星野アイと運命の魔法使い   作:静かなるモアイ

29 / 48
アストルフォ・ヴァーミリオンと誕生の日


アストルフォ・ヴァーミリオンと誕生の日

アイ妊娠20週目。この日、アイとトールはアイの検診で再び高千穂の病院に訪れていた。勿論、2人の担当医は我らが吾郎先生であり、アイは腹部のエコー検査でお腹の中の赤ちゃんの様子を眺めていた。

 

「3卵性の三つ子か……珍しい」

 

吾郎も推しと、推しが選んだ男の愛の結晶がすくすく育っているのを見て嬉しそうに笑みを浮かべている。

アイのお腹の中の子供は3卵性。三つ子であるが、普通の兄弟と同じ感じに産まれてくる三つ子という事だ。二卵性の双子は良く聞くが、三つ子となるとどちらかが一卵性だったり全員一卵性となるのが多い。しかし、今回は全員が3卵性であり、普通の兄弟という事に成るのだ。

 

「みてみて……トール。あの子、アストルフォじゃない?ほら、トールみたいに魔法のアザが2本有るよ」

「なら、ルビーはアイちゃんに似た美人になるな。でも魔法のアザが一本有るな……どっち似かな?」

 

トールとアイは運命が見れた輪廻転生の子供2人、アストルフォの生まれ変わりであるアストルフォとさりなちゃんの生まれ変わりであるルビーには既に名前を着けている。

アストルフォはもう一度幸せに産まれて、改めて人生を送ってほしいから前世と同じアストルフォという名前を付けられたのだ。名付け親はトールである。

ルビーは、吾郎先生からもさりなちゃんの事をアイは聞いており、宝石のようにきらびやかな人生を送ってほしいと思いアイが名付けた。トールとアイの子供達は名字に、トールの名字のヴァーミリオン、アイの名字の星野の2つがつく。その為か、よっぽどのキラキラネームでない限り違和感はないだろう。

 

とアイとトールが産まれてくる子供達の事を思い、お互いに見つめ合っているが、吾郎先生はエコー検査で子供達を見る。子供達を見るのが吾郎先生だけになると……

 

『貴様……みているな!!』

 

と言いたげに、左目の下に星のアザを持ち、右目の下から線のアザが出ている胎児 アストルフォが吾郎を指差した。

 

「へ?」

 

そしてアストルフォはキレッキレなダンスを踊り出したのだ。

 

「ねえ、トール!!いま、蹴ったよ!!」

「凄いな。流石は俺達の子供だね」

 

(いや、それより画面見てよ!?えっ!?アストルフォくんって前世数時間しか生きれなかったよな!?なんでキレッキレなダンス踊ってるの!?)

 

トールとアイが画面を見た瞬間、胎児のアストルフォはダンスを止めた。お陰か……トールとアイはアストルフォのダンスを見ることが無かったのだった。

 

 

 

『芸人ポンタとMIU電撃結婚!!来年2月に出産予定!!』

 

『YARIOのリーダー!!茂フーリン、グラドルとデキ婚!!』

 

「トール!!この子達の同級生だね!!」

「うん。ポンタさんとリーダーのお子さんが同級生か……賑やかになるな」

 

そして時は流れ……臨月!!

 

「フィンくんどうしたの?」

「大変だ……吾郎さんがクマに……それもヒグマに襲われて亡くなった!!」

「えっ?今、真冬だよ?ヒグマって北海道じゃなかった?」

「一匹狼で北海道から本州を渡り、九州まで流れた特殊な個体なんだ!!それも穴もたず(大きすぎて穴に入れず冬眠出来なかった個体)なんだって……」

 

吾郎先生。臨月に入った時に、穴もたずのヒグマに殺される!!なお、そのヒグマは猟友会の集中砲火を受けて亡くなり……九州初の獣害事件として剥製にされて保存される。

 

アストルフォ『うわ、これが穴もたずのヒグマ!?デカ!?』

ルビー『これがお兄ちゃんを食べたヒグマか』

吾郎『えっ!?コイツ、こんなにでかかったの!?』

 

と未来での高千穂旅行で言うのは内緒だ。

 

そして……

 

「30代でお爺ちゃんか……」

「ふぉっふぉっふぉ!!アストルフォとルビーの為に、杖を何本か持ってきたぞ!!」

 

出産の日がやって来た。出産の立ち会いは斉藤社長、ウォールバーグ校長も駆け付けており、校長はアストルフォとルビーの為に魔法の杖を何本か持ってきてくれたのだ。その杖の中には魔法界で誰も適合者が現れなかったロキの杖、アマテラスの杖が有るのは内緒である。と言うのも、ウォールバーグの中のウラノスが「これを持っていけ」とウォールバーグに囁いた為だ。

 

「社長……撮ってよね?この子達が大きくなったら……ママ頑張ったよ?って言えるから」

「おう、頑張れよ……ウォールバーグさん……いざって時は頼むぜ?アンタ……トールより魔法の腕強いだろ?」

「魔法の腕はな。だが、実際に戦えばトールが勝つだろうな」

 

トール、ウォールバーグという二大チート魔法使いの援護の元、無事にアイは元気な三つ子を出産した。そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マッシュ先生!!稽古して!!」

「うん。良いよ」

 

「パパ!!魔法教えて!!」

「ああ、良いよ」

 

前世と比べて人生を謳歌するアストルフォとルビーの姿がそこには有ったのだ。

 

「ところで……吾郎はさ。なんで私だけママって言わないでアイって言うのかな?」

「別に良いだろ!!昔からなんだから!!(まさか、推しの子に転生するなんて言えるわけがない!!)」

 

そしてヒグマに殺された吾郎先生。アイとトールの長男に転生し、吾郎と名付けらたのだった。理由は運命の波長が吾郎先生と似ていたためだ。1人だけ家族で純日本人な名前だが気にしてはいけない。

 

「トール!!吾郎が反抗期だよ!!」

「吾郎……君は昔からだよね?」

 

「吾郎兄ちゃんってなんでお母ちゃんの事をアイって呼ぶ?はっ!?まさかお父ちゃんへの反抗心!?」

 

「お兄ちゃん?部屋はママのポスターで壁を覆ってるのに!?」

 

「吾郎。素直になったら?」

 

星野吾郎の胃痛ライフも始まったのだった。

 

「「「「まあ、シュークリーム食べてプロテイン飲みなよ」」」」

「どんだけプロテイン好きなんだ!?俺の家族と、弟の師匠は!?」

 

頑張れよ吾郎!!君の未来はツッコミさ!!




ビデオレター

アイ「トール。撮れてるかな?」
トール「バッチリだよ」

アストルフォとルビーを抱っこしたアイ、吾郎を抱っこしたトールが現れる。2人の後ろではファーストバースデーと書かれていた。この日は3人の我が子の誕生日である。

アイ「お母さんとしては君達がどんな未来を歩もうと、言えることは1つだけ。このまま元気にすこやかに育ってください」
トール「お父さんとして言えることは1つだけ。迷惑はどんだけかけても良い。だから……幸せに育ってくれ。なに、どんな敵が来ても……魔法界が来ても俺は絶対にお前達を守るから」



次回からルビー世代。たまに幕間でマッシュ世代のお話を出します。

ドミナP率いる新生B小町にやってもらうロケは!?なお、アストルフォきゅんと吾郎兄ちゃん着いてきます

  • 珍獣ハンターB小町!?
  • 日本でもりあがる祭りはなに祭り?
  • 鉄腕カタッシュ!!
  • B小町農園
  • 無人島脱出!!
  • イタズラジャーニー!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。