逆転世界で逆NTRされたやつ   作:TEC

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みなさま感想ありがとうございます!楽しく読ませていただいています!


巻き戻り

「ってことは」

 

「おはようございます!」

 

「あら、イブキくんいつもありがとう綾はまだ部屋にいてると思うわ」

 

「イブキ?」

 

綾はまだ現実がしっかりと受け止めきれていないのかいまだにベッドの上から動けずにいます。

 

ガチャ

 

「あ、綾まだ寝てるじゃん。早く起きなよ!」

 

扉を開けて現れたのは死んだと知らされていたイブキでした。

 

「イブキ!」

 

だき

 

「え、え、綾?」

 

綾はイブキの姿を見るなり力一杯抱きしめました。

 

「ぐす、生きてる、イブキが生きてるよ」

 

「ふふ、なんだか分からないけど大丈夫だよ。僕はちゃんと生きてるよ〜」

 

イブキは最初こそ抱きしめられてたことに対し頬を赤らめましたが、涙を流し出した綾を見て安心させるように抱きしめ返します。

 

「イブキのことは私がしっかりと守るからね」

 

「本当にどうしたの?」

 

イブキはいつもと様子が違いすぎる綾を心配そうに顔を覗き込みます。

 

「えっと、なんでもないよ。制服に着替えるね」

 

「うん!」

 

そういうとイブキは部屋を出て行きました。

 

(何がどうなっているか分からない。でも、このチャンスを絶対に無駄にしない)

 

「綾、本当に大丈夫なの?」

 

イブキは学校の登校途中にも心配そうに綾に声をかけます。

 

「うん、本当に大丈夫」

 

(私はこんなにも心配してくれているイブキを疑って、本当に最低だな…)

 

綾はそんなイブキを見て罪悪感を募らせて行きます。

 

「じゃあね綾」

 

学校に着いた2人はそれぞれ自分のクラスの教室に移動します。

 

ガラガラ

 

「おはよう!綾さん!」

 

「っ、おはよう」

 

綾が自分のクラスの教室に入ると一人の男の子がクラスメイトと話していたのを中断して駆け寄ってきました。

 

「今日も綾さんはかわいいね!」

 

「ありがとう、陽介くん」

 

「何度も言ってるけど、陽介でいいって言ってるじゃん」

 

陽介と呼ばれた男の子は頬を膨らませながら綾を見つめます。

 

「うん、慣れたらそう呼ぶね」

 

「ぶぅ〜」

 

(こいつがイブキをあんな目に合わせたのか)

 

綾は顔には出しませんが内心では陽介を警戒していました。

 

「じゃあね!」

 

陽介は挨拶を済ませるとクラスメイトの元に戻って行きました。

 

ーーー

 

「綾さん、今日こそは一緒に帰ろうよ!」

 

学校の授業が終わり全員が帰ろうとしている時に陽介は再び綾の元に駆け寄ります。

 

「ごめん。今日もイブキと一緒に帰る予定だから」

 

「え〜、またイブキ君と帰るの?偶には一緒に帰ろうよ!」

 

「また今度ね」

 

そんな陽介に綾は笑みを浮かべて返答します。

 

「やっぱり綾ってクールだよね〜」

 

「さすがファンクラブがあるだけあるね」

 

そんな2人のやり取りを見てクラスメイトたちが各々話をします。

 

「じゃあね」

 

クラスメイトに噂されだし少し恥ずかしくなったのか綾は教室を出て行きました。

 

「あ、綾!」

 

学校の門ではイブキが綾を待っていました。

 

「ごめん、ちょっと遅くなった」

 

「全然待ってないよ!行こ!」

 

2人は自宅に向けて歩き出しました。

 

「ねぇ、綾。今日綾の家に行ってもいい?」

 

「え?」

 

(何か忘れているような)

 

綾は時間が巻き戻った日付を思い出します。

 

(そうか、今日は)

 

「あ、あの綾のことがずっと好きでした。僕と付き合ってください!!」

 

(イブキと付き合った日だ。ということはこの後)

 

綾は目の前で少し緊張した顔持ちのイブキを眺めます。

 

「あ、あの綾、迷惑だった?」

 

返答がない綾をイブキは心配そうに申し訳なさそうに見つめます。

 

「そんなことないよ!」

 

「本当?じゃあこのまま向かおう!」

 

イブキは先ほどまでとは一変して嬉しそうに顔を綻ばせます。

 

ーーー

 

ガチャ

 

「お邪魔します!」

 

だき

 

「綾、今日はよく抱きついてくるね」

 

(やっぱり何かショックなことでもあったのかな?)

 

イブキは後ろから急に抱きついてきた綾に対して心配しているようです。

 

さわさわ

 

「綾?なんだか手つきがちょっとやらしいよ」

 

(イブキ、イブキ)

 

人の目がなくなり我慢ができなくなったのか手でお腹を胸を弄ります。

 

「…き」

 

「え?」

 

「イブキのことが好き」

 

「私と付き合って」

 

「その、はい。よろしくお願いします」

 

「うん。これからよろしくね」

 

「えへへ、僕が告白しようと思ってたのに先に言われちゃったね」

 

イブキは綾から告白してくれたのがとても嬉しかったのか感極まって涙を流しました。

 

(私はこんなイブキを信じられなかったんだ)

 

「あ、綾も泣いちゃってるね」

 

「うん、そうだね」

 

イブキは綾とは別の理由で涙を流します。

 

「よいしょ」

 

イブキは綾の抱擁を解いて向き合います。

 

「これから楽しみだね!」

 

涙を流して目を赤くしながらも満遍の笑みで綾を見つめます。

 

「もう、無理」

 

「え?んむ」

 

そんな笑みを見た綾はなんとイブキの唇を奪いそのままベッドに押し倒してしまいました。

 

「っ、ぷは、綾気持ちは嬉しいけどさ、こういうのは段階を踏んでまずは手を握るところからじゃないの?」

 

ベッドに押し倒されたイブキは頬を赤くします。

 

「イブキ!」

 

ガチャ

 

「ただいま」

 

綾の中で何かが弾けたのかそのままイブキに襲いかかろうとしますがそのタイミングで綾の母親が帰宅します。

 

「っ、ご、ごめんなさい」

 

綾は正気に戻ったのかすぐさまイブキの上から退きます。

 

「えっと、別に嫌ではなかったよ。ちょっとびっくりしたけど、」

 

申し訳なさそうにする綾をあげ増そうとイブキは必死に声をかけます。

 

「それに僕たちは恋人なんだし。僕もそういう行為をしたいと思ったりするし…」

 

「私イブキを襲って…」

 

しかし綾はいまだに罪悪感に苛まれています。

 

「もう!」

 

ちゅ

 

「え、」

 

「これで分かった?別に嫌じゃなかったから気にしなくていいの!」

 

「う、うん」

 

一向に立ち直る気配がない綾を見て今度はイブキから軽く口づけをします。

 

「よし!もうちょっと一緒にいたいけど今日は帰るね」

 

「分かった」

 

そういうとイブキは自分の家に帰宅して行きました。

 

(私は何をしてるんだろう。イブキは守ろうと思ってるのに私が襲っちゃうなんて)

 

綾は先ほどの自分がイブキにしたことを思い出します。

 

「柔らかかったな」

 

自分の唇に触れながら余韻に浸ります。

 

(前の告白の時はこんなことしなかったのにな…)

 

「今度こそ必ず」

 

綾は決意を新たにします。

 

ーーー

 

「っち、あのやろう本当にうざいな。綾に付き纏って、本当に邪魔」

 

「えへへ、もうちょっと待っててね。僕が助けてあげるから」

 

「そしてゆくゆくは僕と恋人同士に…」

 

 




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