鬼滅のもこたん 作:岩笠
善逸と伊之助は焦っていた。炭治郎が先に訓練を終わらせたからだ
今は炭治郎から常中を教えてもらっているが、ここで大きな壁にブチ当たった。炭治郎は他人に教えるのが途轍もなく下手だということだ。炭治郎が善逸達に丁寧に説明しても中々上手く覚えられず、更に焦っていたがそれはしのぶが解決してくれた
伊之助には「できて当然ですけど、できないならしょうがない」と煽り、善逸には「頑張ってください善逸君、“一番”応援してますよ」と言い、どちらも大奮起した
その結果、伊之助と善逸は僅か九日で全集中・常中を取得した。しのぶは人に教えるのが上手かった
そんな中、妹紅はというと
「平和だなぁ〜」
相も変わらず暇をしていた。ここ最近、輝夜との殺し合いも出来ず毎日毎日暇潰しの方法を模索していた
「妹紅さん妹紅さん!!もうすぐ俺と伊之助の打ち直してもらった日輪刀が届くらしいです!!」
「おお!!それはよかったな。因みに私の刀は......」
「すみません、それは分かりません......」
「そっか......まぁ刀無くても戦えるしいっか」
妹紅は能天気に考えた。そもそも妹紅は鬼殺隊員では無いので刀は貰えない。しかし妹紅はこの生活慣れてしまってのでその事をすっかり忘れていた
◯
炭治郎と妹紅は蝶屋敷を出て刀鍛冶の鋼塚(はがねづか)に向けて大声で手を振った
「鋼塚さん!!おーい!!おーいおーい!!」
すると鋼塚が炭治郎を見つけ隣に居る人物に荷物を預けた
「鋼塚さーん!!ご無沙汰してまーす!!お元気でしたー......か......」
突然鋼塚が包丁を手にこちらに向かって全速力で走ってきた
「ギャアアッ!!」
「うぉ、危ね!!」
炭治郎と妹紅の真横を通り抜けて行き、こちらにゆっくりと振り向く。腕は包丁を強く握りしめているためか血管が浮かび上がっている。誰がどう見てもブチギレているとしか思えなかった
「はっはが......」
「よくも折ったな俺の刀を......よくもよくもォオ!!」
「お、おい落ち着けよ。高が刀だろ?折れたとしてもまた作ればいいじゃあ無いか」
その妹紅の言葉が鋼塚の逆鱗に触れた
「”高が刀“......だと......?テメェこの糞餓鬼が!!!!刀を打った事もねェ奴が高が刀なんていうんじゃねェ!!!!!ぶっ殺してやる!!!」
炭治郎と妹紅は一時間追い回された
◯
「まぁ鋼塚さんは情熱的な人ですからね、人一倍刀を愛していらっしゃる。あ、私は鉄穴森(かなもり)と申します」
妹紅達は蝶屋敷の中にて伊之助の刀を打った鉄穴森という刀鍛冶と話していた。伊之助が刀を握っていると段々と色が変わっていった
「色が変わった!?」
「あぁ、妹紅さんは初めて見ますよね。日輪刀は別名『色変わりの刀』と言って最初に手にした人の特性によって色が変わるんですよ」
「へぇ〜いいなぁ〜私も欲しいなぁ〜」
妹紅が鉄穴森から刀の説明を受けていると、伊之助が庭に出て石を探し始めた
「伊之助殿?」
「伊之助?どうした?」
そして石を握りしめるとそれを刀に向かって思いっきり叩きつけた
「よし!」
「ぶっ殺してやるこの糞餓鬼!!」
「すみませんすみません!!」
「平和だな〜」
妹紅は伊之助が刀をぼろぼろにしているのを見て笑っていた。竹林にいた頃は毎日輝夜と殺し合いをしていたが、たまにはこういうのもいいなと妹紅は思った
一方その頃善逸は、
「それでさぁ走り込むのとかほんとにしんどくってさぁ」
禰豆子に訓練の愚痴を言っていた
鋼塚さんじゅうななさい