逆転世界で逆NTRされたやつ 作:TEC
「綾、あの…」
「触んないで!イブキはアイツらと付き合っていればいいでしょう!」
学生服を着た2人の男女の学生が何やら揉めている様です。
「違うの、これは」
「何が違うの!この画像が何よりの証拠でしょう!」
女の子が自分よりも背丈が小さい一見すると男か女かわからに中性的な顔をした男の子に詰め寄っていきます。
「これは、無理やりされて」
「その割には自分から舐めに行ってる様に見えるけど?」
女の子が持っている携帯には今目の前にいる男の子が複数の女性と裸で行為に及んでいる写真が映し出されていました。
女の子は怒りが収まらないのか殺気だっています。
「お願い、信じて…」
一方で男の子は涙を流しながら女の子に話しかけています。
「私も最初は信じたかったよ。イブキがこんなことする訳ないって、でもこれを見ちゃったらもう無理だった」
「えぐ、ぐす」
「あ、いた。綾!大丈夫?」
もう話は終わりだと女の子がその場を離れようとするとそこにもう一人男の子が走って二人の元に向かってきます。
「うん。大丈夫だよ。今話が終わったところ」
「そうなんだ」
走ってきた男の子は女の子の腕に抱きつくと泣き崩れてる男の子を睨みつけます。
「綾のことを裏切ったんだから自業自得だよ。行こ、綾!」
「うん。じゃあ永遠にさようなら」
女の子は走ってきた男の子に優しい笑顔を向けるとその場を離れて行きました。
「ははは、綾に嫌われっちゃったな…」
一人取り残された男の子はその場で乾いた笑みをしています。
ガチャ
「ただいま…」
男の子は心ここにあらずといった状態でなんとか帰宅します。
「お帰りなさい。イブキちょっと話があるからリビングに来なさい」
「…分かった」
男の子は母親と対面に座ります。
「綾ちゃんから聞いたわよ」
「え?」
「あなた綾ちゃんを裏切った上にいろんな人と不純異性交遊に励んでいるのね」
「それは、」
「言い訳はいいわ。あの優しい綾ちゃんが泣いていたのよ?イブキ自分が何をしたのか分かってりるの?」
母親は男の子の意見を一切聞かず話を進めて行きます。反論は許さないと言わんばかりに睨みつけています。
「っぁ」
男の子はそんな母親に睨みつけられ言葉を出せずにいます。
「はぁ、今のあなたには何をいっても無駄なようね。今日はもう部屋に戻ってなさい」
そんなしどろもどろな男の子の様子を見て母親はため息を吐きます。
「なんで、こんな、僕は…」
男の子は部屋に一人頭を抱えます。
ーーー
時間は遡り数週間前
「もうすぐ綾の誕生日だし何にしようかな」
男の子は一人ショッピングモールで買い物をしていました。
「あ、イブキくんだ!」
「本当だ。何してるの?」
「えっと、買い物に」
そんな男の子の元に金髪の派手な見た目のギャル2人組が話しかけてきました。
「そうなんだ。あ、暇なら一緒に遊ばない?」
「カラオケ行こうよ!」
「今日はちょっと」
ギャル2人組がナンパするかのように男の子に誘いをかけます。
「え〜、綾も来るのにこないの?」
「綾も来るの?でも2人って綾と仲良かったっけ?」
「え、知らなかったの?私たち結構綾と遊んでるの!」
男の子はギャル2人組を怪しんでいる様です。
「(本当に綾はくるのかな。この2人あんまりいい話を聞かないし)」
「はい決定!じゃあ行こう!」
「ちょっと」
「さ、時間は有限なんだから急いで!」
そういってギャル2人は男の子の方を抱いて無理やり連れて行ってしまいました。
「はい、ジュース!」
「イブキくんとカラオケとかめっちゃテンションあがる!」
「あの、綾は?」
「え?あぁ、綾はちょっと遅れてくるってさっき連絡あった」
「そ、そうなの?」
「(やっぱり怪しい。早く帰らないと)」
「やっぱり、僕」
「まぁまぁ座ってよ。ほらジュース飲んで!すぐに綾もくるから!」
男の子が立ち上がろうとした時に上から方を掴み無理やり座り直させられます。
「でも、」
ドサ
男の子は突如としてギャルに倒れ込みます。
「やっと寝たね〜」
「いや〜びっくりするくらいチョロかったね」
「あとは、よし!撮影の準備は出来た!」
「よし、やっちゃおう!」
パチ
「え、僕」
「あ、目を覚ました?」
「おはよう〜。もう全部終わっちゃったよ〜?」
男の子が目を覚ますとそこには目を疑う光景が広がっていました。
「なんで僕裸になって…」
ネチャ
「ひっ」
男の子が自分の体に触れると何やら粘ついた液体がついていました。
「なんとなく察した?」
「しっかり撮影もしたから、分かるよね?」
男の子を二人の女性が見つめます。
「ど、どうしよう。警察?、でも綾に何かあったら…」
家に帰ってきた男の子は一人部屋で怯えていました。
「このことをバラしたら動画はネットで拡散するし、イブキくんの大好きな綾にも碌なこと起きないから覚えといてね?」
カラオケで言われたことが頭をよぎります。
「僕が、我慢すれば…」
男の子は自分の体を抱きしめながら震えています。
ーーー
男の子はそれからもギャル2人組やその仲間達との行為を強要され続けました。
「イブキ、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。綾」
心配している女の子に男の子は笑顔を作り返事をします。
「じゃあ一緒に帰ろ?」
「ごめん。今日もちょっと用事があって」
「今日も?分かった」
女の子は悲しそうな顔をしながら了承します。
「も、もう勘弁して下さい。許して下さい…」
「え〜知らないよ。綾に何かあってもいいなら別にいいけど?」
「っ…」
「綾」
女の子の名前を出され男の子は黙り込みます。
「じゃあ続きやろっか」
ーーー
「そうだよね。僕こんなに綾に酷いことしたんだもんね」
男の子は自分の部屋で自らの首に縄をかけます。
「ごめんなさい」
ーーー
「え、イブキが…そんな嘘だよね?」
「こんな嘘言う訳ないでしょう。信じられないだろうけど本当よ」
女の子は自分の母親から伝えられた事実をいまだに信じられない様子です。
「なんで?ちょっと前まで…」
「で、でもイブキが裏切ったんだもん…」
女の子はそういって、自分に言い聞かせようとします。
「ありがとう、瑞稀さん、楓さん!」
戸惑ったまま学校に登校した女の子が一人になりたいと屋上に向かうとそこには先客がいました。
「別にいいよ、陽介の頼みだったらなんでも聞いてあげるよ。それに私たちもいい思い出きたし」
「そうそう」
「え?」
女性達は女の子に気がついていないのか続けて話をします。
「いや〜イブキくん本当にチョロかったわ〜。自分の動画を拡散されるって聞いた時はあんまり反応しなかったのに、綾の名前出した瞬間素直に言うこと聞く様になったんだもん」
「本当だよね」
「そんなに良かったんだ。まぁいいや。僕はこれから綾さんとお付き合いしていくから今後は話しかけないでね」
「は〜い」
女の子はそんな光景を見て口を押さえます。
(どう言うこと?イブキが脅されてた?)
女の子は急いでその場を離れて自らの家に帰りました。
「陽介くんがイブキを?」
こんこん
「綾…」
「お母さん、どうしたの?」
「イブキくんのお母さんがいらっしゃているわ」
「おばさんが?」
女の子は急いで玄関位向かいます。
「おばさん…」
「綾ちゃん、大丈夫?」
男の子のお母さんは女の子を気遣う様に声をかけます。しかしそんなお母さんも眠れていないのか目にクマがあり明らかにやつれています。
「はい、どうしたんですか?」
「その、イブキの部屋に入ったらこれが置いてあって。嫌かもしれないけど受け取ってあげて欲しいの」
そういって男の子のお母さんは女の子にテディベアとメッセージカードを手渡します。
「これって」
「あの子が綾ちゃんに用意していた誕生日プレゼントみたいなの。それじゃあね。お邪魔しました」
お母さんはプレゼント渡すとすぐに女の子の家から立ち去りました。
女の子はそのプレゼントを持ってすぐに部屋に戻りました。
パサ
女の子は一緒に渡されたメッセージカードを読みます。そこには
『綾お誕生日おめでとう!このテディベア実は僕の手作りなんだ、ちょっと形が不恰好かもだけど、喜んでくれたら嬉しいです!』
そう書かれていました。
テディベアをよく見ると所々形が不恰好になっていました。
ひぐ、ぐす
女の子は一人部屋でそのテディベアを抱きしめて泣き出しました。
「イブキ、イブキ。ごめんさい。助けてあげられなくてごめんなさい」
女の子は男の子に対して行なってしまったことをひたすら懺悔します。
「イブキ…」
それから女の子はあまりのショックに意識を手放しました。
ーーー
「あれ?寝ちゃってたのかな、テディベアーはどこに…」
女の子が目を覚ますと寝る時に力一杯抱きしめていたテディベアが無くなっていました。
ガチャ
「綾、いつまで寝ているの?早くしないとイブキくんがきちゃうわよ」
「え、イブキは自殺したんじゃ…」
「何とんでもないこと言ってるのよ。早くしなさい!」
戸惑う女の子を他所に母親は部屋を出て行きました。
「え、日付が」
女の子が時計を見るとそこには女の子が意識を失った時よりも以前の日付が記載されていました。
「時間が巻き戻ってる?」