真昼の弟は転生者で、呪術師兼ララライの看板役者です。でも推しの子は知らない模様 作:水の虎
お目汚しかもしれませんが楽しんでいただけると幸いです。
それはそうと······
宿儺ぁぁぁぁっっっ!!! ←察して
憧れは砕け散った(物理)
「夕、久しぶり!」
「お久しぶりです椎名様」
「久しぶり天内。それに黒井さんも。天内は大分しゃべり方が普通になったね」
「うっ······べ、別にいいでしょ!」
「誰も悪いとは言ってないでしょ。────そうそう、今度二人で一緒に暮らすんだって?」
「ええ、あの一件から一年以上経って色々落ち着いたので」
「─────ね、ねぇ!」
「どうした天内?」
「その······カミキ様って······」
「······ああ彼のことか。確かに世間では行方不明扱いになってるからね」
「世間では?」
「うん。天内には辛いことかもしれないけど、彼は死んだよ」
「え?」
「
「────」
「え? もしかして気絶してる?」
「り、理子様!? お気を確かに!」
「······あー、何かごめん、色々な意味で。いや謝るのはどちらかと言えば俺じゃないんだけどさ······」
新・双子の会話① 呼び方
「ねぇ」
「何だよ?」
「いつになったらアクアはママとパパの呼び方を変えるの?」
「いや、それは······」
「というかパパに至っては呼び方以前の問題じゃん。いつも話しかける時は『ねぇ』とか『ちょっといい』で済ませてるし」
「······」
「まあ前世のことがあるし気持ちはわからなくないけどさ、パパのこともせめてママみたいに名前で呼んであげたら? パパも前世のことがわかってるから言わないけど多分気にしてるよ?」
「······逆聞くけど、何でお前はそんな気楽に呼べるんだよ?」
「アクアが難しく考え過ぎなだけだと思うけど? 少なくとも私たちが二人の子どもなのは事実じゃん」
「それは、そうだが······」
「それと、当然ママもママって呼ばれないことを気にしてるよ? あ、でもアクアがママ呼びは似合わなそう。というかちょっとキモい?」
「初めから推しをママ呼びしてたお前にキモいよばわりされたくないんだが······」
「多少なりともその推しの悩みの種になってる人が何ですか~?」
「······善処する」
「それしないやつじゃん」
義兄弟の会話④ 最強の弊害?
「周、俺はとんでもないことに気づいてしまったよ」
「いきなりどうした?」
「まず、俺って最強になったじゃん?」
「らしいな」
「そんでもって俺は父親じゃん?」
「そうだな」
「瑠美衣は娘じゃん?」
「娘だな」
「······」
「いや、そんな同意を求める目を向けられてもわからないんだが······?」
「······ほら、父親になったのなら言ってみたいセリフがあるじゃん」
「あー······これまでの会話から考えるに『俺より弱い男に娘はやらん』ってところか?」
「そう! それだよ! あれ? 何でそんな目で見てくるのさ義兄さん?」
「いや俺は基本娘が連れてきた相手はよほど問題でもない限り普通に受け入れるつもりだぞ? つまり同意はできない」
「別に俺だって本気で言うつもりはないよ。ただお約束ってやつじゃん? それに最初にこれ言って種明かしすれば相手の緊張も多少はとれそうじゃん?」
「······まあ多少のアイスブレイクにはなる、のか······? 相手からすれば心臓に悪そうだけど」
「そう······それだよ······」
「今度は滅茶苦茶沈んでんな」
「だって······だって······ッ!」
「お、おう······?」
「────俺が最強だから迂闊にそんなこと言えないじゃないか!?」
「そもそもまだ小学校にも通ってない瑠美衣に必要な心配かそれ?」
話し合いの後
「さて、じゃあ二人は先帰ってて」
「? 一緒に帰らないんですか?」
「実は車で大学の近くまで来てたんだよね。だからそれを取りにいく。本当はその車で迎えにいければよかったんだけど······」
「何か問題でもあったんですか?」
「────ランボルギーニだから三人で乗れない」
「······なんちゅう車でうちの大学に乗り込もうとしてたんだお前は」
「未遂だからセーフ。とはいえこういう時に使えないなんてまったく、何のためにあるんだか」
「お前の考える用途がおかしいんだよ」
「普通にアイちゃんとのデートに使えばいいのでは?」
「やだよ。目立つじゃん」
「その車が目立つのわかってるなら乗り込むのに使おうとするなよ······」
「まあ週刊誌の方に乗り込むのには使ったけどねー。というかそのために引っ張り出したし」
「······でも以外でしたね。夕がランボルギーニなんて持ってるの。車とか興味ありましたっけ?」
「ないよ。だってその気になれば車より自分で走った方が速いもん。そのランボルギーニも貰い物だし」
「······どっちの事実にツッコミを入れたらいいんだ?」
「両方でしょうね······」
「どしたの二人とも肩を落として。あ! 何なら今日取りにいかないで明日二人が大学の帰りに乗って帰ってくるのは────」
「「結構です(だ)」」
複雑なその距離
「すぅ······すぅ······」
「んん、むにゃ······」
「ふふふ、可愛い♪」
「そうだね」
「······でもな~」
「何か思うところがありそうだねアイ?」
「まあ、ちょっとね? こうやって二人を夕と挟んで家族四人で寝れるのはいいけど、ちょっと夕との距離は遠いなぁって」
「そりゃあ川の字の形で寝てるからね」
「むぅ、そうだけど~」
「その内二人も大きくなって、一緒に寝ることもなくなっていくんだから、むしろ今の内に堪能しておいた方がいいんじゃない?」
「え~、やっぱりそうなっちゃうのかなぁ······それはそれでやだな~」
「贅沢な悩みだね」
「だって~······あ!」
「どうした?」
「ううん、二人が大きくなって一人で寝るようになる頃にはさ────もう一人くらい、ね?」
「·········まあ、その内ね?」
「ふふ、期待してるよ?」
育った環境、育てた人────育つ環境、育てる人
「────俺は品のいいクソガキらしい」
「······いきなりどうしたの?」
「いやね、何かネットでも最近その呼び名を見るようになってね。最初は芸能界の一部でしか言われてなかったのに」
「······」
「あれ? どうしたの愛久愛海? 急に黙っちゃって」
「いや、いい得て妙というか何というか······結構的を射ているなって」
「息子からの評価が意外と辛辣······。具体的にどういうところでそう感じるの?」
「だって普段の言動はちょっとあれだけど······例えば箸の持ち方だったり、咄嗟の時の言葉づかいや対応の仕方だったり、随所でそういう育ちの良さがあるというか······」
「······そっか」
「? 何でちょっと嬉しそうなの?」
「大したことじゃないよ。ただ改めてあの人に自分が育てられたって感じられて誇らしく感じただけだよ」
「あの人?」
「いつか会わせるよ。そのためにも頑張らないといけないけど。目標は遠いけど」
「いや何を頑張るのさ?」
「愛久愛海と瑠美衣が誇れる親でいることを、かな?」
「······、······ょ······」
「? 何か言った愛久愛海?」
「別に···············ねぇ────」
「ん?」
「────父さんは既に十分過ぎるくらいいい親だよ」
「はは、ありが·········はえ? え? え、ええっ!? ちょっ、愛久愛海、今なんてっ!?」
憧れは砕け散った(物理)
この作品では生存し、かつカミキのファンだった天内理子が脳を焼かれる話。真実を告げたらどうなるのか? と気になる気持ちもあるが、一応夕としては伝えるつもりはない。もっとも何かの拍子に五条か夏油あたりが口を滑らせる可能性はあるが、その時はその時と考えている。
新・双子の会話① 呼び方
双子の会話。①としたが②があるかは不明。
アイのことは原作同様アイ呼び、夕に至っては名前ですら呼んでないアクアとそれについて指摘するルビー。個人的には原作の方でも描かれてないだけで、アイの呼び方について二人は話してたんじゃね? と考えている。
義兄弟の会話④ 最強の弊害?
果たしてその言葉を口にする日が来るのかいささか疑問と感じる話。というより真面目にそれを考えると、条件をクリアできそうなのが日本どころか世界を見回しても片手で収まる上に、純愛少年を除くとまともなのが基本いない。
なおぶっちゃけると作者はアクルビ周りの話はあまり考えてない。本編も夕とアイの結婚式ぐらいで終わらせるつもりであるし、正直その辺は読者の想像に任せる可能性が高いため、期待はしない方がいい。
話し合いの後
第六十二話で真昼、周と話した後の話し。
ランボルギーニは呪い関係で助けたお偉いさんからの贈り物。夕の場合術式で認識を誤魔化せるため、割と頻繁に爆速で都内を駆け抜けて(文字通り)現場に向かったりし、(移動時間的に)本来なら消化できない過密なスケジュールを消化している。
なお後日結局アイとドライブにはいったらしい。
複雑な距離
第六十三話で風呂から帰ってきた二人のやりとり。
アクアはともかくルビーは言われなければずっと一緒に寝そう···と思ったが、普通にその内夕とアイの空気にやられて一人部屋に移りそう? でもやっぱり定期的に一緒に寝にも来る。
ところで四人で寝る場合も川の字と言うのだろうか?
育った環境、育てた人、育つ環境、育てる人
多分この後滅茶苦茶号泣した。しかしそれによってこの件がアイに伝わりアクアは母さん呼びをねだられ続けたのは言うまでもない。
なお冒頭で触れた『品のいいクソガキ』というあだ名の由来とも言える育ちの良さが誰によって形作られたかは言うまでもない。