抜きゲーみたいな世界でアイ単推しやってる俺はどうすりゃいいですか? 作:アク○川龍之介
「皆一回落ち着こう?」
そんなあかねの声でコイツらの寸劇は終わる。
とてもありがたいが、できればもう少し早く止めて欲しかった。ドスケベ寸劇40分も見せられた俺の身にもなってくれ。ちなみに今は和○ノ国編。長すぎ。
「そろそろ時間だし……次は私も劇の内容考えてくるから」
やめろぉ! 劇から一回離れてくれ、どうせドスケベなやつなんだから!
「すげえドスケベなの頼むぜ」
「うーん……あんまりドスケベじゃないの考えてくるね」
ナイスゥ! 見直したぞあかね! やっぱり俺にはお前しかいない! 結婚してくれ!!
にしてもこれがこの世界の恋愛リアリティショーか……あ、ドスケベ恋愛リアリティショーか。なるほどな……。
╰⋃╯(自主規制)
「私……もう『今ドス』辞めたい」
「ええっ!?」
ゆきがそんな事を言い出した。ちなみに言い忘れていたが、この番組は『今からドスケベ♡始めます』。略して今ドスだ。語感が悪い。
「こんな途中で!?」
「なんでそんな事言うんだよ!」
と男子たち。
「最近ね、学校の男子とかがからかってくるんだ」
とゆき。しかし勘違いしてはいけない。どうせくるぞ。
「寸劇見たぜ、お前こういうドスケベプレイが好きなんだろとか」
ほらきた。この世界すぐこんな感じになるからな。心配するだけ損だ。
「自分の『好き』って気持ちを皆に見せるって、こんなに怖い事ないよ」
そりゃあそうだろうな。自分がドスケベセッ○スする時は、他のやつもドスケベセッ○スしてるもんな。初めて見せたんじゃないか?
「始めるまで全然分かってなかった。大勢の人に注目されるのって良い事ばかりじゃない……」
そうだな。でもドスケベセッ○スしてないだけ、まだましじゃないか?
「メムも自分のチャンネルでドスケベやってるからぁ……分かる……」
嘘つけ。絶対分かってないだろ。お前はただドスケベなだけだ。
「皆私の事ドスケベだと思って……まあ実際ドスケベなんだけどぉ……」
やっぱりそうじゃねーか。
「ほ……本当に辞めちゃうの?」
「俺がいつでも話聞くからさ! ゆきが辞めるなら俺も辞めるからな!」
「ノブくん……」
「そんな事言わないで続けようぜ!」
「……私は──」
いや誰かあかねにも目を向けてやれよ。あとゆき、お前何「ノブくん……」とかほざいてんだ。収録終わった後ドスケベセッ○スしてんの知ってるぞ。
そうだ。言い忘れていたが、ドスケベセッ○スが禁止されているのは収録中だけ。つまり収録の後は皆ドスケベセッ○スである。乱交パーティである。
そこで話はあかねに戻る。何故俺のあかねへの好感度がこんなに高いのかだ。あいつ全然ドスケベセッ○スしないのだ。
嘘。本当は俺とドスケベセッ○スしてる。いやどちらかと言うとプラトニックなドスケベセッ○スだ。いやプラトニックなドスケベセッ○スってなんだよ。
まあともかく。こんなドスケベな世界で、初めて出会ったドスケベじゃない人間なのだ。コイツを手放す訳にはいかないと考えた俺は、初日にドスケベセッ○スを申し込んだ訳だ。
で今に至ると言う訳。まあ親父も言ってたしな。ドスケベセッ○スを以てドスケベセッ○スを制すって。他人からのドスケベセッ○ス申請は先約のドスケベセッ○スで弾くしかない。
╰⋃╯(自主規制)
そんなやり取りを収録した回が放送されて1週間。俺は再び収録現場に来ていた。ちなみに収録はさっき終わった。
「見て見て! 記事になってる! 私ちょっとは
「そうだな」
ちなみに俺たちのドスケベ恋リアは結構話題になっている。ドスケベセッ○スをしない恋愛リアリティショーは逆にドスケベという事らしい。なんだそれ。後、伏字のところには’色’を
「で……番組辞めるの?」
「えー。辞めれないでしょ契約残ってるのに」
「えっ、じゃあ演技って事?」
「いやいや……黒川さんみたく女優じゃないし、私に演技なんてできないよ」
ちなみに今言われた女優は、A○女優の事ではなく舞台女優の事だ。一応言っておく。
「ちょっと自分の気持ちを膨らませて話してるだけ。学校で寸劇を参考にして、アソコをイジられたのはホントに悲しかったし、辞めたいって思った事もホント」
ホントか?
「だって収録中ドスケベセッ○ス出来ないんだもん」
ならホントか。
「あはは、なるほど……嘘じゃなくて誇張……」
まあそんな感じで、しばらく番組を一緒にして打ち解けてくると各々のキャラクターが見えてきた。
シンプルにドスケベな奴。
表裏ないけどドスケベな奴。
むっつりドスケベな奴。
……むっつりドスケベ?
……まあいい。つまり全員ドスケベって事だ。ちなみにあかねはむっつりドスケベだ。大好き。
そんな事を考えていると、ノブユキが話しかけてくる。ちなみに表裏ないけどドスケベな奴だ。
「アッ、君あがったら飯行こうぜ」
「いや俺はいい。家に飯あるし」
ちなみに「アッ、君」は俺のあだ名だ。決して喘いだ後「
「えーイこうよ!」
「メっ、さんが焼肉奢ってくれるって」
「イってないよぉ!?」
コイツら収録終わった途端にヤりたい放題だな。でもそうか。焼肉か……。
「知ってるよ。最近、登録者数増えてウハウハなんでしょ?」
「事務所の取り分5:5なんでしょ?」
「まじですか!」
「うち8:2……羨ましいなぁ……」
「………………」
そんな会話をするMEMちょたち。これはもう決まりだな。食いに行きますか。
あ、肉をね。
……いや○肉じゃねーよ!
と言う事で俺たちは処○苑に向かうのだった。
あ。ついでに補足しとくと、処○苑は前世の叙○苑のことね。どうやら、それだけ貴重な肉を使っていることを表現したかったらしい。