真昼の弟は転生者で、呪術師兼ララライの看板役者です。でも推しの子は知らない模様 作:水の虎
開廷! 予定調和な裁判
「────悟に先輩、急に呼び出して何の用「「げとうさま!」」······二人もいたのか」
「裁判長、もはや議論の余地はないでしょう。被告人は有罪かと」
「まあ待ちたまえ。ここは落ち着いて弁護側の意見も聴いた上で判断するべきだ」
「はっ? 二人とも何を······」
「さて、弁護側は何か意見があるのかな?」
「悟? 聞こえてるかい?」
「げとうさまは私たちを助けてくれたの!」
「うん······おいしいごはんとかお菓子を食べさせてくれた」
「────裁判長~、こいつは普通に
「······硝子、君は一応弁護側じゃないのかい?」
「夏油、おとなしく罪を認めろ。というか早く夕飯にしたい」
「······呼び出したのはあなたと悟でしょう······」
「二人とも先輩のご飯食べたくない?」
「ゆうさんのご飯······?」
「······食べたい」
「じゃあ夏油に『────』って言ってみな。そうすれば食べられるよ」
「硝子? 何を言って······」
「「────わたしたち、おとなになったらげとうさまとけっこんするの!」」
「ちょっ······!?」
「判決────傑、有罪だ」
「────お邪魔します」
「······何しに来たの?」
「夕さんに伝えたいことがありましてね」
「いつもメールとかで済ませてるじゃん」
「詳しくは言えませんが内容がややアレなものなので」
「······そ。でも用が済んだらすぐに帰ってよね」
「ええ。では失礼します」
「────ねねねアクたん。何でルビーはカミキさんにあんなに冷たいの?」
「······そうね、それは私も前から気になってたわ。何か理由でもあるのかしら?」
「······まあ色々あるんだよ」
「色々って?」
「色々は色々だ。あと離れろ有馬近い」
「何よ、そんなに言えないことなの────って!? ルビー······!? ちょっ、あんた何してんのよ離れなさい!」
「······いや」
「あー、もうー! このブラコンが······! アクア! あんたもいつまでも抱きつかれてんじゃないわよ!」
「······別にいいだろ。減るもんでもないし」
「そうだこっちもシスコンだった!!」
「────あれ? 随分賑やかだね~」
「あっ、アイさん······」
「何かあったの?」
「ええと、カミキさんが来て、それを塩対応したルビーを見て、その理由をアクたんに聞いてたらルビーがアクたんに抱きついて今、って感じです」
「あー、そういうことね」
「その······やっぱり言いづらいことなんですか? アクたんはすごい言いにくそうにしてましたし······」
「そうだねー······あんまり詳しくは言えないけど一言で言うとしたら────カミキ君が原因でルビーの初恋が粉々になっちゃったんだよね」
「うわー······」
「まあそれについてはアクアが頑張ってね。今となってはそんなに心配しなくていいんだけど、カミキ君に対してはね?」
「······なるほど。ところであれは止めなくてもいいんですか?」
「ん? 大丈夫大丈夫。アクアはお兄ちゃんだからね」
義兄弟の会話③ 腐った蜜柑の使い道
「────夕、それは何だ?」
「蜜柑だよ」
「······随分あるな。運ぶの手伝うか」
「いいの? じゃあお願い」
「にしても本当に多いな。うちの方にも父さんの実家からこの前果物が届いたけどここまで多くはなかったぞ」
「周のお祖父さんのとこの果物は美味いからね。また少し貰える?」
「別にそれは構わないが、この蜜柑はどうするんだ? 持ってみた感じこのダンボール一杯に入ってるみたいだし、そのダンボールもいくつもあっただろ?」
「ん? あー、気にしないでいいよ。その中身全部腐った蜜柑だから」
「待て待て待て。何でそんなものを······?」
「ちょっと
「腐った蜜柑を使った呪術って······そんなものあるのか?」
「ある」
「お、おう······そうか」
「どこまでもしぶとい呪いだからね。これでも足りないくらいだよ」
「そういうもんか」
「そういうものだよっ、と。────うん、これで大丈夫だね。ありがと周。それと果物のお裾分けもよろしく~」
「ああ。じゃあ俺はここで」
「またねー。···············さて────夢幻呪法、っと。本当······しぶとい
特級詐欺師・椎名夕
「······悟」
「どした傑?」
「いや、ちょっと気になったことがあってね」
「何だよ?」
「星漿体の一件の何ヵ月か前にやたら熱心に鍛練していた時期があっただろ? そのことで少しね」
「また随分昔のことだなー。それで?」
「言うほど昔じゃないだろ。まあそれは置いておくとして悟────もしかしてその時期に椎名先輩に負けたんじゃないか?」
「······」
「その反応はあたりのようだね」
「······センパイが話したのか?」
「いや、ただの推測だよ。まあその根拠となるものを最近知る機会があってね。もしかしなくても無下限を正面から突破されたんじゃないか?」
「はぁ······そうだよ」
「まあ仕方ないさ。何せ
「ん?」
「え?」
「······傑、領域展開って何? あの人領域展開できんの?」
「あ、ああ······そう聞いたけど······何で悟は知らないんだ?」
「俺の無下限を破ったのはセンパイの術式反転」
「反転使えたのかあの人······」
「何ならアウトプットもできるらしいぞ?」
「······」
「······」
「「特級詐欺師め」」
二人のゆうは○○コン
「あれ? 椎名さん?」
「ん? ああ、灰、ば······ら···」
「椎名さん?」
「────
「はい?」
「······灰原、お前の隣にいるのは」
「あ、僕の妹です」
「······妹?」
「はい!」
「そうか······
「────お兄ちゃん、この人は?」
「ああ、ごめんね。この人はね僕の先輩なんだ」
「先輩って······もしかして『こうせん』の人?」
「うん、そうだよ」
「────初めまして。僕は椎名夕。君のお兄さんの先輩だ」
「は、初めまして······」
「······人見知りなんだね······兄妹でもそこは真逆か。────そういえば灰原はどうしてここに?」
「付き添いです。これから『B小町』のライブに一緒に行くんですよ」
「······『B小町』のファンなのか」
「はい! ニノちゃんも高峯ちゃんもナベちゃんも、今はお休みしてるアイちゃんも皆大好きです!」
「ごふっ······! ヤバイ灰原······地味に今の言葉が刺さったんだけど·····」
「あはは······」
「······まあライブに行くならあんまり引き留める訳にはいかないか。灰原は妹のことちゃんと見てあげろよ」
「もちろんです」
「それにしてもこうやってライブに付き合ってあげるあたり、お前意外とシスコンなんだな」
「椎名さんには言われたくないですけどね!」
「······お前って時々そうやって毒を吐くよな······」
B小町と意外な邂逅
「────ようやく少し仕事が落ち着いたね。こんな息抜きも久しぶりだなー」
「ここの店結構評判いいらしいし楽しみだね~」
「実際今も満席みたいだし「申し訳ありません、少しよろしいでしょうか?」······ね······」
「どうしました?」
「ただいま店内大変混み合っておりましてその······相席の方お願いできないでしょうか?」
「あー······どうする?」
「そうだね······ちなみにその人は女の人ですか?」
「はい────あちらのお客様になります」
「お~、凄い美人さんだ~」
「······スタイルもヤバっ······」
「まあ女の人みたいだし、私はしても大丈夫だけど二人は?」
「「いいよ(~)」」
「ありがとうございます。ではお連れいたしますのでよろしくお願いします」
「────む? 私の顔に何か付いてるか?」
「あ、いや、すみません。遠目からでもわかってましたけど凄いお綺麗なので······」
「はい······正直ちょっと緊張して······」
「ふっ、そんなに肩肘張らなくていい。私はしがない美女さ」
「あはは······自分で言っちゃうんですね」
「弟子にはつい最近鼻で笑われたがな」
「お弟子さん······?」
「そういえば最近似たような話があったような~」
「いや流石にないでしょ」
「何の話だい?」
「あ、いえ、こっちの話なので気にしないでください」
「ならいいが······ああ、そういえばまだ名乗っていなかったね。私は九十九由基。ところで君たち────」
開廷! 予定調和な裁判
裁判長・五条悟 検察・椎名夕 弁護・ミミナナと家入硝子
実は開廷場所は椎名家。傍聴人にアイとアクアとルビーもいた。
アクアは地味に前世のことを思い出して戦々恐々して、ルビーは前世の自分と重ねてミミナナを応援していた(つまりは夏油有罪を支持)。
ちなみにアイはそんな二人の百面相を眺めてニコニコしていた。
今日も世界は平和です!
ありえたかもしれない未来?
脳を破壊されたカミキに幻術で洗脳を試みた結果カミキが忠犬となり、何だかんだで生存したルート。死してなおこの会話集の出演をカミキは勝ち取った。当然未来でゴロー先生殺害を知ったルビーがお目目真っ黒にするも、それがきっかけでアクアの前世が発覚。その後はアクアを筆頭に夕やアイも説得に回り、何とかカミキへの殺意を抑えた。
けれどだからといってカミキへの嫌悪感は消えず、蛇蝎のようにカミキを嫌い、それを隠すことはないが、事情が事情なだけにそれを知る人間はよほど度が過ぎない限りルビーの態度には何も言わない。
なおその結果、カミキと顔を会わせる度にアクアに抱きつき、今回の会話集の話となった。
ちなみにこのルートでのカミキの立場は夕専属の補助監督みたいな感じ。
また、このルートに進む場合、洗脳後しばらくは様子見を兼ねて高専に入れられるが、先輩(五条と夏油)だけでなく同級生も(違う意味で)ヤバいという環境が伊地知には待っている。
義兄弟の会話③ 腐った蜜柑の使い道
腐った蜜柑を仕入れて
蜜柑は普通の蜜柑に見えるように幻術をかけ、五条経由で届けられたらしい。
日頃のアレコレに対す報復をしっかりする夕であった。
なお結果に関しては後日五条や夏油と共に笑い転げたとだけ記しておく。
特級詐欺師・椎名夕
第五十一話後のどこかであった五条と夏油のやりとり。
何なら五条が領域展開を習得した後に領域対決を仕掛け、閉じない領域によって外郭から領域を破壊されてより詐欺師の認識を強めるかも。
でもそれを夏油が見たら、「そうか、あらかじめ呪霊を離れたところに出しておいて、領域を展開されたら外郭を攻撃するようにしよう。あとはその間の身を守る領域対策もあれば···」とか考えそう。
二人のゆうは○○コン?
そういえば灰原って妹がいたよなって思い出して描いたやりとり。
最初は夏油を慕うあまり
しかし純粋に『B小町』のファンな灰原妹の言葉に、アイを妊娠させた夕は地味にダメージを受けた。
名前だったり何かと高専から姉(妹)を遠ざけようとするシスコンの姿勢だったり、実はこの二人意外と共通点は多いかも?
B小町と意外な邂逅
この後のセリフはお察しの通り、「どんな女が好みかな?」であった。
そしてその瞬間、三人は確信する、「あ、この人椎名さんの師匠だ」と。
近々本編で彼女たち三人を出そうと考えているが、そうなるといい加減三人を区別しなければいけない。
一応三人とも似たようなしゃべり方は作者の頭が混乱するので一人だけ口調を間延びさせていたが、彼女はナベ(渡辺)で、この会話集のやりとりで二人に相席の最終確認をしていたのが高峯、あとの一人をニノとしている。
パッと特徴を挙げるなら、
ニノ → 一応メンバーのまとめ役。だけどよくテンパってアタフタしている。メンバーの中で最も運動能力が高いが、それと性格が相まってバラエティなどに出たら
ナベ → ほとんど間延び口調でしゃべる人。それとは裏腹に勘が鋭く、頭の回転が速いB小町の頭脳派担当で歌唱力もメンバートップ。能力的にアイドルとして一番大成しそうなタイプだが、性格的には野心が薄くそっちの意味では向いてない。
高峯 → 要領がいい人。ただし他二人やスター性を持つアイのような突出したところがない器用貧乏タイプで、本人はそれを気にしている。ニノがテンパってる時のまとめ役。というより結構な頻度でそうなるため実質的なまとめ役の立場となってるメンバーのお母さん。彼女がいないとB小町は回らないと他三人から頼りにされている。
苦労人な母親 → 高峯
よく空回りする長女 → ニノ
抜け目ない次女 → ナベ(渡辺)
何かとほっとけない三女 → アイ