抜きゲーみたいな世界でアイ単推しやってる俺はどうすりゃいいですか?   作:アク○川龍之介

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第七話

 

 あかねが炎上した。どうやら全然ドスケベじゃないという事で、非性産者扱いされてしまったらしい。

 

 俺も擁護してやりたいのはやまやまだが、「あかねがドスケベだ」と言うのもなんか違う気がして悩んでいる。

 

「ひどい……」

 

 ゆきがそう言う。

 どうやら例の掲示板を見たようだ。

 確かにあれは酷かった。

 

「あかねちゃんだって頑張ってるのに……」

 

 とMEMちょ。

 まあコイツらドスケベだが、なんやかんや擁護してくれるからな。

 良い奴らだ。

 

「散々あかねの事、扱き下ろしやがって! 手コ○カラオケじゃねーんだぞ!」

 

 とノブユキ。

 

 ……まあ良い奴らだ。

 

 ちなみにケンゴは「俺の精○が何かに使えるかもしれない!」とシ○りに行った。

 

 ………………まあ……良い奴らだ。多分。

 

 ちなみに、あかねは番組出演を見送っている。復帰の目処は立っていない。

 

「上のイ向にビビってる奴いる!? いねーよなぁ!? ……全員で乱交パーティするぞ!」

「「うおぉぉぉーー!!」」

 

 いややっぱり無理だな。

 コイツらあてになんねーわ。

 

「分の悪い賭けじゃないしな……」

 

 注目度はチップそのもの。

 それにポーカーはレイズしなきゃ勝てないしな……。

 

 ケンゴはまだ帰ってきていなかった。

 

 

 

 

╰⋃╯(自主規制)

 

 

 

 

「えぇ〜〜……皆が映ってる映像や写真って言われても……」

 

 俺はMEMちょに話しかけていた。

 

「ハ○ドリばっかだよ? そんな沢山無いし……いうて85枚あるかないか……」

「めちゃくちゃあるじゃねーか」

「何に使うの? おかず?」

「そんなワケないだろ」

 

 いやホントにな。

 

「……『今ドス』はプロが編集したコンテンツだろ? そこには『あかねをドスケベじゃないようにしたら面白い』っていう意図が存在する」

 

 まあめちゃくちゃドスケベに仕立て上げられても、それはそれで嫌だけどな。

 

「どんなド変態も一面だけ切り抜いて、繋ぎ合わせれば非性産者に仕立て上げられる。それが『演出』っていうもの、俺には映像編集のスキルもあるし素材さえあれば……」

「なるほど……つまりアクたんは『私たち目線の今ドス』をやりたいんだ」

 

 まあ良く言えばな。

 悪く言えばハ○ドリ流出だ。

 

「それって誰かの挿入れ知恵? 自分で考えたの?」

「? 自分だけど」

「へぇ、性感帯(かんどころ)悪くない……今のこの状況って、広告代理店風に言うと『おかずを探している人が多く強い淫プレッションが期待できる状況』ってやつなの」

 

 それ絶対エロ系の広告出してるとこだろ。

 

「一見あかねへの叩きが目立っているけど、それって表面的なものでさ。実態としては数%程度のものでしかない……サムネ釣りしたA○へのバッドと違ってね」

 

 最後のやついる?

 

「非性産者というセンシティブな話題……ほとんどの客層は叩くべきかオ○るべきか悩んでいる『おあずけの人々(サイレントマジョリティ)』、つまり『おかずを求めてるユーザー』が多い」

 

 ドスケベセッ○スしてる方がセンシティブだと思うけどな。あとルビがひどい。

 

「そこに『シ○リティの高いおかず(コンテンツ)』を提供すれば、多くの人がそれが性癖(せいぎ)と思い込む市場(マーケット)になっている」

 

 そんな簡単に性癖変わらんやろ。

 

「これだけ注目されてる中だもん、世の中の性癖まるっと上書きできちゃうかもね」

 

 いつの間にか性癖の話になってないか?

 

「アクたんが作った動画を、私たちなら公式アカウントにアップ出来るし導線は確保出来てる。動画のシ○リティ次第ではデカめのバズも期待できる」

 

 ○ける動画を作れってことか。嫌だな……。

 

「完成したらデータちょうだい! アップしとくよ!」

「いやそれ位自分で……」

「アクたんは何曜日の何時にアップするのが一番RT稼げて、何文字程度の投稿が一番淫プレッション高いか知ってるの?」

「いや……」

 

 前世だったら夜だったんだけどな……こっちの奴らは時間関係なくオ○るもんな……。

 

「私はネット上のマーケ、ティンとセルフプ、ローションでここまで来たんだよ? こう見えてバズらせのプロなんだけどぉ?」

 

 区切り方がすごい嫌だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅん? じゃあ俺楽曲提供するよ」

 

 ケンゴに話しかけるとそんな事を言う。

 

「そんなの出来るのか?」

「いや俺レーベル所属の音楽でメシ食ってるプロなんだけど……自分のバンドで作詞作曲してるしヨソに提供してたりすんだけど……」

 

 マジか。シ○ってるイメージしかなかったな。

 

「なんかシ○い感じで○かせりゃいいんだろ? とくいとくい」

 

 へー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でもやっぱさ、あのシーンは欲しくない?」

 

 とゆき。

 

「あのシーン?」

 

 ノブユキが言う。

 

「ほらあかねのドスケベ寸劇でやったドチャシ○シーン♡」

「でもあそこカメラ止まって……」

「ふふっ甘いなぁ。プロモデルである私が定点カメラの位置を気にしてないと思う? 絶対スタッフは取っといてる。分かって隠してるんだよ」

 

 隠しときたかったなぁ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやまぁあるにはあるけどね?」

 

 スタッフに話しかけると、そんな事を言われる。

 

「映像データは持ち出し厳禁。さすがに渡せないぞ」

「そうですね。表に出れば、出演者を非性産者に仕立て上げる演出をしたって白状するようなもんですから」

 

 あらためて言うと、自分でも何言ってるかわかんねぇな。

 

「この注目されてる中そんな事をすれば、あかねへのバッシングが番組へ向かいかねないですもんね」

「……理解が早くて助かるよ。僕らがやっているのは『リアリティショー』というエンタメだ。皆シ○リティのあるドスケベが楽しみで番組を見ている」

 

 ほんとに最悪だな。

 

「僕らはあかねに何も強制していない。それはあかねの選択で、僕らは視聴者に向け分かりやすく演出してるだけ」

 

 まあドスケベに演出されても、それはそれで嫌だけどな。

 

「嫌ならNG出せば良かった。そうすればこっちだって使わなかった、違うかい?」

「あかねは奉仕欲(せきにんかん)強いんですよ」

「知ってるよ、ずっと撮ってるんだし。あかねはプロで僕らも仕事でやっている」

「プロね……」

 

 ………………。

 

「Dは今いくつですか?」

「35だけど」

「あかねは16だ。プロだろうとなんだろうと、16歳なんて間違いばっかのクソガキだろう。大人がガキ守らなくてどうすんだよ」

「……はぁ……言えてるなぁ」

 

 なんだかんだ良い人たちなんだよな。

 

「メスガキわからせは、おあずけか……」

 

 やっぱそうでもねーわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー違う違う! 本番シーン長い方が、素人が頑張って作った感出るって!」

「ここで俺の千鳥の曲でしょ!」

「グチョグチョって感じで行こうぜ!」

「うっせえなぁ……」

 

 あとそれはどっちの曲だ?

 

「てかスタッフさんこんな写真くれたんだけど! 燕返し!」

「やばー使お使お!!」

「いや構成……」

 

 それドスケベな奴じゃねえか。

 

 そんな感じで編集していく。

 ほんとになんでこんな事やってんだろうな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良いよ、凄く良い!」

 

 MEMちょがそんな事を言う。

 

「ほら監督、レンダリング終わったよ。投稿しちゃうからね」

「くそ……良いスペックのマシン使ってるな……もう少し寝かせろ……」

 

 はぁ……まさか自分のハ○どり編集する事になるとはな……。

 

「どん位伸びるかな♪」

「最低でも4545位は行って欲しいよねぇ」

「それも結構難しいよー。気合入れて作ったものほど、意外と伸びなかったりするからねぇ……」

 

 あるあるだな。

 

「最初の1分で85RT位行けば……最終的には結構なバズになると思うけど」

「85な」

「まあヤるだけヤったんだ、さあショーダウンとイこうぜ!」

「お前が一番何もヤってねぇくせに……」

「リーダー面がひどいね」

 

 いやお前らもドスケベセッ○スしかしてねぇだろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イケる!! これイケるきたぁあああ!!」

 

 

 

 

 

 

 この動画は19時間後に85850RTを達成。

 あかねのイメージを変革すると同時に、『今ドス』の人気を決定付けるものとなった。

 

 

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