「これはこれは。随分とパワーアップしたな」
「ああ。これで足手まといにはならんだろう。そう言えば誠の今のステータスは?」
「ああそうか。そう言えば捏造してたな。これが本来のステータスだ」
ハジメが誠にステータスを聞くと、本来のステータスにしてハジメに渡す。
「はぁ!?なんだこのステータスは!!?それに測定不能とか、どこまで規格外なんだよ・・・」
「誠凄い」
「主人凄いです」
「・・・大人しく軍門に下って良かった」
ハジメと共に誠のステータスプレートを見ていたユエ達も言う。
「元々鍛えていたのもあるが、この世界の恩恵で更にブーストした影響だな」
なんとか納得したハジメは改めて自身のステータスプレートを見る。
「魔力操作?」
文字通り魔力が操作できるのではとハジメは思い集中し始めると、赤黒い線が薄っすらと浮かび上がり右手に集束するイメージをすると魔力が移動する感じがした。
「おっ、おっ、おぉ~?マジかよ。詠唱いらずってことか?魔力の直接操作は出来ないのが原則。例外は魔物・・・やっぱり魔物の肉食ったからその特性を手に入れたみたいだ。えっと・・・どうすればいいんだ?纏雷って事は電気だよ?」
ハジメがイメージするとバチッと紅い電気がでた。
「そう言えばハジメのステータスプレートは水色だったな」
「ああ。どうやら魔力力も赤いや、紅色に変わったようだ」
ハジメが紅い魔力を使った事に、誠が言うとハジメも頷いた。
そして最後に胃酸強化の確認の為、纏雷で二尾狼の肉を焼き、意を決して喰らいつくが痛みは何時になってもこなかった。
「胃酸強化か・・・」
「どうしたんだ誠?」
「いやな、今思いついた事が上手く行けば、魔物の肉を苦も無く食える可能性がある」
「なんだそんな都合のいい事、あるのか?」
「武装色で硬化ってあるだろ?腕とか武器なら、胃なども出来るんじゃないかと思ってな。それに生命帰還は本来脳の命令で意識的に動かすことはできない髪、内臓などを己の意識を張り巡らせることによって操る事が出来るからな」
「・・・このチート野郎が」
悪態をついているハジメの横で誠は体内を生命帰還を使い硬化させ、二尾狼の肉を喰らう。
「目論見は成功か」
数十秒しても、ハジメの様な変化はなく、誠は自身の目論見通りだと思った。
「マジでやりやがった」
「これで一気に進むデスマーチにならなくってすむな」
一行は神結晶があった所を拠点にし、ハジメ、キャロの成長の為この階層に留まる。
数日もするとハジメが派生技能が付いた。それは‶鉱物系鑑定〟だ。早速ハジメは周囲の鉱物を片っ端から調べることにした。例えば緑光石に‶鉱物系鑑定〟を使うとステータスプレートにこう出る。
緑光石
魔力を吸収する性質を持った鉱石。魔力を溜め込むと淡い緑色の光を放つ。
また魔力を溜め込んだ状態で割ると、溜めていた分の光を一瞬で放出する。
と説明が出る。
タウル鉱石
黒色で硬い鉱石。硬度8、靭性(10段階評価で10が最高)衝撃や熱に強いが、冷気には弱い。冷やす事で脆くなる。熱を加えると再び結合する。
燃焼石
可燃性の鉱石。点火すると構成成分を燃料に燃焼する。燃焼を続けると次第に小さくなり、やがて燃え尽きる。密閉した場所で大量の燃焼石を一度に燃やすと爆発する可能性があり、その威力は量と圧縮率次第で上位の火炎性魔法に匹敵する。
この説明を見た瞬間ハジメの脳内に電流が走ったような感じがし、誠にも見せた。
「これは火薬の代わりに使えるな」
「って事は・・・」
「ああ、今ハジメが考えているみたいに‶銃〟が使えるようになる」
「早速試してみるか」
そう言い早速錬成で銃の作成に取り掛かる。
それから数日かけ遂に完成した。
全長約35センチの6連の回転式弾倉。長方形型のバレル。タウル鉱石の弾丸。大型のリボルバー式拳銃。弾丸は燃焼石の爆発力だけでなく、ハジメの固有魔法になった纏雷により、電磁加速させるという小型レールガン化した。ハジメはドンナーと名付けた。
これにより強さ順が変わり、誠≫≫≫ユエ≫ハジメ〉ジン〉キャロの順だ。
「ハジメの装備も整ったし出発するぞ」
「誠あの穴から行かないの?」
「ああ、ハジメ、ジン、キャロの強化も兼ねて1層ずつ行く」
「おう」
「了解です」
「わかりました」
出発しようとした時にユエが誠のあけた穴から行かないのかと聞くと、誠はハジメ達の強化の為に1層ずつ行くと言うと、ハジメ達も頷いた。
「基本俺とユエは手を出さない。個人又は協力して当たるように」
誠が言うと異論はないようで頷く。