前回の続きになります。
それではどうぞ。
翌日の練習日。
「よーし! 全員揃ったところで! それじゃあ、セットリストについて話し合おっか」
リサの合図でセットリストについての話し合いが行われる事に。
「…一応、みんなが考えてきてくれたセットリストを軽く纏めると……1曲目と2曲目は満場一致で決まりという形でいいかな?」
「ええ。賛成です。3曲目は……このまま勢いにのっていくか、緩急をつけるべきか、考えどころね」
悠里がセットリストを軽く纏めつつ、確認を取る。
「あこはこのままバーン!っていきたいですっ!」
「アタシもあこに賛成っ!今回は全曲アゲていきたいっ!」
「盛り上がりも大事だけど、ずっと同じテンションの曲では、単調に聴こえてしまう可能性もあるわ」
「……」
一方で友希那はラストの曲は、昨日聴いた父の曲を歌ってみたいと思っていた。
「うーん、紗夜の言う事も一理あるなあ~……」
「「……?((友希那ちゃん(さん)の様子……おかしい気がする……どうしたんだろう?))」」
するとここで悠里と燐子、友希那の様子がおかしい事に気づく。
「……でさ、友希那はどう思う?」
「え?」
「え?って……聞いてなかったの~? ラストの曲だよ。友希那は何がいいと思う?」
「それは……」
一瞬、悩みに悩んだ友希那だが、昨日の曲をここに居る他の4人にも聴いてもらう事に。
「(……!)」
「(この曲……)」
「(す、すごい……かっこいい…………もし、友希那さんが……この曲を歌ったら……)」
「(聴いているだけで、胸がギュッと締め付けられる。激しくて、だけど繊細で……けど、この歌声……もしかして……?)」
「(友希那ちゃんのお父さんの曲だ。もしかして、友希那ちゃん……この曲を歌いたいんじゃ……)」
それぞれが凄い曲だと思っていた。リサは歌声に心当たりがあり、悠里は歌声の正体が友希那の父だという事を見抜いていた。
「すごい、すごいっ……すっご~い! カッコいい! 超カッコいいですっ!! ね、りんりん!」
「う、うん……すごく……素敵な曲……」
「あこ、この曲ライブで演奏してみたいっ! お客さんも絶対ぜっ~たい、わーって盛り上がるよ!」
曲を聴き終わると、あこと燐子は大絶賛。この曲を演奏してみたいと言った。早速とばかりに演奏する場合はこうだと試している。
「あはは、完全に気に入ったみたいだね。ま、アタシもこの曲好きだな~♪」
「確かにこの曲はかっこいいと思うけれど……この曲は一体、誰が歌っている曲なのかしら……?」
リサも気に入り、紗夜は誰が歌っている曲なのか?と首を傾げていた。
「それは……」
「…あのさ友希那ちゃん、もしかしてこの曲……」
「……いえ、やっぱりこの曲は
「……」
友希那の言う『今のレベル』という意味を悠里は理解したのと同時に、本当にそれでいいの?という視線を送る。
「ごめんなさい、余計な事に時間をとらせてしまったわね。今の曲の事は忘れて、セットリストを考え直しましょう」
「かっこいい曲だと思ったのになあ……」
セットリストを考え直すと聞いたあこはがっかり。
「(友希那……やっぱりさっきの曲って……)」
「……」
もしやと思ったリサは、悠里に視線を送ると、彼は『そういう事だと思うよ』とばかりに頷くだけだった。
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