光は屈折しても恋はまっすぐ! -キュアプリズムに恋した少年の話-   作:寿垣遥生

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遥生です。いよいよこの作品も最終回となりました!ここまで来れたのは皆さんの支援のおかげです。結ばれ結婚して子供もできて…その結末はどうなるのか?どうぞお楽しみに!

しかし、この前のわんぷりは良かったですね。まゆちゃんがとにかく可愛かったです!それにしてもまゆちゃんって鬼滅の刃のカナヲちゃんと共通点がやけに多いなぁ…東映が意識して作ったんじゃないでしょうか?思えばいろはちゃんの顔芸もアーニャぽいし中の人ネタが多いんかな…とりあえず、まゆちゃんのこれからの活躍に期待です!

それでは最終回もどうぞお楽しみに!!


【最終回】石井夫婦とプリキュア仲間の日常、永遠のヒーロー達

side琢郎

 

「パパ、起きて!おーきーてー!!」

 

「う、うーん…」

 

 愛娘の声が聞こえて目を覚ます。目の前には僕のお腹の上に虹花が乗っかっていた…虹花はもう着替え済み。何時かと思って目覚まし時計を確かめたら時刻はもう9時を過ぎていたんだ…今日はスカイランドにいるみんなやあげはさん(プリキュアになってから聖さんから呼び方を変えた)の家族と合同でピクニックに行く日で9時にリビング集合にしていた。それなのに9時起きって明らかな遅刻である…

 

「おはよう、パパ。随分お寝坊さんだね?」

 

「おはよう。とりあえず、虹花…僕の上から降りようか。」

 

「えっ、どうして?もしかして虹花が重いってこと??」

 

「違うよ。良いかい…女の子は男の人の上に馬乗りになったらダメなんだ。それはとっても恥ずかしいことだから覚えておくように…」

 

「でも、パパはよくママの上に乗っかったりしてるよね?」

 

「うっ…そういうことを言うんじゃありません!この作品が運営から目をつけられて作者がBANされたらどうするの?」

 

「作品?」

 

「いや、別に…とにかく今から着替えるから虹花はみんなが待ってるリビングに戻りなさい。ママもみんなも待ってるしね…」

 

「はーい。」

 

 僕が注意をすると虹花はあっさりとみんなが待つリビングへと戻った。しかし、まさかこんな時にメタい話をしてしまうとは…もうちょっと主人公の自覚を持たないといけないね。ひとまず服を着替えてからリビングへと僕は合流するのであった…

 

(5分後…)

 

「おはよう、みんな…遅れてごめんなさい。」

 

 着替えを終えてからリビングに向かうとそこには仲間がみんな集まっていた。妻のましろに琢真と白郎に虹花…そして、スカイランドからはソラさんとツバサ(プリキュアになった後に呼び捨てで呼ぶようになった)とプリキュアになってから突然大きくなり大人になったエルちゃんがいる。しかも、あげはさんと彼女の夫である堀野昭仁(ほるのあきひと)さんに加えて息子の亜幌(あぽろ)くんとその妹の芽里彩(めりっさ)ちゃんといった感じで一緒に戦ったプリキュア仲間とその家族が勢揃いした。

 

「琢郎、遅刻だぞ…もしかしてましろちゃんと夜中までハッスルしてたのか?」

 

「昭仁さん、子供の前ですよ。勘弁してください…」

 

「そ、そうですよ!何言ってるんですか!?」

 

「ましろさん、動揺してますよ?もしかしてしてたりとか…」

 

「ソラちゃんまで…もうっ!」

 

 僕達は昭仁さんとソラさんからからかわれ、恥ずかしい思いをしてましろがソラさんに顔を赤くして怒る。ソラさんも結婚してシャララさんから青の護衛隊の隊長を継いで偉くなってからはからかい上手というかかなりモノを言えるようになったものだ…本当に立派な大人になったよね。

 

「しかし、チームのリーダーである琢郎さんが寝坊とは珍しいですね。いつもは早寝早起きで僕達の先頭を常に歩いていたのに…」

 

「仕方ないだろ?仕事の日は寝坊しないように心掛けてるけど、休みの日ぐらいゆっくり寝たいさ…僕だって人間だからね。」

 

「でも、琢郎って真面目そうに見えて実はマイペースだもんね…寝坊しちゃうのも何か可愛いかも♪」

 

「エルちゃんも…赤ちゃんの時はあまり喋れなかったのに大きくなってスカイランドの女王になったらその分言うようになったよ。」

 

「えへへ…」

 

 ツバサとエルちゃんは僕に対して昔からは想像できないぐらいに物申す。ツバサはもうすっかり身長は僕と並ぶぐらいになって声も低くなり大人になったし、エルちゃんも女王になってからさらに大人の女性らしさも極まってきた。プリキュアをやってた時に特に小さかった二人がこんなにもなるなんて…保護者目線で嬉しいものだ。

 

「あっ、たっくー…そのまま動かないで?」

 

「えっ、はい。」

 

 あげはさんに『動かないで』と言われたので僕はその場で静止する。彼女は立ち上がってから僕に迫り、櫛を取り出してから僕の頭を整えていく…

 

「もう、たっくーったら寝癖をそのままにしてピクニックに行こうとしてたね?奥さんのましろんやみんなの前で大人がこれじゃあ示しがつかないよ?」

 

「す、すみません…」

 

 あげはさんは僕の寝癖がついた頭を櫛でときながらお説教をする。しかし、こうやって間近で見る彼女はいくつになっても美人だよね…今年で38のアラフォーで結婚してお子さんが二人いるのにこの美貌とスタイル。それより若い妻のましろも魅力的だけどそれに匹敵するレベルはあげはさんぐらいだ…心臓がドキドキしてしまうよ。

 

「うわぁ…父ちゃんがあげはおばさんに髪をといてもらってる!浮気だ浮気〜!!浮気はダメなんだぞ〜?」

 

「ちょっと、あげはちゃん…ずるいよ?琢郎も鼻の下を伸ばさないで!」

 

「お前、人の嫁にこんなことして許されると思ってんのか?慰謝料だ、慰謝料を請求してやる!!」

 

「「そうだそうだ〜!」」

 

「外野は黙ってて…それと琢真くん、私は『おばさん』じゃなくて『お姉さん』だよ?ついでにアッキー(昭仁さんの愛称)達とましろんに言っておくけど私はアッキー一筋だから浮気なんて絶対にしないからね?亜幌と芽里彩もいるんだし…」

 

「「「「「ごめんなさい!」」」」」

 

 あげはさんから怒られたましろ、琢真、昭仁さんに加えて亜幌くんと芽里彩ちゃんの五人は声を揃えて謝る。でも、ここだけの話をすると僕は浮気をするとしたらあげはさんとしたいなとは内心思っているんだよね…それぐらい魅力的な女性なのだから。

 

「よしっ、これでOKかな…これからは自分で髪のお手入れをするんだよ?」

 

「分かりました。ありがとうございます…」

 

 そんなこんなであげはさんにお礼を言うと彼女は笑みを浮かべながら席に座る。寝癖を直すことは自分でもできることなんだけどね…ついつい素直に返事しちゃうんだから大人の女性ってずるいんだよな。あげはさんはいくつになっても僕達のお姉さんである…

 

「それじゃあ、全員集合ということですしピクニックに出発しちゃいましょうか。皆さんのお子さん方も楽しみにしてることですし…」

 

「ソラさん達はは先に行っててくれる?僕達は家族でやることがあるから…」

 

「ええ〜っ、パパ…もうピクニック行こうよ〜。」

 

「そうだそうだ!俺はもう亜幌とキャッチボールがしたいし、弁当も食べたいぞぉ〜!!」

 

「お前ら…石井家にはお出かけする時にはルーティンというものがあるんだ。それを忘れたのか?」

 

「お父さんの言う通りだよ。僕達はお出かけの前はひいおばあちゃんに挨拶をする、そう決まってるからね?」

 

「白郎はいつも覚えてて偉いね!それじゃあ、あげはちゃん達は先に車に乗っててくれる?」

 

「OK、それじゃあお先に…」

 

「分かりました!待ってますね。」

 

 僕達は先に行くみんなを見届け、リビングの隅にある仏壇の前に正座をしてから手を合わせて合掌する。白郎が言っていた『ひいおばあちゃん』…それはましろのおばあちゃんでプリキュアとしての活動を支援してくれたヨヨさんのことだ。彼女は僕とましろが結婚してもあげはさんが結婚をしてここを出た後も一緒に過ごしていて弱りきった晩年はましろと僕が交代で介護の手伝い(どちらも手が離せない時は在宅のヘルパーに頼んでいた)もしてきたけど、虹花が産まれて3日後に老衰で亡くなってしまった…この土地に関しては生前贈与され今はましろ名義に変更し、遺産の相続に関しても僕達で折半するように遺書に書いてあったのでそのようにしている。そんな優しかったヨヨさんだからこそ敬わなければならないとして出かける前は彼女の仏壇に挨拶をしてから出る…そういうルールを決めたわけだ。

 

「おばあちゃん、今からひ孫や琢郎とプリキュア仲間のみんなでピクニックに行ってくるね。」

 

「今日も僕達の安全を見守っていてください…行ってきます。」

 

「「「「行ってきます…」」」」

 

 僕達は行ってきますの挨拶をして軽く会釈をしてから荷物を持ってピクニックへと出発した。今日もヨヨさんは僕達の安全を天国から守ってくれてるんだろうな…そう思いながら車に乗り込むのであった。(ちなみに、僕達は家族単位でマイカーのBMW7シリーズに乗りスカイランド勢はあげはさんら堀野家のハマーに乗ることに…)

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

 車で走ること1時間、ピクニックの目的地である山へとたどり着き、そこにある公園にビニールシートを敷いてから荷物を置く。

 

「それじゃあ、12時ぐらいまで公園の敷地内で自由時間ね。ここにおもちゃとかは用意してあるからそれを使って『外』に出ないで楽しむんだよ!良いね?」

 

「よっしゃ〜!それじゃあ亜幌、キャッチボールしようぜ?」

 

「うん!琢真お兄ちゃんに俺の火の玉ストレートをお見舞いしてやるよ!!」

 

「僕はスケートボードをやろう!」

 

 琢真と亜幌くんはグローブと野球ボールを手に取ってからキャッチボールをしに向かい、白郎はスケートボードとプロテクターとヘルメットを持っていき敷地内のスケートボード専用コースへ…男達は本当にアグレッシブだなと思ってしまう。

 

「ソラお姉ちゃん、虹花とおままごとやろう!」

 

「ついでにママとましろお姉ちゃんも♪」

 

「ごめんね…ママ達は今から大事なお話をしなくちゃいけないんだ。」

 

「お話しが終わったら二人と一緒に遊ぶのでそれまで待っていてくださいね?」

 

「そういうこと。芽里彩と虹花ちゃんは良い子だから待てるよね?」

 

「分かった!虹花ちゃん、あそこの移動動物園で動物と沢山触れ合おう♪」

 

「うん!」

 

 虹花と芽里彩ちゃんはましろ、ソラさん、あげはさんを誘っておままごとをしようとしたが僕達の大人の近況報告を優先するとして断りを入れ、女の子達は敷地内にある移動動物園へと向かった…

 

「大人達は全員集合ですね…それじゃあ近況報告を始めちゃいましょう。まずは琢郎さんとましろさんのところはどうですか?」

 

 そんなこんなで大人達が集合したタイミングでツバサの司会進行にて近況報告会が幕を開ける。ここからは子供達がいないということでここだけの話を沢山したり聞いたりしようかな…

 

「まあ見ての通り、琢真と虹花が元気でね…学校や幼稚園それぞれで楽しそうにしてるよ。ただ、その元気が有り余ってるのか言うことを聞かない時もあって困っちゃうな…特に琢真に手を焼くんだよ。」

 

「まあ、琢真くんって典型的な暴れん坊タイプだしね…将来は『暴れん坊将軍』になったりして!」

 

 あげはさんは琢真の暴れっぷりを『暴れん坊将軍』と評する。それぐらい元気ということかもしれないけど、このまま成長してしまうということを考えてしまうとなぁ…僕は頭が痛いんだよね。

 

「それはちょっと困るかな…だけど、白郎は大人しい性格で勉強も熱心だからそこは助かってるよ。そう言うあげはちゃんのところはどうなの?亜幌くんと芽里彩ちゃんがいるけど…」

 

「亜幌と芽里彩にはとにかくマナーとか常識を守ってもらうように厳しいルールを設けてるよ。こう見えてね…アッキーは高校では厳しい生徒主任をしているし、私は保育士をしてるから。まあ、どんな感じか分かるよね?」

 

「まあ、その甲斐もあって亜幌と芽里彩は問題ごとを起こしたことがないってことだ。さっき出てきた琢真くんと虹花ちゃんは問題を起こしてないのか?」

 

「そうですね…虹花に関しては元気なだけで大きなことはしてないんですけど、琢真が結構やんちゃしてて。それで私が学校に呼び出しを受けるのはまああります…」

 

「在宅仕事のましろが特に口を酸っぱくして言ってるんですけど、琢真は何と言うか落語で言う『与太郎』気質ですから。我々も匙を半分投げてるような感じですね…」

 

 僕達はあげはさんと昭仁さんに琢真の現状を伝える。琢真に関しては習い事として野球をさせているけど、その時の行動はまあ特に問題になってはいなくてむしろ元気に振る舞いながら野球には集中できている…ただ、学校での振る舞いが問題でクラスメイトとか先生にYouTuberがドッキリでやるようないたずらをしょっちゅうするものだからその度にましろが呼び出しを食らっていてこれにはもう半分白旗状態…分かってくれるまでとにかく『それはダメ』と言い続けるしかないのだ。

 

「そうか。俺の知り合いに問題児を預かっているお坊さんがいるんだけど…その人のお寺で夏休みとか冬休みのような長期休みに1週間修行させてみたらどうだ?きっと世間にまた出た時には丸くなってると思うぜ!」

 

「それは良い話が聞けました。今後の進捗を見て検討しますね!ありがとうございます。」

 

「おうっ!」

 

 昭仁さんは僕達に琢真の人間性を磨くために最高の環境を紹介してくれた。とりあえず、琢真に次やったらこうなることを警告すればもう二度としないだろうな…

 

「次は少年の番だよ。エルちゃんとの最近はどう?」

 

「あげはさん!もう少年で呼ばないでと何回も言わせないでくださいよ…僕はもう今年で32になるんですからね?」

 

「ごめんごめん。それで、どうなの?」

 

「とりあえず、プリンセスとは上手くやれてるとは思います。結婚して王家に婿入りして10年が経ちましたけど関係も良好ですね…」

 

「もう、プリンセスじゃなくて『エル』っていい加減呼んで言葉も敬語も使わなくて良いのに。ツバサったら本当にヘタレだよね…」

 

「ヘタレ…そんなぁ〜。」

 

「まあ、ツバサはエルちゃんの騎士(ナイト)として長かったもんね…そこから急に王子兼国王代行の重職を任されたからなかなか慣れられないのかな?」

 

「琢郎さんの言う通りです…だけど、10年もこの調子で良いのでしょうか?」

 

「とりあえず、僕の経験からしたらとにかく何でも慣れることしかないね。付き合ったり結婚したりすれば立場はフェアなんだ…遠慮してたら深まる関係も深まらないよ?」

 

「琢郎さん…ありがとうございます!」

 

 ツバサは僕に頭を下げてお礼を言う。僕もやや気取って先輩風を吹かせてみたけど、良きアドバイスになったのだろうか?とりあえず、彼らの夫婦生活が幸せになることを祈るばかりだ…

 

「それと、私からましろに一つ相談したいことがあるけど良いかな?」

 

「どうしたの、エルちゃん?」

 

「ツバサね…実はまだ私とエッチをしたことがないんだよ。誘ってもお出かけとかお仕事とか言って逃げるの…」

 

 すると、エルちゃんはましろにとんでもない暴露を披露する。これにましろはうんうんと頷き、ツバサは顔を青くして冷や汗をかく。

 

「いや、僕だってプリンセスの体を触りたいとは思ってますよ?でも…本当に仕事とかが忙しくて。手を出せないというか…アハハ。」

 

「ツバサくん、もしかして怖いの?」

 

「ふぎっ!?」

 

「少年、流石にそれはないよ…エルちゃんが誘ってるのに逃げるのはダメだと思うな。」

 

「逃げてませんよ!ただ、今までの関係から抜け出せてなくて…そういう気にならないんです。仕事で忙しいのは本当のことですけどね…」

 

「なるほどな…要するに10年熟成童貞クソ鳥の発想か。」

 

「何ですか、10年熟成童貞クソ鳥って!?」

 

 昭仁さんが突然発した悪口にツバサは怒る。まあ、『クソ鳥』に関しては鳥(プニバード族)が事実にしても言い過ぎだけどね…10年熟成の童貞に関しては事実だからフォローできない。

 

「まあまあ…とにかくツバサくんもエルちゃんと昔のように(色んな意味で)遊び相手になってあげてね?」

 

「分かりました、善処します。」

 

「これからは沢山遊ぼうね、ツバサ♪」

 

「は、はい…」

 

 こうしてましろからも説得されたツバサは今後はエルちゃんと(色んな意味で)遊び相手になることを約束することに…これでこの二人の夫婦関係もさらに前進することだろうな。

 

「最後はソラちゃんだね…ソラちゃんは結婚して6年だけど最近はどう?」

 

「とりあえず、昨年から隊長になって子供もそろそろ3歳になるんですけど…最近は子育てよりも部下を指導する大変さというのを感じますね。副隊長のベリィベリーさんを頼る時があるんですけど、シャララ隊長の大変さがよく分かります…」

 

「その気持ちは僕も分かるよ。僕も仕事するにあたって上の立場に立っているけど、部下は多種多様だから何をするか分からないし…その人に合わせた指導をしないといけないから自分の仕事と子育てに集中できないんだよね。」

 

「琢郎くんが分かってくれて嬉しいです!これからも頑張りましょうね。」

 

 僕とソラさんは互いに仕事と子育ての両立の大変さを分かち合う。本当に小さい子を持ちながら上に立つ仕事をするのって難しいよ…(僕に関してはさらに上がいるけど。)

 

「それで、ソラちゃんのお子さんと旦那さんって元気にしてるの?私…会ってみたいなぁ〜。」

 

「何だよあげは…人の旦那さんに会いたいってか?やっぱり浮気!?」

 

「違うよ。仲間の家族にも一度で良いから会ってみたいと思っただけ…アッキーは心配性なんだから。」

 

「悪いな、どうしようもねえ心配性で…」

 

「まあ、子供が5歳ぐらいになって仕事がひと段落したら家族を連れてこっちに来ようかなって思います。楽しみにしててくださいね!」

 

「分かった、ありがとう!」

 

 ソラさんはあげはさんに家族で来る予定のことを伝える。なるほど、子供が5歳だから2年後か…これを僕達も楽しみにして待ちたいところだな!ソラさんの家族はどんな人達なのだろうね。

 

「それじゃあ、近況報告会はここまでにしてそろそろ子供達と…「「きゃああああああっ!?」」…この声は虹花と芽里彩ちゃん!」

 

 近況報告会が終わって移動動物園の方から虹花と芽里彩ちゃんの叫び声が聞こえる。一体何が起きたんだ…お化けにしては昼間だから出るはずもないし、殺人事件の死体を目撃したのか?

 

「今、虹花と芽里彩ちゃんの叫び声が聞こえたよな!」

 

「一体、何が起きてるの?」

 

 この声を聞いてまず先に琢真と亜幌くんが先に戻ってくる。どうやらこの二人は何事にも巻き込まれず無事のようだ…後はさっきの二人と白郎のみ。

 

「僕にも分からない…」

 

「とりあえず、お前らはここから動くんじゃねえぞ?」

 

「二人とも、こっちだよ!」

 

「「パパ、ママあああああ!!」」

 

 しばらく待っていると白郎が虹花と芽里彩ちゃんを避難誘導してこっちに戻ってきた。本当に白郎はこんな時に頼もしい…琢真よりもお兄ちゃんをしっかりとやっている。

 

「虹花、白郎…大丈夫?」

 

「危ないところを白郎お兄ちゃんが来てここまで逃げれたよ…」

 

「そうか。無事で良かった…」

 

 僕は虹花と白郎を抱きしめて無事だという喜びを分かち合う。この二人だけじゃなくてみんなが無事だったということが我々大人達にとっては最大の救いと言える…

 

「芽里彩、一体何があったの?」

 

「ううっ、動物園の中で大きなトラックが『キョーボーグ』と叫びながら暴れたの…」

 

「「「「「「キョーボーグ!?」」」」」」

 

「キョーボーグ!!」

 

 芽里彩ちゃんから何があったのかを聞いたその時、噂をすれば彼女が教えた特徴と同じトラックが突っ込むような勢いでこっちに来て僕達の前で止まる。そう…これは園内にある軽トラックを媒体としたランボーグの上位互換の怪物であるキョーボーグだ。

 

「やはり、ここにいたか…プリキュア。」

 

「お前は…スキアヘッド!?」

 

 僕は荷台にいる人影を見ると見覚えのあるのがそこにはいて、一度滅ぼしたはずのスキアヘッドが仁王立ちしていた。どうして生きているのだろうか?

 

「私はスキアヘッド二世。貴様達が滅ぼしたのは私の父だ…父の仇、討たせてもらう!」

 

 そして、男は自らを『スキアヘッド二世』と名乗った。スキアヘッドってそもそも息子というか予備のアンダーグエナジーの塊があったんだな…それを生き残らせてしまったのは今さらながら不覚としか言えない。

 

「皆さん、ミラージュペンは持ってきてますか?」

 

 ソラさんがそう呼びかけると僕達はみんな変身アイテムであるミラージュペンを出す。ちなみに僕達は全員変身能力は一応持っていて今はお守りというか思い出として常に携帯しているんだ。

 

「全員持ってるけど。もしかして、ソラちゃん…変身するの?」

 

「もちろんです!」

 

「いや、ソラさん…君は毎回変身してると思うけど他の五人は20年ぶりぐらいに変身するんだよ?上手く戦えるかどうか分からないのに無茶はできない…」

 

「それでもやるしかないよね…子供達を守らなくちゃいけないんだから。」

 

「あげはさんの言う通りです!ここにいる人達を救えるのはもう僕達しかいません…やるだけやりましょう。」

 

「私もツバサと一緒に戦う!」

 

「みんな…」

 

「大丈夫、私も久しぶりの変身だけど琢郎が危なくなった時は私が助けるよ。だから、私が危ない時は貴方が助けてね!」

 

「ましろ…分かった、変身しよう!」

 

「パパ、ママ、頑張れ〜!」

 

「父ちゃん、母ちゃん…しっかりだぞ〜!」

 

「お父さん、お母さん…ファイト!!」

 

「強いママを沢山見せてね!」

 

「行け〜、お母さん!!」

 

「あげは、みんな…頼んだぞ!」

 

 みんなの後押しもあり勇気が出た僕はみんな同じようにペンを握り相手に立ち向かう。後ろからは子供達と昭仁さんの声援が耳に入りさらに力が湧いてくる…

 

「「「「「「スカイミラージュ、トーンコネクト!ひろがるチェンジ、ネイチャー(スカイ)(プリズム)(ウィング)(バタフライ)(マジェスティ)!!」」」」」」

 

 僕達はペンをスカイミラージュに変形させてスカイトーンをセットし呪文を唱えてプリキュアに変身する。こうやってみんなで一緒に変身するのはもうおよそ20年ぐらいぶりになるのではないだろうか?思わぬタイミングでプリキュアの完全復活だ。

 

「壮大な癒しの自然、キュアネイチャー!」

 

「無限に広がる青い空、キュアスカイ!」

 

「ふわり広がる優しい光、キュアプリズム!」

 

「天高く広がる勇気、キュアウィング!」

 

「アゲて広がるワンダホー!キュアバタフライ!」

 

「降り立つ気高き神秘、キュアマジェスティ!」

 

「Ready…」

 

「「「「「「Go!ひろがるスカイ!プリキュア!!」」」」」」

 

 そして、僕達は20年ぶりに変身名乗りを決める…この感じがもう本当に懐かしくて若返ったような気分がした。これなら負ける気がしない!

 

「まだ変身する力があったか…でも、あの時から20年経ってるから体力は持つかな?やれ、キョーボーグ!」

 

「キョーボーグ!!」

 

「みんな、行くよ!」

 

「「「「「はいっ(うん)!」」」」」

 

(BGM:♪『英雄』(歌:doa))

 

 そして、僕達はまず突っ込んでくるランボーグを全員で食い止める。押し合いの勝負なら今まで負けたことがない…とにかく押し返すんだ!

 

「「「「「「ぐぬぬ…!」」」」」」

 

「流石に20年だとプリキュアも年に勝てないか…押し返せ!」

 

「キョーボーグ!」

 

「「「「「「うわあっ!?」」」」」」

 

 しかし、キョーボーグがアクセルを踏み込んでエンジン全開になるとあっさり吹き飛ばされてしまう…流石に20年のブランクもある面々ばかりだから力負けしてしまう。

 

(いくら変身補正があったとしてももう僕達は若くない…これは致し方なしか!?)

 

「呆気ないがとどめだ!」

 

「キョーボーグ!!」

 

 すると、軽トラのキョーボーグはミサイルを何発か放ってきた。いくら何でもこれは反則すぎではないだろうか…そのミサイルが自分達だけではなく子供達のところへも飛んでいく。

 

「終わりだ、プリキュア!」

 

「そうはさせない!」

 

 バタフライは咄嗟にバリアを僕達と子供達の前に設置してそれでミサイルを防ぐ。こんな時に持っておいて良かったのはバリア要員だ…本当に彼女は頼りになる。

 

「「「「「バタフライ!」」」」」

 

「あんたねぇ…私達を狙うならまだしも子供がいるでしょうが!少しは考えなさいよ!?」

 

「私はプリキュアさえ倒せれば誰が犠牲になっても構わない…子供がどうなろうが知ったことか。」

 

 子供達にも対してミサイルを放ったキョーボーグに対してバタフライは流石に本気で怒った。子供達を守るというのはもう職業柄なんだろうな…しかし、スキアヘッド二世は悪びれずにポーカーフェイスで語り聞く耳を持たない。

 

「「はああっ!」」

 

「キョー!?」

 

「くっ!」

 

 さらにそこからウィングとマジェスティがWキックを浴びせてキョーボーグをスピンさせる。これこそ夫婦の共同作業と言えるだろうか…息ぴったりである。

 

「プリズム、僕達も行くよ!」

 

「うんっ!」

 

 僕達も夫婦技を仕掛けた…まずは僕が地中から木を生やして相手を食い止める。これができるのは自然の力を持つ僕のみ…我ながら素晴らしい能力を手に入れたのではないかと思ってしまうよ。

 

「何だ、これは…動けない!」

 

「ひろがるプリズムショット!」

 

「キョー…!?」

 

「小癪な…」

 

「木の拳(ウッド・インパクト)!!」

 

 プリズムのプリズムショットを浴びせた上から僕の技の一つで拳を木に変えて一撃を浴びせる木の拳(ウッド・インパクト)もおまけでぶつけた。これで前はかなりへこんだ…

 

「おのれぇ!」

 

「ひろがるスカイパンチ!!」

 

 そして更なる一発はスカイの一撃!これでキョーボーグは軽く吹き飛ばされた。夫婦技からの三段構えという即興のコンボ技…スカイもよく乗っかったなと思う。

 

「「ナイス、スカイ!」」

 

「プリズムとネイチャーもナイスです。見事な夫婦技でしたよ!」

 

「みんな、最後の技…行くよ!」

 

「「「「「はい(うん)!」」」」」

 

 マジェスティがそう言うと彼女は一冊の本、マジェスティクルニクルンを召喚しようとする。そうなると例のアレだな…久しぶりだから真剣な戦いの場面でも僕はワクワクが止まらない。

 

「「「「「「マジェスティクルニクルン!」」」」」」

 

 マジェスティクルニクルンを召喚してページを開きペンでハートをなぞってからそれぞれの色をタッチしていくとそれぞれ力が湧いてきた。

 

「「「「「「広がる世界にテイクオフ!」」」」」」

 

 僕達はそれぞれ放物線を描いてからチームエンブレムを空に向けて描き出す。この感じがかなり久しぶりで昔を思い出すものだ…力が漲る。

 

「「「「「「プリキュア・マジェスティックハレーション!!」」」」」」

 

 そして、呪文を唱えると溜めた力を空から解き放ちキョーボーグに浴びせた。この一撃ならいくらブランクがあってもキョーボーグは浄化できるはず…何ならスキアヘッド二世も一緒に消えればと思う。

 

「くっ、撤退だ!」

 

「スミキッター…」

 

 結局、スキアヘッド二世には逃げられてしまったもののキョーボーグは浄化されて元の軽トラに戻る。荒れた大地も戻っていき万事解決…子供達を守ることに成功した。

 

(BGM終わり)

 

「スキアヘッド二世には逃げられたね…」

 

「とりあえず、僕達は子供達を守ることができたんだ。ひとまずはこれで結果オーライじゃないかな?」

 

「そうだよ!私達親の役目は子供達の未来を守ることなんだから…ねっ、少年?」

 

「だから少年って呼ばないでくださいよぉ…」

 

「とにかく、私達がここにいない間はあげはさんや琢郎くんやましろさんにヒーローのお仕事をお任せしますね!」

 

「私もスカイランドの女王として応援してるよ♪」

 

「みんな…」

 

「「「「「「おーい!」」」」」」

 

 そんな感じで話をしていると、先ほどまで離れたところで見ていた子供達と昭仁さんが駆け寄ってきた。みんな笑顔でこっちに向かっている…

 

「それじゃあ、私達もピクニック再開しよう♪」

 

「「「「「うん(はい)!」」」」」

 

(♪エンディングテーマ:『君にできるなにか』(歌:Project DMM))

 

 ましろがそう言うと僕達は変身を解除してからそれぞれの家族同士で合流して抱き合い、お弁当を食べた後は大人も子供も関係なく楽しく遊ぶのであった。これから未来へ進む度に家族のことやプリキュアのことで問題が起きるかもしれないけど、それでもどんなことがあっても平和な家庭と世界は守ってみせる。僕達は『永遠のヒーロー』、まだまだ僕達の戦いは終わらない。ましろ、そしてみんな…これからもよろしくね!

 




堀野昭仁(ほるのあきひと)

CV:松岡禎丞

身長:178cm

体重:65kg

誕生日:9月17日

年齢:満42歳

あげはの夫で高校の生徒主任をしている。とても子育てには厳しくて毒舌、それでもあげはLOVEの良き旦那だ。


堀野亜幌(ほるのあぽろ)

CV:矢島晶子

身長:120cm

体重:18kg

誕生日:5月5日

年齢:7歳

あげはと昭仁の息子で小学1年生、野球が大好きで石井家の琢真とは野球の話をしたり野球を実際にしたりする間柄で将来の夢はもちろんプロ野球選手で琢真と同じチームでプレイすること。

堀野芽里彩(ほるのめりっさ)

CV:大空直美

身長:115cm

体重:13kg

誕生日:10月10日

年齢:満5歳

亜幌の妹で虹花とは同じ幼稚園で親友関係。動物とおままごとがとにかく大好き!


スキアヘッド二世

CV:宮本充

スペックはスキアヘッド(元祖)と同じ

スキアヘッドの息子、父の仇を討つためにプリキュアへの復讐心を燃やしている。


…とりあえず、本編はこんな感じで完結です。書いてみて少し最後がグダグダ気味になってしまった感がありましたけど、僕の書きたい話は書くことができたので全体的には良かったです。この作品は同じプリキュアの二次創作であるHOTDOG先生の『僕「キュアコーラルさん可愛すぎる」さんご「///」』に感化されてひろプリでましろちゃんが推しだったからこのようなのを書いてみようと思い連載開始したのが始まりでしたね。それを示すようにデート辺りまではその影響があったような場面もちらほらありましたけど、それ以外のネタとかそういった面はオリジナルで書きました!まあ、盗作でもトレース作でもないと言わせてもらいますよ…寄せたのは雰囲気だけなので。

最終回の今回はちょっとエッチに触れる場面が少しありましたけど運営から怒られないよね?全年齢でも行ける限界はやりました。これで怒られないことを祈ります!

最後に…ここまで読んでくださって感想やお気に入り登録に高評価を沢山頂き心より感謝申し上げます!本当に半年と少しの間ありがとうございました。また琢郎とましろちゃんには続編で会えますけど、こちらはかなり不定期更新になります…それでもOKな方はついてきてください!

以上、遥生でした。それではまたどこかでお会いしましょう!
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