたね。お陰ですぐに貯まりました。
とくに十七話以降は色々とネタが浮かびました(自分の技量不足で描ききれなかったとも言う)
そんなわけで全六本のやりとりをお楽しみください。



会話集③

 

 

 

看板役者の同僚たち

 

 

「えっ、取材? ────私たちから見た椎名くんについて聞きたい? はい、私はいいですよ。皆は?」

「私も問題ないです」「俺も」

「────役者として見た椎名くん? そりゃあ天才ですね」

「そうだな。気づいたら誰よりも前を走っていたからな」

「うん、でもそれだけじゃない。一切の妥協を見せない努力家なとこ、それは私たちも見習うところだね」

「────具体的にどんなところが凄い? うーん、色々あって一つに絞りきれないですね······」

「あ、でも私はあれだと思う。ほら、丁度この前の公演はそういう役だったじゃん」

「あー、そうかもね」

「確かに、あれに関してはどうやっても追いつける気がしない」

「────あ、すみません、私たちだけで盛り上がっちゃって。私たちが今これだって思ったのは、空想に対する表現力って言うんですかね? それがとくに彼は優れていると思います」

「私たちが何かを演じる時、少なからず演じる人間になりきり、その人物の理解を深めようとするんですけど·····」

「中には超自然的な存在、あるいはそれに類するものを演じなければならない時がある。椎名はそういった役を演じるのがとにかく上手い」

「どうしてもそういうのって想像が及びきらないことが多いからねぇ······」

「うん。でも椎名君はそんな空想があたかも現実にあるかのように振る舞って、私たちじゃ想像のできない領域を演じきっているんです」

「────次はプライベートのことか? ······これに関してはちょっと困ったな」

「確かに。椎名くんのプライベートって謎だよね······。遊びとか誘えばノリ良く付き合ってくれるけど、一人の時の休日の過ごし方が全然想像できない」

「でも椎名君、料理とかすごい上手いし、案外予定がないなら家で過ごしてるかもよ?」

「あー、それはあるかも。この前もらったクッキー美味しかったし」

「いや、俺は案外色々な場所に足を運んでると思う」

「え、何でそう思うの?」

「椎名の挨拶はある人の真似と聞いたことがある。それに時折見せる突拍子のない行動、それは俺たちが想像もできない人間と会ってきた証拠なのではないか?」

「そう言われると······」

「確かに納得できるかも。あの挨拶は最初驚いたよね」

「うん、すごい反応に困った」

「────ふぅ、こんなところで大丈夫ですか? はい······はい────いえ、こちらこそありがとうございます」

「「ありがとうございます」」

「······································································································えっ、僕には聞かずに帰るんですか?」

 

 

看板役者と同僚たち

 

 

「────そう言えば昨日何か雑誌の取材が来たとか聞いたけど、どんな感じだったの?」

「椎名くんのことを聞かれたよ」

「僕の?」

「うん、私たちから見た椎名君ってどんな人って」

「へぇー······どんなこと聞かれたの?」

「まずは役者としてのお前がどうという質問だった」

「その質問で椎名君はすごいってなって、じゃあ具体的にどういうとこがそう思えるか聞かれたね」

「うんうん、それで想像で補うしかない役なのに、本当にそれができるって思える演技は真似できないよねって話になったよ」

「あ、うん、まあね······」

「椎名くん?」

「何でもないよ······それよりは次は?」

「あー、うん······次が最後だったんだけど、プライベートはどうなのかって」

「プライベート?」

「そうそう。それで椎名君って休日予定がないなら何してるんだろってなったね」

「別に普通だけど······」

「────そういえば椎名は彼女とかいるのか?」

「えっ、何で突然?」

「いや、さっきたまたまスマホの画面が見えた時に、デートスポットについて調べてるようだったから」

「「ちょっとそれ詳しく!」」

「いや待ってそれは······!」

 

 

約束のプリンに甘い○○○を添えて

 

 

「────はいこれ約束のプリン」

「ありがとーございまーす、夕先輩」

「甘いの苦手なのにプリンだけは家入頼むよねー」

「市販のものは無理ですけど先輩のなら別です。甘さ控え目で私好み。初めて作ってもらった時は正直感動しました」

「······えらく饒舌だね。あと、その好みは五条と絶対相容れないね」

「あいつ子ども舌ですからねー。────ところで夕先輩」

「何だい?」

「────もしかして好きな人できました?」

「······何のことかな?」

「正直に答えてください。じゃないとあの二人に言います。例え疑惑だけでもどうなるかはわかるでしょ?」

「やめてくれマジで······。僕としてもその件はまだ整理できてないんだ」

「じゃあ話してください」

「······話した内容は他言無用って縛りを結ぶなら」

「しょうがないですねー」

「────さて、じゃあ、何から話すか·········。まあ、まずは───────────────────────────────────────────────────────────────────────って感じかな。あれ、家入?」

「ふぅ······························。────いや、あんま! マジで甘ぇ······。先輩意外とピュアなんすか? 聞いてるこっちが恥ずかしかったすんけど。ヤベェ、口ん中甘ったる。先輩ちょっと今すぐコーヒー入れてください。せっかくのプリンが甘くしか感じないんですけど」

 

 

苺プロはコーヒーブーム?

 

 

「はいこれ、お土産のご当地コーヒーセットだって」

「そうか。椎名君にお礼を言っておいてくれアイ」

「わかったー。·········それはそうと、皆までお土産がコーヒーで良かったの? 夕は普通に甘いお菓子とかも買ってきてたよ」

「「「大丈夫、むしろ甘いのは間に合ってるから」」」

「おー、息ピッタリ。それにしても皆ダイエット中なの?」

「いや、そういう訳じゃないけど······」

「気にしないで、最近コーヒーにはまっただけだから」

「意外と美味しいんだよ~」

「? ならいいけど。あ! そうそうこの前夕がね────」

「わわ! アイちょっとストップ!」

「先にお菓子とかコーヒーとかコーヒー用意しようよ!」

「ゆっくり聞かせて~」

「え? あ、うん」

「────丁度お湯沸いたけど、三人ともいるか?」

「「「いる!」」」

「また、息ピッタリ······というか佐藤社長~私には聞かないのー?」

「お前はいらんだろ。コーヒー飲めんのか? あと斎藤だ」

「ちゃんと砂糖入れれば飲めるよ~。大体、社長意外の皆も砂糖入れるでしょ?」

「三人とも必要なくなったぞ。最近よく飲んでたから」

「え、何? いつの間にうちの事務所コーヒーブームになったの?」

 

 

隣人カップルの会話

 

 

「────本当に私は何も知りませんでした······」

「······それは俺も同じだ。それに結果論だが夕はもう大丈夫だろ? なら繰り返さないようにすればいい」

「······そうですね。ありがとうございます周くん」

「いいよ、彼氏なんだし」

「ふふ、私のこと、愛おしいって思ってくれてるんですもんね?」

「······からかうなよ」

「はいはい」

「······あいつ、上手くいくかな?」

「きっと上手くいきますよ」

「そうだな」

「できればその人に会ってお礼を言いたいですね」

「それはちょっと難しいんじゃないか? なんとなく口ぶりからして同じ業界の人って感じがしたし」

「残念です。是非ともゆっくり話してみたいところなのですが······」

「まあ、いつになるかはわからないけど、その内会えるだろ」

「はい、楽しみです。────ですがそれはそれで、せっかくですから今は残りの文化祭を楽しみましょう?」

「もうほとんど時間はないけどな」

「別に何もしなくてもいいんですよ。ただ周くんと二人で文化祭の空気を味わえればそれで私は満足です」

「そうかよ」

「ええ、そうです」

 

 

カミキ死す!?(異なる世界線にて)

 

 

「夕さんを追いかけていた後輩────僕のことですね」

「アッ? すっこんでろゴミが」

「何なんですか貴方は? 僕ほどあの人の輝きを理解している人間はいませんよ?」

「ハハ、マジで言ってる? カワイソー」

「可哀想なのは貴方でしょ? きっと大して命の価値もないんでしょうね」

「少なくともテメェよりはあるよ。てか何だよさっきから。お前中二病か?」

「中二病じゃないです。仮にそうでも精神年齢小学生未満の貴方よりはマシです」

「「···············あ?」」

「────悟、何やってるんだい?」

「おう、傑。このガキが意味のわかんねぇこと抜かすもんだからな」

「? よくわからないけどほっときな。今君がやってることは弱いものいじめ以下だよ」

「······突然話に入ってきて何ですか貴方は? 妙な前髪してますし」

「······はは、君こそ初対面の人間に随分な言い様じゃないか。これでも君のためを思って言ってるんだよ?」

「そんな余計なお世話する暇があったら美容院にでも行ったらどうです? そちらの方は精神病院······いえ、幼稚園あたりが妥当ですね」

「おい、傑、止めるな」

「駄目だよ悟。見たところイキり散らかしたい年頃なんだよ。イキってるのに敬語を使うあたり自信がないんだ。そう思えば意外と怒りがわかないだろ?」

「······確かにな。中二病の癖に自信ないとか、痛いのを認めるのと同じだし」

「······吠えますね負け犬」

「「表出ろ」」

 

 

 

 




看板役者の同僚たち
なんとなく作者が第三者のモブから見た夕の評価を描きたいと思って描いた。
ちなみに実はこの世界ではワークショップはなかった。確かあれは人を集めるって目的でやったらしいし、夕のいるこの世界では彼の存在によりそれがなくても人が集まった。今回出てた彼らもそれでララライに入った口である。
ところで最後の彼は、何ヒカルなのだろうか?


看板役者と同僚たち
前の話の続編。今度は夕もねじ込んだ。
この後夕は恋バナに飢えた二人を相手取り、滅茶苦茶大変だったらしい。
カミキは普通に忘れてしまった。


約束のプリンに甘い恋バナを添えて
実はこの女、何気に夕のことを良物件だなとか思っていた。
確かに、顔はもちろん、あの二人と接している彼女からすれば人格面は普通に許容範囲だし、その二人相手に結構善戦できて(現時点だと勝てる)、料理も上手いから間違いではない。
けれど今回の話で「あ、これつけ入る隙ないわ」と気づいた。
今後はとくに何もなく、普通の先輩後輩で落ち着く。


苺プロはコーヒーブーム?
この話がいつ頃のものなのかは適当に察してください。
B小町メンバーとストロベリー社長は糖尿病(社長はそれプラス胃)に気をつけて欲しいと思う。
······いや、マジで一年後大丈夫か社長?


隣人カップルの会話
何気にこの作品で初めての真昼と周のイチャイチャなやりとり。でも、既に会話から夫婦感が滲み出ており、一年後の誕生日と同時に入籍してるんじゃねと思った。
だが、二人は知らない。自分たちを超えることをやらかす二人がいることを······


カミキ死す!?(異なる世界線にて)
さらばカミキ、また会う日(が来るかはわからない)まで······
第二十三話の挨拶?の反応集でカミキを出してないことに気づいて描いてみたが、ネタに全フリとなった。
会話集の話はどこかしら本編の話の前後に入れられるが、これだけは別。まったく本編とは関係ない時空の話として見て欲しい。
果たして彼は明日の朝日を拝めたのだろうか? きっと拝めたのなら彼は自分の命の重みを理解したに違いない。
最後に念押しして言うが、この話は接点のないカミキと五条・夏油が何故か話しているなど、辻褄の合ってない完全なる別時空だ。本編のカミキは(出番はないけど)死んでない。
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