鬼滅のもこたん 作:岩笠
善逸が機能回復訓練を始めたと思ったら挫折して戻ってきた。伊之助も同じように訓練場に行かなくなり、遊びに出かけてしまった
「あなただけ!?信じられないあの人たち!!」
「すみません、明日は連れてきます......すみません」
「どうした?そんなに怒って」
「あ、妹紅さん実はあの二人がまた訓練をサボって遊びに出かけちゃったんですよ」
「なんだか炭治郎が可哀想だな」
「いえ、俺が二人を止めなかったのが悪いんです」
「じゃ、今度から私もあいつらが遊びに行かないように見張っておくよ」
「ありがとうございます!助かります!」
「ではそろそろ訓練を始めますよ」
そう言ってアオイ達は訓練を始めた。妹紅は炭治郎の訓練を観察し始めた。観察していてわかったことがある。それは炭治郎はカナヲ相手に一度も勝ててないということだ。大方、二人はカナヲに勝てないと悟ったから諦めたに違いない。つまりもっと強くなれる方法が有れば二人はまた訓練に参加するようになるだろうと妹紅は思った
「なぁきよちゃんすみちゃんなほちゃん、何か強くなれるような訓練って有る?」
「強くなれる訓練ですか?」
「それならいい方法が有りますよ!」
「全集中の呼吸を四六時中やればいいんです」
「全集中の呼吸?集中して息をするだけでいいのか?」
「全集中の呼吸というのは隊士さん達がしている特別な呼吸法のことです。因みに炭治郎さんは水の呼吸をしています」
「この呼吸法をすれば人間でも鬼の身体能力についていけるようになるんですよ」
「へぇ、便利だなぁ......だからしのぶは小柄なのにあんなに力が強いのか」
「その呼吸を四六時中する事を『全集中・常中』と言います。これをする人としない人で天地程差が出るそうです」
「全集中・常中をしている方は柱の皆さんやカナヲさんです」
妹紅は成程と思い、早速炭治郎達に知らせに行った
◯
「そんなものがあるんですね」
「これが出来るようになればカナヲに追いつけるかもしれないぞ。所で炭治郎、全集中の呼吸ってどうやるの?」
「突然どうしたんですか?」
「いや、私も一応鬼退治するためにここにきたからさ。鬼の身体能力に追いつくにはそれが使えるようにならなくちゃいけないんだろ?だったら私も鍛えようと思ってね」
「う〜ん......どうやるって言われても死ぬ程鍛えるとしか言えないですね」
「成程、“死ぬ程”鍛えればいいんだな?」
「本当に死ぬ程はやっちゃダメですよ。治るとはいえ体は大事にしなくちゃ」
「別にいいのに......」(まあ妖術使えば炎で足止めしてその間に首を切れるからいいか)
妹紅は妖術の扱いだけは一級品である。鬼を燃やしている間に首を切ればいいと考えた
「じゃあ今日から常中の訓練を始めてみます!」
「応!頑張れよ!」
◯
炭治郎が全集中・常中の訓練を始めて二十五日経った。今では体力もかなり回復し、以前よりも走れるようになってきた。寝ている間も呼吸を止めないようにきよすみなほの三人に呼吸が止まったら布団たたきで叩いてもらい、やっとのことで炭治郎は全集中・常中を習得した。その結果、訓練でもカナヲに追いつけるようになり遂にカナヲに勝利した。
「やったー!!勝ったー!!」
「おめでとさん。だいぶ強くなれたんじゃないか?」
「妹紅さんもありがとうございます!!」
それを見ていた善逸と伊之助はやばいと焦った