1年以上放置して申し訳ありません……
言い訳的な事は後書きにて……
#双銃双剣(カドラ)のアリア#
「ん……」
気付けばそこは体育倉庫の跳び箱の中だった。
「気付きましたか?」
すぐ近くではレキが箱の指を入れる隙間から外を覗いていた。おそらくウージーを警戒しているのだろう。
「ああ……」
なんとなく気になって隣の跳び箱を見てみればそこには……
「……ワァオ」
キンジがちまっこいピンク(もしくは緋色?)の髪の少女の制服まくしあげてブラ見てた。キンジってロリコンだったのか……知らなかったぜ。
それはともかく俺は跳び箱の中に戻る。またいつウージーが来るか分からんからな。というか、これは放っておいたほうが楽に今の状況が解決するパターンだな。
「レキ、ドラグノフは大丈夫だったか?」
あれだけの爆発があったんだしあれはレキの半身だからな壊れてたら困る……俺のヘカートⅡと同じく。まぁ、ヘカートは多分……寮に帰ってから分解整備だ。
「問題はありません。京介さんのおかげで問題なく動きます」
「そうか」
「京介さんのヘカートⅡはどうですか?」
「ん?大丈夫だ」
よくもまぁ簡単に嘘が口から出たもんだ。自分でもダメだってわかってるくせに馬鹿らしい……一体何を遠慮してるんだか。それともレキを気遣ってるのか……まぁどのみちウージー程度ならグロックで問題ない。ファイブセブンは爆発のお陰でどっか行っちまったが……まぁ、これが終わったら探しに行こう。
ジャッ!(ボルトハンドルを引く音)ガキッ!(ボルトハンドルが途中で止まる音)
「……………………」
「嘘、吐きましたね」
「………………」
俺を射抜くようなレキの視線から俺は顔を逸らす。
「何故嘘を?」
まさか確認してなかったなんて口が裂けても言えないし、確認するまでもないとは言うに言えなかった。
「まさか確認してなかった……ましてや確認する必要も無い……なんて考えてませんよね?」
いや、レキを心配していたからであってわざとでは無いんだが……というよりも随分とご立腹のご様子で……
「ヘカートⅡはあなたの相棒です。私を扱うように扱わないと駄目ですよ」
寧ろレキの扱いをヘカートⅡと同じにするのはおかしいのでは無いのかとも俺は思うが……確かに相棒だからな……丁寧に扱う必要はあるよな……。少し前まではヘカートⅡに嫉妬してたレキが何を言うのかとは思うが……
「悪かったよ。だが、物より人を心配するのは当然だろ」
「出来うる限り同じに扱ってあげてください」
「了解」
さて、この後どうするかな……外にはウージーが居て迂闊に出らんないし、装備も充分じゃない……それと隣の跳び箱が騒がしい……隣に気づいたレキがジト目で見ている(主にちまっこい方の事でだろう)がそれに弁明する暇も無さそうなので右手の人差し指で静かにするようにと言うジェスチャーをしつつ左腕でレキを引っ張って(どちらかと言えば抱き寄せるようにして)俺らの居る跳び箱の中に引っ張る。跳び箱の縁に跳弾して中に入ってきてレキに当たっては堪ったものではないしな。
「……中々大胆ですね。弁明とかそれのつもりですか?」
「……なるほどその見方もあるが……来ちまったんだよなぁ……」
体育倉庫の開いた入り口に見える敷地の入口にはUZIを載せたセグウェイがもう既に8台ほど集まっている。俺はそれを音で察知しレキを抱き寄せ(もう修正は面倒だ)跳び箱の隙間から確認する。レキもそれに習い俺の見ている隙間の上の隙間から外を覗く。
「なるほど、そういうことですか。狙撃しますか? 弾数的に1台撃ち逃しますが」
「この狭い場所での長銃はキツイだろう。隣に任せる」
そんな会話をしているうちにUZIからの銃撃が始まり銃声のコーラスが響き渡る。ソレに対応しての隣のちまっこいのが応戦してるが……まぁ、多勢に無勢といったところか。隣はこっちに気づいた様子もない……武偵憲章第一条があるしな、怪我なりあるいは死んだ時が面倒だな……
「グロック、良いですか?」
俺の制服の上着に手を突っ込み左脇に装備しているグロックに触れながら聞いてくるレキに問い返す。
「何するつもりだ?」
「隣の援護です」
「だとは思った……好きに使え」
俺が許可を出すとグロック17を引き抜き腕だけを跳び箱から出して軽く横に斉射する。ちまっこいのと同期してたためかUZIが下がっていくのが見える。
「援護、感謝するわ。この変態よりも役に立つわね。UZIに狙われてるのにアンタに欲情する下の男はともかく」
「京介さんを愚弄するならば穴だらけにしますよ」
「レキ、それ以上はやめとけ。そう見えてもしょうがない」
どうやら気づいていたようだ……中々に周囲状況の把握が上手いなこのちびっ子。しかもコルト・ガバメントの二丁拳銃とは……すげぇな……おっと、レキがちびっ子に向けたグロックを本気で撃つ前に声で静止を掛けつつグロックに手をかけレキの手を降ろさせる。やれやれ……レキのこの俺への悪口は許さんと言わんばかりの言動はどうにかならんかねぇ……
「……やったか」
「一時的に追い払っただけよ。奴ら並木の向こうに隠れたけどきっとまた出て来るわ」
「強い子だ……それだけでも上出来だよ」
キンジの何か変わった声が聞こえる……あーこれはあれだな……だとすりゃ退散退散。邪魔しちゃイカンよなぁ……
「レキ、後は傍観だ。俺らに出る幕はない」
「了解です」
ササッと今いる跳び箱の中に退避する。ヒステリアモードのキンジが出て来るなら俺らに出る幕はない……あとはキンジがこの状況を収束させるのを待つだけだ。
隣でちびっ子が騒いでいたりUZIの射撃が開始されるが……まぁ、直に収まるだろう。問題はこれに続く芋蔓式の事件ではあるが……絶対これは単体では終わらないだろうな。
・―・―・―・―・―・―・―・
……さて、適当に騒がしいのが収まって跳び箱から出て来たところ……そこにはキンジの背中と何かを喚いてるちびっ子の姿があった。というかあのちびっ子二丁拳銃だけじゃなくて刀の二刀流もか……すごいなホント。
「でっかい風穴開けてやるんだからぁぁぁ!」
ヒステリアモードのキンジがばら撒いた弾で転んで目を回していたようだが……それだけの物を扱うレベルだしかなり凄腕なのだろう。と言うか時間……いいか、襲撃されたってことにすれば遅刻の理由にもなるし。
「……で、アンタらは?」
「? どういう意味だ?」
何かを問いかけてきたちびっ子ではあるが……俺には何を問いかけてきたのか分からん。
「アンタらはどうするのかって聞いてるのよ」
「別にこのまま学校行くが?」
「同じく」
その問に当然というか普通に答える。ソレ以外に選択肢なんて無いしな。
「そ、なら行きましょ」
「まぁ、そうだな……行くぞ、レキ」
「了解です」
一緒に行こう的な流れなので学校の方へ歩いて行くちびっ子に俺とレキは着いて行く。全く、朝から酷い目に遭ったもんだな。
「一応の自己紹介をしておくわ。強襲科(アサルト)の神崎・H(ホームズ)・アリアよ。ランクはS」
「狙撃科(スナイプ)のレキ。ランクはS」
……Sランクって3人も簡単に集まるもんだったか……可笑しいな。
「京介さん?」
「アンタは? 欲情魔」
「穴だらけにされたいんですか」
レキがまた神埼さんに向けてグロックを向ける。てめぇまだ返してなかったのかオイ。さっさと返せこら。
「レキ、一々反応するな。キリがない……あと、それ返せ」
「はい」
ややというかかなり不承不承という感じではあったが了承の意思を示しグロックを返してくるレキ。やれやれ……
「で、アンタは?」
「草薙京介。レキと同じ狙撃科(スナイプ)だ」
それだけを言って後は何も言わない。ランクについては触れない、それ自体俺の自信の持てるものではない……今回に至ってはその自信を砕かれた形なのだから。
「ランクは?」
「別に関係ないだろ?」
「絶対半径2019mでランクは私と同じSです」
俺が答えるつもりは無かったがレキがスラっと答えてしまった。俺が話さなかった理由がわからないでもあるまいに……
「レキ」
「問われていたので答えただけです」
言うとは思ったよ……ったく。
「ふぅん……ま、Sランク同士仲良くしましょ」
「はい」
「……はぁ」
これが双剣双銃(カドラ)のアリアとの出会いでしたとさ。
はい、後書きです。
なんで1年以上放置していたのかという理由ですが……資格とか勉強とかスランプとかです。この作品自体(そもそも出していない作品も)勢いで書いているものなので自分のモチベーション次第で書く描かない決まるのでなんとも読者を放って置き気味ですが……
ちなみにまた書くこととなったきっかけは就職試験の終了と、緋弾のアリアAAを見たからです。つまるところ落ち着いた所に緋弾のアリアが再投下されてまた書きたくなったのでということですね。このモチベーションはいつまで続くんでしょうか……(汗)
まぁ、とにかく次話は早く出せるように努力しますのでこれからも「緋弾のアリア 爆弾撃ち抜く狙撃手」をよろしくお願いします。
気づけば年末ですけどねw