「ママこれみてどう思う?」
「吾郎は随分と猫を被ってるね」
「パパは?」
「うん。この運命の波長は下心が満載だ」
今からガチで恋始めますは水曜日の夜9時から放送開始と成っており、既に3話までの収録が完了している。全部で役3ヶ月かけて13話まで放送される予定だ。台本無しなのでどれだけ素をさらけ出すかが大事に成るのだが、演技をしてあえて嘘を演じるのも良いだろう。
しかし、そんな今ガチに出演している星野吾郎くん精神年齢46歳(前世の役30歳+今生の15歳)はヴァーミリオン家の居間で正座をしており、妹のルビーちゃん主導の元で裁判にかけられていた。
ヴァーミリオン家の出演している今ガチを含めたテレビは録画されており、後々のチェックや勉強の為に見返す事があるのだ。ビデオデッキの中には数多の録画データが保管されたHDDが存在しており、レギュラー番組を持つトールとアイのお陰で物凄い勢いで増えていくのだ。
だが、今ガチに関しては別の目的もあった。それはルビーちゃん主導の吾郎くんへの尋問裁判に使われるのだ。
「いや、違うぞルビー!!お兄ちゃんはな……経験のために受けたんだ!!決して下心なんて!!」
「パパ……どう?」
「うん。吾郎の波長はどこから見ても下心満載だね。ところで誰が好みだったの?」
「親父ィィイイ!!同じ男として庇ってくれよぉおお!!」
「いや、俺アイちゃん一筋だし」
「そうだった!!そうだったよこの魔法使い!!」
吾郎くん。弁明は出来ず、トールの後ろ楯さえも得られなかった!!
「でもよ……ルビー……アストルフォは良いのか?」
吾郎くん精神年齢46歳、末っ子を売ろうとする!!
「いや、あーちゃんはお兄ちゃんと違って下心無いのは知ってるから」
「なぜだぁあ!?なぜ、兄弟でこんなに違う!?」
「あーちゃん純粋だし。でもお兄ちゃんの女誑しが移りそうだな……」
だが、ルビーにとって大事なのは弟アストルフォきゅん>越えられない壁>精神年齢46歳の吾郎くんであった。因みにアストルフォは今、お風呂に入っててこの場にはいない。
(だってお兄ちゃん。吾郎先生として生きた30年あるでしょ?あーちゃんは実質今回が初めての人生だよ?冷静に考えたらお兄ちゃんロリコンじゃん)
「アイ…………助けてくれ!!アイだけが便りなんだ!!」
「吾郎。ドンマイ!!」
吾郎……ギルティ決定!!
(くっ!!だが、今ガチの収録は完全に非公開!!収録中は問題ない!!そうなれば……ゴローとして楽しむぞ!!楽しんだもん勝ちだ!!)
この男、全然懲りてなかった。そりゃそうだったよ。だって今ガチの収録が行われている時はドッキリグランプリでのドッキリに巻き込まれることはなく、吾郎はドッキリの恐怖から解放されて女の子とイチャイチャ出来る。可愛い女の子3人とイチャイチャ出来るのだ。
しかし、強いて問題をあげるならアストルフォがハジケてるので……そのツッコミと対応だけだろう。こんな吾郎を並行世界の吾郎ことアクアマリン(アヴェンジャー)が見れば間違いなくぶちギレそうだが、気にしてはいけない。ここの吾郎くんはドッキリと笑いの神様に愛されているのだから。
「しかし……リアリティーショーは台本が無いために、上手い子と不慣れな子でやはり分かれるな」
と……一通り説教が終わった所でトールがそう告げる。
「パパ?」
「まだ1話しか放送されてないけど、リアリティーはどれだけ素をさらけ出す……或いは嘘で固めて表現しないと目立てない。今回は顔合わせだけど、次回からは上手な子と不慣れな子で明暗が分かれるよ」
トールはリモコンで1話を巻き戻し、説明を始めてくれた。
「先ず、このダンサーのノブユキって子は良くも悪くもない。運命の波長からして現場を自分なりに楽しんでいる。
次にゆきってモデルの子は定点カメラに慣れている。こう言うリアリティーでは目立つタイプ。
YouTuberのMEMちょは物凄く年齢を誤魔化してるな……ドミナより歳上だし「「「プロデューサー(ドミナくん)(ドミナ)より歳上!?」」」うん歳上。今年で25位かな?
後はケンゴって子も難しそうだな……一番難しいのはあかねって子かな?あかねは真面目過ぎるし、こういうリアリティーが苦手なタイプだね。多分、事務所や劇団に言われて参加した感じかな……批判的な意見や炎上とかも真に受けそうだし……心配かな」
トールは長年の人間観察で得た観察力、そして運命を見れるオーディンの力で今ガチに出ていた出演者を分析する。とは言え、まだ第1話という事もあってか出演者自身が遠慮している所もあるだろう。
「アストルフォはいつも通りだし、吾郎は下心満載だしね」
「言い訳をさせてくれ!!こんなチャンスない……あっ」
「ギルティ!!」
だが、吾郎は今ガチで女の子とイチャイチャすることは出来ない。何故なら、アストルフォのツッコミ役として振り回され……イチャイチャする時間がなくて胃が追い詰められるためだ。
「お兄ちゃん?いや、ロリコン?太陽ビーム食らう?パパに頼んで必中にするから南半球に逃げても当たるよ?」
「やめろぉぉお!!お前の太陽ビームはマジで洒落にならん!!」
「じゃあ、あーちゃんに頼んで玉犬パンチで」
「フェンリルをお仕置に使うな!!」
しかし、アイはあることを思い出した。
「ルビー。課題は出来たの?」
「芸能科は基本的にないよ?」
「イーストンのだよ?」
「やってなーーい!!」
陽東学校の芸能科には宿題はない。だが、イーストン魔法学校との共同生徒である一部の生徒にはイーストン魔法学校から出された課題が定期的にあり、ルビーはその宿題をやってなかったのだ。
「どんなヤツ?」
「パパ!!マンドラゴラから薬を作るヤツなんだけど……」
「明日、暇?」
トールの問いに対してルビーは頷く。
「じゃあ、明日の夕方教えるよ。簡単だよ」
そして翌日にトールによる、ルビー達のマンドラゴラからお薬を作る課題授業が行われる事と成ったのだ。
翌日の放課後。
トール、ルビー、アストルフォ、薬の作り方に興味が有った吾郎とアイは苺プロの城の中庭にやってきていた。中庭にはカセットコンロ、包丁にまな板、そして……
「「「イヤァァァア!!」」」
ヴァーミリオン家の自宅の庭で栽培されているマンドラゴラが用意されていた。このマンドラゴラを使って万能薬を作ることが出来るのだ。因みにマンドラゴラは現在、日本の農家さんも栽培している……引っこ抜くとうるさい。因みに武内駿輔の声で泣く。
「そういや、マンドラゴラっていつもトールが料理してたよね」
「うん。先ずはマンドラゴラを眠らせる必要があるんだ。普通に食べるなら、怒らせて大きくさせて鎮圧(物理)すれば良いけど……安全な方法を教えるよ」
トールは杖を取り出して、マンドラゴラに杖の先を向ける。
「クワイエントス」
そう魔法を唱えると、マンドラゴラの1体はすやすやと眠って動かなくなった。
「先ずはこれをやってみて。杖からゆっくりと魔力をマンドラゴラに流し込むイメージで」
「うん……クワイエントス……」
ルビーも魔法を使い、マンドラゴラを眠らせようとする。だが、なかなかトールのように上手くいかない。
「もっとゆっくりと包み込むように」
「クワイエントス……」
そしてルビーはクワイエントスでマンドラゴラを無事に眠らせる事が出来た。
「やった!!」
「うん。良くやったよ」
では……一方のアストルフォはと言うと……
「べろべろばー!!べろべろばー!!やーい!!バーカバーカ!!」
「イヤァァァア!!イヤァァァア!!」
マンドラゴラをめちゃくちゃ怒らせていた。マンドラゴラは怒らせると物凄く大きくなり、暴れるが大きくなるので一度に沢山の素材が手に入るのだ。
「なんか、めちゃくちゃ凶暴化して大きくなっとるぅぅぅぅ!!」
吾郎のツッコミが響き、巨大化したマンドラゴラは暴れようとするが……
「えい」
「イヤァァン!!」
アストルフォのビンタで見事に鎮圧して意識を手放された。マンドラゴラは怒らせると物凄く大きくなり、一度に沢山の量の食事や薬を作ることも出来る。なのでアストルフォの方法も間違いではないが、良い子の皆は真似しないでね?
「よし」
「よしじゃねぇぇ!!」
その後、なんとか課題が終わったルビーとアストルフォであった。
鏑木Pは頭を抱えて悩んでいた。今ガチも既に3話程の収録が済んでいるのだが……
『あっ、扉壊しちゃった!!これ引戸だっけ?』
『それ、スライドドアだからな!?』
アストルフォのハジケ具合に頭を悩まされていた。視聴者を楽しませるためにも過激な演出は必要であるのだが、アストルフォは全く制御できない諸刃の剣。
2話では扉を人間の領域を越えた馬鹿力でぶっ壊し……それを直そうとするがなかなかはまらない。
『あーれ?可笑しいな?入らないよ』
ガンガンと何度も当てるがはまらない。それもその筈、その扉をアストルフォは斜めに持っており、はまらずガンガンと当たってるのだ。
『斜めに成ってるからだ!!それじゃはいらんよ!!』
『えっ?吾郎兄ちゃんなんて?聞こえないよ』ガンガン!!
『先ずはそれをおけ!!ガンガン響いて俺の声が聞こえないから!!』
『えっ?俺の尻をなめろ?お兄ちゃん、何時からそんな変態に成ったの?やっぱりお兄ちゃん、ソッチ?』
『ちがーう!!誰が収録現場で尻をなめろなんて言うか!!』
そして扉が完全にぶっ壊れたり……
『は~いジョージ。ケンゴくんあっそびましょー!!』
『排水溝から出てきた!?』
排水溝から出てきたり……もう鏑木P達の思惑を悉くぶっ壊してきた。視聴率はかなり高く「アストルフォきゅん!!良いぞ!!もっとやれ!!」「子供もアストルフォさんの活躍を見て喜んでます!!魔法を楽しく使って楽しませてください!!」「アストルフォくん、玉犬をもっと出してください」等々、応援のメッセージも届いている。
「演出として、他の出演者に指令を出してノブユキとゆきをイチャイチャさせたり……それに嫉妬するケンゴを見せたりしてるが……アストルフォくんに取られるな……」
番組サイドも本来の恋愛リアリティーショーとして、ノブユキとゆきに指令を出してイチャイチャさせたり、そのイチャイチャを見て嫉妬するケンゴを見せたりと……三角関係を演出したりした。
だが、アストルフォのインパクトに負けた!!
「あの……どうすれば目立つでしょうか?」
しかし、今ガチは現在、ノブユキとゆきのイチャイチャ、嫉妬心を見せるケンゴ、なにかと自分を見せる事が出来てるMEMちょ、そして終末戦略兵器アストルフォとツッコミ担当の吾郎がめちゃくちゃ目立つ。だが、目立てない少女が1人居た。
それは黒川あかねだった。黒川あかねは事務所の社長からも「なんで目立ってない」と言われたり、真面目な性格が幸いしてかなんとかしようとしてしまうのだ。しかし、真面目過ぎて批判的な意見さえも本気でとらえてしまう。
「そりゃ、ゆきからノブユキを奪うとかしてみたらどうだい?一気に目立つよ」
「それは良いね!今、制御不能のアストルフォは別として目立つのはそれが1番だ!!演出的にも面白そうだしね」
だが、番組としては番組が面白ければ1番だ。あかねがゆきからノブユキを略奪愛すれば視聴者もより楽しめる。制御不能のアストルフォをなんとかするより、恋愛リアリティーショーとして確実に楽しめるのだから。
(ふーん……お父ちゃんに言われて、あかねちゃんを見守ってたけど……やっぱり番組サイドってそういう所あるよね?)
だが、番組サイドは知らない。その場にアストルフォが紛れ込んでいることを。
トールがオーディンの影響で運命を見れるように、アストルフォはロキの影響を多少は受けている。確かにアストルフォは制御不能のアホの子だが、勉強に関してはトールに似たのかめちゃくちゃ出来るし……ロキの影響なのか「相手に演技」を悟られない、確実に嘘を吐く事も出来る。
『あの子を助けたいか?なら、録音はしてるな?恋愛リアリティーショーはアドリブが存在しない。ならそれを逆手に使え』
そしてアストルフォには人類史上……最強レベルの知能指数を誇るアドバイザー ロキが控えており、ロキはアストルフォの頭にそう語りかける。運命を見れるオーディンさえ欺いた演技と頭脳、これほど優れた味方は居ないだろう。
(よし、埋めよう!!)
『へ?埋める?』
だが、ロキは知らない。数百年も長い時間……アストルフォに振り回される日々が続くことを!!
そして、雀に変身して話を盗聴していたアストルフォはあかねが去った事を確認して、飛び降りる。地面に降りた瞬間に人に戻り……
「アクシオ、ファイアボルト」
マッシュから譲ってもらったファイアボルト(神覚者に成った時の記念品。マッシュは箒に乗れないし、マッシュが神覚者に成った時に金品を譲って貰ったブラッドさんはファイアボルトの性能が高すぎて乗れない)を呼び出し、ファイアボルトに跨がって何処かに飛んでいった。
「ドミナPとライオおじちゃんに手伝ってもらおう!!あかねちゃん、お母ちゃんに何処か似てるし気に入っちゃった!」
アストルフォ主演、あかねちゃん苺プロへの移籍計画始動!!
次回……番組サイド……埋められる!!
アストルフォ「ねえ?1人の女の子を悪役に仕立てて、それで喜ぶってなんなの?」
鏑木P「君……こんな事をして良いのかい!?」
アストルフォ「貴方がボクを干しても、ボクは何処からでも現れて貴方を埋める。監獄にぶちこまれても脱走して埋める。地球の裏側まで吹き飛ばされても埋める。なにがなんでも埋める」
推しキャラアンケート!!みんなの推しは!?
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トール・ヴァーミリオン
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アイ・ヴァーミリオン
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ツッコミ職人1 雨宮フィン
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ツッコミ職人 2原作フィン
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星野吾郎
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ルビー・ヴァーミリオン
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アストルフォ・ヴァーミリオン
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斉藤社長
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ミヤエモン
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ぴえヨン
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マッシュ・バーンデッド
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ウォールバーグ爺ちゃん
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両さん
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有馬かな
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黒川あかね
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MEMちょ(25)
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全裸族 ドミナP
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ランス・クラウン
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片寄ゆら
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スピリタス