真昼の弟は転生者で、呪術師兼ララライの看板役者です。でも推しの子は知らない模様 作:水の虎
本編の方はもうしばらくお待ちください。
二人の若手役者④ カミキヒカル経験者疑惑(真っ黒)
「おや、カミキくん、今抱えてるそれはチョコかな? 今日バレンタインだし」
「はい、結構いただきました」
「流石だねー」
「夕さんだって貰ってるでしょ?」
「さあね。────まあ、気をつけなカミキくん。君の場合、女性の方から襲ってくる可能性もあるし。中二病卒業する前に童貞卒業は笑えないからね?」
「だから中二病扱いはやめてください」
「そうか·········まだまだ入学したてって言いたいんだね? うんうん。でも安心して、前にも言ったけど既に立派に中二病してるから」
「いや、中二病に入学って何ですか? 仮に入学しててもとっくに卒業してますよそんなもの」
「両方とも?」
「もちろんです!·········あ」
「えっ、カミキくん、君まさか······既に童貞も······」
「いや誤解です! ただの言い間違いですから!」
「いや、明らかにさっきの反応······」
「とにかく! 僕は中二病じゃありません!」
「童貞では?」
「だーかーらー!」
彼と彼女の挨拶計画
「夕」
「アイ? どうしたのそんな真剣な顔して」
「私さ······」
「うん」
「夕のお姉さんに会いたい!」
「あ、ああ、うん·········大事なことではあるけど、そんな真剣そうに言うこと?」
「うん! だってちゃんと言いたいからね。『夕を私にください!』って」
「それ、僕のセリフじゃない······?」
「いいの、私が言いたいんだから」
「そっか······でもまあ、姉さんもアイのことは歓迎してくれると思うよ?」
「······夕のお姉さんはどんな人なの?」
「う~ん·········優しくて、暖かくて、包み込んでくれる人、かな?」
「へぇ~」
「まあ、とりあえず今度会ったときに今の話をしとくよ」
「うん、お願い」
「······」
「夕? どうしたの?」
「·········いや、僕も斎藤さんには挨拶しないとなって」
「あー······そういえばまだ付き合ったこと佐藤社長に言ってないね」
「斎藤さんね? 流石に僕が言ったそばから間違えるのはどうかと思うよ?」
「えへへ、気をつけま~す」
「まったく······。まあ、とりあえずそっちも追々ね」
「は~い」
儚き憧れ
「ね、ねぇ······」
「ん? どうしたの天内?」
「あ、あなたってさ······
「役者とか俳優という意味で聞いてるならそれで間違いないよ~」
「! な、ならさ、その······」
「うん」
「理子様、素直に言ってしまったらどうですか?」
「うっ! く、黒井ッ!」
「さっきから天内はどうしたんですかね、黒井さん?」
「はい、理子様の学校は授業の一環として芸能の文化を学ぶというものがあります。その際、とある舞台公演をご覧になったのですが······」
「黒井! わかったから! ちゃんと私が言うから!」
「······ではそのように」
「その······」
「うん」
「────カミキヒカルってどういう人なの?」
「············ん?」
「だーかーらー! ララライのカミキ
「·········え、なに? もしかして君、カミキくんのファン?」
「そうなのッ! 悪いッ!?」
「いや、悪くはないけどさ···············いや、でもやっぱ·········うーん······」
「な、何······?」
「凄い酷なことを言うけど、彼は······カミキくんは······」
「う、うん······」
「────中二病なんだ」
「えっ?」
「だからやめときな? ね?」
双子の会話⑤ 言う優しさ言わない優しさ
「────姉さんってさ、ホラー系苦手だよね?」
『い、いきなり何ですっ······?』
「いや、ふと思ったから」
『えっ、まさか······今度行く旅館が曰く付きか何かですか······?』
「いや、違うんじゃない? そこまで調べてないから知らないけど」
『どっちなんですか!?』
「落ち着きなよ姉さん。周も僕も、それに彼女もいるよ?」
『そ、そうですよね······』
「まあ、最悪周に隣に寝てもらいなよ。というか僕としては推奨」
『いやそれは······というより、その場合夕と相手の方はどうするんですか?』
「えっ、普通に一緒に寝るよ? 結構頻繁に一緒に寝てるし」
『ひ、頻繁に······夕、一応聞きますが大丈夫なんですか?』
「僕が襲われないか?」
『普通に考えて逆では!? その······お相手の方は、積極的な方なんですか······?』
「······どうだろ? まっ、とりあえずそれはまた当日に。楽しみにしてるし、しててね、姉さん?」
『······はい。では────』
「うん、おやすみ。··························································································呪術師のこと、話さない方がいいかな? でも秘密にするのもな~。けど呪霊のこと知ったら姉さん大丈夫かな? う~ん······どっちがいいんだろ?」
髪の長さは······
「······」
「夕? どうしたのこっち見て?」
「いや、アイも髪を長くして随分経つなって······」
「会って一年ぐらいしてから伸ばし始めたからね~······そうだ!」
「······何となく言おうとしてることに察しがつくけど、どうしたの?」
「夕は長い髪の私と短い髪の私、どっちが好き?」
「どっちのアイも好きだよ」
「むぅ、嬉しいけど嬉しくない······」
「いいじゃん」
「えー、私は知りたいんだけどー」
「はいはい、頭をグリグリしてこない。────別にこれから見る機会は一杯あるんだし、それでいいと思うけどな······」
「······どういうこと?」
「どういうこともなにも、これから何年······何十年と付き合っていくんだし、そうすればその間で色んなアイを見れるから、そこまで無理して変える必要はないんじゃないかってこと」
「·········! へぇ~······ふ~ん────♪」
「アイ?」
「私と、そんなに一緒にいてくれんだ」
「? もちろん」
「っ~~!」
「えー······今度は足をバタつかせてどうしたの?」
「······何でもない」
「いや、顔を押し付けて抱きつきながら言われてもね·········────アイ」
「··················何?」
「一緒に過ごしながらさ、ゆっくりお互いの新しい一面を知っていこ? その方がきっと楽しいし、そうやって知ったアイのことを、僕はまた好きになるよ? 髪の長さも同じだよ」
「··························································································うん」
アイドル様、男を知る(健全)
「────」
「アイさん? さっきから見てるけど何かあった?」
「······前々から思ってたけど、夕ってさ、かなり鍛えてるよね?」
「まあ、演じる役によっては結構運動能力とか求められるからね」
「だとしても明らかに鍛え方っていうの? それが違う気がする」
「いや、そんなこと言われてもな······」
「────えいっ! ·········うん。やっぱりこうやって腕を抱きしめてみると明らかに筋肉が凄い」
「地味にセクハラだね」
「彼女特権です! そんな訳で私には夕のすべてを知る権利があります!」
「横暴だ·········って! アイ? ちょっ、それはくすぐったいんだけど······」
「おー、腹筋凄い······やっぱり夕も男の子なんだね~。うん、すっごくガッシリしてる」
「·····················そろそろ満足できた?」
「うん! ────今日のとこは」
「······またやるの?」
「駄目?」
「······駄目じゃない」
「んふふ、良かった。これからも夕の男の子な部分を教えてね?」
「別にいいけど······それ、絶対外では言わないようにね」
二人の若手役者④ カミキヒカル経験者疑惑(真っ黒)
結局この後、証拠不十分でカミキ、神ってる(経験者)議論は流れたが、夕の中では完全に「やってんなー」という認識となった。
ちなみにカミキは中二病と女癖(疑惑)の二択を長考の末、まだ前者の方がマシだと泣く泣く中二病扱いを受け入れた。
とうとう彼は中二病(本人公認)となった。
彼と彼女の挨拶計画
この時だと夕は冗談半分だと思ってたが、まさか本当に後日言うとは思わずびっくり。
作者としても当初は冗談半分でこれを描いたが、第三十話の対面に至り、何か流れで本当に「夕をください」を入れてしまった。
儚き憧れ
本当は女癖(疑惑)のことも暴露してやろうと思ったが、流石にそれはやめてあげた。
ちなみにカミキへの配慮では当然なく、星漿体の運命から解放されて、ようやく自由に生きられる彼女に対する配慮。
様付けするくらいファンで、なんなら今後推し活すらしかねない彼女の夢を壊すのは忍びなかっただけ。
ただし、後で知って傷を深くしないためにある程度の現実は教えた。
これを知ってなお、推すというなら止めはしない。
絶望してもなお、推し続ける者だけに、真のオタは宿る?
でもその推しに関しては止める方が優しさかもしれない。
双子の会話⑤ 言う優しさ言わない優しさ
旅行前に電話で交わされた会話。
果たして夕は真昼に真実(呪いについて)を話すことができるのか。
本当にどっちが正解なのだろうか?
髪の長さは······
本日の勝敗、アイの敗北。カウンターでノックアウトされ、更にオーバーキルされた。
髪の長いor短い云々はカップル会話の定番だと思って入れてみた。予想以上に作者の頭の中で二人がイチャイチャし始めてびっくり。
アイドル様、男を知る(健全)
これ以降定期的にアイは今回みたいなことをするようになった。
着実にこの作品での彼女のフェチズムが形成されつつあるかもしれない。
あと、一度B小町メンバーの前にこれ関連の話をしてしまい、メンバーたちをギョッとさせた。