突如として現れたルビーと同じ顔をした並行世界からやって来た原作ルビー、そして吾郎くんと同じ顔をして何処か闇を感じる女誑しアクアマリン。その2人はウォールバーグの喫茶店にふらっと入ってしまい、そこでこの世界の自分達 ルビー・ヴァーミリオンとその関係者と会ってしまう。
「同じ顔……でも魔力のアザがない」
「同じ顔だけど、右目の下にアザがある?」
お互いに同じ顔、同じ声でそう告げた2人のルビー。そして原作ルビーの兄である星野アクアマリンは冷静に今の状況を分析する。
(間違いなく、此処は並行世界だ。俺達の居た世界とは明らかに違う。
魔法なんて物は俺達の世界じゃファンタジーの代物だ。実在なんてする訳がない。だが、この世界のニュースをテレビや街道モニター等を見てみると、魔法が実在していて更に……アイが生きているし、B小町も解散していない処か初期メンバーが芸能界を引退していない。この事から、俺達は並行世界に来てしまったんだろうな……信じたくないが、そうとしか考えられない)
難しい顔で考えるアクアマリン。そんな時だった。
「ふむ……どうしたんじゃ並行世界のルビーと吾郎。まあ、悩んでないで座りなさい。色々と聞きたい事があるんじゃ無いのかな?」
カウンターでコップを丁寧に拭くウォールバーグが原作兄妹に話しかけてきた。ウォールバーグが並行世界の存在だと告げた事だが、これには訳がある。ウォールバーグの神様は空間を司る天空神 ウラノス。ウラノスが本気を出せば並行世界同士の繋がりも感知できるので、そのお陰か2人が並行世界から流れてきたと判断できたのだ。
「並行世界?やはりか、それしか考えられないからな」
「そっちの吾郎は随分とひねくれてるの?」
「いや、俺は吾郎という名前じゃない(えっ!?吾郎!?えっ!?この世界の俺、前世と同じ名前つけられてるの!?)俺はアクア(マリン)だ」
「えっ?アクア?父親が違うだけで随分と違うのだな」
ウォールバーグはそう告げ、珈琲の準備を行う。
「なんでそう分かる?」
「ルビーに魔法の力が遺伝されておらん。それにアストルフォがおらん。だとすれば父親はトールではなく、別の誰かなのだろうな」
「君達。ご馳走するから此方に座ったらどうだ?僕達にも聞きたい事が有るんじゃないかな?」
ドミナがアクアマリンと原作ルビーに手招きをしながらそう告げる。すると、アストルフォとルビーがカウンター席から椅子を2つ、自分達の机の側に持ってきてくれた。これでアクアマリンと原作ルビーも座ることが出来る。
「ほら、並行世界のお兄ちゃんと私も座った座った!!色々と私に聞きたい事が有るんでしょ?それと、あーちゃんやプロデューサーにもさ」
ルビーに言われ、原作ルビーとアクアマリンは席に座った。
「私は星野・ルビー・ヴァーミリオン。星野アイ改めてアイ・ヴァーミリオンの長女で魔法使い、そしてデビュー前のアイドル!!そして此方が弟の……」
「ふっふふ!!ボクは天下無敵のマホドル、星野・アストルフォ・ヴァーミリオンでーす!!お兄さん、お姉さん宜しくね!!」
先ずは自己紹介が大切であり、ルビーとアストルフォが原作兄妹に自己紹介を行う。
「私は有馬かな。苺プロの自称アイドル、この三兄弟に誘われてB小町に加入を決めた元天才子役よ」
「こっちでも天才子役だったんだな」
原作世界にもかなは居ており、同じく元天才子役だった。その為か、アクアマリンと原作ルビーは有馬かなという人間を知っているためか……驚きは少ない。
「僕は斉藤ドミナ。戸籍上は斉藤壱護と斉藤ミヤコの子供だ。今はB小町の新メンバーのプロデュースを任されているよ。あと、魔法使いだ」
「お兄ちゃん!!あっちの私達にはプロデューサーがついてるよ!!それに、ミヤコさんと壱護さんの息子さんだって!!」
「てっ事は……戸籍的には俺達の兄なのか……」
ドミナの紹介を受けて、アクアと原作ルビーは何処か暗くなる。
「ねえ、そっちのお母ちゃんどうなったの?もしかして誰かに殺された?そうだよね。そっちの吾郎兄ちゃんから誰かに向けての殺意が隠されてないんだもん」
アストルフォがふと、そう告げた。
「誤魔化しても無理だよ?ボクの神様、演技完璧で嘘とか丸わかりだから。だってオーディンを騙した程で全面戦争しかけた程だからね」
「ああ、そうだよ」
「お父ちゃんが違うだけで随分と違うんだね」
アストルフォがそう告げる。アストルフォの中のロキは「恐らく、向こうの父親が星野アイを殺したな」と推測してるがアストルフォは黙っている事にした。
「私はアンナ・クラウン。魔法使いで、日本には留学で来ました。アストルフォちゃんとルビーちゃんのクラスメートです」
「そうか、俺は星野アクア……マリンだ。吾郎じゃないぞ」
「私は星野ルビーです。自称アイドルです!!」
と、一先ず自己紹介が終わった。
「そっちの俺は吾郎という名前みたいだが……」
「吾郎くんなら今頃は西表島で珍獣を追いかけているよ。ドッキリグランプリ、世界の果てまで行ってB、鉄腕カタッシュ等々のバラエティーで忙しいからね」
ドミナはそう告げて鞄からノートパソコンを取り出した。ノートパソコンをカチカチして、とある動画をアクアマリンとルビーに見せる。そこにはこの世界のアクアマリン……吾郎くんの活躍が映りだした。
『助けろよ……このくそディレクター!!』
コモドアイランドでコモドドラゴンの群れから全力疾走する吾郎。
『許せない!!俺、タレントだよね!?言わば男性アイドルよ!!』
『大丈夫。ルビーちゃんとアストルフォきゅんならダメだが、君ならOKだ!!笑いの需要がある』
『兄弟でなにこの差別!?』
『差別?いや、分別だよ』
ドッキリグランプリで、水で溶ける特注の水着を着て競技用プールで泳ぎ……泳ぎ終わる頃には水着が溶けて全裸に成っていたり……
『わっしょーい!!わっしょーい!!』
『わっしょーい!!わっしょーい!!』
『わっしょーい!!わっしょーい!!』
ある時はトール、アイ、ルビー、アストルフォの家族4人+祖母?のミヤコさん、戸籍上は伯父のドミナの6人に騙されて御輿の上に担がれて……そのままプールに落とされたり。
『マジで許せない!!ぎゃぁぁあ!!家族全員に騙されるとか無いだろ!!これでイチゴ爺さんにウォールバーグ爺さんとリンゴちゃん(ミヤコさんと社長の娘)居たら、家族全員集合だぞ!!』
と、アクアマリンと原作ルビーは完全にバラエティー特化に変貌した並行世界の自分or兄を見てしまうのだった。
「…………何があったんだ…………俺」
「いや、何って昔からこんなんだけど?」
そしてアクアマリンは教えてくれた。向こうでの苺プロは弱小事務所であるが、行方不明と成った社長の代わりにミヤコさんが社長として切り盛りしており、今では多くのYouTuberやTiktokerが所属する事務所と成っているのだ。だが、B小町はアイの刺殺事件から暫くして解散……他のB小町もバラドルに進化しなかった為か、芸能界を去ったらしい。
「えっ?此処じゃB小町の先輩方はバラドルとして現役続行してるんだけどな。お兄ちゃんと一緒に珍獣ハントしたり、ドッキリグランプリでドッキリしきられたり、ドラマに出たりね」
「今ガチは出たのか?今からガチ恋始めますという恋愛恋愛リアリティーショーだが」
「アストルフォのお陰で台本無しバラエティー番組と成ったわ。当然、吾郎はツッコミ担当ね」
ルビーとかなの説明を受けて、アクアマリンと原作ルビーはへ?と顔を斜めに向ける。
「第一話の顔合わせでレーヴァテイン片手に海を割り、ホオジロザメを仕留めて現れたり……」
「あかねちゃんを悪役にしようとしたディレクターとプロデューサーを地面に埋めたり」
「天然と腕力で扉を破壊したり」
「数えれば切りが無いわね」
「排水溝から現れたりもしてたな」
ドミナPにその映像を見してもらい、アクアマリンは頭を抱えた。
「バカな……人間にこれほどの運動能力があるわけない」
「この運動能力は魔法じゃないのが恐ろしいんだよな」
「その為か、番組プロデューサーがドミナさん達を誘って、二十歳以上の今ガチを行うとしたんだけど」
ルビーがスマホを取り出して何かを検索し、その画面を原作ルビーとアクアマリンに見せる。だが、ドミナの顔がどんどん青白く成っていき、ドミナは両手で顔を被った。
『今ガチオーバー二十歳!!完全に台本無しのギャグマンガ ぐらんぶると成り果てる!!』
「「へ?」」
『はいウーロン茶』
『ウォッカ9、ウィスキー1の何処がウーロン茶!?』
それは今ガチではなく、リアルぐらんぶると成り果てたネオ全裸お酒バラエティーと成り果てた番組であった。
出演者はアイドルプロデューサーの斉藤ドミナ(苺プロ所属)、年齢?の高校生YouTuberのMEMちょ(二十歳以上)、彼女が欲しい魔法使いドット・バレット、若い女優の片寄ゆら(原作死亡キャラ)、日本代表プロ野球選手 猿野天国(JUMPキャラ)、作家の高槻泉(JUMPキャラ)、魔法界から読者モデルになる為にやって来たラブ・キュートその他追加で行われた恋愛リアリティーショー✕リアルぐらんぶる◯と成り果てたバラエティーだった。
『強行突破だ』
『おう』
女子大で文化祭が行われれば、女装して強行突破したり。
『ドミナ……大変だ!!助けてくれ!!』
熱いからとの理由で、ドットがキンキンに冷凍庫で冷えたスピリタスをチ◯コにはめて抜けなくなって一気にアルコールが回ったりしたり。略してチンスピ事件である。
『『『海だぁぁあ!!』』』
プライベートビーチで男達は文字通り全裸と成ったり、番組プロデューサーは膝から崩れ落ちた。そしてこの日々は正気に戻ったドミナ達の手で黒歴史認定されたのだった。だが、収録はまだ続いており、収録が始まればドミナ達は再び……ぐらんぶる化するのだ。
なお、今ガチオーバー二十歳のお陰か、スピリタスの売上が激上昇した。
「黒歴史は封印されたよ……なんで僕はあの時、ああ成ったのかな?」
ドミナ……黒歴史を掘り起こされて心にダメージを負う。
なお、このお陰かドミナは『実写版ぐらんぶる』の主演を勝ち取った。拒否権はない、いざ……全裸へ。
珈琲を飲み終え、ドミナPの奢りでウォールバーグの喫茶店を出る彼等。
「因みに……あの見える大きなお城が有るだろ?」
喫茶店を出て直ぐ、ドミナがその城を指差した。その城は余りにも大きすぎた。東京タワーよりも高く、ノイシュバンシュタイン城のようで幻想的で世界遺産やファンタジーに出てきそうな巨大な白亜のお城だ。
「ああ、あの城はなんだ?俺達の世界には無かったぞ?」
「あれが苺プロダクションの本社だ。中にレッスンスタジオ、収録スタジオ、スポーツジム、お風呂、レコーディングスタジオ、宿泊施設、など必要な物は一通り揃っている所だよ」
「苺プロの本社!?でかすぎだろぉおお!!この世界の苺プロ、どんだけ規模がでかいんだ!?」
アクアマリンと原作ルビーだって、めちゃくちゃデカイ城である苺プロの城は見えていた。だが、あの城がなんなのかは分からなかったのだ。しかし、正体を告げられて驚きを通り越して唖然としてしまう。
「今から彼処に案内する。トールさんなら君達の運命を見て、なんとかしてくれるかも知れない。それに……君達がこの世界と言えど、アイさんに会いたいって顔に書いてあるからね」
ドミナの計らいによってアクアマリンと原作ルビーは、苺プロの城に招かれる。この世界のアイと夫に会うために。
大人の恋愛リアリティーショー……改めてリアルぐらんぶるもルビー世代でやるので安心してください。全員、ギャグに染まりますが(笑)
ドミナP率いる新生B小町にやってもらうロケは!?なお、アストルフォきゅんと吾郎兄ちゃん着いてきます
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