【魔王城】人間くんを愛でる高位存在、高位種族のおはなし【攻略!】   作:人間くんは衰退しました

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魔王軍という響きにダークエルフはよく似合うと思う。






05話 魔王軍に勤務する幹部の愚痴吐きスレ(黒エルフサイド)

 

 

 

 究極的に言えば、【魔王城攻略】というのは”()()()()”だ。

 4年に1度、どこからともなく一晩で生えてくる(正確には、「異界から次元転移してくる」)魔王と魔王が住まう魔王城を、選ばれた勇者パーティー(複数のパーティーの場合あり)とそれをサポートする人類選抜戦力の”人類軍”が攻略するというものだ。

 

 人類軍の役目は、勇者パーティーの直接的なサポートだけではなく、魔王が周囲に配置している”魔物”を相手取り、勇者パーティーの魔王城突入の血路を開くことだ。

 

 幸い、圧倒的な多数派は人間の火薬式の武器でも上手くすれば倒せる相手だった。

 その代表格が、緑色の肌を持つ気味の悪い人型モンスター”ゴブリン”だ。

 

 ここ20年で急速に戦場に出てくるようになった醜悪な小人……人間だって、それが「乗り越えられることを前提に用意された壁」だということは分かっていた。

 しかし、自分達は所詮はプレイヤーであって、ゲームマスターではない。

 ルールを決めるのは、魔王であり、高位種族だ。

 

 

 

 第三次世界大戦を超えて、高位種族の介入により生き残った人間は、()()()()()()()()で国家……コミュニティーを再構築する事になった。

 現在、人間が持つ国家(コミュ)は10程度に過ぎず、そこに僅かな自治領が付随するという感じだ。

 そして、再構築された国家群は全てが「立憲君主の王政で、同時に王立議会が存在し、宰相という立ち位置で高位種族の監視役兼政治アドバイザーが存在している」というものだった。

 無論、「高位種族が理解しやすい・統制しやすい統治システム」だから採用されたのであって、人間の都合は一考はされてもそれ以上ではないという事を示していた。

 

 それを言うなら、この【魔王城攻略戦】だってそうだ。

 この”()()()”のオチは決まってるのだ。

 勇者パーティーのうち一つでも魔王城の最深部に到達できれば、最後は必ず……

 

 ”人間の勇者と魔王は一騎打ちとなり、相打ちとなる”

 

 だ。

 無論、【魔王選抜戦】が開かれることも高位種族の最強ランクの実力者と、アイテムやら加護やらで多少のバフはあったとしても、所詮は人間という生物の枠組みの中にいる勇者では、本来なら勝負になどなるはずがない。

 だが、決まり決まった「相打ちにて魔王城陥落という”()()()()()()()()()()()()()”」は、この人類国家総出の大規模なレイドイベントを主催する()()()()()()()に過ぎない。

 

 つまり結局は、高位種族が望む結果が”相打ちによる陥落”なのだろう。

 一説によれば、高位種族の上層部は、

 

 ”高位種族の庇護下にあり、安全が約束された人類”

 

 が、危機感の欠落により

 

 ”闘争本能の欠如で、生存本能の衰退”

 

 を招くことを防止するためにこのような4年に1度の戦いを20回以上、80年以上続けているらしい。

 きっかけは綺麗に言えば、高位種族と人間の相互理解を深めるため。

 実際には、「圧倒的な力の差による上下関係を()()()()()()()」に他ならないだろう。

 人類の歴史を振り返ってみても、「反抗する気も起きないほど、バカバカしいまでの種としての実力差」を見せつけた方が、余計な流血を防げるのは事実だ。

 だが、今まで続けてる理由はなんだ?

 人類が決して高位種族に勝てないことは、今やどんな愚か者でも理解できる。

 それが理解できない者が生まれたとしても、程なくこの小さな惑星(ほし)全域をモニタリングしている天使族や悪魔族や淫魔族に感づかれ、天界や魔界に連行されるのが関の山だろう。

 

 ならば、目的が変わったと考えるのは当然であった。

 ましてや、”魔王城を陥落させたご褒美”まで用意して参加を促し続けてるのなら猶更だ。

 

 だから上記のような推測も生まれる。

 人間は決して高位存在には勝てない。

 だが、同時に何らかの理由で「人類が滅亡しても()()()()()()()()()()」ことも事実なのだ。

 だから、彼女らは第三次世界大戦の宴の酣に、わざわざ次元隔壁の向こう側から介入してきたのだ。

 

 高位存在・高位種族の庇護で、人類の”種としての突然死(サドンデス)”は確かに無くなったかもしれない。

 だが、人類が庇護されるあまり種としての活力を失い、”種として緩慢な死(スローデス)”を迎えないとも限らないのだ。

 

 

 

***

 

 

 

 さて、散々書いてきたが以上はあくまで”人間の視点”に立脚点を置いた考察と分析だ。

 だからこそはっきり言えることがある。

 人間が高位存在と接触してはや1世紀……結局、人類は未だに高位存在(かのじょら)を理解できていないのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****************************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【出会いが欲しい】魔王軍幹部愚痴吐きスレ Part2【切実に】

 

 

 

25:名無しの耳長幹部(クロ)

憂鬱だ

 

 

26:名無しの魔王軍幹部

いきなりどうした?

 

 

27:名無しの耳長幹部(クロ)

当方、ダークエルフ

魔王軍に当選してウキウキ

人間くんの腕の良いハンターに出会えるかとウキウキしてたのに……

将軍に任命されて、なんか”変なの”押し付けられた

 

 

28:名無しの魔王軍幹部

 

 

29:名無しの魔王軍幹部

”変なの”?

それって全身甲冑か?

 

 

30:名無しの耳長幹部(クロ)

いや。なんて言ったっけ?

緑色のずんぐりむっくりで、ちっこくて悪趣味で単純命令しか聞かなくて

畑から生えてくるの

 

 

31:名無しの魔王軍幹部

サイバ○マン?

 

 

32:名無しの魔王軍幹部

ぶほっw

いきなりDBネタぶっこんできてワロタw

 

 

33:名無しの耳長幹部(クロ)

いや、大きく間違っていない

雑魚っぽい部分も含めてイメージはあってる

 

 

34:名無しの魔王軍幹部

ああ、”ゴブリン”ね

悪魔族と耳長族(シロ)と木霊族(ドライアド)

共同開発したっていう量産魔物

 

 

35:名無しの耳長幹部(クロ)

なんなんあれ?

単純命令しか受け付けんし

めっちゃ動きタルいし

 

 

36:名無しの魔王軍幹部

あーあれなー

まあ、雑草由来の二足歩行半自動ドローンみたいなもんだし

 

 

37:名無しの耳長幹部(クロ)

どゆこと???

 

 

38:名無しの魔王軍幹部

いや、まんま

ゴブリンって本質的に植物なんよ

ちな緑色の皮膚とか体液の理由は葉緑素な

 

 

39:名無しの耳長幹部(クロ)

mjd?

 

 

40:名無しの魔王軍幹部

マジで

コンセプトは「人間くんでも簡単に倒せる魔物」

だから機能はシンプル&低性能+高い量産性

だったかな?

ほら、ウチら【能力制限の腕輪】とかしてても一般性能の人間くんに勝ち目ないじゃん?

でも、バトルでプライドバッキバキにすんの本意じゃないっしょ?

どうせバッキバキにすんなら別の物をベッドでして欲しいンゴ♡

 

 

41:名無しの耳長幹部(クロ)

禿同

なるほど接待プレイ用と納得

でも、デザインの悪趣味さはなして?

 

 

42:名無しの魔王軍幹部

あーあれ

旧時代の人間くんの想像物が元ネタだったらしいよ?

人間くんにわかりやすく馴染みがあってブッコすんのに抵抗感ないようにって

 

 

43:名無しの耳長幹部(クロ)

えっ、あのモンスターデザイン、人間くん由来だったの?

てっきり、どこかの異界の魔物と思ってたンゴ

 

 

44:名無しの魔王軍幹部

人間くんのファンタジー作品では結構

メジャーなモンスターだったらしいよ?

たしか洋モノとかでは

 

 

45:名無しの耳長幹部(クロ)

いやウチ、和モノの方が……

バタ臭いのはちょっと

 

 

46:名無しの魔王軍幹部

エ・ル・フ!

 

47:名無しの耳長幹部(クロ)

生憎とわっちは、生まれも育ちも江戸の耳長族なんでゲス(キリッ)

 

 

48:名無しの魔王軍幹部

江戸前エ○フw

 

 

49:名無しの魔王軍幹部

和モノでもゴブリンが大活躍すんのあんよ?

まんま”ゴブリ○スレイヤー”ってタイトルの旧時代の名作が

【旧時代文明アーカイブス】にもデータ所蔵あるはずンゴよ

 

 

50:名無しの耳長幹部(クロ)

感謝

時間が出来たら読んでみンゴ

 

 

51:名無しの魔王軍幹部

だけど耳長幹部の不満は解決してない模様w

 

 

52:名無しの耳長幹部(クロ)

言うな

誰かにゴブリンの世話押し付けてー!!

人間くんの狩人と胸躍る撃ち合いとかしてェ~

 

 

53:名無しの魔王軍幹部

ところで耳長の言ってる”人間くんの狩人”ってマタギとか?

 

 

54:名無しの耳長幹部(クロ)

ガチなのも悪くないけど

”すないぱー”って礫火矢使いに興味津々

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

※耳長幹部(クロ)

魔王軍幹部ネキ。

弓矢も魔法も名手。特に愛用の大弓と矢に魔法をエンチャントしてぶっ放すのが好き。

色違いのエルフではあるが某妖精弓手よりも浅間神社のズドン巫女寄り(体型も含め)。

無論、【能力制限の腕輪】をしてても人間の武器でダメージを受けることはないが、当たった時点で負けを認めて求愛する腹積もり。

自分が勝ったら、「私の物になれ」発現する予定。

どっちにしても逃げられないゾ♪

 

今回は、スタン効果があるだけの非殺傷設定の矢を使う予定(ただし、誘導と空力最適化、障害物回避のエンチャントはする)だが、本来はごくごく一般的な戦闘用の矢でも120㎜55口径長滑腔砲のAPFSDS弾の倍以上の威力を叩き出す。

ぶっちゃけ、5,000mの距離で2023年現在に現存する全ての主力戦車の正面装甲を射抜き、エンジンルームまで余裕で貫通する。

まあ、魔獣の表皮もぶち抜くしw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




サイバイ○ンの元ネタってやっぱゴブリンなんやろか?(挨拶)

人間くんと一緒に遊ぶため(旦那ゲットの為)、人間くんの自尊心と闘争心を満たせる動くターゲットとご褒美を用意する高位種族の気遣いw

ちなみに魔王軍は期間限定雇用で、魔王様が勇者と”相打ち”になると雇用満了となり、次期魔王の選定と同時に募集受付が始まります。
アットホームで明るい職場、福利厚生もしっかりしてて、素敵な出会いが待ってるかも?(なお応募者の大半はそれが目当ての模様)

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