光は屈折しても恋はまっすぐ! -キュアプリズムに恋した少年の話-   作:寿垣遥生

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お久しぶりです!長らくお待たせしてしまい申し訳ありませんでした…他の作品でも事情は書きましたけど、仕事やらプライベートの忙しさとスランプが重なり執筆がここも例のごとくできませんでした。本来だったら本編が次に来る予定でしたが、時期も時期なので一旦記念回を挟みたいと思います。今回の記念はキュアプリズムことましろちゃんの声優である加隈亜衣ちゃんのお誕生日と劇場版である『F』の公開を記念しての番外編ですね!今日は亜衣ちゃんの生誕を沢山祝いましょう♪

それでは、本編をお楽しみあれ。

注意

・この話は本編とは関係ないパラレルワールドのお話で時間進行としては原作通りです。

・本編には恐らく出てこないであろうミノトンとキュアバタフライが出てきます。

・人間関係は4話終了時点のものを採用しています。

それでもOKな方はゆっくりしてってね!!


【加隈亜衣生誕記念&F公開記念】愛しの君へプレゼント

side琢郎

 

 夏から秋に季節上では変わっても相変わらず暑い日が続く9月9日の土曜日…いつもなら学校はお休みではあるが、近いうちに学校を代表して出場する予定のソラシド市合唱コンクールの練習を2年生全体で行っている。そんな中で僕はこの日にある計画を立てていた。

 

「琢郎、一緒に昼飯食べようぜ?」

 

「悪いトシ、ちょっと電話したい人がいるから体育館裏で食べてくるよ。」

 

「そうか…にしても、最近そこに行くことが多いな。ある時は虹ヶ丘さんと一緒に行ってたりしてるけど、何かあるのか?」

 

「別に…大したことはないよ。それじゃあ、行ってくる!」

 

 僕はスマホと弁当を持って教室を出て体育館裏へと向かう。トシからの誘いを断るのは悪いと思うけど、今回のことはなるべく極秘で進めるつもりでもちろん虹が丘さんやソラさんにも内緒である。これを知られたら大問題になってしまうからね…とにかく大事にならないように進めないと。

 

 

 

 

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 体育館裏に移動してから僕はLINEを立ち上げてから聖さんとLINE通話をしようとする。この日は彼女もお休みだと思うから繋がるはずだ。

 

『もしもし?たっくー、久しぶりじゃん!どうしたの?』

 

 着信待ちしてすぐに聖さんの声が耳に入る。彼女は虹が丘さんの幼馴染で名前は聖あげは…年齢に関しては今年で新成人の18歳で今は保育士の専門学校に通っている。虹ヶ丘さんとは小さい時は近所だった付き合いからかよく遊ぶことが多くて離れた今でも交流があるどころかかなりの仲良しだ。そんな縁もあり僕は彼女から『たっくー』と呼ばれるぐらい仲良くさせてもらっている。

 

「聖さん、ご無沙汰してます。お元気ですか?」

 

『凄く元気でめっちゃアゲアゲだよ!それにしても、たっくーはいつまでも『聖さん』呼びだね…ましろんやソラちゃんやツバサくんのように名前で呼んでも良いのに。』

 

「そ、そ、そんな…恐れ多いですよ。幼馴染でもないのに大人な貴方に馴れ馴れしくなんてできませんって!」

 

『もう、たっくーは相変わらず反応が可愛いな…それで、私に何か用?』

 

「ええ、聖さんにどうしても相談したいことがありまして…虹ヶ丘さんとかには内緒にしてもらえませんかね?」

 

『もちろん、大人な私を信じなさいって!』

 

「ありがとうございます。それでですね…早速本題に移りますけど、実は今日プレゼントを買いに行こうと思ってるんですよ。」

 

『今日?誰かのお誕生日だっけ…』

 

「いえ、そういう訳ではないんですけどいつの日でも渡せるように今日買っておこうと思って…」

 

『もしかして、キュアプリズムへのプレゼントだったり?』

 

「はい…って、どうして分かるんですか!?」

 

『だって、たっくーはいつもキュアプリズムの話になろうとすると緊張してるのか声が細くなるもん。そんなのすぐ分かるよ?』

 

 どうやら聖さんには僕の思ってることなどお見通しのようだ。そう、僕が進めようとしている計画とはキュアプリズムに次会った時にプレゼントにをあげるという僕にとっては壮大なプロジェクトである。

 

「バレましたか。それで、プリキュアの知り合いである聖さんにズバリお聞きしたいのですが…キュアプリズムはどんなプレゼントをしたら喜ぶのでしょうか?」

 

『あの子はお洒落が大好きだからそういうのがオススメかな?例えば化粧品とかアクセサリーとか…』

 

「アクセサリーはもう頭の中で既に考えてました!それで、オススメとかありませんか?できるなら聖さんがバイトをしているPretty Holicとかに売ってるのが良いですね。できるならペアになってるお揃いのものとかを考えてますけど…」

 

『ペアでお揃い…それなら最近入荷したKAKUMAのペアブレスレットはどうかな?』

 

「ペアブレスレット…良いですね!でも、お高いんでしょう?」

 

『それが何と当店ではお安くしているんですよ!値段はなんと3000円…お得な情報でしょ?』

 

「ええっ、マジですか!?それは買いますよ!」

 

 僕は値段を聞いて思わず驚いてしまった。なんとCMでも話題になってるKAKUMAのペアブレスレットが相場よりも3000円ぐらい安い価格で売ってあるなんて…これはもう買う以外の選択肢は存在しなさそうだ。

 

『それは良かった。是非買ってみてね!』

 

「ありがとうございます。僕、頑張ってきますね!」

 

『ふふっ、期待してるよ…たっくー少年。それじゃあね♪』

 

 そして、僕は通話を切ってから大急ぎで弁当を食べて午後の練習に向けて気合を入れる。こういう時に頼りになるのが聖さんなんだよな…流石、成人の大人は違うよね!こういう頼りになれる大人になりたいと思えてしまうものだ。

 

 

 

 

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 練習も何もかもを終えた帰り道、僕は虹ヶ丘さんとソラさんからの『一緒に帰ろう』という誘いを断ってソラシド市のお洒落の最先端を突き進むお店であるPretty Holicへと向かいたどり着く。母さんとは一緒に行ったことはあるけど、単独で乗り込むのはこれが初めてだ。

 

(今日は聖さんのシフトの日じゃないから緊張は2倍だけどキュアプリズムを喜ばせるためだ…何も考えるな、行くぞ!)

 

「いらっしゃいませ。」

 

「すみません店員さん…KAKUMAのペアブレスレットはありますか?」

 

「KAKUMAの…えっと、どのデザインをお求めでしょうか?」

 

「えっと…いや、僕もよく分かっていなくて。何しろ知人からのオススメなので…」

 

「それでしたら私がご案内します…ついてきてください。」

 

 僕は店内に入ってすぐに声をかけた店員さんに案内されてKAKUMAのペアブレスレットが沢山並ぶ売り場へと向かった。KAKUMAはブレスレットを専門とするところでここは業界トップを誇るデザインと営業力が持ち味…日本ではここに勝てる競合企業はどこもいない。

 

「まずは失礼ながらもお客様はまずどなたへプレゼントをなさるおつもりでしょうか?」

 

「そうですね、好きな女の子です。年齢は分かりませんけど僕と同い年ぐらいかと…」

 

「それでしたらこちらはいかがでしょうか?男性が月で女性が星のブレスレット…星と月の組み合わせです。」

 

 店員さんは星と月のそれぞれがついているペアブレスレットをオススメしてきた。星の方は黄色、月の方は白となっていてキュアプリズムは白だから逆の方が良いかもしれないけど、夜空を照らす月と星の組み合わせはとても素晴らしいものだ。

 

「良いですね。これ買います!」

 

「ご購入ありがとうございます。早速会計いたしますのでレジの方へ…」

 

 そして、このブレスレットを気に入った僕は店員さんの説明を聞いてから2秒で購入を決意した。出会って5秒で即出航の某船長よりも早い行動である…僕の中に迷いなど一切なかったよ。

 

(会計終了後…)

 

「毎度ありがとうございました。またお越しくださいませ!」

 

 会計を終えてから僕は店を後にする。お値段は聖さんの言った通りの3000円でしかもプレゼントしやすいように2つのケースに1つずつ入れてもらうサービスもなさるとは…お洒落初心者にも優しいお店という評判は伊達ではないということがよく分かる。裏切り者はアニメとか漫画とか小説とかの作品や現実もにたまにいるけど、口コミは絶対裏切らないってのが良いよね!

 

(さあ、後はどこかでキュアプリズムと会うだけだ!不謹慎だけどどこかでランボーグが暴れてないかな?)

 

「そこで何をしている…プリキュアと共に行動する少年。」

 

 これからランボーグとかプリキュアを探そうとしたその時、悪の根源であるミノトンがそこにはいた。種族としてはイノシシの獣人で筋肉が仕上がってる巨体と目つきが何とも恐ろしい…佇まいはまさに武人と言える。

 

「ミノトン、何をしにここに来た…プリキュアはここにはいないぞ!」

 

「今はお前に用がある…その手に持ってるものは何だ?もしや、プリキュアに渡すものなのではあるまい…」

 

「何でそれを…」

 

「お前の顔がそれを物語っているではないか。お前はキュアプリズムのことになると顔が緩む…本当に単純なヤツだ。とにかく、お前の手に持ってるものを我に渡せ!」

 

「嫌だ、これはキュアプリズムに渡したい大事なものだよ。お前なんかに渡さない!」

 

「どうしても嫌なら不本意ながら少々実力行使をさせてもらおう…来たれ、アンダーグエナジー!!」

 

 ミノトンが地面に手をつけて呪文を唱えるとアンダーグエナジーという黒い光線のようなものが地面から溢れ出して近くにある阿修羅の石像を引き込むとそれを媒体としたランボーグが生まれる。ランボーグがまさか目の前に出てくるとは…ランボーグが暴れてることを祈るものじゃなかったよ。

 

「ランボーグ!!」

 

「お前の手に持ってるものを渡せ…そうすればお前に手出しはしない。さあ、早く我に渡すのだ!」

 

「絶対に渡さない!これはキュアプリズムにどうしても渡さなきゃいけないものなんだ…どうして狙うの?」

 

「プレゼントなど戦いには不要だからだ!お前達はだらけきっている…それが戦う者の顔なのか!?こんなプリキュアを倒してもつまらぬ、それだけの話だ!」

 

 ミノトンがプレゼントのブレスレットを狙う理由を聞いた僕は思わず呆れる。これが正義の立場なら男気があると感じるけど、ミノトンの場合は単なるエゴの押しつけようにも見えてしまう…正々堂々なのは良いことだが、相手の気持ちをリスペクトしないところは理解できない。

 

「とにかくこれは大事なものなんだ。お前達には渡せない!」

 

 そして、僕はランボーグとミノトンに背を向けてこの場から逃げ去る。ブレスレットを守るためでもあるし、プリキュアがいない中でできることは逃げることしかないからだ…とにかく持ち味の俊足で逃げていく。

 

「なるほど、傷つく覚悟があるという訳か…ならばその度胸に応えてやろう!ランボーグ、あの男を捕まえてプレゼントを回収してくるんだ!!」

 

「ランボーグ!!」

 

 ミノトンから指示を合図にランボーグは僕を全速力で追う。後ろを見る度に一歩、一歩…と迫っていて捕まるのも時間の問題と思えてしまう。あの時のランボーグは僕と互角ぐらいだったかもしれないけど、カバトンよりも強いミノトンだからより恐ろしいランボーグを生み出せても不思議ではない。

 

(まずい、これは路地裏まで逃げ切れるかギリギリだ。でも、逃げ切ればあとはプリキュアが助けてくれると思うからそれまで持ちこたえないと!)

 

 僕はとにかく路地裏へ逃げるべく何も考えずにただ路地裏を探しながら全速力で走る。ひたすらがむしゃらに…とにかく自分が無事であること以外考える余裕がない。

 

(しまった…行き止まり!?こんなところで!)

 

 しかし、何と不運なことに目の前に駐車違反の大型トラックが歩道を塞ぐようにして止まっていてまさかの行き止まりで足止めを食らってしまった。こんな時に限って不運が来るなんて…これは違反した運転手を恨めば良いのか何なのかよく分からない。そんなこんなで迷っているうちにランボーグはすぐ近くにいた。

 

「チャンスだ、ランボーグ。好機を逃すな!!」

 

「ランボーグ!!」

 

(ダメだ、このままだとやられてしまう…早くプリキュア来てくれ!)

 

 ランボーグがプレゼントであるブレスレットを掴もうと手を伸ばしてきて僕は取られまいと身を丸めてからそれを守ろうと構える。とにかく自分よりもキュアプリズムに渡すブレスレットが最優先だ…あの子が喜ぶ顔が見れるならこの身を犠牲にしても構わない。そう思った瞬間、もう少しで掴まれる場面でバタフライ状のバリアが現れた…このバリアは誰なのかはもう分かる。

 

「キュアバタフライ!」

 

 後ろを振り返るとピンク色のプリキュアであるキュアバタフライの姿がそこにはあった。彼女はバリア使いのプリキュアでこんな場面の時にいつも助けてくれる…プリキュアの中でも年長者だから精神的な面のリーダー的存在だ。

 

「お待たせ、少年!」

 

「「「はああああああああっ!!」」」

 

 それに続いてキュアスカイ、キュアプリズム、キュアウィングの3人がランボーグに息を合わせて蹴りを入れる。4人のコンビネーションは相変わらず最高だ…キュアバタフライに関してはここに入ったのが1番新しいのにバリア役という自分の役割を遺憾なく発揮してるから凄い。

 

「石井くん、怪我はない?」

 

「キュアプリズム…うん、僕は大丈夫だよ。」

 

「ここは危険です。石井くんは安全な場所に逃げてください!」

 

「でも、トラックが止まってて先に進めないよ…」

 

「それなら僕にお任せください。よいしょっ…!」

 

 キュアウィングはそう言うと大型トラックを持ち上げてから空を飛んで安全な場所へと持っていこうとする。空を飛べるプリキュアがいるということはこんなにも頼もしい…唯一の男は頼れる存在だということを証明している。

 

「さあ、早く避難してください。」

 

「ありがとう。キュアウィング…みんな!」

 

 僕はみんなにお礼を言ってからビルの隙間に入って戦況を見守る。本当にプリキュアがこのタイミングで来てくれたことが何よりも救いになった。特に先陣を切ってやって来たキュアバタフライには感謝してもしきれないよ…

 

「待っていたぞプリキュア…やれ、ランボーグ!」

 

「ランボーグ!!」

 

 ようやくプリキュア達との戦いに集中できる場面でミノトンがランボーグに指示を出してからそれを応えたランボーグが攻撃を仕掛けてきた。プリキュア達は攻撃したくとも避けるのが精一杯である。

 

「ダメです…腕が沢山あって近寄れません!」

 

「何でこんな阿修羅像をよりによってランボーグにするの!?全然攻撃できない!」

 

「どうだ…阿修羅のように数で攻撃ができるものに手も足も出まい!いつまで避けられるか見物だな。」

 

「一体、どうすれば…」

 

「僕に考えがあります、ここは任せてください!」

 

「ウィング…分かりました。」

 

「ランボーグ、僕の動きを追ってみるんだ!」

 

 みんなが困ってる中でキュアウィングが手を挙げて任せろと言うと3人は後ろに下がり自らランボーグに立ち向かう…と思われたが、その彼は一切攻撃もせずランボーグを煽りつつ空を飛んで追いかける手からひたすら逃げていた。あれだけ強気だったのに何がしたかったのか?

 

(あれじゃあ捕まるのも時間の問題だよ…キュアウィングは何を考えてるんだ!?)

 

「待て、ランボーグ…これ以上深追いするな!!」

 

「ランボー…グ!?」

 

 ミノトンは止めようとしたがもう時すでに遅し…キュアウィングを深追いした6本の腕は見事に絡まってしまい動かなくなってしまった。なるほど、キュアウィングの狙いはこういうことだったのか…見たところ僕より年下なのに頭が良い子だ。

 

「今です!」

 

「うん…ひろがるプリズムショット!!」

 

「ひろがるスカイパンチ!!」

 

「ランボーグ!?」

 

 腕が絡まった隙にキュアプリズムとキュアスカイがそれぞれ持ち技をぶつけた。腕が動かせない中でやり方が少々卑怯かもしれないが、これも作戦…4人になってから作戦の幅も広がってきた感じがする。

 

「ウィング、一気に決めるよ!」

 

「はいっ!」

 

 ランボーグが倒れているところで今度はキュアバタフライとキュアウィングが入れ替わるように前に立ってからキュアバタフライがミックスパレットと筆を取り出す。どうやらタイタニックレインボーで決めるつもりだ。

 

「全ての色を一つに、ミックスパレット!レッド、イエロー、ブルー、ホワイト…まぜまぜカラーチャージ!!」

 

 キュアバタフライがそれぞれの色を混ぜると虹が生成されそれを浴びたキュアウィングはフェニックスのような鳥に姿を見変えてからその上にキュアバタフライが乗って飛び立つ。人間が鳥になるとか常識の範囲を逸脱しているが、プリキュアには世間の常識も理論も無意味でしかないのかもしれない。

 

「プリキュア、タイタニックレインボー!アタック!!」

 

 キュアウィングは空の上まで飛び上がるとフェニックスの姿から可愛い鳥の姿になって急降下しランボーグを下敷きにする。この技はここ最近でほぼ毎回見てるけど、かっこいいようなシュールな技だと思ってしまう…途中まではかっこいいけど、急にダサくなるから変な雰囲気になるよね。

 

「スミキッター…」

 

 そして、下敷きになったランボーグは澄み切って見事に消滅。阿修羅像は元の場所に戻り万事解決となった…それにしても、キュアバタフライの加入から出てきたこの技はダサいけど強いものだ。キュアスカイとキュアプリズムのアップドラフトシャイニング以上のインパクトではないだろうか?

 

「見事!だが、いつかお前達を倒してみせる。ミノトントン…」

 

 ミノトンはプリキュアの強さを認めた上で『いつか倒す』と宣言してこの場から消え去る。コイツは悪役にしては何とも清々しい存在なのだろうか…前の敵であるバッタモンダーとは比にならないぐらい正々堂々で悪役でしつこいのはちょっと嫌だけどもそれ以外は筋が通っていて善人だったら仲間にしたいと思えてしまうものだ。

 

「お疲れ様。本当に助かったよ…」

 

「こちらこそ石井くんが無事で何よりですよ。いやぁ…ウィングの作戦のおかげで私達も助かりました!あれって咄嗟に思いついたのですか?」

 

「そうですね。半分一か八かというところもありましたけど…上手くいって良かったです。」

 

「それにしても、少年が手に持ってた箱って何なの?」

 

 キュアスカイとキュアウィングが仕掛けた作戦についての話をしている中でキュアバタフライが僕にプレゼントについてを訊ねてくる。これはキュアプリズムに渡すものだと素直に言いたいけど、本人が目の前にいるからちょっと答えづらい。

 

「えっと…まあ、プレゼントかな?大事な人に渡すものだよ。」

 

「大事な人…ああ、なるほどね!」

 

「ねえ、そろそろ引き上げた方が良いんじゃないかな?このままいたら騒ぎになると思うから…」

 

「待って!まだ帰るには早いと思うんじゃないかな…ねえ、少年?」

 

「えっ?」

 

 キュアプリズムは帰ろうとみんなに進言した時にキュアバタフライがそれを引き止めてから僕の方を見る。この人はまるでこのブレスレットをキュアプリズムに渡すことを察しているようだ。

 

「プリズム、少年からプレゼントがあるから受け取ってあげて。」

 

「えっ、うん…」

 

「いや、ちょっと待ってよ…そんな、急に言われても!それに、どうしてキュアプリズムに渡すことを知ってるの?」

 

「あげはから聞いたんだよ。少年がキュアプリズムにプレゼントしたいものがあるって…ほら、プリズムが待ってるよ?」

 

「えっ、あっ…」

 

 キュアバタフライから背中を押されて僕はキュアプリズムと向き合う。内緒にしてほしいという約束を破られたことは後々聖さんに説教するとして今は絶好の機会だ…これを逃す訳にはいかない。

 

「これ…受け取ってくれる?Pretty Holicで買ってきたよ。」

 

「ありがとう。この箱を開ければ良いの?」

 

「うん。それで中を見てほしいんだ…」

 

「えっ、これって…KAKUMAのブレスレット!これ、最新モデルでずっと気になってたものなんだ。星のブレスレット、綺麗♪」

 

 キュアプリズムは渡された星のブレスレットを見て目を光らせて喜ぶ。普段は戦いに身を投じていても自分の好みを手にすれば普通の女の子に戻ってしまうものだ…それにしても、このフワフワした笑顔が妙に虹ヶ丘さんに似てるような気もする。

 

「もしかして石井くんのもあるの?」

 

「うん、ペアブレスレットだからね。戦いの時はつけられないと思うけど…もしも時間があってお出かけとかする時があったら僕も月のブレスレットをつけるからお揃いで行こうよ!」

 

「うん、ありがとう。石井くんの気持ち伝わったよ…お出かけする時がいつか来たらその時はよろしくね♪」

 

 僕の不透明な誘いに対してキュアプリズムは明らかに嬉しそうな笑みを浮かべてから誘いを快諾してくれた。これはデートしてくれる日もそう遠くなさそうかもしれないな…

 

「それじゃあ…今日はありがとう、またね!」

 

 キュアプリズムはお礼を言うとみんなと一緒にその場から退却する。キュアプリズムとまた距離を詰めることができて本当に嬉しい…僕は今日の幸せを噛み締めてこれからの恋を育んでいくことに。いつの日か僕は君に自分の気持ちを伝えるからその時まで待っててね、キュアプリズム!




こんな感じで記念回はいかがでしたか?ましろちゃんのお誕生日ではないのでその日(今日)にプレゼントするのはちょっと違和感があったと思いますけど、やらなきゃしゃあないでしょうよ…そうじゃないと次のお誕生日まで待たないとってひろプリが終わってまうわ!!

そんな感じで加隈亜衣ちゃんは今日、35歳のお誕生日を迎えました。亜衣ちゃんは1988年生まれで同い年がアスリートだと斎藤佑樹とか田中のマー君、声優だと渡部優衣ちゃんとかざーさんこと花澤香菜さん(1989年の早生まれで学年は同じ)辺りというハンカチ世代でございます…彼女は何と言っても可愛いポイントが博多弁で福岡出身ということでネイティブなんですよ!方言女子は実在していたってことの証明ですね。そんな亜衣ちゃんは身長が164cmと割かし高い方で声も顔もスタイルも良いだなんて…天は彼女に色々と与えすぎましたよ。ましろちゃんをやるようになってから尚更思いましたw

そんな亜衣ちゃんとプリキュアの縁は3年前のヒープリでのどかちゃんのパートナーであるラビリンの声をやってました。メイン妖精枠からプリキュアになるとか本当に凄い話です!プリキュアに対する強い気持ちが東映を惚れさせたのでしょうね。今回はツバサくんの村瀬くんと共に今作のプリキュア声優最年長として若い座長である明良ちゃんを支えています。今作も残り半年ぐらい…キュアマジェスティも出てきてアンダーグ帝国の実態も見えつつあり伏線も徐々に回収されて物語も完結に向かいます。どうなるのか残りも楽しみにしてますね!改めて亜衣ちゃん…お誕生日おめでとう!!

そして、Fも公開が近日になりましたね…僕は観るかどうか迷いますけど、お子さんがいる皆さんは親子で是非ともミラクルライトを振ってプリキュア達を応援してあげてください!よろしくお願いします。

次回は本編に戻りますのでまたこれからも楽しみになさってください!お気に入り登録、感想、高評価をお待ちしております。
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