星野アイと運命の魔法使い   作:静かなるモアイ

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因みに世間は春休みごろという感じです


トール・ヴァーミリオンとB小町

佐藤……ゲフンゲフン!!斉藤社長には若い奥様が居ており、その若い奥様は斉藤ミヤコ。頼れる社長夫人であり、経営の腕もピカイチであり、最近ではスマホの全国普及に伴って勢力を拡大しつつあるYouTubeやTikTok等にも詳しく……将来的にそれらを他の芸能事務所より早く取り入れようかと考えている先見の明がある美女だ。

 

「若いイケメンと共に仕事がしたい!!」

 

という欲望にまみれた夢を描いており、その夢を叶えるために歳の差が結構ある斉藤社長と結婚して社長夫人と成ったのだ。確かに弱小芸能事務所とは言え、若い男性と仕事が出来る可能性が充分にある。大手の所と成れば、専属マネージャーやプロデューサーでなければ若いイケメンとは仕事が出来ず、弱小で小規模とは言えミヤコはB小町を含めた数少ない所属タレントのマネージャーを担当している。だが、苺プロダクションの所属タレントはB小町やプロダンサー兼ボディービルダーとしての顔を持つぴえヨン位であり、イケメンはいなかった……そう居なかった、過去形なのだ。

 

「魔法が使えるイケメンと仕事が出来るなんて最高よ!!落ち着くのよミヤコ……そう、落ち着くのよミヤコ。イケメンはアイと2歳しか歳が変わらない男の子、手を出したら犯罪よ」

 

若いイケメンと仕事が遂に出来る!!早々に夢が叶ったミヤコは気持ちを落ち着かせる。

そのイケメンは御存知、魔法界からこの世界……人間界に移住してきた唯一の魔法使い トール・ヴァーミリオン。ADのアルバイト面接にやって来たが、現在判明してる人間の中で唯一魔法という超常的な力を使え更にはイケメン!!タレントとして誘わねば損と判断したミヤコのほぼ独断でトールは苺プロダクションに入ったのだ。言わば、ミヤコが居なければトールは路頭に迷っていたという訳である。

 

いざ、気持ちを落ち着かせてミヤコは扉の前に立つ。この扉の先は小さな会議室と成っており、中ではアルバイトとフィン……そして新人タレントで魔法使いのトールが居る筈なのだ。

トールとフィンは斉藤から苺プロダクションを一通り案内されたが……トールは異世界こと魔法界出身との事で一般常識(人間界基準)が欠如しており、中でフィンから人間界での一般常識を教えて貰っているのだ。

 

「トール・ヴァーミリオンくん!!お待たせ、ちょっと良いかしら?」

 

と部屋に入ると……

 

「フィンくん。これがマンドラゴラ。引っこ抜くと、うるさく泣くけど……味は美味しいし魔法薬品の材料にも成るんだ」

「つまり、薬にもなる泣き叫ぶ大根ってこと?いや、トールくん!?なに持ち込んでいるの!?これ、外来種扱いになるんじゃないの!?」

 

魔法植物?魔法動物?どちらかに確実に配属されるであろう植物 マンドラゴラを持ち込んだトールがフィンにマンドラゴラの解説と紹介を行っていた。鉢植から出されたマンドラゴラは人間の子供のように泣き声をあげるが、鉢植に戻してあげると泣き止んでいる。なお、マンドラゴラが激怒すると物凄く巨大化して暴れるとか。

 

「あとかむかむ白菜とかあるよ。漬物にしたらご飯に合うよ」

「魔法界にも白菜とお米あるんだね。もう驚かないよ……」

「因みに焼酎をかけたマンドラゴラは薩摩マンドラゴラと呼ばれる強化個体に進化してね。ドラゴンを一方的に倒すんだ」

「薩摩マンドラゴラ!?薩摩マンドラゴラ!?なに、そのポケモンのリージョンフォームみたいな名前!?ご当地仕様のマンドラゴラなの!?」

 

謎の植物マンドラゴラを魔法界からもち込んだトールとそれに対してツッコミを入れるフィンであった。

 

「えっ、なにこの植物……」

 

ミヤコ夫人……苦労人としての日々の始まりであった。

 

 

 

「御存知かも知れないけど、苺プロダクションにはB小町というアイドルグループが居るの。ぴえヨンはプロダンサーとボディービルダーとしても活動してるけど、彼は振り付け師だからタレントとしてはトール君とB小町のメンバーしか在籍していない事に成ってるの」

 

ミヤコはトールとフィンを連れながら話を行う。トールはこれから宣材写真を撮ったり、タレントとしてもマルチに活動できるようにダンスの練習をしたり等のお仕事が待っているのだ。だが、此処でミヤコに想定外の事が起きた。

 

「アイドルとはなんですか?」

 

魔法界にはアイドルという職業は存在せず、トールはアイドルという言葉を最近知ったばかり。故にアイドルの意味が分からないのだ。

 

「えっ?いや、それはないよね?」

「すいません。魔法界にはアイドルなんて言葉は無かったので」

「アイドルはライブやコンサートとかで人々を魅了する人達の事よ。性別は関係無いし、男性のアイドルも居るけど……女性が多いわね。基本的に若い子がアイドルをしてるけど、中にはカルデアプロダクションのYARIOのように三十路のアイドルも居るわね……YARIOはどちらかと言えば農家に近いけど」

「ライブ?コンサート?」

「これから教えるわ……本当に異世界から来たから此方の常識がないのね」

 

常識がないトールの為にミヤコはアイドルの基本的な知識を教えながら移動する。今、彼女達が移動している訳だが先日まで弱小事務所である苺プロダクション唯一と言っても過言ではなかったタレント アイドルグループ B小町のメンバーとの顔合わせのためだ。

少し前に斉藤社長からチラッと紹介されたが、あれは事務所の案内だったので顔合わせは出来ていない。なので、本格的な顔合わせは今からなのだ。

 

「B小町は現在、7人のメンバーが居るの。当初は中学生で構成されていたけど、今は高校生も居るわね」

 

B小町は苺プロダクションが中学生モデルの集まりとして結成させたアイドルグループであり、初期メンバーとしてアイ、高峯、ニノ、渡辺の4人。そこからメンバーが徐々に集まってきて現在は7人のメンバーが所属している。

だが、残念な事にメンバーの仲はあんまり良くないと言えるのが現状だ。最初期の頃はメンバー4人で食事に行ったりはしたようだが……現在はアイの素質が余りにも高すぎて他のメンバーが嫉妬してしまったりしているので……アイ以外は少しドロドロの感情を抱いているのが現状だ。

 

現在のメンバーは

 

アイ(14歳 中学3年生)

 

高峯(16歳 高校2年生)

 

ニノ(16歳 高校2年生)

 

渡辺(15歳 高校1年生)

 

の初期メンバー4人

 

ニコ(17歳 高校3年生)

 

ホノカ(16歳 高校2年生)

 

梓(15歳高校1年生)

 

の追加メンバー3人である。

 

「チラッと見たけど。何人かアイって女の子に嫉妬してますよね?」

「なんで分かるの?」

「オーディンの力を使いすぎた影響なのか()()の波長が見えるんです」

 

トールは表向きには魔法界には伝わってないが、イーストン魔法学校在籍中に3本の痣に到達して杖に宿る神の力を解き放つ事が出来る。トールが使える神の力はオーディン、運命を司る軍神であり北欧神話最高神。

オーディンの力を使い、世界の壁を越える虹 ビフレストで出来た門を構築してトールは魔法界から人間界にやって来た。それ以前にもオーディンの力を使った影響なのか、トールは人の運命の波長が見えるように成ってしまったのだ。

それ故に……地下アイドルグループ B小町のメンバーが抱える心の闇、嫉妬心、不仲、等に気づいてしまったのだ。

 

「アイって子は嘘で周りを纏ってる。誰も彼女をフィルター越しでしか見てない。

他の子はアイのお陰で活動できる、売れる、でも嫉妬心が多い。このままじゃアイって子は誰からも本当の意味で愛されないかもしれない、他の子は夢を諦めてしまうかもしれない。

だからそんな悪い運命なんて壊してあげますよ」

「トールくん」

 

だが、これがフィンの怒涛のツッコミ芸能ライフの始まりでもあった。

 

 

 

 

「私、アイだよ?宜しくね」

「トール・ヴァーミリオン、魔法使いです。シュークリーム食べる?」

 

B小町のメンバーと本格的に話すことに成ったトール。先ずは主力メンバーであり、最年少メンバーのアイと話すことにしたのだ。

 

「アイちゃん。なんで嘘で周りを固めてるの?」

「私……愛された事が無いんだ」

 

後の嫁であり最愛の人 星野アイとの出会いでもあった。睡眠薬混入シュークリーム逆レイプ事件まで残り、1年と半年!!

 

アイ以外のメンバー……バラエティーアイドル化まで残り、2ヶ月!!

 

 




次回!!トール、スマホの存在を知りYouTubeを知る。

トール「これで宣伝すれば良いんじゃありませんか?」
ミヤコ「ミュージックビデオはやる予定よ」
トール「いえ、これで番組を……他のアイドルと違う事を行うかなと」

B小町メンバー「なんで新宿のど真ん中で農業!?牧場の体験!?私達、アイドルだよね!?」

フィン「てか、トールくん!?なんで交番に住んでるの!?」
トール「お巡りさんが家借りるまでいいよって」

マッシュルのキャラ、出す?

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  • プロテインは必要だと思う
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