青の輝き   作:うるせゑ木下

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多分1週間に1話ペースになるかな〜って思ってます。


2.知を求める赤子

(母親視点)

 

私の子は少し変わっている。ご飯の時以外ほとんど泣かなかったし、外に出たがって少し目を離すとすぐどこかへいなくなる。まあ大体本棚の前かリビングの窓あたりにいるけど。

 

ただ節々の行動に知性を見せる。ご飯は全くこぼさないし、ママやパパだけでなく物の名前や行動の名前を教えた覚えのない様々な言葉を拙いながらも話す。しまいには、木のコップを落とした時に、拾って渡してくれた。

 

この話を夫にすると親バカがすぎるとか、他の子も案外そんなものだろうと流される。

 

そんなモヤモヤを抱えながら生活したある日。事件は起きた...

 

 

 

 

(ブレイン視点)

ようやく歩くことが出来るようになって1週間、この溜まりに溜まった体を動かしたいと言う欲求を解放するかのように、そこらじゅう歩き回り、スプーンや木の棒で素振りをしたり、重いものを持ち上げたりしていた。

 

そんなトレーニング三昧だった自分だが前世とは一つだけ趣向を変えてみた。魔法知識、モンスター知識の習得だ。魔法の才能など無いことは分かりきっている。しかし敵は超常の力。普通の力を知らずして敵の強さなど測れるはずがないだろう。

 

まぁ今の状況で集められる知識など神話や植物の知識くらいしか集まらんが...

本当は5つになったらもう冒険者になりたいと思っているが、母が許してくれるか微妙なとこなんだよなぁ...前世の今頃よりも力もあるし頭ももちろん回る。

 

下手な冒険者よりやれる自信はあるが見た目でいらぬ諍いが起こりかねない。俺はそれでもかまわないが母親に心配はかけたくない。しばらくはおとなしくしているかと思っている。

 

「ブレイン!ナナキムさんのとこに行くわよ!」

 

そういえば今日だったか。一人で外に出れない俺にとって貴重な外に出るタイミング。1ヶ月に2回来る商人から調味料や包丁なんかの日用品や本やおもちゃなんかの嗜好品なんかも買える。

 

その日はよくお隣さんのナナキムさんとお茶した後に一緒に商人の出店に向かうことが多い。俺は身支度を整えて、母のもとに行った。

 

ナナキムさんの家庭は父母息子1人娘2人の6人家族で息子さんは俺の2個上で娘さん達は4個上と6個上。全員可愛がってくれるので悪い気はしない。

 

「ブレイン今日何して遊ぶ~?」

 

俺はいつもこのお姉ちゃんたちにおもちゃにされる。女の子用の服を着させられたり、おままごとの相手にされたりと好き放題やられる。

 

まあでも悪気が無いから悪い気もしない。それに読み聞かせもしてくれるから俺にとっても悪い話じゃない。

 

「おほんよんで~!」

 

「また本~?まあいいけどもう新しい本これしかないよ~?」

 

そう言って6個上のお姉ちゃんが棚から取り出したのは「聖書第一章:世界とは神とは」という本で、内容はこの世には9つの世界があり、今自分がいる世界もその9つのうちの1つである。その世界と同じ力を持つと言われるワールドの力を持つものは世界すら滅ぼせるという。9つの世界は協力し12の神を作り出し、世界を管理させた。神は世界を滅ぼされないように理性あるものに恩寵を与える。というものだった。

 

「ま、ブレインにはこんな難しいことわかんないよね〜なんで好きなの?こんなつまんない本の読み聞かせ。ブレインって変だよね〜」

 

小1時間読み聞かせしてもらった後、おままごとに付き合い、出店に行く時間になった。

 

「子供たち〜出店行くわよ〜!降りてらっしゃ〜い!」

 

「「「「は〜い!(あ〜い!)」」」」

 

 

 

「お!いらっしゃい!ナナキムさんとアングラウスさん!いつものかい?」

 

明るい商人は手を振りながら迎えてくれた。

 

「いえ。今日は塩と紅茶をもらえる?香辛料入れると味が濃かなるから子供に良くないかもってさっきナナキムさんと話してたの。」

 

「そ。そうすれば子供達のおもちゃも買う余裕できるでしょ?」

 

さっきそんな話してたのか。いかにも主婦らしい会話でちょっと面白いな。

 

「そうですね〜いっぱい買っててくださいよ!売れ残ったら先生にまたドヤされるもんで...」

 

「独立してない商人も大変なのね。ほら子供達!好きなの1つ選んでいいわよ!」

 

「え!良いのママ!」 「やった〜!」 「何がいいかな〜!」

 

俺も母さんに抱かれて棚を見てみる。将棋やオセロ、ルービックキューブなんかもあった。

 

正直この年齢で興味は湧かないし、時間潰しにしかならん。剣もあったが高すぎてウチじゃ買えないだろうし。

 

あんまりめぼしいものがないと諦めていたが、本の棚を見てみると面白いものがあった。「モンスター図鑑」文字だけだったが、そのモンスターの難度や特性なんかが書いてあった。これにしようと決め、母さんに伝えた。

 

「こえ!(これ!)」

 

「え〜本か〜ちょっと高いのよね〜...」

 

母さんはちょっと迷っていて数秒の沈黙の後にナナキムさんが助け舟を出してくれた。

 

「勉強熱心なのはいい事じゃない!買ってあげたら?」

 

「そうね...この子の為になるならいいかもね。うん!決めた!この本いただける?」

 

「毎度!いや〜いつもお買い上げありが..「ゴブリン!ゴブリンが攻めてきた!」




オリジナル設定
ユグドラシルはワールドへの設定は多いものの、神の設定は少なかったので、ワールドアイテム、神器級アイテムの序列から世界>神という設定にしました。
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