光は屈折しても恋はまっすぐ! -キュアプリズムに恋した少年の話-   作:寿垣遥生

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どうも、遥生です。絶賛放送中の『ひろがるスカイ!プリキュア』の二次創作を今回から連載させていただきます!当初は原作準拠のバトルと日常のバランスが取れた成長物語を書く予定でしたけど、頓挫いたしましてちょっとある作品からヒントを得た恋愛作品にしました。その作品が何なのかは雰囲気で分かると思いますね…分からなかったとしても最終話の後書きで答え合わせをするのでよろしくお願いします。

そんな僕のひろプリでの推しはキュアプリズムこと虹ヶ丘ましろちゃんです!ましろちゃんって言っても『虹ヶ丘』であって決して『大代』ではございませんw

トロプリのさんごちゃんまでは寒色のプリキュアが好きでしたけど、デパプリのゆいちゃんから暖色のプリキュアが推しになりましたね…そんな今作は寒色が主人公で男の子のプリキュアもいるし成人したプリキュアもいるという20周年の集大成とも言える完成度です。ヒロインからヒーローへ…新時代のプリキュアですね!

ましろちゃんが好きすぎて書いたこの妄想丸出しの作品をどうぞお楽しみに!


キュアプリズムに恋した少年

side主人公

 

「父さん、今日もお弁当を持ってきたよ。」

 

「おおっ、すまない…また弁当を忘れちまったよ。折角の休みなのに悪りぃな!」

 

 僕は石井琢郎(いしいたくろう)、とある野球選手と同じ名前でも今は野球をやってない(かつては野球をしていた)し、運動能力はやや落ちてる感じはある…勉強には普通に力を入れているごく普通の中学2年生男子だ。そんな僕は母さんから頼まれて父さんに忘れたお弁当を取りに現場から少し離れたところにある事務所へと届けたところでちょうどお昼の休憩時間となっていた。

 

「ヒロさん、また弁当を忘れたんすか?これだけ忘れてるってことは認知症の始まりじゃないっすかね?」

 

「うるせえ、俺はまだ現役だしボケる歳じゃねえやい!!日が昇ってる間は仕事のことしか考えられねえんだよ!」

 

 父さんが弁当を受け取ったタイミングで仲間の1人が父さんをからかう。ちなみに、『ヒロさん』というのは職場内の父さんの愛称で名前が浩央(ひろお)だからこう呼ばれているのだ。こんな感じで仕事のこと以外は少し頼りない人だけど、休みの日は遊んでくれたり相談に乗ったりと時に厳しく時に優しく背中が広い偉大な父親である。

 

「とにかく午後からも頑張ってね。帰ってきたら焼肉が待ってるよ!」

 

「マジか!よっし、頑張るぞ〜!!」

 

「それじゃあ、また後で。」

 

「おうっ、ありがとな!」

 

「ランボーグ!!」

 

 僕は今日の夜ごはんが焼肉であることを伝えてから事務所を後にしようとしたその時…外から叫び声と雄叫びが聞こえ、現場にあったはずのクレーン車が巨大化していてビルを崩壊していく。これが噂されていた『ランボーグ』という巨大な怪物というものなのだろうか…あらゆるものが媒体となって街を破壊しているという話はよく聞いている。

 

「ヒロさん、あれって現場の付近っすよね?」

 

「これはまずいな、急いで向かわねえと…」

 

「僕が行ってくる!何かあったら知らせるからそれまで待ってて!!」

 

「おい、琢郎!?」

 

 僕は父さんよりも先にランボーグが暴れているであろう現場へと向かっていった。父さん自身はまだまだバリバリに動けるとのことだが、40代になったばっかりで『スペランカー』と言われるぐらいに若い時から体のあちこち怪我していて不安を抱えている。そんな人を走らせる訳にはいかないと思い自ら現場へと先に急行した。

 

(5分後…)

 

 事務所から走って5分の現場に到着するとランボーグが既に街を荒らすだけ荒らしていた。人はもうとにかく逃げるべくひたすら走っている状態…平和と思っていた日本でこんなことが起きたらいくら避難訓練を経験したとしても冷静ではいられないだろう。

 

(まさか、ここまでやられていたとは…このままだとソラシド市が壊滅してしまう!何か手はないのか!?)

 

「はああああああっ!」

 

 街が壊滅していく様子を見ていたその時、ヒーローのごとく女の子が2人と男の子が1人が怪物に立ち向かっていく。まずは青髪の女の子がランボーグに一発蹴りを入れる。これも噂になっていたことだけど、彼女達がランボーグからここを守るヒーローで都市伝説の存在だと思われていた『プリキュア』なのだろうか?僕はスマホをポケットから取り出してからその様子を撮影する。

 

「ひろがるプリズムショット!」

 

「ひろがるウィングアタック!」

 

 次にピンク髪の女の子が虹色の弾幕をランボーグに打ち込み、その勢いで畳みかけるようにオレンジ色の髪の男の子が突撃を仕掛けてきた。これにはランボーグはよろけてしまい転ぶ体勢に入っているが、何かがおかしい。何でか知らないけど僕のところへ向かってるような…

 

(これって死亡フラグ?僕、ここで死ぬパターンだったり!?)

 

 その悪い予感は的中したのかランボーグは僕の方向に転ぼうとしていた。こんな巨体に潰されたら間違いなく僕の命どころか他の人達の命も危ない。終わった…僕の人生は満14年で終わるのだろうか?プリキュアが実在してる証拠を残すべく撮影をしながら死を覚悟した。

 

「危ない!」

 

「えっ?」

 

 その時、僕の体はフワッと宙を浮かぶように何者かからお姫様抱っこの状態で持ち上げられる。ひとまずはランボーグの下敷きになるのは回避…何事かと思ってその人物の方を見ると、そこにいたのはピンク髪の女の子だった。

 

「怪我はない?」

 

 その子は安心した心配しながらも笑顔で怪我がなかったかを訊ねる。それにしても、こうやって近くで見ると凄く可愛いんだな…体重が50kgの僕を軽々お姫様抱っこするような人に全然見えない。

 

「うん。ありがとう、助かったよ…」

 

 僕は彼女の可愛さと女の子からお姫様抱っこされてる恥ずかしさで顔が熱くなるような感じがした。今は炎のように真っ赤に違いない…この顔を見られるとさらに恥ずかしくなるよ。そんな彼女は路地裏まで僕を運んでくれた。

 

「ここなら安全だね…現場の撮影に夢中になるのは良いけど、気をつけないとダメだよ?」

 

「はい…気をつけます。」

 

「「プリズム!」」

 

 そして、一緒にいた2人の仲間も心配そうな感じで合流する。あまりにも突然の行動だったから無事なのかどうか気が気でならないのだろう…見た感じは大丈夫そうだけど、そこを心配するのは最高の仲間だと言える。

 

「スカイ、ウィング…私も助けた人も大丈夫だよ。」

 

「良かったです…」

 

「スカイ、プリズム…今のうちに決めてください!」

 

「分かりました、プリズム…行きますよ?」

 

「うん!」

 

「待って!」

 

 僕は思わず助けてくれた『プリズム』という女の子を呼び止める。これからとどめを刺すという場面で水を差すのは良くないことだが、何か言っておかないと気が済まないと思ったのだ。

 

「君達って噂になってるプリキュアなのかい?ランボーグからこのソラシド市を守るヒーローの…」

 

「うん!そんなに噂になってたことは知らなかったけど、私達はプリキュア…ここを守るヒーローだよ!」

 

 僕を助けてくれたプリズムという女の子はそれだけを言い残してスカイという青髪の女の子とウィングというオレンジ髪の男の子と共に倒れている敵に立ち向かう。そう、プリキュアは実在していて都市伝説だけの存在じゃない…彼女達が実在していたという衝撃とプリズムの可愛さが何よりも印象深くてそんな僕は彼女の可愛さに優しさに強さに惚れてしまう。

 

「スカイブルー!」

 

「プリズムホワイト!」

 

「「プリキュア・アップドラフト・シャイニング!!」」

 

「スミキッター…」

 

 スカイとプリズムが手を繋いでからアイテムを天に掲げて呪文を唱えるとランボーグは上へと引き込まれ、煙と共に浄化されて媒体となっていたクレーン車は元に戻り壊れていた街も元通りになる。こうやって決め技を繰り出す姿はまさにかっこよくて強いもの…そんな彼女達は爪痕を残すことなくこの場から姿を消した。サッと現れて平和を守りサッといなくなるところはまさにヒーロー…また会いたいと思う気持ちが膨らむばかりである。

 

(またあの子に会えるかな…会えた時はお礼を必ず伝えよう!)

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

「行ってきます!」

 

 あれから2日後の月曜日、僕は学校へと向かうべく家を出る。それと同時に向こう側の家からも2人の女の子が出てきた…そして横断歩道を渡ったところで合流する。

 

「おはよう、石井くん!」

 

「石井くん、おはようございます!」

 

 合流するとすぐに2人の女の子…虹ヶ丘ましろさんとソラ・ハレワタールさんが挨拶してくれた。虹ヶ丘さんに関しては中学に入学してから近所同士の仲にしてクラスメイトでソラさんはこの4月から僕達が通う私立ソラシド学園中等部に転入してきて虹ヶ丘さんの家(厳密に言えばお祖母さんであるヨヨさんの家)をステイ先として一緒に住んでいるのだが、転入してきたばかりにしてはこの2人が仲良しすぎる。何か深い繋がりがあるのか気になるものだ…

 

「おはよう!虹ヶ丘さん、ソラさん…僕ね、プリキュアを見たんだよ!」

 

「へ、へぇ…そうなんだ。どこでプリキュアを見たの?」

 

「一昨日に父さんの工事現場の近くで見たんだ。そこにランボーグが現れてね…映像はこれだよ。」

 

 僕は虹ヶ丘さんとソラさんに一昨日撮ったプリキュアが戦う様子の動画を見せる。虹ヶ丘さんはちょっと困ったような表情を浮べる中でソラさんはかっこいいものを見ている時と同じように目を光らせて嬉しそうにしていた。

 

「どう、かっこいいでしょ?」

 

「いやぁ…そう言われると照れるじゃないですか〜。まあ、私達は当然のことをしただけですけどね!」

 

 ソラさんは謙虚ながらも顔を少し赤くしてドヤ顔をして嬉しそうにする。まるで自分が褒められたように振る舞っているいけど、僕が褒めたのはプリキュアであってソラさんではないのだが…

 

「何でソラさんが照れるの?」

 

「えっ、あっ…」

 

「ああ〜っ、プリキュアは私達と知り合いでね…ソラちゃんはプリキュアが活躍すると自分のことのように嬉しくなっちゃうんだよ!ねえ、ソラちゃん?」

 

「は、はい!あはははは…」

 

 虹ヶ丘さんは必死に何かを誤魔化そうと前に出て話を無理矢理完結しようとする。それにしても、ソラさんって転入した当初から思ってたけどちょっと不思議な子なんだよね…海外から来たのに日本の勉強に必死に追いつこうと頑張っていたり、運動神経抜群と転入したばかりながら見本になるぐらい普段は真面目なのだが、時折『スカイランド』とか知らないというか不思議なことを言ったりするのだ。それでも真面目で可愛い面が勝っているから不思議なことを気にすることなくみんなから愛されてるんだなと思う。これで人間性もおかしかったらいじめられてたんだろうな…

 

「それにしてもプリキュアって都市伝説だけの存在だと思ってたけど実在してたんだね。ずっと会ってみたいと思ってたけど、夢みたいだよ…」

 

「石井くんって本当にプリキュアが好きなんだね?」

 

「まあね…僕は元々女の子向けと言われてるバトルアニメを観て育ってたからニュース映像で観ていたフリフリな衣装を着て戦うプリキュアの姿は可愛くてかっこいいとずっと思ってたんだ。それで、あの子達がもうそういうアニメに出てくる女の子達(プリキュアには男の子が1人いるけど…)と重なって見えてさ…それからもうプリキュアにずっと会ってみたいと思っていたけど、それが合成じゃなくて実在することを証明できておまけにそのプリズムからお姫様抱っこされて助けられたんだよね!」

 

「そ、そうなんだ…キュアプリズムがね。」

 

「それでキュアプリズムって子はとても可愛らしくて細いにも関わらず僕を軽く持ち上げておまけに優しく声をかけられたから…いやぁ、こういうヒーローと出会えて鼻が高いなぁ〜。今回のことはみんなに自慢して…「ね、ねえ?」…どうしたの?」

 

「プリキュアが凄かったというのは分かったけど、こういうのってあんまり良くないと思うんだ…あの人達は秘密の存在だからバレるような話が広まると活動しづらくなると思うし、自慢とかはしない方が良いと思うよ?」

 

「う、うん…そうだね。」

 

 虹ヶ丘さんは困ったような表情を浮かべて自慢をやめるように言ってくる。プリキュアの存在に関して僕は実在するという証拠を助けられる形で手に入れられたものの、プリキュアが戦う姿が映ったニュース映像を観ても世間はまだ『こんなテロが起きてるのなら政府も自衛隊も動いているはずなのに不自然だ』、『街が元通りというかそもそもそんな事件は起きてない』というプリキュアやランボーグを含めて全てを否定する声が多い。逆に存在が証明されて有名になってしまうと虹ヶ丘さんの言う通りプリキュアは活動しづらいんだろうな…ここは彼女の言うことを聞くことにした。

 

「ねえ、虹ヶ丘さん…昼休みは空いてるかな?その…相談したいことがあるんだけど、時間があったらいつもの体育館裏のベンチのところに来てくれる?」

 

「うん、私で良かったら力になるよ!ソラちゃん…今日は遊べないけど大丈夫?」

 

「心配いりません。私もちょっとノートにまとめたいことがあるので気にせず行ってきてください!」

 

「2人とも…悪いね。」

 

 こうして僕は虹ヶ丘さんと昼休みに相談をすることになった。仲良しのソラさんには悪いことをしたかもしれないけど、この相談はやはり比較的長い付き合いの者同士の方がやりやすいし、女の子である虹ヶ丘さんからの意見ももらいたいと思ったからね。

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

 そして、時間が経って昼休み…僕は虹ヶ丘さんを誘って体育館裏にあるベンチに移動する。普段は女の子とこんなにも2人きりになるなんてことはないのだが、虹ヶ丘さんは近所というか向かい合わせだから何かと顔を合わせることが多くて仲も深まっているのだ。

 

「ごめんね…今日も呼び出しちゃって。本当に大丈夫だった?」

 

「ううん、石井くんが私を頼りにしてくれることが凄く嬉しいから全然迷惑じゃないよ。それで、私に今回相談したいことは何かな?」

 

 虹ヶ丘さんは全然迷惑じゃないような笑顔で僕に相談内容を質問してくる。それにしても彼女の優しさは海よりも広いなといつも感じてしまう…本当に彼女と友達になれたことは何よりも大きな幸せだ。

 

「えっと…僕、実は好きな女の子がいるんだ。」

 

「もしかして恋愛相談?」

 

「まあね、その子のことは一昨日好きになったんだ。」

 

「一昨日?確か石井くんがキュアプリズムに助けられた日と同じだね…もしかしてその相手ってキュアプリズムだったり?」

 

「当たり。君には敵わないな…僕、実はキュアプリズムのことが好きになったんだよ。」

 

「そうなんだ…って、ええっ!?」

 

 虹ヶ丘さんはあっさりと僕が好きになった相手がキュアプリズムだということを当てたが、その直後に自分で驚く。まあ、驚くのも無理はないかな…世間では存在しているかどうか分からない人を好きになるなんてバカバカしい話だから。

 

「石井くん…それ本気で言ってるの?」

 

「もちろんだよ。キュアプリズムを近くで見て分かったんだ…見た目は優しくてふわふわしたとても可愛い子だけど僕をお姫様抱っこするぐらいの力持ちで敵に何もさせない強さ、可愛くて優しいところとヒーローとしてのかっこよさを兼ね備えていて好きになったんだよ!」

 

「そ、そうかな?わた…キュアプリズムはそんなに強い子じゃないと思うけど。」

 

「そんなことない!あれだけ大きくて強い敵に立ち向かうなんて並の人間じゃできないことだよ。しかも、僕を真っ先に助けてくれて優しかったし、何よりも見た目がもう天使か何かだったなぁ…」

 

「天使…それは流石に褒めすぎじゃないかな?」

 

「とんでもない!これほどにも神々しい人は天使としか言えないよ。それに、手足も長かったし胸も大きかったし…スタイル抜群だよね♪」

 

「そそそそそんなスタイルは別に良くないし胸もそんなに…って、どこを見てるの!?石井くんのエッチ!!」

 

 虹ヶ丘さんは胸を両手で隠してから顔を赤くして怒る。普段は大きな声を出して怒ることはないから凄く珍しい…だけど、僕が言ってるのはキュアプリズムのことであって虹ヶ丘さんのことではないはず。

 

「何で虹ヶ丘さんが慌ててるの?」

 

「えっ、ああっ…とにかく女の子に体のことを言うのはセクハラなんだよ?キュアプリズムのことがそれぐらい素敵に見えたのは分かったけど、もう少し考えてから発言しようね。」

 

「ごめんね、結構デリカシーがなかったかな…気をつけるよ。」

 

 彼女から怒られた僕はすんなりと謝る。いくらテンションが上がってしまったとはいえ、不適切なセクハラ発言をしてしまったのは自分で分かっていても糸が切れるとその境目って見えなくなるよね…こういうところは常にしっかりしてないとキュアプリズムどころか虹ヶ丘さんからも嫌われちゃうから気をつけないと。

 

「うん、分かってくれるなら許してあげる…それにしても、石井くんってキュアプリズムのことがそんなに好きなんだね?」

 

「そりゃあもう大好きだよ。色んな女の子と仲良くなってきたけど、あの天使みたいな笑顔は忘れられないなぁ…結婚してあの笑顔を拝めるなら結婚したいよ!」

 

「そこまで!?話が飛びすぎてるよ?」

 

「まあ、例えだけどね…それでも実際に付き合いたいし結婚まで行けたら幸せだなぁっては思うよ。ただ、まずはまた会った時にお礼を言わないとね!」

 

「それはちょっとやめといた方が良いかも…」

 

「どうして?」

 

「その、石井くんはこれだけキュアプリズムのことを好きだからどうしても会いに行くんじゃないかと思って…ランボーグがどれだけ怖いのかは知ってると思うけど、凄く危ないんだよ?お礼は私から伝えておくから、ねっ?」

 

「だけど、自分から伝えないと失礼な気がするんだ。お礼だけじゃなくて謝ることも好きだという気持ちも自分から伝えるのが礼儀じゃないかなって…なるべく危険なことはしないからまた会わせてほしいんだ!お願い!!」

 

「うーん、私がとりあえずキュアプリズムに今度会ったら頼んでみるね…会える時間があったらその時は教えてあげるから絶対にランボーグが暴れてる現場には近寄らないと約束してくれる?」

 

「まあ、目の前で事件が起きない限りは…うん、なるべく気をつけるよ。」

 

「良かった…ちゃんと約束を守ってね?」

 

 そんなこんなで僕は虹ヶ丘さんと現場に近寄らないという約束を交わすのであった。とりあえず、キュアプリズムに会えるかどうかは虹ヶ丘さんの交渉次第だけどその時にお礼を言えたら言いたいなと思う。

 

「だけど、キュアプリズムの可愛い顔がいつも見れないのは残念だな…今度会った時にお礼を言うのと同時に写真を撮ってスマホの待ち受け画面にしたいと思ってたんだけどね。」

 

「えっ、キュアプリズムの写真…そんなに欲しいの?」

 

「当たり前でしょ?色んな人が言ってるけど、好きな人の写真を待ち受け画面にすればその人との恋愛が上手くいくって…恋愛としばらく縁がなかった僕だけど、スマホもある今ならやっておくべきだと思うんだ。」

 

「そうなんだ、ふぅん…」

 

 すると、虹ヶ丘さんは何かを考えるように険しい表情になる。流石に写真はまずかったかな?そう思うと何だか申し訳ない気持ちになってしまう。

 

「流石に写真はダメかな?プリキュアの存在は秘密だから無理なんだろうね…」

 

「えっと、石井くんがプリキュアのことを秘密にしてくれると約束するなら大丈夫…だよ。約束できるかな?」

 

「うん!僕の口はコンクリートよりも固いから安心して。」

 

「良かった…それじゃあ、明日写真をLINEで送るから楽しみにしててね?」

 

 こうして僕はキュアプリズムの写真をゲットすることに成功。これで僕は彼女の可愛い顔をいつも拝められる…虹ヶ丘さんがプリキュアと知り合いで本当に良かった!本当に嬉しいの一言に尽きる。

 

「虹ヶ丘さん…僕、キュアプリズムに必ず好きだという気持ちを伝えるから応援しててね!それで幸せになるから!!」

 

「う、うん…頑張ってね。」

 

 僕が虹ヶ丘さんに決意を伝えると彼女は少し困ったような笑みを浮かべながらも『頑張って』と言う。僕は幼稚園から今に至るまで恋愛経験は3回あったけど、一方通行か相手が引っ越して別れたパターンでいずれも終わっていた。今度こそは成就させてみせる…そう心に固く誓った。




石井琢郎(いしいたくろう)

脳内CV:島崎信長

身長:168cm

体重:50kg

誕生日:8月25日

年齢:満14歳

この物語の主人公、勉強はそれなりにできるも平凡感のある中学2年生。女の子向けと言われるバトルアニメを観て育ち、ニュース映像で観たプリキュアに会ってみたいという気持ちが芽生え、実際に出会うどころかキュアプリズムに助けられて一目惚れしてしまうことに…恋愛経験は3回あるがいずれも残念な結果となっている。とあるプロ野球選手(今はコーチ)と同じ読みの名前だが、今は野球をしていない。(かつてはしていた)


石井浩央(いしいひろお)

脳内CV:小山力也

身長:183cm

体重:76kg

誕生日:6月21日

年齢:満40歳

琢郎の父親、工事現場の現場監督をしていて部下からは『ヒロさん』として慕われていて家では少し頼りないながらも優しくも厳しく家族を大事にしている。とあるプロ野球選手(今は政治家)と同じ読みの名前だが本人とは無関係。(ただ、怪我をしやすいという共通点はあるかな?)

こんな感じでこれからもよろしくお願いします!
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